Powered 

by Tigers-net.com
 こんばんは。

 今日の阪神は,読売を甲子園で迎え撃ちました。
 オープン戦とはいえ,やはり相手が読売となると注目したくなるものです。
 そして,結果は勝利しました。

 この時期の結果は気にする必要はないとはいえ,やはり読売相手だと特別な何かを感じます。
 ただ,今日の勝利は,先発の内海さんがよくなかったところで,阪神打線に流れがやってきて,流れのまま打って大量得点というものでしたから,本当の意味で阪神打線をほめられるかというとやや微妙だと思います。
 というか,敵ながら,内海さんは果たして今年は大丈夫なのだろうかと心配してしまいました。
 読売の先発投手陣の台所事情を考えた時,内海さんは必要な人材であると思われ,それがこの時期とはいえあの仕上がり具合ですと心配になります。

 一方,阪神先発の藤川さんですが,4回3安打1失点とまずまずの成績だったと思います。
 直球を見ていると,すべて140キロ前後で,やはり往年の150キロ近いストレートを見ることはできなさそうです。
 しかも,先発となれば長いイニングを投げるのですから,体力の配分を考えればやはり150キロのストレートを見ることは難しいのでしょう。
 また,今日は三振でのアウト1つだけで,やはり往年のように空振りをとっていくスタイルとは違うということでしょう。
 一方,今日打たれたのはほぼ変化球ということで,直球の出来は悪くはなく,変化球にやや課題ありというところでしょうか。
 変化球の制球自体は安定しているとは思いましたが,変化球の方が狙いやすいということなのでしょうか。
 ただ,140キロ前後のストレートでもそれなりに抑えられているところを見ると,やはり球の回転がよいのは健在なようで,あとは先発としてのペース配分,そしてシーズン通して投げられるスタミナというところでしょうか。

 私は,藤川さんのスタミナなどは分かっていないのですが,昔の下柳さんのように,5回か6回まで試合を作って,中継ぎに託すというスタイルになるのでしょうか。
 もしもそうだとすると,藤川さん先発の試合では,藤川さんの出来は当然のこと,先発の段階で既に継投についても考えないといけないということになろうかと思います。
 その意味では,去年の阪神の弱点である中継ぎ投手陣に頼る場面が頻繁に出てくることは大丈夫なのだろうかと心配するところもあります。

 阪神の2番手投手の守屋さんが2回2安打無失点と活躍しました。
 彼は,一昨年のドラフト4位でしたが,去年は登板がなく,今年はどうなのだろうかと思っていました。
 それが,今日の投球を見ると,持ち味の速球が私の想像以上に速くてびっくりしました。
 ただ,制球力に不安があるようで,シュート回転してしまっている傾向があると思います。
 それだけに,今日の成績は,どちらかというと守備に助けられたという面も強く,まだ1軍で使うには危ないかというように思いました。
 ただ,速球を見ている限り,ロマンを感じる人材ではあると思うので,その意味ではこれから出てきてほしい人だと思います。

 打つ方では,高山さんがよかったと思います。
 彼は,今日は2安打放ちまして,徐々にその片鱗を見せてきていると思いました。
 1本は不調の内海さんからですが,2本目は読売の自慢の中継ぎである山口さんから,しかもスライダーから放っており,その意義は非常に大きいと思います。
 山口さんほどの左投手の投げる外に逃げる変化球を,初対戦の左打者が打てるというのは非常に驚かざるをえません。
 高山さんについては,フリーでの調子のよい打撃を見ていると,パワーはあるのだろうと思っていましたが,1軍投手の投げる変化球にどこまで対応できるかが問題と思っていました。しかし,今日見ている限り,変化球への対応力もなかなかのものを持っていると思われ,これが六大学でも名を残す活躍をした人材かと思いました。
 今まで見ている限り,正直言ってタイプは中距離打者というところだろうと思いますが,もう少しプロの野球に慣れてきたら長打も打てるようになるのだろうかと期待しております。

 これだけ高山さんが打てるならば,外野のスタメンはほぼ確定といってもよいのではないかと思います。
 セカンドは西岡さんがとりそうな気配ですが,そうすると大和さんがセンターに座るべきかと思いますし,そこでレフトに高山さんが入れば非常に守りも堅く打線も活気づくかと思います。
 見ている限り,高山さんは,守備はなかなか安定感があるように思われ,足の早さも考えれば,現時点で外野守備を任せることにそこまで大きな不安はないように思います。

 他の外野手争いを見ていると,今のところ高山さんの次は緒方さんがリードしているように思われます。

 江越さんは,二軍に落とされたものの,二軍では順調に活躍できているところを見ると,福留さんの言う一軍の壁というのを超えられるかどうかが江越さんの課題というところだと思います。
 その壁を越えられなければ,これまで阪神にたくさんいた二軍で大活躍するばかりで終わっていってしまう選手達と同じようになってしまうと思うので,江越さんは今が正念場でしょう。

 横田さんは,打撃は非常に期待しているものの,守備についてはまだまだというところで,これが安定しないと今の外野手争いでは脱落してしまいかねないと思います。
 素材はすばらしいものがありますが,それでも総合力で上記の人達を現時点で超えているとは思えず,今の段階ではスタメンどころか開幕一軍に残れるかどうかの当落選上というところでしょう。
 個人的には,伸びてくる人材と思うので,どんどん使ってもらいたいのですが,そのためには厳しい外野手の中での争いがよいのか,それともいろいろなポジションの守備ができるようになった方がよいのか,悩ましいと思います。
 ただ,外野守備を見ている限り,器用な選手というわけではないように思われ,いろいろなポジションの練習をするとむしろ崩れてしまうのではという危惧もあります。

 板山さんは,外野争いをしている中ではもっとも伸び代はありそうですが,現時点ではまだ様子見でしょうか。

 個人的には,最大の問題はサードだと思います。
 ヘイグさんが計算できるのかどうかによって大きく変わってきますが,今のところ新井良太さんを見ているとスタメンを任せるのに不安であるといわざるを得ません。
 ヘイグさんがだめとなれば,今成さんと新井良太さんの併用ということになると思いますが,両者とも決定打を欠き,今の阪神のポジション決めの中でもっとも人材の観点からも悩ましいと思っています。
 陽川さんの守備を見ている限り,サードに回すように練習を始めさせてもまだまだ時間がかかることは間違いないと思いますし,北條さんがどこまで育つのかというのもまだ分かりません。
 ヘイグさんの出来というピースが埋まれば,今年の阪神のスタメンの形がほぼできあがると思うのですが,こればかりは新外国人だと何とも分かりません。
 ヘイグさんは2軍では打ったようですが,江越さんと同様1軍で通用するかが問題なので,これからそれを見極める必要があるでしょう。

 とりあえず,今日のオープン戦でもいろいろなことが見えてきて,非常に参考になりました。
 これからポジション争いがどうなってくるのか,関心を持って見ていきたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

↓よろしければ押していただけるとありがたいです。
阪神タイガース ブログランキングへ
三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:35

Comments

Post a Comment








Track back URL

http://bsr37.tblog.jp/trackback/335458

PAGE TOP