こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,交通事故を起こした少年が,同乗者の彼女を置いて逃走したというものがあったので,取り上げてみました。
少年は,彼女を助手席に乗せて軽トラックを運転中,対向車線で信号待ちをしていた軽自動車と衝突をしました。
これによって,軽自動車の男性は顔面打撲等の怪我を負い,彼女も顔の骨を折る重傷を負ったということでした。
少年は,事故直後,車を置いて事故現場から逃走したものの,約40分後に現場に戻ってきたということでした。
少年は,ひき逃げ等の容疑で逮捕されたということです。
調べによると,少年は,怖くて逃げたと供述しているということでした。
私はこれまでひき逃げ事件の弁護も何度も経験がありますが,冷静な判断をすれば逃げたところでどうしようもないとわかるような大人でも逃げてしまうという衝動に駆られるようです。
私は幸いにして交通事故を引きおこしたことがありませんが,それでも同じような状況に至った時,その衝動に駆られるということは理解できなくはありません。
ただ,その衝動というのは,責任から逃れられないかという考えから起こるものであり,本件は現場から逃げたところで責任から逃げられることはありません。
そもそも,事故車両という証拠を置き去りにしており,そこからたどっていくことが可能でしょう。
そして,事故車両のことに言及するまでもなく,彼女という同乗者まで置き去りにしてしまったのですから,そこから事故の経緯等を確認することは極めて容易であり,本件については冷静に考えれば逃げるという選択を取ることがほぼ意味のない行動であるということは分かったと思います。
とはいえ,それでも発生してしまうのがひき逃げという事案なのだと思いますし,まして少年ではそこまで冷静な判断は難しかったのかもしれません。
ただ,彼の良心というか,事故現場に戻ってきたというところを見ると,根が悪い人間ということではなさそうです。
そういうところを見ると,ひき逃げというのは卑怯な犯罪であることはいうまでもありませんが,誰もが加害者にも被害者にもなり得る性質の事件であると改めて思いました。
そもそもの問題として,この事故では被害者の皆が重傷を負っており,直ちに治療が必要だったと思いますから,それらを放置して逃げたということは法律がどうか別としても責められるべき問題だったろうと思います。
そして,法律的にも,ひき逃げとなればもちろん刑は重くなり,場合によっては前科なしでも実刑になることも否定できません。
さらに,今回のひき逃げでは,彼は多くのものを失うと思います。
特に,同乗者である彼女を自信の運転で傷つけたばかりか,彼女を置いて逃走したというのは非常に問題でしょう。
彼女は治療を受けられなかったばかりか,場合によっては自分が自己の責任を負わされると思うようになるかもしれず,それらを考えると彼女が寛大でなければこの関係は維持が難しそうだと思ってしまいます。
人間関係に口を出すものではありませんが,こういう事故は法律関係や仕事関係ばかりでなく人間関係も傷つける可能性があると思わされました。
今日の阪神は,藤川さんが仕事をし,期待された人が打って勝てたという,非常に気持ちのいい勝ち方をしました。
まず藤川さんですが,6回2安打無失点と,まさに好投でした。
初回と2回は四死球が多く,どうなるかと思いましたが,きちんと修正して,打たせて取るという投球で切り抜けました。
彼の投球は,やはり球の回転がよいから,なかなかヒットにならないというところなのかと思いましたが,問題点はやはりスタミナ面でしょうか。
それでも,先発のコマ数が足りず,そんな中で勝利を挙げてくれた藤川さんを見ていると,やはりあの時取っておいてよかったと心から思います。
課題は色々とあるように思いますが,それでも今日のように最低5回まで試合を作ってくれれば,あとは何とかできるのではと思います。
継いだ榎田さんもよい投球をしてくれて,打線の大量援護もあって,この3連戦ではマテオさんがなくても何とか乗り切れました。
初戦はマテオさん不在の影響がもろに出て負けたと思いましたが,昨日今日と先発中継ぎがよく踏ん張ったと思います。
この3連戦でもっとも感心したのは,とにかくマテオさんを使わずに勝てたということでしょう。
次に,打つ方ですが,今日は全体的によかったと思うものの,北條さんと江越さんがホームランを打ったことが特に印象的でした。
北條さんはプロ初安打が代打ホームランということで,彼の非凡さを感じますし,やはり彼は将来的に阪神の内野手として働いてもらいたいと改めて思います。
北條さんは,守備面で課題がありますが,残念ながら現在スタメンで出られていないので,なかなか守備機会がありません。
その意味では,二軍で守備の機会を与える方がよいのではという意見もあろうかと思いますが,そこは敢えて一軍で打撃の機会を与えて打撃を伸ばそうということなのだろうと思います。
その希望に応える今日の一撃は,個人的には大変うれしいものです。
藤浪さんと同期で入ってきてから,同じような活躍までは期待するのは酷と思いつつも,いつか出てくるのかと思っていましたから,それがついに今年の春からこうして活躍してくれるとは,最近の阪神生え抜き選手を見ていると本当にうれしくなります。
江越さんは,去年スタメン出場が多く,争っていたマートンさんが抜けたにもかかわらず,スタメンを高山さんと横田さんに取られて非常に悔しい思いをしていたと思います。
それをはらすような一撃でしたが,彼の鬱憤はまだこんなものではないでしょう。
今スタメンを勝ち取っている2人よりも守備はすばらしいと思っていますし,素材がよいことは間違いないですから,今後常に外野手競争に食い込んでいつでも奪取できるという姿勢を示し続けてもらいたいと思います。
ゴメスさんは,今日もホームランを放ち,早14打点と,今年は一体どのくらい打点を稼ぐのかというくらい調子がよいです。
3番打者には打率,4番打者には本塁打数,5番打者には打点が求められると聞いたことがありますが,今年のゴメスさんはその意味ではまさに5番としての仕事を果たしているといえましょう。
2005年の今岡さんを思い出しますが,あの時の彼は異常でしたから,そこまでのものを求めるのは早過ぎかもしれません。
大和さんが長打を打ったことも地味にうれしいです。
大和さんは,打撃が課題といわれ続けていましたが,彼がそれなりに打てるようになると,もはや死角がなくなり,スタメンで出さない理由がないと思います。
そういう意味では,彼が打撃面でアピールしたことは非常にうれしい限りですし,もっとそういう一面を見たいと思います。
ただ,大和さんの打撃は好不調の波が激しく,彼はオープン戦でもよかったですから,果たしてこの波がいつまでなのか,それが問題でしょう。
高山さんは,今日のノルマのようにヒットを打ちました。
彼は本当にヒットを打ってくれますし,この調子でいけば阪神の柱になる選手に育ってくれるでしょう。
横田さんも,転がす打撃ばかりでなくいい当たりのヒットを打ってくれました。
また,盗塁できる足も見せてくれましたし,彼の身体能力から行けばもっとこれからも活躍し続けてくれると大いに期待できると思います。
福留さんも安定して活躍してくれています。
まさか彼が4番としてここまで柱になってくれるとは,彼を獲得した時には思いもよりませんでした。
彼が4番に座っているからこの打線が機能していると思いますし,やはり福留さんは阪神に必要な人材だと思います。
一方,金田さんは今日はよくなかったです。
この1試合だけで彼の評価を決めるつもりはありませんし,彼がいなくなれば長いイニングを任せられる中継ぎがいなくなってしまうということも問題ですから,彼を直ちに下げろとはいいません。
また,金田さんを超える信頼できる中継ぎといっても,現状二軍の中ではドリスさんかどうかというところでしょうし,人材が不足していることも否めないと思います。
ただ,やはり阪神の不安要素は中継ぎであり,このところの試合を見ていると今年の勝ち方はその中継ぎをいかにうまくやりくりするかというところにあると思いました。
特に,先日の延長同点の試合は継投ミスだったと思っていますが,先発投手のでき次第では中継ぎ投手の起用が勝ち負けに直結するという試合も多いと思われ,そういうところをどうやっていくのかが問題だろうと思います。
現在のところ,金本監督,矢野さん,香田さんがそれを仕切っていると思いますが,今後それがどうなっていくのか,注意深く見ていきたいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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