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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,強制わいせつ罪について判例変更の可能性があるというものがあったので,取り上げてみました。

 問題となっている要件は,性欲を満たす意図の有無というものです。
 この要件は昭和45年1月29日の最高裁判決において,強制わいせつ罪が成立するための要件とされました。

 今回問題となっている事件は,金を貸す条件として13歳以下の娘にわいせつ行為をしてスマートフォン撮影をして送信したというもので,この行為について性的意図がなかったから強制わいせつ罪が成立しないのではないかが争点となっています。
 すなわち,この事件では,被告人は,あくまで金を貸す条件としてわいせつ行為を要求されて行ったのであり,特に自分の娘であるということもあることから,性的意図はなかったと主張しているためです。
 この事件に関する第1審の神戸地裁と第2審の大阪高裁では,上記の最高裁判決において性的意図を要件としている点について相当ではないとして,強制わいせつ罪の成立を認めました。
 そして,本件は上告されて最高裁の問題となったわけですが,最高裁は本件を大法廷に回付したということで判例変更の可能性が指摘されているということです。

 司法試験の勉強をしていると,強制わいせつ罪の要件として,性的意図が必要かどうかという論点について必ず当たります。

 この要件が要求された理由としては,例えば医師が裸の女性を治療目的で触れるとした場合,強制わいせつ罪が成立することは不合理であるとして,このようなときには医師には性的意図がないから強制わいせつ罪が成立しないというように考えるためというものが挙げられます。
 一方で,この見解を採用した場合,医師が患者の同意を得て治療をしたとしても,性的意図がその中に含まれていれば強制わいせつ罪が成立するのではという批判もありました。

 性的意図がなくても強制わいせつ罪が成立するという見解も根強いですが,この見解を採用した場合,上記の医師の治療行為については,治療行為とわいせつ行為は外形的に区別すべきで,患者の同意の上であれば性的意図があっても強制わいせつ罪には当たらないのでは等と反論がされています。

 細かい話はひとまず置いておいて,このようにかねてから刑法の中では強制わいせつ罪に性的意図が必要か不要かということで議論があり,最高裁は必要説に立って判決を下したものの,その後も不要説が多数説を形成するなど,未だ議論は続いているという状況です。
 そのような中で,もしも性的意図不要説に立った最高裁判決が下されるとなれば,かつての昭和45年判決から判例変更がされることとなります。

 最高裁が大法廷に本件を回付しましたが,大法廷は判例変更などの際に開かれるものであって,それ故に今回は判例変更の可能性があるといわれています。
 本件について最高裁判決が変更されれば,実務に与える影響もありますし,我々の業界にとっては極めて注目すべき判決になるだろうと思います。


 今日の阪神は,序盤は有利に試合を運んでいたのですが,追いつかれて,最後は接戦の末にサヨナラ負けしてしまいました。

 正直言って,中谷さんのホームランなど展開的には勝ち試合だと思っていただけに,今日の試合を落としたことはショックです。
 今日の試合についていえば,糸井さんがチャンスで無理に打ちにいったことがポイントだったとは思いますが,糸井さんだけを責めるのは酷かなとも思います。
 むしろ,能見さんがこんな風に崩れる様を相当久しぶりに見まして,投手交代のタイミングが全てだったように思いました。

 能見さんは,最近は左腕エースとして往年の働きを取り戻していますが,数年前は中盤の回で突然炎上したりしており,これがなければというように毎回見て思っていました。
 今日の能見さんは,まさにその当時のあまりよくなかった能見さんが出てしまったというように思いました。
 ただ,5回までは決して悪いとまではいえない投球でしたし,今から振り返れば6回から中継ぎに継投できていればというようには思いました。
 あのようなピンチで登板させられた桑原さんを責めることは全くできませんし,こればかりは継投のタイミングの問題だったのでしょう。
 ただ,金本監督の立場として,6回の頭から能見さんを継投させるかといえばなかなか難しかったと思われ,今日の試合はもったいなかったとしても仕方がないと受け入れるしかないと思いました。
 とはいえ,今日の試合を見て,能見さんの代え時について首脳陣は学んでもらわないといけないと思います。

 今日のような負けた試合でも,中谷さんの打撃,原口さんの復調,鳥谷さんの好調ぶり,桑原さんや岩崎さんの安定した投球などよい要素もあったと思いますし,明日勝てばいいやと思うことにしました。
 今日の敗戦は,広島さんとのゲーム差が広がったという意味では残念ですが,まだこの時期であればどこかで縮まることもあるでしょうし,このことはあまり気にしないでおこうと思います。

 むしろ,読売が球団新記録の12連敗を喫したことについて,あーあという思いがあります。
 今は何をやっても報われない時期なのかもしれませんが,それにしても坂本さんをはじめ選手達が辛そうにしているのが非常に印象的です。
 記事を見ると,高橋さんの采配や選手起用方法について批判が多くされていますが,その批判の多くはそれぞれ見解も違っていて,高橋さんとしてはこのような見解に耳を貸すよりも自分の道を進むしかないのだろうなと思います。
 それが正しいかは分かりませんが,少なくとも自分で決めたことであれば,納得して自分で責任をとることもできるでしょうし,様々な意見をあまり気にせずにやってもらいたいと思います。
 とはいえ,あまり読売を気にしすぎても,阪神も明日は我が身かもしれないので,読売のことを過剰に考えないようにしようと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:32
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,強制わいせつ罪について判例変更の可能性があるというものがあったので,取り上げてみました。

 問題となっている要件は,性欲を満たす意図の有無というものです。
 この要件は昭和45年1月29日の最高裁判決において,強制わいせつ罪が成立するための要件とされました。

 今回問題となっているのは,金を貸す条件として13歳以下の娘にわいせつ行為をしてスマートフォン撮影をして送信した行為について強制わいせつ罪が成立するかどうかということです。
 この事件では,被告人は,あくまで金を貸す条件としてわいせつ行為を要求されて行ったのであり,特に自分の娘であるということもあることから,性的意図はなかったと主張しているということです。
 この事件に関する第1審の神戸地裁と第2審の大阪高裁では,上記の最高裁判決において性的意図を要件としている点について相当ではないとして,強制わいせつ罪の成立を認めました。
 そして,本件は上告されて最高裁の問題となったわけですが,最高裁は本件を大法廷に回付したということで判例変更の可能性が指摘されているということです。

 司法試験の勉強をしていると,強制わいせつ罪の要件として,性的意図が必要かどうかという論点について必ず当たります。

 この要件が要求された理由としては,例えば医師が裸の女性を治療目的で触れるとした場合,強制わいせつ罪が成立することは不合理であるとして,このようなときには医師には性的意図がないから強制わいせつ罪が成立しないというように考えるためというものが挙げられます。
 一方で,この見解を採用した場合,医師が患者の同意を得て治療をしたとしても,性的意図がその中に含まれていれば強制わいせつ罪が成立するのではという批判もありました。

 性的意図がなくても強制わいせつ罪が成立するという見解も根強いですが,この見解を採用した場合,上記の医師の治療行為については,治療行為とわいせつ行為は外形的に区別すべきで,患者の同意の上であれば性的意図があっても強制わいせつ罪には当たらないのでは等と反論がされています。

 細かい話はひとまず置いておいて,このようにかねてから刑法の中では強制わいせつ罪に性的意図が必要か不要かということで議論があり,最高裁は必要説に立って判決を下したものの,その後も不要説が多数説を形成するなど,未だ議論は続いているという状況です。
 そのような中で,もしも性的意図不要説に立った最高裁判決が下されるとなれば,かつての昭和45年判決から判例変更がされることとなります。
 最高裁が大法廷に本件を回付しましたが,大法廷は判例変更などの際に開かれるものであって,それ故に今回は判例変更の可能性があるといわれています。
 本件について最高裁判決が変更されれば,実務に与える影響もありますし,我々の業界にとっては極めて注目すべき判決になるだろうと思います。


 今日の阪神は,序盤は有利に試合を運んでいたのですが,追いつかれて,最後は接戦の末にサヨナラ負けしてしまいました。

 正直言って,中谷さんのホームランなど展開的には勝ち試合だと思っていただけに,今日の試合を落としたことはショックです。
 今日の試合についていえば,糸井さんがチャンスで無理に打ちにいったことがポイントだったとは思いますが,糸井さんだけを責めるのは酷かなとも思います。
 むしろ,能見さんがこんな風に崩れる様を相当久しぶりに見まして,投手交代のタイミングが全てだったように思いました。

 能見さんは,最近は左腕エースとして往年の働きを取り戻していますが,数年前は中盤の回で炎上しており,これがなければというように毎回見て思っていました。
 今日の能見さんは,まさにその当時のあまりよくなかった能見さんが出てしまったというように思いました。
 ただ,5回までは決して悪いとまではいえない投球でしたし,今から振り返れば6回から中継ぎに継投できていればというようには思いました。
 あのようなピンチで登板させられた桑原さんを責めることは全くできませんし,こればかりは継投のタイミングの問題だったのでしょう。
 ただ,金本監督の立場として,6回の頭から能見さんを継投させるかといえばなかなか難しかったと思われ,今日の試合はもったいなかったとしても仕方がないと受け入れるしかないと思いました。
 ただ,今日の試合を見て,能見さんの代え時について首脳陣は学んでもらわないといけないと思います。

 とはいえ,今日の試合でも,中谷さんの打撃,原口さんの復調,鳥谷さんの好調ぶり,桑原さんや岩崎さんの安定した投球などよい要素もあったと思いますし,明日勝てばいいやと思うことにしました。
 今日の敗戦は,広島さんとのゲーム差が広がったという意味では残念ですが,まだこの時期であればどこかで縮まることもあるでしょうし,このことはあまり気にしないでおこうと思います。

 むしろ,読売が球団新記録の12連敗を喫したことについて,あーあという思いがあります。
 今は何をやっても報われない時期なのかもしれませんが,それにしても坂本さんをはじめ選手達が辛そうにしているのが非常に印象的です。
 記事を見ると,高橋さんの采配や選手起用方法について批判が多くされていますが,その批判の多くはそれぞれ見解も違っていて,高橋さんとしてはこのような見解に耳を貸すよりも自分の道を進むしかないのだろうなと思います。
 それが正しいかは分かりませんが,少なくとも自分で決めたことであれば,納得して自分で責任をとることもできるでしょうし,様々な意見をあまり気にせずにやってもらいたいと思います。
 とはいえ,あまり応援しすぎても,阪神も明日は我が身かもしれないので,読売のことを過剰に気にしないようにしようと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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