こんばんは。
このところ話題の新型コロナウイルスですが,今日のニュースでは,その影響で,東京マラソンの一般参加者が出場を中止するということが発表されたので,とりあげてみました。
この中止に至るまで,財団側で情報収集や対応策を検討したりしたということで,先日のニュースでは消毒液の設置やバナナを1本丸ごと配布するなどの対策を取るという話が出ていました。
しかし,このところ感染経路が不明な感染者が出現するなどの問題があり,不特定多数の集う企画の遂行に対する疑問の声が多く出てきたこともあって,このような判断に至ったのではないかと思われます。
ここで問題となるのは,参加料が返金されないということでしょうか。
運営側からは,正式に参加料,チャリティ寄付金は返金しないと発表されました。
その根拠としては,大会のエントリー規約において,積雪や大雨,地震などによる中止の場合に参加料を返金すると規定されているものの,今回のような病気の感染の可能性については言及されていないからということです。
特例として,来年の出走権が与えられるそうですが,その場合でもエントリーするにあたっっては別途参加料を要するということです。
ここで,エントリー規約の規定の仕方は,いくつかの事情が挙げられ,「それ以外の大会中止の場合,返金はいたしません」と明記されていることから,文言解釈としてもいわゆる限定列挙と考えられるため,その挙げられた事情に当てはまらない場合は返金しないという処理になると思われます。
そして,この規約を前提として参加者は申し込みをしたと考えられることから,これについては致し方無いと思われます。
そうすると,参加料の返金を争うことは難しいと思われますので,これについては受け入れるしかないかと思いますが,一方でこれだけのお金を集めながら結局一般参加者が走れないとなれば,そのお金はどこに使われたのかということは確認しなければならないと思います。
大会直前でのこのような判断であることを考えると,すでに運営側は多額の経費を負担していると思いますから,支払われた参加料の大部分はそちらに当てられたのだろうと思いますし,エリート選手についてはマラソンを実施する以上,警備のコストもそれなりに生じることも見込まれます。
また,記念Tシャツは送るそうですから,そこでも経費がある程度かかることも想定されます。
それでも今回の参加料を返金しない処理によって運営側に想定以上の利益が出るとなれば,規約がどうあれ,来年の出走権を有するものの別途参加料を支払うべきとされている方々の理解を得ることが難しいのではないかと思われます。
大会が終わらなければ細かい計算は出せないと思いますが,この当たりをそれなりにきちんと整理しないと,法的な問題とは別に大きな非難がなされると思いました。
しかし,昨日までマラソン大会を予定通り実施した場所もそれなりにあるという記事を見ましたが,今回の東京マラソンの取り扱いを見て,この前例に習おうという大会運営も出てくるのではないかと思いました。
結局感染経路がわからないのであれば,あまり不特定多数が集う場所に赴かないことが最大の予防策でしょうから,そういった意味ではこの東京マラソンの運営の英断は他のマラソン大会運営にも影響を及ぼすのではないかと思いました。
コロナウイルスの問題は野球界にも及んでおり,阪神はこの対策として,オープン戦もジェット風船自粛要請の継続を検討しているということです。
ジェット風船が舞う光景は,阪神戦に来たなという感覚を呼び起こさせるものとして個人的には気に入っているところではありますが,こればかりは致し方ないだろうと思っています。
結局野球という興行も健康あってのことですから,今後の興行の継続を視野に入れるならば受け入れるべきものであろうと思われます。
ただ,特に阪神についていうとすると,ファンが大声で声援を送ることが多いですが,この状況はおそらくコロナウイルス対策的にはよろしくない環境なのだろうと思われます。
特に,野球観戦となれば,展開によっては非常に興奮するわけで,節度の問題を考えてもただの不特定多数が集う場所と比較しても危険度は増すというべきでしょう。
かといって,声援を送るなというのであれば,わざわざ球場まで行かなくても良いということにもなりかねませんし,なかなか難しいところではあります。
この当たりはひとまず様子見だと思うのですが,野球のシーズンが始まるまでこの騒動が続くのであれば野球の興行の実施にもかなり影響を与えるのだろうと思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。
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