こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,リカレント教育について,6割の社会人が興味もないと回答したというものがあったので,取り上げてみました。
リカレント教育とは,社会人が大学などで再び学習するというものであり,安倍政権が取り組み教科をしているものです。
内閣府の世論調査で,リカレント教育で「学習したことがある」と「学習してみたい」と堪えた人はあわせて36%に止まったということでした。
一方,「学習したことはなく,今後も学習したいと思わない」が58.1%,「まだ在学中で社会人経験がない」が3.2%だったということでした。
「学習したことがある」「学習してみたい」などと堪えた人に,学習しやすいと思う場を尋ねたところ,図書館などの社会教育施設が45.4%,インターネットが45.3%,大学などの校舎が27.9%などとなりました。
生涯学習の政策を担当する文科省は,社会人が学び直す際,大学などに通うのは敷居が高いと受け止められている可能性があり,取り組みやすい環境を整える必要があるとしているそうです。
この記事を見ていて,現政権がリカレント教育に力を入れていると初めて知りまして,このような人は私だけなのか,それとも世間的に知られていたのか気になります。
もしもあまり知られていないのだとすれば,このアンケートは広報の効果を測るという趣旨のものだったのではとも思います。
また,アンケート対象の中に現役大学生等が入っていたようで,その分は無意味なアンケートだったろうとも思います。
リカレント教育ですが,意義はあると思うものの,いくつかの理由でうまくやらないと流行しないように思います。
まず,社会人の大半は,時間とお金が不足していると考えていると思いますが,リカレント教育をやるだけの時間的金銭的余裕がある人はどれだけいるのでしょうか。
たまの休みにお金と時間をかけてリカレント教育を受けるとすれば,それは自身に意欲があるか,必要性に駆られているかという問題になりかねないと思いますし,その意味ではハードルを相当低くしないとそもそも受けたいと思う人が多く出てこないように思います。
次に,大学の講義では1つのセメスターで1冊の本などを詳細に講義していくスタイルが多いように思いますが,本気で独学でやると割とそこまで時間をかけずとも終えられてしまうということです。
私は大学時代から司法試験の勉強をしていましたが,その勉強でやった科目の講義に出てみると,まさにその復習という内容に止まるものも多く,かつ進行速度も遅かった記憶です。
しかも,中高生までで鍛練を積んでいた,人の話を黙って長時間座って聞くというのは,もはや今の仕事に就いてからはなかなか難しいもので,そうなると講義中に集中力が落ちてくることもしばしばありそうです。
私は独学の効率の良さを大学時代に身にしみて感じたものですが,真面目に大学で勉強した人達の多くはそのように考えているのではないでしょうか。
そして,独学の効率の良さを知ってしまった人達は,今更講義に参加して学習しようとするよりも,特定の教材を取得して独学する方が遙かに効率がいいと思います。
そもそも,社会人の多くが実感することとして,社会に出てから勉強することが多く,大学などで学んだことは結局その基礎に止まるということです。
日々勉強の上で,新しい情報もどんどん更新されていっている最中,社会に出てから基礎を学ぶために敢えて大学等に行こうと思うのは,別分野に行きたいとかそういったことになってくるようにも思えます。
そう考えると,実際にリカレント教育が普及するためには,これまで自分が挑戦しなかった分野について,意欲があったり,必要性に駆られていたりする人達に対して,効率的な学習方法を提供するという形になることが必要であろうと思います。
実際,独学で学べてしまう人達にとっては,大半が自身で学習教材を入手することで達成できてしまうわけですから,そういう人達がリカレント教育に踏み出すとすればそれは独学では達成し得ないような充実した設備や人的資源を準備する必要があろうかと思います。
そうすると,理系ではリカレント教育の準備は何となく考えられそうですが,文系の場合は大半が学習教材で片が付いてしまいそうで,なかなか難しそうな気もします。
学習教材で片が付くとすれば,敢えてリカレント教育と銘をうって広めずともいいことであろうかと思います。
ただ,おそらく,リカレント教育の趣旨の一つとしては,少子化で経営難の学校が増加したことも背景にあるように思われ,それは学習教材の充実では解消しきれない問題のようにも思えます。
リカレント教育と生涯学習は似て非なるものだと思いますし,そのあり方から考えてもらいたいものです。
阪神は,昨日今日と横浜さんに大勝しました。
一昨日の雨天中止直前までは,秋山さんが打たれて大量失点をするなど,もう阪神は勝てないのではとすら思っていましたが,昨日今日はこれだけ点をとれば勝てるでしょうという展開でした。
点をとって文句はないのですが,いかんせん前から何度も言っている,大量点で勝つという展開は,流れをうまく掴んで勝ったというものであり,本当に強いチームというのは接戦で勝てるチームなのではと思うのです。
毎度毎度大量点が取れるならばいいのですが,貧打の阪神が連日これだけ打てるのは珍しいことなので,接戦で勝てるのでなければ今後も勝ち抜いていくのは難しいのではと思っています。
流れを掴んだことは素晴らしいことですが,いかに流れを作り出せるかが重要であり,それを作り出せるのは打つべき時に打てる決定力のある打者です。
今季の阪神には,その決定力のある打者が少ないように思われ,何とかならないものかとこれまで思ってきました。
今日は,その役割を,先制タイムリーツーベースを放った福留さんが負ったのですが,福留さんも年齢と体調の関係から全試合出られるわけでもないので,もっと勝負強い打者に登場してもらいたいものです。
この連日の打線の流れを,次以降の試合でも繋げてもらって,少しでも貧打が解消されればと思っています。
2軍戦に登板した藤浪さんですが,6回5安打2三振2四球1失点と,数字は上出来でした。
藤浪さんは,変化球が浮いたり,失投が多すぎたので,内容的に納得できる投球ではなかったと述べていました。
藤浪さんが納得できなかった点は失投が多すぎたことということですが,これはまさに1軍で崩れた時の状況だと思います。
これをどのように解消するかが問題なのですが,こればかりは藤浪さんもわかれば実践していると思うので,何ともいいようがありません。
おそらく昔のフォームに戻したり,試行錯誤を繰り返しているのだろうと思うのですが,もはやこればかりはその経過を待つ以外にないでしょう。
あれだけの素材ですから,ちょっとしたものが噛み合えばこれまで以上に活躍してくれると思いますし,今季中に出来るかどうかは別として,大いに期待しています。
また思いついたら書きます。ではでは。
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