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 こんばんは。


 今日の記事を見ていたら,日ハムさんの中田翔さんについて,阪神とのトレード話の可能性があるというものがあったので,取り上げてみました。

 この話の発端になっているのが,先日のドラフト会議で清宮さんの交渉権を日ハムさんが獲得したことです。
 もしも清宮さんが日ハムさんに入団するということになれば,日ハムさんは右の大砲として清宮さんを育成すると思われ,そうなると今季不振だった中田翔さんの処遇をどうするかという問題が出るということです。
 中田翔さんはFA権を持っているものの,FAの結果他球団が獲得するとなれば,Aランクであることから人的補償のリスクがあるため,他球団が獲得を躊躇うだろうということです。
 ですが,もしも金銭トレードであれば,人的補償のリスクを回避できるため,他球団,特に右の大砲を熱望している阪神にとっては非常に魅力があるということです。
 一方,日ハムさんにとっては,高額年俸を払っている中田翔さんについてその分節約できるメリットがあるということでした。

 この話を見ていて,そもそも中田翔さんの扱いが非常に気の毒に思えました。
 確かに,今季の数字を見る限り,年俸や期待に見合う活躍をしたというには難しいとは思います。
 ですが,これまでの数字,特に過去3年を見てみると,コンスタントに25本以上のホームランと100打点を打っており,打率こそ2割5分から6分ではありますが,十分右の大砲として活躍してきたといって差し支えないと思います。
 それだけに,今季の数字が振るわなかったからといって,直ちにその評価が落ちるというのは言い過ぎだとは思います。

 一方で,今季の数字が振るわなかったことは事実であり,来季はこれを打開しないことには需要は乏しくなってしまうことは仕方がないと思います。
 今季振るわなかった理由とそれを打開する術を見いだせるのであれば,十分獲得する利益はあると思うのですが,その点をどう見るのかが各球団にとって大事なポイントとなるのでしょう。

 さて,阪神の事情ですが,今の阪神に欠けている要素は主砲と先発のコマ数だと思います。
 ポジション別に見れば,ファーストがちょうど空いてしまっており,主砲かつファーストとなればちょうど中田翔さんが合致すると思います。
 また,今季の中田翔さんはチャンスに弱かったですが,それまでは打率こそ2割5分から6分ではあるもののチャンスで勝負強い打撃を見せてくれており,決定力不足の阪神打線にとってはその点でも合致すると言っていいと思います。

 ただ,阪神としては,例年ファーストの右の大砲を助っ人外国人で埋め合わせようと考えてきました。
 今季はロジャースさんとキャンベルさんを獲得したものの,いずれもその枠を満たすことができませんでしたが,正直言ってこれは阪神の獲得のミスだというべきでしょう。
 その前の年まで担っていたゴメスさんは,去年こそチャンスで撃てない場面が続いていたものの,一昨年まではいい活躍をしていたというべきであり,その時点までは助っ人外国人で埋め合わせできていたと言っていいと思います。
 阪神は,現在,来季に向けて,韓国リーグで活躍していたロザリオさんの獲得を企図しているということですが,もしもロザリオさんがメジャーリーグ時代や韓国リーグでの活躍と同様の活躍をできるのであれば,その需要を満たすことは可能であると言えると思います。
 ただ,日本の野球は,他国に比べて,球威こそ少ないものの,制球力と変化球が優れていることから,そのような野球にロザリオさんが馴染めるかは,これまでロザリオさんが日本で活躍したことがない以上はある程度賭の要素があることは否定できません。
 また,ロザリオさんが活躍した場合,いつまで阪神にいてくれるのかも問題です。ロザリオさんはまだ若い選手ですから,いつかメジャーに帰りたいという願望もあるでしょうし,阪神としては右の主砲を安定的に確保するには日本人であった方がよいということはできると思います。
 そうすると,ロザリオさん獲得については前向きに進めてもらいたいものの,中田翔さんを不要とまではいえないでしょう。

 ただ,仮にロザリオさんと中田翔さんの2人が阪神に来た時,両者が両立することはないでしょうから,その点どちらが選ばれるべきかという問題もあると思います。
 机上の空論にもかかわらず悩むのもどうかとは思いますが,それでも阪神にとっては弱点を埋め合わせるせっかくの機会ですから,来季を大きく左右する局面の一つだと思いますので,注視したいと思います。

 ちなみに,そのロザリオさんについて,阪神が3億円を準備して獲得に乗り出しているという記事を見ました。
 確かに相当高額年俸で,これで日本球界に通用しなかったとすればとんでもないことになることは予想されるところですが,それでも数字を見ている限りではそれなりに活躍するのではないかと期待されるところです。
 画像を見た限り,相当スイングスピードが速いので,あとは上記の通り日本の投手にどこまで通用するのかが問題でしょう。

 なお,中田さんとロザリオさんの2択のように書いてしまっていますが,もしも両者のうちどちらかでも阪神にやってきた場合,今季ファーストを守っていた大山さん,原口さん,中谷さんは本来のポジションで勝負しなければならないということになろうかと思います。
 各ポジション争いが相当激化すると思うのですが,いずれの打者も打撃が相当期待できる選手達ばかりですから,これを契機に層が厚くなっていってくれるととてもうれしい限りです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:20

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