こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,声優の水樹奈々さんのコンサートチケット応募券目当てでポテトチップ1000袋を購入して不法投棄したという事件があったので取り上げてみました。
不法投棄した男が逮捕された容疑は,5月4日頃から23日頃の間,神戸市や明石市の雑木林など計6カ所にポテトチップ1000袋が入った段ボール箱89箱(重さ約208キロ)を不法投棄したというものです。
男は,大量に購入したが,処理に困って捨てたと容疑を認めているそうです。
このポテトチップは約30万円分ということです。
このポテトチップには水樹奈々さんのコンサートチケット応募券がついており,この男は応募券を切り取って中身を食べずに箱に詰めて捨てたそうです。
応募の締切は5月末ということで,当選は10名ということです。
このニュースを見て,私は小学校の頃に流行ったビックリマンチョコの件を思い出しました。
確か,あの時も,シール目当てでチョコを購入し,シールを取った後でチョコはどぶに捨てたなどということで社会問題になった記憶です。
あの時,ビックリマンチョコが非常に流行したため,近所のスーパーでは1人3個までという個数制限がついていて,毎週3個ずつ購入してチョコも当然おいしく食べたという記憶でした。
当時は3個以上買えればいいのにと思ったものでしたが(経済的にできたかは分かりませんが。),今思うと小学生が買い物をするには適度なものだったのだろうと思います。
3個くらいであれば,シールは全て揃わないためずっと楽しめますし,チョコ自体も楽しめましたから,おそらくそのくらいが絶妙な分量だったのでしょう。
当時は大人買いというものに憧れ,クラスの中にチョコを箱買いしていたお金持ちの家の個を羨ましく思ったものですが,よくよく考えれば食料品を大人買いするというのは実際なかなかリスキーだと思います。
食料品の場合,パッケージを開ければ酸化してしまって劣化するのは当然ですし,それを一気に全部食べるのは胃の容量的にも健康にもよろしくないでしょうから,大人買いができるようになった今でも大人買いはしていません。
そして,それをリアルにやってしまったのが本件だと思います。
応募期間が5月末までということになると,当然応募券を悠長に切らずにいることはできません。
また,数袋ならば人にあげて処理することはできても,1000袋ともなるともはやそこら辺のスーパーに置いてあるよりも大量のものですから,あとは捨てるという選択肢しかなかったのでしょう。
しかし,その捨て方が悪いということで,今回の逮捕に繋がりました。
これを見ていてこんな馬鹿なことをとも思いますが,もしも自分が本当にほしいものがあって,それががんばれば手が届くかもしれないと思ったとすれば,がんばらなければ悔いが残ると考えたという心情自体は理解します。
それはこの件ではポテトチップでしたが,ある件では大量のCDになるわけで,ポテトチップとCDに違いがあるとすれば食料品であるため劣化したり虫が発生したりするか否かという程度のものであるのかもしれません。
その意味では,置いているだけでは劣化しないCDの方がうまい商法なのかという気もしなくはありませんが,この手の商法は何だかあまり好きになれないような気もします。
大量購入を前提とする商法を実施するに当たっては,処分がしやすいものかについて,売る方も買う方もきちんと考えるべきでしょう。
CDについても,結構処分方法について物議を醸していた時期もありましたし(最近その手の話を耳にしないのは,ニュースで取り上げられないからか,マナーが向上したからかは分かりません。),この手の商法に乗じた以上この事件は明日は我が身というところなのでしょうか。
私としては,買う側の心情は理解できる部分もあるだけに,売る側のモラルというのも問われるのではというように思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。
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