こんばんは。
先日より小保方博士のSTAP細胞のニュースが世間を駆け巡っておりますが,私も正直相当素晴らしい研究結果だと思っております。
私はその分野にはあまり知識がないので,報道で知る程度のものしかないのですが,iPS細胞よりもより利用しやすくなってくるその技術には驚かされるばかりです。
この研究に携わったのは小保方博士だけではないのだろうと思いますが,その携わられた全ての方々に対して敬意を表したいと思いますし,その研究の集積の基礎に貢献された過去の研究者の方々に対しても尊敬したいと思います。
今後この研究がどのような方向に進んでいくのか分かりませんが,それが実用できるようになって広く利用されるようになってくれたらと願うばかりです。
しかし,私は色々な報道を見ていて,少々引っかかることがありました。
それは,第一声としてはこの研究の内容とその賞賛が多かったように思いますが,その次くらいからはこの研究でいかに苦労したのかという話ばかりでなく,割烹着,ペットのスッポン,研究室の壁の色,ムーミン,リケジョという単語,小保方さんのビジュアル,デートの際も悩んでいた等,何とも違う方向に行ってしまっているような気がしてならないからです。
そのような方向に行く理由は幾つか考えられます。
まず,第一声で研究内容のあらましを述べてしまったため,その次の情報を提供する場合には研究内容以外の情報を提供しようという姿勢になるのも致し方ないという考えがあったのかも知れません。
次に,研究内容の難しさを考えた時に,あまり研究内容にばかりスポットを当てるのも難しいと思ったこともあったと思います。
第3に,日本人の好きそうなプロジェクトXに代表されるような苦労話を出して感動を共感しようという動きもあったような気がします。
第4に,人物にスポットを当てた方が皆の注目度が高まるだろうということもあったかもしれません。
といくつかの理由は考えられますが,それにしてもこの画期的な研究に対してあまりにも失礼なことなのではないだろうかと思ってしまいます。
このような報道の仕方をしてしまうと,小保方博士という方のキャラクターを一通り堪能し尽くしてしまったら,その後はリケジョという言葉だけが一人歩きをして,その後は何も残らないのではないだろうかという様に思ってしまうのです。
結局何がなされたかではなく,誰がどのように行ったかばかりが注目され,それで話題が消化されたら次の話に飛びつくということをしていては,日本が理系の技術によって生かされているという現実を的確に把握していないのではとすら思ってしまいます。
世間にはたくさんの話題がある以上,この研究結果のことばかり取り上げるというのも難しいと思います。
それでも,日本人がなした素晴らしい研究成果なのですから,それをこのようなレベルの低い話題ばかりを先行させて消化物のように取り扱うことには違和感を感じずにはいられません。
私のような違和感を他の人が持っているのか考えて色々と見てみたら,海外の報道では当然のように研究成果ばかりを報じているようで,博士の年齢や性別,服装,趣味等については触れられていないように思われました。
もちろん,日本の報道も第一声はそうだったのだと思いますが,それ以降が違う話題が多すぎて,その点をもう少し考えてはもらえないものだろうかと思いました。
阪神の夏限定の緑色を基調としたユニフォームが発表されましたが,正直こちらには違和感ばかりを感じます。
一目見た時の印象は,缶ジュースのマウンテンデューのようというものでした。
もしかいたら今後慣れるのかも知れませんが,今の段階では使わないでくれないかなと率直に思います。
もちろん感性の問題なので,これがいいと思う人もいるのだと思いますが,とりあえずこれが阪神にあうと思った人は私とはあまり感性が合わないと思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。