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 こんばんは。

 この連休に入ってから体調を崩し,ずっと風邪で休養していました。
 最近仕事が忙しすぎて,それがたたってこのような結果になったのだろうと思いますし,これがちょうど仕事に支障が出なくてよかったとも思いますが,それでも連休を寝込んで過ごすのは何ともしょっぱい感じがします。

 さて,今日のニュースを見ていたら,イタリアでのある裁判の件があったので,取り上げてみました。

 この裁判は,少額の食料品を万引きした疑いで逮捕されたホームレスに最高裁が無罪判決を言い渡したというものです。
 男は,スーパーで500円相当のチーズやソーセージを盗んだということで逮捕されたそうで,一審では禁固6月,罰金約1万2000円を言い渡されたということでした。
 しかし,男は,スーパーの敷地外に出る前に逮捕されたなどと主張して上訴していたそうで,最高裁は生きるために行ったやむにやまれぬ行為として無罪判決を言い渡したそうです。
 判決では,「食べなければ死ぬ。必要に迫られての行為だ。」と述べて,情状酌量したということでした。

 この判決を見ていて,お国柄なのだろうと思いましたし,日本ではないだろうしあってはならないと思いました。

 窃盗罪で無罪となる場合,一体どのくらいの貧困であれば無罪にするのかという基準が問題になろうかと思います。
 例えば,最近高齢者の万引きが多くいわれていますが,そういった高齢者が皆この主張を行ったという場合,その財力や家族内での立場などを考慮して有罪かどうかを判断するということでしょうか。
 非常に基準が曖昧で,そうであれば多くの窃盗犯や詐欺などの財産犯がこの主張を展開することになり収拾が付かなくなるのではないかと危惧します。

 もっといえば,刑事と民事は違うものではありますが,刑事手続において無罪となった場合,民事上での被害者は被害弁償もされなかったとして応報感情も満たされないとすれば,それは被害者の立場としてどうなのかということも思います。

 ですから,この判例において確固たる基準を挙げて同種事犯が発生しないようにするということでなければ財産犯を助長しかねないと思いますし,我が国ではあってはならないものだと思いました。
 こうすると,結局法律は冷たいものだというように思われてしまうかもしれません。
 しかし,窃盗罪の成立という枠組みで考えたらそうせざるを得ないと思いますし,このような事例で救済する方法は検察が起訴するか検討するとか社会のセーフティネットで対応するとか別の方法で対応すべきだと思いますので,やはり判決でこういう先例を作るのはよくなかったろうと思いました。


 寝込んでいる間阪神の試合によくもやもやさせられましたが,今日は勝てました。

 昨日の負けですが,打てなかったことはもちろんあるものの,結局藤浪さんがやるべき仕事をできなかったことが要因であることに疑いはないと思います。
 藤浪さんは,これまでの課題も制球力で,制球で自滅しなければ勝てるという投手だっただけに,昨日の負け方も自明といわざるを得ないものでした。
 去年も制球の悪い試合は散見されましたが,今年はおしなべて悪く,一体どうしてしまったのか,非常に不安があります。
 球を見ている限り,やはり彼は逸材であることには違いないのですが,それでも出来という面から見れば今の彼ではエースと呼ぶにはまだまだでしょう。
 どうすれば打開できるのかは分かりませんが,彼ほどの存在であれば二軍で再調整というわけにもいきませんし,今後の試合の中で何とか修正してもらいたいものです。

 今日ですが,横山さんがよくやってくれました。
 去年の彼を思い出せば,あまりよくない出来が多く,打ち込まれてしまっていました。
 ですから,あれを思い出せば,今年は修正されるとしてもどこまでできるだろうかと不安に思っていましたが,まさかここまでよくできるとは思いませんでした。
 まだ1試合だけですから,次を見てみないとローテーションの一角というには不安はあるものの,思い描いていたローテーションメンバーが次々と不調で脱落ないしその危機を迎える中,横山さんや岩貞さんが出てきてくれると大変うれしく思います。
 特に,これまで屋台骨を支えてきた能見さん,岩田さんとちょうど世代交代のような形で穴を埋める存在が出てきたことには非常に安堵するところがあります。
 もちろん能見さんや岩田さんにはこれからも働いてもらわないといけないのですが,それでもそれに代わりうる者が出てきたというのは非常にありがたい話です。

 中継ぎで登板した石崎さんですが,直球はよかったと思います。
 ただ,見ている限り制球力に難があるように思われ,今日は相手が早打ちで終わったくれたからよかったものの,まだ真価を見られていないように思えます。
 素材がよいのは去年から分かっていたことですが,一軍で通用するかどうかはもう少し登板を重ねる中で見極めたいものです。

 打つ方ですが,突如出てきた原口さんが昨日今日と大活躍してくれました。
 正直言って彼がこんなにできる人だとは全く思っておらず,開幕当初の岡崎さん・梅野さん論争はなんだったのかと思わずにはいられませんでした。
 特に,彼の今日のホームランですが,苦労した打ったという一打には見えず,たぶん彼の器量であればもっと量産できそうに思えました。
 一方,腰にヘルニアを抱えていたことがあったそうで,それが育成に落ちてしまった理由ということですから,おそらくキャッチャーという性質上,使いすぎると故障してしまう可能性は大いにあろうかと思います。
 ですから,少なくとも2人体制で無理をさせずに使うということが前提になると思いますが,それでもこれだけの存在が眠っていたとは阪神のこれまでの首脳陣は何をやっていたのかと思ってしまいます。
 彼を見ていると,往年の城島さんを思い出しますが,彼並みに活躍してくれたらと願ってやみません。

 また,一軍に上がってきた板山さんですが,彼も非常によいと思います。
 キャンプ時から,高山さんと争う一人として期待はしていましたが,キャンプで見ていた限りでは活躍はまだ先だろうと思っていました。
 しかし,このところの彼を見ていると,素材がよかっただけに,一軍の舞台の中でよくなっていっていると思っています。
 思い切りよくやっているところがきっと結果にもそれなりに反映されていて,今のところは彼をどんどん使っていくのはよいことだろうと思います。

 昨日は北條さんが攻守ともによい働きをしてくれましたが,さらに高山さんの打撃も徐々に復調しつつあり,打線はゴメスさんまでに走者をためられれば点を入れられそうな形はできそうです。
 できればゴメスさん以外にも点を入れられそうな人が増えてくれることですが,それは一朝一夕にできることはでないでしょうから,今後を期待することにしたいです。
 ヘイグさんがそれをできそうに思うのですが,外国人枠の関係で,手薄な中継ぎ補強のためにドリスさんを使っている以上,現在はなかなか難しいかもしれません。
 ヘイグさんの二軍での調子を見る限り上がってきてはいるので,今後の高宮さんや石崎さんの調子次第ではヘイグさんとドリスさんを入れ替えてもよいのではと思っています。
 特に,阪神は,流れがある時は大量に打ち,ない時はさっぱりというあまり強いチームとはいえない傾向がありますから,それを打開できるのはヘイグさんの打力なのではという気もするので,なかなか難しいところです。

 大和さんですが,最近は打撃の方もそれなりにいいと思います。
 当てることを意識していた去年と違って,特に内角の球に対して振る意識を持っている今年の打撃は大和さんのスタイルに合うものだったのだろうと思います。
 彼の守備力を考えた時,打てさえするならばスタメンで出さねばならない選手でしょうから,この調子が続く限り守備力はそれなりに高い位置を保てるのではないかと思います。

 一方,横田さんですが,課題が多く,それを一軍で消化するのは困難と思うので,できれば一度二軍でじっくり調整をさせた方がよいと思っています。

 と,今日はいい試合をして勝てまして,とりあえず鬼門ナゴヤドームのジンクスを破れたとは思います。
 ですが,中日さんは順位が上のチームですから,明日も勝って一つ一つ積み重ねてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:27
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