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 こんにちは。

 今日は,オーストラリアのある無銭飲食をご紹介します。
 その店は56階建高層ビルの55階に入っているのですが,カクテルを飲んでいたスーツ姿の客4人がバルコニーへ移動すると,ジャケット内に装備していたパラシュートを準備し始め,高さ2メートルのガラスフェンスを越えて243メートルのところからダイブしたそうです。
 4人はバルコニーでほとんど会話を交わさずに黙々と10分ほど準備を進め,バルコニーの両端に2人ずつ分かれてダイビングを決行したんだとか。
 そして,地面の到着すると,用意していた車で逃走したそうです。
 メルボルン市長は怒っているそうですが,レストラン側は告訴していないそうです。

 これを見た際,率直に,パラシュートを買えるお金があるならば飲食代くらい払えばいいのにと思いました。
 また,こんな目立つ行為をしていれば,今後高層ビルに構える店は多少警戒するでしょうし,さらに降りるのにも時間をかけて準備をしなければならないようですから,再犯の極めて困難な性質の事件であると思います。
 そう思うと,この行為の真の目的が無銭飲食だったのかは疑問だと思います。
 しかし,どこまで考えても想像の域を出ないので,ここでこれ以上書くのはやめておこうと思います。

 店側は刑事事件化することは希望していないようですが,このような対応はある意味評価できる考え方なのではないかと思いました。
 というのは,この事件は海外にいる私も知るくらい耳目を引くものですから,一つの大きな宣伝になるところ,このような事件の犯人に対して目くじらを立てないという余裕を見せることでこの店の高級感というか箔を付けるのに一役買いそうな気がしたからです。
 無論,高級店であれば無銭飲食も被害はその分大きいわけで,捨て置くことはできないでしょうし,何らかの対策は講じるのでしょう。また,私自身無銭飲食を許容するという立場ではありません。しかし,その対策をすぐに刑事事件に結びつけようとするのは,あまりにも余裕のない対応に見えてしまうというのも事実なわけで,そういった政策的な観点から「金持ち喧嘩せず」という姿勢のように見えたこの店の対応は私は一定の評価をしています。
 先般,読売が,野球の契約金問題に関して,球団資料の流出の可能性を考えて警察に相談しているという話を耳にしました。もちろん,会社の社会的信用のためには徹底した調査をする必要があるでしょうし,その一手段として警察への相談ということも選択肢に挙げられます。しかし,刑事手続関係の方向に飛びつくのが少々早すぎる気がして,何とも余裕のないように見えてしまいました。読売は紳士たれという言葉があるようですし,そこはもう少し余裕を見せつけてほしかったなと個人的には思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 16:59

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