こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,中国政府が全市民に向けた評価制度の導入を検討しているという記事を見たので,取り上げてみました。
これを報じたのはイギリスのインディペンデント紙で,政府が全市民に向けた評価システムを導入することを検討しているとのことです。
その評価で全国民の人生と運命が決まるようになっていくようで,監視機関は職場とウェブでの行動をコントロールして,一定の数のポイントを中国人に与えることを予定しているのことです。
この制度のポイントの考え方は,例えば消費や借金,SNSでの行動の分野で評価されるそうで,新法の素案では,人々の行動データは可能な場所ではあらゆるところで考慮されることになるそうです。
ランキングのための重要な指標は,その人について雇用者が伝える情報と思われるとのことです。
また,低評価の市民には,海外旅行や銀行でのローンを組む許可がでなくなったりするそうです。
また,低い評価を得た裁判官や役人は,仕事で昇進したり巨大な政府機構では働けなくなるそうです。
中国政府は,具体的にいつ新たな評価システムが制定されるかは今のところ発表していないそうですが,役人についてのシステムは2020年までに稼働する予定とのことでした。
この記事,本当に中国政府が導入を検討しているのかどうか何とも分かりかねるのですが,もしも導入するとすればもっとも問題なのは評価基準と評価権者だと思います。
というのは,ポイント制となれば当然高評価を得たいと思うわけですが,一方で高評価をを得るためには当然評価基準に沿うような行動をしようと思うわけです。
そうすると,まずは全国的に基準が均一であるかどうかが大事になります。
もしも基準が時や場所,人によって動くとなれば,どのように振る舞えば適切なのかという予見可能性を欠き,不意打ちとなってしまう可能性があるからです。
また,特に人によって基準が変わるとすれば,その人と仲がよいか,好かれているかが非常に大きな問題になる可能性があると思います。
特に,雇用主の評価が大きなウエートを占めるのであれば,雇用主に嫌われる振る舞いをしたら人生そのものが台無しになってしまうかもしれないわけで,そうならないようにするために必至で評価権者に好かれようとすることになってしまいそうです。
一方,評価権者が適切な判断をできる能力を持っている場合,非常に理想的な社会になることも考えられますが,なんだか非常に窮屈な気もします。
学校にいた頃,縛られた環境の中にいたわけで,その頃は縛られた環境以外を知らなかったから別に甚大な苦痛を感じていませんでしたが,今もしもあの環境に戻れといわれた時果たして私はやっていけるのだろうかと思う時があります。
縛られた環境があるからこそ自由を満喫できるという考え方もあるだろうとは思いますが,一方でそれは評価権者による妥当,適切な評価を受けるための行動選択をあらゆる面において迫られることになりますから,果たして自分の意思で決定できない集団が人間らしいといえるのだろうかという考え方もあると思います。
また,皆が完全な行動を心がけるようになりますが,不完全さこそが人間らしさなのかもしれないというようにも思えます。
社会秩序の維持から考えれば,このポイント制はまさに妥当な制度だとは思いますが,一方でこのポイント制は評価基準の枠外に出ることは禁忌となりますから,基本的に発展しない社会になっていくのではないかというようにも思えるのです。
以前サイコパスというアニメが流行りましたが,その世界観はまさに機械が評価権者となって各個人を査定するというものでした。
今回話題に挙がったものとは,評価権者が人か機械かで異なりますし,それゆえに基準もどの程度ぶれるのかも違いますから,一概にその作品と同様の議論を当てはめるのは違うことなのだろうと思います。
ですが,個人的には,このような制度は人間らしさを奪っていくように危惧されるので,その辺りの調和をどう考えるのか,様子を見たいと思います。
阪神の横田さんですが,フェニックスリーグでソロホームランを含む4打数2安打1打点という好調ぶりを示したそうです。
掛布2軍監督は,横田さんについて,金本監督に代わったなと思わせられるだろうと話をしたそうです。
横田さんは,身体能力は非常に高いものがあるのですが,今季途中から当てに行くバッティングが目立つようになり,その身体能力の高さを生かし切れていないというように評価されていました。
バットにボールを当てるというのはなかなか技術のいるものではありますが,そこをある程度身につけられればボールを飛ばす能力は十分あると思いますし,それが掛布さんの元で修正できているのであれば非常にうれしい限りです。
阪神を引退した福原さんですが,阪神2軍育成コーチに就任することになりました。
就任会見で,困った時に投げられる一芸ともいえるボールを投げられる投手を育てたいと話しました。
福原さんの場合,もっとも力のあった球はあのストレートだったと思いますが,そのように困った時に頼れる球があるかどうかは非常に大事だと思います。
もちろん,日本シリーズ第1戦の先発大谷さんのように,2ボールに追い込むとストレートというようなパターンが決まっているのはよくないと思いますが,ただ辛い時にこそもっとも自信を持って投げられる球種を持っていれば開き直って活躍ができそうな気がします。
福原さんは長く阪神を支えてくれましたし,心からコーチとしての活躍を期待します。
最後に日本シリーズですが,いい試合をしていたものの,最後は延長で大谷さんが決めました。
あの場面は大谷さんを敬遠してもよかったと思いますが,それでもあのいわゆるクソボールといわれるような球をヒットにできてしまうのですから,やはり大谷さんのバッティングセンスはずば抜けているといわざるを得ません。
個人的には,途中降板の黒田さんが心配で,もしかしたらもう1試合投げるのではないかと期待していたところでのあの降板ですから,続報を待ちたいと思います。
日ハムさんも,広島さんも,終盤よく粘っていい試合をしていたと思いますし,実力は極めて近いもの同士という感じがします。
ただ,セリーグ球団であればどこも気をつけていた,エルドレッドさん対策が日ハムさんにおいてあまりきちんとしていないことが若干気になりました。
もちろん気にしてはいるのでしょうが,広島打線が低迷していてもエルドレッドさんに火が付くと止められなくなるというパターンが多かったですから,今日もホームランを打たれたところを見ると,もう少しエルドレッドさんに対して気を配ってもいいのではと思いました。
明日も楽しみにしたいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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