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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,日銀副総裁が口座維持手数料導入の検討について言及したというものがあったので,取り上げてみました。

 これは,日銀副総裁の講演で触れられたものですが,超低金利などで銀行の経営が厳しくなっており,適正な対価を求めずに銀行が預金口座を維持し続けるのは困難になってきていると述べたということでした。
 これについて,適正な対価について国民的議論が必要だとも述べたということでした。

 海外では口座維持手数料を導入している国もあり,この存在自体は日本では真新しいものの,世界的には必ずしもそうではないとは思います。
 ですが,別の国で導入されているからといって日本で当たり前に受け入れられるかといえばそういうこともないでしょう。

 確かに,最近マイナス金利の影響で,大手都市銀も大幅な人員削減や構造改革に乗り出しており,まして地銀も相当厳しい状況に置かれていることは周知の事実だと思います。
 低金利が原因なのは間違いないのですが,かといって金利を上げてしまうとその分貸付利子をどうするかという問題もあり,迂闊に金利を上げるわけにもいかないという状況です。
 そのような中で,以前から話題には上がっていた口座維持手数料について,ついに日銀副総裁が言及し始めたかという思いです。

 銀行の経営維持のためには口座維持手数料という新たな収入源を得ることは必要なのかもしれませんが,一方で口座維持手数料を導入することは非常に大きな問題が生じると思います。
 つまり,口座維持手数料がかかるくらいであればタンス預金の方がいいと考え,最悪の場合は銀行から預金を引き出す取り付け騒ぎが起きかねないということです。
 また,最近電子マネーや仮想通貨などが流通しておりますが,これらの送金等については手数料がかからないところもありますから,タンス預金が不安だという人達は仮想通貨等に流れていってしまうように思います。
 そうなると,結局銀行に利益をもたらそうとして口座維持手数料を導入したとしても,それがきっかけで銀行離れが生じてしまい,逆に銀行に金が集まらずに厳しい状況に至る可能性もあると思います。
 特に,タンス預金に拍車がかかってしまう場合,社会に金がまわらなくなるため,経済が停滞することになりかねず,景気停滞を招きかねないのではないかという懸念もあります。

 今ですら,ATM手数料を気にする人達が多い状況下で口座維持手数料を導入するとなれば,仮にこれが安かったとしても多くの人達が抵抗を感じるのではないかと思います。
 そうすると,口座を複数持って使い分けしたりしていた人達は,口座を一極集中させたりするようになって,勝ち組の金融機関と負け組の金融機関がはっきりと分かれてしまうとも思えます。

 いろいろと考えると,口座維持手数料を導入するとなればいろいろな面で大きく問題が生じることが懸念されます。
 それらの問題よりも得られる利益が大きいということになれば導入されることになるのでしょうが,できれば導入以前になすべき経営努力等が実施されることを希望したいものです。


 FA宣言していた阪神の大和さんですが,横浜さんに移籍することに決まりました。
 横浜さんは,倉本さんと柴田さんという二遊間を守る選手がいることから,私はオリックスさんに移籍するのだろうと思っていたのですが,横浜さんに移籍するというのは意外でした。
 ただ,大和さんの中では,諸条件等を考えた時に横浜さんが最適だと考えたのでしょう。
 大和さんがルーキー当時から見てきた私としては,ここで離れていく姿を見るのは残念としたいいいようがありませんが,それでもその選択を尊重したいと思います。
 大和さんの立場になれば,金本監督の起用方法である打てる若手を積極起用するというものは納得できなかったのでしょうし,それはもはや慣れた環境や金銭面よりも大事なことだったのだろうと思います。
 おそらく,来季は,「あの打球は大和さんならば捕れていた」というシーンを何度も目にするでしょうし,そのたびに阪神の守備力を嘆くのだろうと思うのですが,阪神がいい選手を育てたのだと思って見守りたいと思います。

 阪神としては人的補償で若手投手を獲得する方針だということですが,もしも三嶋さんか国吉さんが獲得できればそれはそれでいいのではというように思っています。
 プロテクトリストについてはいろいろと議論のあるところですが,私も金銭よりは選手,野手よりは投手だと思うので,三嶋さんか国吉さんが獲得できれば非常に阪神にとっては有益だと考えています。

 来季のショートですが,糸原さんと北條さんが基本的に争い,そこに大山さんが絡む形になるのでしょうか。
 決め手に欠くところではありますが,固定できないということは争って互いに伸びていく可能性があるということだと思うので,個人的には歓迎したいと思っています。
 糸原さんの素材は認めつつも,昨季に大いに活躍した北條さんの能力であればまだまだいけると思っているので,来季は北條さんがもう一度伸びてきてほしいと思っています。

 阪神の最大の補強ポイントである右の長距離砲の筆頭候補であるロザリオさんですが,明日から交渉が開始できるということで,さっそくアタックする方針だという記事を見ました。
 正直言って日本で活躍できるのかはわかりませんが,動画を見ている限りスイングスピードが速く,当たれば相当飛ばせるように思えるので,あとは落ちる球や外角へ逃げる変化球にどれだけ対応できるかだと思います。
 その辺りはどの外国人選手も共通で未知数ではありますが,素材が良くてある程度対応力がありそうであれば後は賭に出るしかありませんから,ロザリオさん獲得は基本的には良い方向だと思っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:05
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