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 こんばんは。


 先日、新卒採用のウェブテストで替え玉の事件があったという報道がありました。

 内容は、企業が採用試験において実施したウェブテストにおいて、有償で替え玉受験をした男が私電磁的記録不正作出、同供用容疑で逮捕されたというものでした。
 男は、有名大学院を卒業後、現在有名企業に勤務中ですが、ウェブテスト請負を標榜してネット上で客を募り、1科目あたり2000円で替え玉受験を担当していたということでした。
 調べに対して、男は容疑を認めているということで、警察は男が300人以上のウェブテストを代行し、約400万円を稼いだとみて調べているということです。
 また、お琴に依頼をした女子大学生も書類送検されたということでした。

 ウェブテストについては、以前から替え玉を含むカンニングの話は出ていましたし,原理上カンニングのやりやすい方法でのテストであろうとも思います。
 そのため、就活者にとってみれば、なるべく高得点をとりたいと考え、例えばいろいろな参考書を手元に置いたり、回答能力を持つ者を傍らに置いたりといういわばカンニングをやろうと目論んでしまいがちだということは理解はできます。
 一方、企業側がテストをしたいと考える目的は、就活生の能力を把握することであり、カンニングはいわば企業側を騙す行為であるともいえます。
 企業側としても、ある程度のカンニングは織り込み済みという方式のテストなのかもしれないものの、それでもこれを実施するのは企業と学生側の両方の負担を軽減するためという考えがあるのではと思われます。

 そういった中で今回のような事件が公になりました。
 企業側としては、漠然とウェブ方式におけるカンニングの可能性について認識しつつも、公になれば、何らかの対策を考えざるを得なくなるのではないかともいます。
 例えば、ウェブ方式を一切取りやめる、テスト中のシーンをテレビ電話で移るようにする等がありうるかもしれません。
 特に、ウェブ方式を取りやめるということになれば、それは企業側の負担の問題もそうですが、今後採用試験を受ける学生側の負担はかなり大きくなると思います。
 というのも、地方の学生が複数社受けるに当たって、ウェブ方式は交通の負担が軽減されるわけですが、現地まで来るようになるとその段階でかなりの不利を背負うことになるからです。
 そのため、今回の件は、将来就職活動を行う人たちに負の影響を与えるかもしれず、真面目に就職活動をしようとしていた人たちには大変な迷惑であるというほかありません。

 私は、このようなカンニングは数多く行われていたと思っていますが、そうすると今回検挙された事件は氷山のごく一角にすぎないと思っています。
 このような事件を少しでも減少させようとするならば、見せしめ的にもう少し検挙しようという動きがあるかもしれません。
 また、今回の事件では依頼した側の大学生も書類送検されていますが、男が担当した件数は相当数に上るそうですから、今後捜査機関においてさらに掘り下げられるように思います。
 記事によると、警察は全容解明を目指しているそうですが、もしも捜査機関が徹底して動くことになれば、とっかかりは男に対する報酬の入金履歴、そして男の知り合いでもないのに送金した人は依頼した可能性が高いと考えるかもしれません。
 また、男が替え玉をやった方式の中には、男が就活生からログインIDとパスワードを受領し、男自身が接続して受験したものもあるそうですが、そうすると替え玉受験が疑われる企業側の接続情報を確認して男が担当したかどうかを確認するということもありうるかもしれません。
 捜査機関が企業に対して捜査協力を申し出れば、企業側は当然応じるでしょうし、その結果替え玉受験が発覚すればこれで内定を受けた学生には当然厳しい処分が下されることになるでしょう。
 そうすると、逮捕された男にかつて替え玉受験を依頼した人、中には既に入社したという人たちは不安に苛まれる日々を送ることになるかもしれません。
 また、捜査機関は、見せしめ的に、同じような行為をした別の者についても調べを進める可能性もありますから、その場合にはこういう人たちに依頼をした人たちも皆不安な日々を送ることになるのかもしれないと思います。

 これがどこまで広がるかは捜査機関の考え次第ということになりますが、こうしてみるとカンニング行為は実行時だけでなく実行後も問題になる可能性があり、やはり割に合わないものだという考えが広まるべきだと思います。
 また、替え玉受験を請け負っている者も、これで逮捕されて社会的地位を失うことになるのであれば、割の合わないものと理解してもらいたいものです。


 いつもは野球の話題ばかり採り上げていますが、ワールドカップが始まりましたので、今日は少しだけサッカーの話題に触れたいと思います。
 昨日はネットでアルゼンチン対サウジアラビアを見ました。
 結果は皆さんの知ってのとおりですが、これが生で見られるとは思わず、サウジアラビアの見事な2点目のミドルシュートを見たときには思わず声が出ました。
 両国の戦力を比較するに、やはり個人個人はアルゼンチンの方が上なのだろうと思うのですが、サウジアラビアは戦略と戦術を駆使して結果を導いたように思われ、これはよいものを見たというように思いました。
 今日日本がドイツと対戦しますが、やはり戦力的にはドイツの方が上でしょうから、その点を踏まえ日本がどのような戦い方をするのか、楽しみに見てみたいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 20:05

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