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 こんばんは。


 このところ、コメの値段について、いろいろなニュースが飛び交っています。
 コメの値段は、この1年で倍近い金額になりました。
 そのため、これを低下させるべきという議論が強まり、備蓄米を放出したり、新大臣に就任した小泉さんが随意契約を活用しようという話をしだしたりましました。
 一方で、コメのもともとの適正価格はもっと高額だったものが、近年の高額化によってようやく適正価格に近づいたという意見もあるようです。
 そういういろいろな見解を見ていて、何となく今思っていることを書こうと思いました。

 結論から言って、私としては、コメの価格が高額な方が農家のためになるという見解については、現時点での情報からはなかなか与しづらいと思いました。
 というのは、この議論において、根幹をなすべき、なぜコメの価格が高騰したのかという点について、未だ不明だからです。

 この点については、コメは十分にあるとか、卸業者において儲けているとか、いろいろな情報が飛び交っていますが、結局のところこの原因に関する正確な情報は現時点ではよくわかっていません。
 随意契約等の力業をもって値下げさせるべきという議論を見ていると、政府の方もおそらく原因が確定できていないのだろうと思いました。
 というのは、随意契約は基本的にあまり好ましい手段ではなく、本来的には高騰の原因がわかっていればこれへの対策をもって対応すべきと思うものの、それを行っていない以上は、現時点では原因はわからないということなのでしょう。

 この原因が、例えば物流コストや肥料の価格の高騰によってコメ自体を値上げせざるを得ないということであれば、他の食品も値上げしている昨今においてコメだけ値上げはおかしいという議論は通らないことと思っています。
 しかし、現時点ではその理由はわかっておらず、しかも現にコメを作っている農家の方に対して高騰分の利益が出ているというわけでもないようですし、その点からすればこの適正価格を前提とした議論は現時点では成り立たないように思いました。
 そのため、この適正価格論は、いわば便乗値上げの後付けの理屈のように見えてしまうので、私としては与しづらいと思いました。

 そうすると、適正価格なる概念を元にコメの価格が高くてもやむを得ないと述べている人の意見はあまり賛同しがたく思っています。
 むしろ、昨年までは低価格でどのように運営していたのだろうかと、この意見がどこまで正しいのか疑問も湧いてくるところではあります。

 ただし、随意契約をもってして値下げを図るというのは強引な手法であり、そのような手法をとって値下げを図れば、高い価格で仕入れた業者が損を引き受けることにもなりかねず、その点は気になるところです。
 また、価格の安い備蓄米を投入するにしても限度があり、これが枯渇してしまえばどうなるのかということも問題でしょう。
 結局高騰の原因を見つけて対策をとる以外に方法はないのだろうと思いますが、これができないとなると、最終的にコメ農家、ひいては日本に食料構造に大きく影響を及ぼすことになるでしょう。
 というのも、最近コメ以外のものを食べようという意見が見受けられますが、こうしてコメ離れが進めば、コメ農家の収益が下がったりして今よりもますます縮小することとなり、最終的には食料構造の中のコメの位置づけを変更せざるを得なくなるからです。

 よって、この問題を解決、すなわち高いままでもやむを得ないと考えるか、昨年までと同様の価格帯まで下げるべきかというのは、結局のところ高騰の原因を把握することに尽きると思います。
 現在世の中でなされている多くの議論は、この原因が横に置かれたままのように思われ、違和感を感じたので、書いてみた次第です。
 ちなみに、この手の多くの人の購買動向が問題となる案件では、マスコミ報道の内容が決して無視できないところ、もしも価格高騰を煽っているようなものがあるとすれば、それは自重してもらいたいものです。


 今日の阪神ですが、中日さんと、最後まで接戦を演じたものの、最終的に中日のマルテさんのミス2つで一気に4点を取って勝利しました。
 マルテさんのバント処理のミスが2つということで、正直言って阪神にしてみれば穴を見つけてしまったということになりますでしょうか。
 かつて、阪神に在籍していたドリスさんがバント処理で勝利を献上してしまった案件を彷彿とさせましたが、マルテさんには不幸なこととはいえ、阪神としては今後もバントを交えた攻撃を積極的に用いることを考えたくなるところではあります。

 中日さんとのカードは2勝1敗と勝ち越せたわけですが、私としてはこのカードの勝ち越しの意味は非常に大きかったと思います。
 それは、前回このバンテリンドームで酷い試合をしてしまったことから、阪神が苦手意識を持ってしまったのではないかと心配していたところ、ひとまず勝ち越しでその苦手意識を払拭できたと思われるからです。
 苦手意識というのは存外後に尾を引く問題であり、それをまだシーズン序盤のうちに解消できるならばそれに越したことはないと思います。
 このカードで払拭しきれたというにはまだ足りないかも知れないものの、それでもこの勝ち越しは想像以上に阪神にとって自信になるのではと思いました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:57

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