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2012.09.12 Wednesday
 こんばんは。

 今日阪神の金本先生が今季限りでの引退を表明しました。
 今日の昼頃からこの話題が頭から離れず,思わず引退までの数試合分のチケットを入手してしまいました。

 金本先生は,近年こそ守備・走塁に色々と問題があり,かつ打撃もかげりが見えていたところでしたが,その往年の活躍は文句の付けようもなかった最高の選手でした。
 金本先生と言えば,骨折しながらヒットを打ったり,頭部にデッドボールを受けながら次の打席でホームランを打ったりなど伝説に事欠きませんが,私はその中でも敢えて阪神に来た当時に金本先生が赤星さんに盗塁王を,濱中さんに打点王をとらせたいと仰られたことが最高に印象に残っています。
 あれだけの選手でありながら,自分よりも若い選手を引き立てるため,敢えて3番打者としてチームバッティングを続けた姿勢は,確実に阪神を変えたと思います。
 また,いつだったか,金本先生の1年の抱負として「出続ける」と一言だけ書いてあったのを見て,この方を語るにはこれ以上の言葉はないものだと思わされたものです。
 出続ける姿勢を見せたことで,暗黒時代の阪神は優勝争いをできるチームに変革できたわけで,金本先生の入団は阪神にとってはパラダイムシフトであったと思います。

 金本先生の近年の様子は,やはり周りよりもご本人自身が一番理解しておられたようで,その「惨めで苦しかった」という言葉が示す通りこれまで積み上げてきたものを崩していくような辛い気持ちだったのだろうと思います。
 怪我をされて以降は,守備の調子から打撃の調子も立て続けに崩れてしまったのか,残念ながら往年の活躍はできませんでした。
 特に,フルイニング出場記録が途切れてからはモチベーションを維持することも大変苦労されたでしょうし,守備の面から言えば若手にポジションを譲ることも考えなければならなかったでしょうから,随分悩まれていたことと思います。

 一部では代打で来年もという話もありましたが,ある意味いい幕引きかもしれないとも思っています。
 今年,あのランニングホームランを喫してしまった以上,もはや守備を続けることはできないと思われたかもしれませんし,守備をしない代打専門だけで残ることは辛かったかもしれません。
 ただ,打撃力だけで見れば未だチーム上位の実力を有するだけに,金本先生を失ってしまってこの貧打は解消されるのかと心配にはなっています。

 ともかく,このようになってしまった以上,私は受け入れるしかないと思い,何とか整理を付けていきたいと考えています。
 こんな気持ちになったのは赤星さんの件以来ですが,どんなに外野が騒いでも状況が変わるわけではないので,とにかく残り試合をじっくり目に焼き付けに行きたいと思います。
 そして,お疲れ様という気持ちを込めて,もう歌えることのない応援歌(関東バージョン)を頑張って歌ってきます。

 鍛えたその体 あふれる気迫
 それ向こうへぶち込め ライトスタンドへ

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:52
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