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 こんばんは。


 今日の記事を見ていたら,子の引き渡しに関する最高裁の判断に関するものがあったので,取り上げてみました。

 記事によれば,妻が別居中の夫に対して,子を引き渡すまで制裁金を支払うように求めた裁判で,最高裁がこれを認めなかったということでした。
 2007年に結婚後,2015年に夫が子供3人を連れて別居したということでした。
 その後,妻が申し立てた審判において,奈良家裁は,2017年に夫に対する子供の引き渡しを命じたということでした。
 その際,次男と長女は引き渡しに従ったものの,長男は執行官の前で泣きじゃくって拒絶したということで,その後も長男は父と生活したいという意向を示したということでした。
 そのため,妻は,長男を引き渡すまで1日1万円の制裁金を支払うよう求める間接強制の申立をしました。
 これについて奈良家裁と大阪高裁は制裁金を課すことを認めたものの,最高裁は「長男の心身に有害な影響を及ぼさずに引き渡しを実現させることは困難だ」ということで「制裁金によって引き渡しを矯正することは過酷で許されない」「権利濫用」として制裁金を認めないとしたということでした。

 この決定文自体を確認できていないので,確たることを言いづらくはあるのですが,まず目に付いたのが最高裁は過去の奈良家裁の引渡命令について,その位置づけをどう考えているのかということです。
 記事を見る限り,長男は,父から引き離されそうになった際,呼吸困難に陥りそうになったという経緯もあったようで,父と長男を引き離すことに問題があったようですから,事情の全ては知らないものの,結論は妥当だったようにも思えます。
 ですが,かつて裁判所が命じ確定した引渡命令は一体何だったのでしょうか。
 この判断自体が間違っていて,それを執行段階において正したということなのかも知れませんが,引渡命令は今回の最高裁の判断によって事実上意味がなくなってしまったことになります。
 次男と長女の引き渡しは実現できたということですから,これが全くの無意味とはいいませんが,それでもこの点においては何だかなという気がします。

 このような状況を見ると,長男の引き渡しを巡る奈良家裁のかつての判断が誤っていた,すなわち子供の事情を調査して検討して結論を出す段階において問題があったというようにも思えます。
 ただ,こればかりは証拠関係等も何らわからないところで無責任なことはいえないと思います。

 また,この最高裁の判断では,仮に引き渡しの裁判で負けてしまったとしても,執行段階において,子供が強烈に拒否をすれば,事実上勝てるのではないかということも思わせてしまいかねないと思います。
 そのため,引き渡しの裁判において子供の環境や考えなどをよく確認するだけでなく,その後の執行段階においても慎重に確認しなければならないということになるのでしょう。
 ただ,強烈な親の場合,子供に対して,家裁調査官等がやってきた時にそのような演技をするように仕向けたりする可能性もあり,そのような場合にどうするのかはこの最高裁判断がある限りはケースバイケースということになるのでしょうか。
 そのため,この最高裁判断は,実質判断としては正しいのかも知れないとは思うものの,敗訴した引渡裁判における抜け道を作ってしまったのではないかと危惧もしています。
 そして,その抜け道を使おうとする場合,子供が犠牲になるわけで,結局子供は別居や引き渡しで振り回されるだけでなく,執行段階でも嫌な思いをさせられてしまうのではと心配になります。

 やはり例外的な判断というのは,事実に即した対応という意味では非常に有用なのですが,ルールをゆがめる可能性があるため,非常に慎重に取り扱われるべきだと思います。
 今後決定文が確認できた際には,今回の最高裁の判断における例外の射程範囲についてよくよく確認してみたいと思います。


 今日の阪神ですが,秋山さんが先発としてきちんと仕事をして,打撃も最低限の仕事ができて勝つことが出来ました。

 このところの阪神打線の状況を考えた時,秋山さんが先発として非常にいい仕事が出来ないと勝てないと昨日言いましたが,まさに秋山さんがこれに応えて5回3分の1で5安打8奪三振1失点ということで,希望したとおりの活躍をしてくれました。
 中継ぎ陣は,藤川さんが非常に危うかったものの,相手の打ち損じで何とか切り抜け,その後はジョンソンさんとドリスさんで終わりに出来ました。
 特にジョンソンさんが素晴らしく,本当に阪神は助っ人外国人投手を獲得することについては長けていると感心します。
 あとは打者の方もいい選手が獲得できるといいのですが,こればかりはどうしようもないのでしょうか。

 打撃の方は,今日は木浪さんがよかったと思います。
 このところの木浪さんは,開幕当初の絶不調から立ち直れつつあり,打率も回復傾向にあります。
 近本さんとともに木浪さんが阪神打線を引っ張っていってくれていると思うので,本当にありがたい存在です。

 昨日の敗戦を見ていて,阪神は昨日からずるずる連敗になっていくのではと心配していましたが,それを食い止める勝ち星だったと思います。
 しかも,最少失点のところ,最少得点で勝つという阪神の公式が体現できたという意味でもいい試合だったのではと思っています。
 来週に読売戦が控えており,そこまでに何とかいい流れと出来る限りの貯金を作って臨みたいところなので,できれば明日も勝ってカード勝ち越しを狙ってもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:50

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