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 こんばんは。

 今日は朝から,笹子トンネル崩落事故という衝撃的なニュースで始まりました。

 現在のところ,大変残念ながら3名お亡くなりになられたということで,そのご冥福をお祈りするとともに,これ以上犠牲者が増えないことを願うばかりです。

 あるニュースによれば,今回の事故により,1枚1.1トンから1.4トンの天井板150枚ほどが落下したということですし,これが直撃したらと思うと本当にぞっとします。
 私は,2週間くらい前にこのトンネルを通ったばかりなので,もはや人ごととはまったく思えず,むしろ誰にでも起こりうる事故なのだと思っています。

 笹子トンネルといえば,中央道を利用した人の誰もが感じることだと思いますが,このトンネルの入り口は1車線で,トンネル内で2車線になるため,大変渋滞が起こりやすいポイントであるというように認識しております。
 今回の件があってから,このことについて気になって調べてみたところ,あるサイトにその原因となるのかもしれないことが書いてありました。
 そのサイトによれば,笹子トンネルの換気システムの設計が古いのと,設備が老朽化しているため,トンネル内で渋滞が発生すればあっという間にトンネル内が一酸化炭素で充満してしまうことから,トンネル内の交通量を規制する必要があるということでした。
 そして,換気システムの回収のためには相当期間道路規制をしなければならない都合上,中央道という道路の重要性に鑑みて,その工事にも着手できなかったのではということでした。
 もし,このサイトに書いてあることが真実であれば,多分事故発生後に生じた火災の熱と煙,一酸化炭素は逃げ場を失って,トンネル内にいる人をむしばんだことが考えられます。
 また,これが真実であれば,笹子トンネルと同構造のトンネルはいずれも同様の危険をはらんでいるのではという心配も起こります。

 民主党は,かつて事業仕分けのために公共事業の予算を削減しており,その余波が今回ここに及んだのではないかという見方があります。
 民主党については,今回の件のほか,ノーベル賞関連,スーパーコンピュータ関連など,事業を仕分けた一連のものについて,その方針が妥当であったのかということがやり玉に挙がっています。
 私は,その批判の全てが正しいとは思いません。とはいえ,仕分けによって予算を受けられないがために発生するであろう歪みについては当然認識した上で仕分けを行ったのでしょうし,また仕分けした結果問題が生じた場合に批判を受ける可能性があることは理解していたでしょうから,もし仕分けが多少なりとも影響していたのであれば,このような批判がある程度出たとしても説明を尽くし,かつ受け入れた上で選挙に臨まざるを得ないと思います。

 今後,同様の構造を持つトンネル全ての点検及び改修事業が行われることになると思いますが,そうすると近々行われる選挙の争点として公共事業より福祉という流れが若干変わってくるのではないかと思っています。
 今のところ,公共事業に対して反対の意見を掲げている政党がそれなりにおりますが,それらの政党が少なくとも公共施設の整備についてということなどで今後どのように意見を出すのかということも注目したいと思います。

 ただ,このような深刻な事件でありながら,株を上げた働きを見せたのは,ぎりぎり崩落から逃げ切ったNHK記者の乗車していたインプレッサではないでしょうか。
 崩落事故から逃げ切ったその加速力だけでなく,崩落した天井板の直撃を受けても大破することのなかった耐久性は,私も感嘆しました。
 このようなことをここで述べるのは不謹慎きわまりないことは理解していますが,それでもインプレッサの力,そしてそれを開発したスバルを賞賛したいと思います。

 この事故があったがために,もはや年末年始は中央道の一定区間は通行止めになることは不可避でしょうし,山梨・長野方面の下道は大渋滞が続くことが予想されます。
 また,これらの地方へのアクセスが不良になったことに伴って,これから本番を迎えるスキーシーズンもこれらの地方を選択することに消極的になる傾向が生じるのではと懸念しております。
 今のところは,まずは行方不明者の救出が第一ですが,その後じわりじわりと関係各所に多大な影響が生じてくることが予想されます。
 今は選挙を控えている状況で,行政が機動的に動きにくいことは理解しておりますが,それでも予想される支障については先んじて対処してもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:58

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