こんばんは。
このところ,日本の大企業のデータ改ざんが良く話題に上っていますが,今日は東レの子会社が,顧客と決めた強度などの基準を満たしているように検査データを不正に書き換えていたと発表したという記事を見ました。
書き換えは2008年4月から16年7月の間に149件行われ,出荷先はタイヤメーカーなど13社だということです。
東レ側は2016年7月には不正を把握していたものの,これまで公表しませんでした。
東レの社長は,今月初めにインターネット上の掲示板に書き込みがあり,噂として流れるよりも正確な情報を公表すべきと考えた,情報の整理,顧客への説明に時間がかかったと釈明しているということです。
私の記憶でも,確かに今月初めくらいにそのようなスレが立っていたように思います。
その当時には多少話題になっていたように思いますが,そのスレでは抽象的に検査データ改ざんについて触れてはいたものの,特にソースもなかったため,私は信用して良い情報だとは思っていませんでした。
まさかそのスレの情報が今回の情報公表の発端になったとは全く思わず,ちょっと驚いています。
今回は東レの検査データ改ざんが問題となりましたが,このところ,東洋ゴム,三菱自動車,神戸製鋼,日産自動車,スバル,三菱マテリアルと,日本で有名な企業が次々と検査データ改ざんを公表しております。
検査データ改ざんというのは,外見的には分からず,そのデータソース自体はある意味信用の領域の問題もありますが,一流企業であればこそその信用は満たされていたと評価されていたのだと思います。
しかし,逆に信用されていると認識していたからこそ,分からないところで改ざんされてしまえば気づかれないと考えたというものであって,その意味では大変悪質だったと思います。
特に,検査データは安全に関わるものであり,いざ事故があった時に真っ先に責任問題となるのはメーカー側ですから,その元となる部品や材料を提供する側がデータ改ざんしていたというのは責任が直接的にやってこないと考えられるからこその行動とも思われ,その意味でも悪質だと思います。
目に見えないところの信用があったからこそ日本企業は世界でも信用されてきたと思いますが,これだけ多くの企業で裏切りが続いたとなれば,日本ブランドがどんどん地に落ちていくと思いますし,それは検査データ改ざんでコストをカットできた分で信用を切り売りしたと評価できるものだと思います。
最近は大企業が会社の一部を分割して海外の会社に切り売りしていますが,長年蓄積してきた会社ののれんだけでなく本件のように信用も切り売りしている状況は,これからの日本は大丈夫なのかと心配させられるものだと思います。
東レの件で特に問題なのは,2016年7月には把握していたものの,今まで公表しなかったことでしょう。
動機としてはネットへの書き込みが上がっていますが,個人的にはこれだけ企業のデータ改ざんが多くでているからこそ行ったと思えます。
つまり,一社だけがデータ改ざんをしていれば批判が集中しますが,他社も同じようなことをしていると問題になっているのであれば批判を分散できるという政策的判断も背景にあったのではと思えるのです。
戦略的には正しいのだろうと思いますが,それが透けて見えるような今回の公表はむしろ批判の的になりかねないのではと心配もあります。
そして,個人的には,この波があるうちに乗っておこうという企業がほかにも出てくるように思われ,まだこの流れが続くのではと危惧しています。
この流れが続いていけば,本当に日本の産業は終わってしまうでしょうし,社会保障制度を充実させるべく増税するにしてもできる体力がなくなってしまうのではと思います。
今日は阪神の選手の契約更改が立て続けに行われましたが,大山さんが1000万円増で2500万円ということでした。
大山さんは,今季前半は体作りに当てて,後半から実働が始まりましたが,期待以上の働いてくれていたと思います。
粘り強いバッティングもよかったですが,とにかく守備が安定していたのがありがたかったです。
阪神の内野守備陣の守備力はあまり高くないため,打撃はあまり期待しないまでも大和さんを起用しなければというように思っていたのですが,大山さんは打撃も守備も相応のレベルでこなせるため,非常にありがたかったです。
しかも,チーム事情とはいえ,いろいろなポジションを守ってくれまして,その意味でもチームへの貢献は大きかったと思います。
来季はシーズン序盤から活躍してくれるでしょうから,今季よりもより高いレベルのプレーを見せてくれると思っています。
一方,北條さんは,200万円ダウンの2000万円ということでした。
今季は出場期間が少なく,打率2割1分,20打点,3本塁打と打撃面で思うような活躍ができませんでした。
去年は高山さん,原口さんとともに伸び盛りの若手の一人として今季の活躍を嘱望されていたのですが,残念ながら大きく裏切ることとなってしまいました。
そのため,ショートのポジションは大和さんや糸原さんに奪われてしまい,今季は本人も厳しいシーズンだったと思います。
何が原因だったのかは私も分析し尽くせていませんが,来季はショート奪還を期待しています。
また,同じく去年活躍していた原口さんも,今季は思うように活躍できず,200万円ダウンの2000万円でした。
今季は,打撃を生かすため,ファーストに専念したシーズンでしたが,打率2割2分6厘,25打点,6本塁打と,期待の打撃で大きく低迷してしまいました。
原口さんは来季は捕手に再び挑戦するそうですが,腰や肩の問題がどのように影響するのか不安です。
また,久々に捕手をつとめることから,打撃に悪影響があるのかも不安ですが,去年あれだけできた以上は能力はあるのでしょうから,まずはどこまでやれるのか来季に期待したいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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