こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,以前行方不明になったマレーシア機の捜索について,乗客の家族らが機体発見に繋がる有力情報を提供した人に報奨金を出すための募金活動を始めたというものがあったので取り上げてみました。
家族らは,インターネットの資金調達サイトで,500万ドルを目標に資金集めをしているということです。
信憑性のある手がかりが得られた場合,民間の国際企業が調査を実施し,当局と協力して機体捜索に当たるということです。
これまで,マレーシア機のブラックボックスが発したと見られる音波が確認されたというインド洋南部に対象を絞って無人潜水機で開廷捜索をしていたということですが,手がかりは得られなかったということです。
そして,その捜索作業が仕切り直しということになり,オーストラリア当局が民間企業に依頼する意向を示しているということです。
作業再開は,早くても7月末から8月になる見込みということです。
この事件は当初から非常に不気味だといわれていて,あれだけ大きな機体がどこに行ってしまったのか,生存者がいるとすればどうして何の情報も出てこないのか,何の痕跡も出ないのは何故なのかなどと色々な話が出てきております。
その後,インド洋南部に沈んだのではということで捜索をしていたという情報を耳にして,そろそろ見つかるのではと思っていましたが,結局それも見つからず,この事件はどうなるのだろうと思っていました。
今回募金を募って,それを報奨金に充てるという考えですが,それ自体はそんなに悪くない考えであるとは思います。
そうすることで,これまで興味本位だけだった人なども利害関係を絡めて積極的に情報を提供してくれそうにも思えます。
ただ,いくつかの問題点も思い浮かびます。
まず,報奨金というのはこれから集める募金によるわけですが,これが想像している程度まで集まらなかった場合,情報提供のためにがんばってた人たちに報いることができるのだろうかという点です。
この事件は世界中の関心を引きつけたので,その意味では募金も集まりやすいかもしれませんが,一方この事件が起きてからかれこれ3ヶ月経過しており,そろそろ人の記憶からも薄らぎ始めているのではというようにも思います。
そうなると,思うように募金が集まるのかというのが引っかかりました。
次に,この報奨金ですが,複数の貢献者がいた場合の分け方についてです。
複数の貢献者がいれば,当然分配するのでしょうが,それを協力者の反感を買わないように分けるためには明確な基準を設けるべきとも思います。
しかし,どのような貢献が考えられるのか分からず,そうなると事前に明確な基準を設けることは事実上不可能であるとも思え,分配の際に発生するであろう問題を回避するためには説明を尽くす必要が生じるのでしょう。
第3に,万一この報奨金制度をもってしても機体が見つからない場合,ここで集めた報奨金はどうなるのだろうかということです。
かつて東京都が尖閣諸島を購入するための資金を募金で集めましたが,その後このお金がどうなったのだろうかという問題と同じような感じです。
結局目的は報奨金ということですが,それが報奨金という目的で配当できなかった場合,このお金は宙に浮き続けるのでしょうか。
それが行方不明者家族の生活費等に充てられるということになれば,人によってはそんなために募金したわけではないと反感を覚える人もいるのではないかと思います。
そして,そのような使途不明金になる恐れがあるのであれば,そもそも募金はしないということにも繋がりかねず,第1で挙げた募金が集まるのかという問題にも直結するような論点だと思います。
その点をどのように考えているのかは分かりませんが,いずれにせよこの点はきちんと説明しなければならないでしょう。
報奨金の問題はともあれ,この事件は早期に解決してもらいたいと思います。
今日の阪神はいいところなく敗戦してしまいました。
しかし,今日の敗戦については,悔しいという気持ちよりも,阪神首脳陣はきちんと見たかという思いがあります。
というのは,今日のソフトバンクさんの先発投手は,あの阪神が昨オフに放出したスタンリッジさんだからです。
阪神は,昨オフ,呉さんを獲得するために,残す外国人投手をスタンリッジさんとメッセンジャーさんとで天秤にかけ,結果スタンリッジさんを放出しました。
しかし,私は,両投手を放出するという判断は,昨年から何度も述べているとおり,まったく納得できないものでした。
そして,放出したスタンリッジさんは,今日阪神に対して完封勝利を遂げました。
これを見て,放出の判断をした阪神首脳陣はどのように思うでしょうか。
また,放出により無念な思いをしたスタンリッジさん,同じように疑問視か持てなかった阪神ファンや阪神チームメイトもいたでしょうし,そんな人たちはこれを見て阪神首脳陣の先見性のなさに対して「これを契機にもう一度勉強をし直せ」という思いを抱いたのではないでしょうか。
スタンリッジさんにとっては,阪神時代は抜群の防御率を誇りながら打線の援護を得られずに敗戦することが多かったですが,ソフトバンクさんから十分な援護を受けて勝てた心境はどのようなものだったでしょうか。
まして,好成績を残しながら首を切られたわけで,おそらくスタンリッジさんにとっては今日の勝利はまた違った感覚を持つことでしょう。
そして,その感覚は私も持っています。
本当に阪神首脳陣はもっとよく考えて物事を進めてもらいたいと改めて強く思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。
Comments
Post a Comment