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 こんばんは。


 このところ,甲子園は金足農業の進撃で持ちきりです。
 少し前は大阪桐蔭が強すぎるということが話題になっていたように思いますが,最近は金足農業の大進撃ばかりが話題に上がっています。
 その理由としては,公立高校であること,東北地方のいわゆる白河の関より北に位置していること,地元の生徒で構成されていること,エース吉田君が素晴らしい投手であること,ギリギリの展開で逆転したりサヨナラ勝利をしたりと劇的な試合が多いことなどが挙げられると思います。
 かつて佐賀北旋風といわれた時代を彷彿とさせる活躍ぶりのように思われます。

 特に取り上げられる吉田君ですが,非常に素晴らしい投手だと思います。
 素晴らしい点はストレートのキレで,連戦で疲れが出て球速自体が衰えてもあれだけアウトが取れるのはキレあってのことだと思います。
 また,球数も相当なものに上っているにもかかわらず投げ続けられるのは,体力も当然のことながら精神力も極めて高いレベルにあると思います。
 試合を見ている限りでは,吉田君だけでなく,打力の高さにも驚かされますが,それでも吉田君がしっかりと試合を作っていればこそここまでの快進撃になっていると思われます。

 そんな中,今日のニュースを見ていたところ,金足農業で選手間で行われていた侍ポーズについて大会本部から自粛するように通達を受けたというものがあったので,取り上げてみました。
 その理由は,おそらく過度なガッツポーズ禁止と同義のものと思われます。

 高校野球では,規則上ガッツポーズは禁止されていないものの,高野連の審判規則委員会が出している高校野球周知徹底事項のマナーの項目において,派手なガッツポーズは相手チームへの不敬・侮辱につながりかねないので慎むとされています。
 先日創志学園の西君が大きなアクションでガッツポーズをしていた点について審判から指摘を受けたという記事があって問題になりました。
 これについて,指摘そのものの存在意義から不適とする見解も多く見受けられましたが,個人的には予め慎むべきと公表されているのであれば,大会後にその是非が議論されることはあり得るとしても,少なくとも今大会期間中は指摘を受けることはやむを得なかったのではないかと思います。

 しかし,この侍ポーズですが,何が問題だったのかよくわかりません。
 侍ポーズを見るに,仲間内でのコミュニケーションのように思われ,そもそも相手チームを侮辱する趣旨のものではないと思います。
 また,このやりとりは投手と外野手との間のものであり,相手チームに見えるものでもないですから,相手チームにとって侮辱されるという可能性もそこまで高くないように思われます。
 このところ金足農業の進撃があることでこのポーズも注目されましたが,それまでは誰もこの件について言及しなかったことを考えれば,おそらく多くの人達があまり関心がなかった,すなわち侮辱とも解釈されていなかったように思われます。
 金足農業は予選から注目はされていたものの,予選からこのような指摘を受けていたことはあったのか,世間が注目してからこのポーズの存在に気づいたのではないか,そうだとすれば誰がどのくらい侮辱だと感じていたのかというように思われます。

 規則等に従って指摘がなされるのであれば,予測可能性,すなわちこのような行為をすれば指摘を受ける可能性があるということが予測できる状態に置かれることが必要であると思います。
 その意味では,侍ポーズの何が引っかかるのかよくわからないので,創志学園の西君の件と侍ポーズの件は大きく異なるように思われます。
 この指摘を受けたところでペナルティはありませんが,いつもやっていることができないのは調子の問題にも影響するでしょうし,やはり重要な問題だと思います。
 一般的に考えて規則等の範疇にあると考えられるものについては敢えてこのような議論をするまでもないと思うのですが,そうでないものについては少なくとも問題になる具体例を列挙しないと規則としての体をなさないのではないかと思います。
 少なくとも,高野連は,このポーズの問題についてきちんと説明をしなければならないだろうと思いました。

 明日はついに決勝戦ですが,この対決はなかなか楽しみです。
 おそらく世間は金足農業を応援しそうな感じで,相手チームである大阪桐蔭はかなりやりづらいだろうと思います。
 心の強いチームは,こういった向かい風の中でも自分のプレーを出来るのだろうと思いますし,個人的には金足農業の躍進よりも大阪桐蔭が地に足の付いたプレーが出来るのかを注目したいと思います。


 阪神の選手が,タクシー乗り場で,後者専用スペースで無理に乗車しようとするルール違反行為をしていたという記事を見ました。
 写真に写っているのは藤川さん,岩田さん,岩崎さん,中谷さん,北條さん,坂本さんで,ほかにもいたそうです。
 タクシー運転手に乗車拒否されたり,一般人から注意を受けていたりもしたそうで,にもかかわらず阪神の選手の中には「俺はええんや」といってタクシーに乗り込んだ者もいたそうです。
 これについて,球団広報が認め,謝罪しました。

 野球選手だからより罪が重いとか,そういったことはいいません。
 しかし,記事の中にある「俺はええんや」という言葉は,人気球団で活躍する選手であるという奢りが前提となり,その上でこういった態度に出たのですから,これ自体は非常に問題だと思います。
 選手達のパフォーマンスが才能と努力の結果であり,その点について尊敬を集め,本人が誇りを感じることはいいことだと思うのですが,それが根拠のない特権意識にすり替わるのは勘違いというべきでしょう。
 そして,その根拠のない特権意識が違反行為という暴挙をなさせるのであれば,その勘違いを何らかの方法で糺さなければならないだろうと思います。

 今回の件はツイッター発信で出てきた問題ですが,おそらく氷山の一角だったと思いますし,球団側は徹底的に調査して再発がないようにしてもらいたいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:22

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