こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,中国で,クローンのサルを作り出すことに成功したというものがあったので,取り上げてみました。
中国の研究グループが発表したのは,クローン技術によって,全く同じ遺伝子を持つサルを作り出すことに成功したというものです。
研究グループは,病気の研究に役立つとしております。
この研究が発表された雑誌によれば,研究グループは,サルの胎児の皮膚の細胞を,核を取り除いた卵子の細胞の中に入れ,あらゆる臓器や組織に変化する状態になるように促す遺伝子などを加えて,雌のサルの子宮に入れたということでした。
その結果,およそ5ヶ月後に21頭のうち1頭から健康な雌の双子がうまれたということでした。
生まれたサルの遺伝子は,皮膚の細胞を提供したサルと全く同じということで,研究グループは,体細胞を使ったクローン技術で霊長類を作ることに初めて成功したとしているということです。
この技術は,1997年にイギリスで報告されたクローン羊ドリーと同じ技術だということです。
研究グループは,一日回サルのクローンを作ることで,ヒトの細胞やネズミなどの動物を使った研究では解明できていない病気の仕組みなどの研究や薬の開発に生かせるとしていて,具体的にはアルツハイマー病やパーキンソン病などを再現して治療に繋げたいとしているそうです。
クローン技術については,ある程度の方法論は前からあったようですが,倫理的な問題や法律上の問題などを理由に各国での技術開発は避けられていたと思います。
それが中国で先駆け的に霊長類のクローン実験に成功したというのは,中国が他国に比べて倫理的な規制や法律規制が緩いからなのでしょう。
研究グループのいう医学の発展のため,人体実験的なことを行うに当たってヒトのクローンが有用なのかもしれませんが,それを実施することはやはり相当難しい問題をはらんでいると思われ,研究開発のために誰もが一度は考えてそれを断念してきた技術を規制の緩い中国において先駆けてなされたということなのでしょう。
ヒトのクローン技術について,研究グループからは医学的研究の目的が説明されていますが,裏の目的は移植用の臓器の調達にあるのではと想像されます。
確かに臓器によっては適合するか否かの問題がありますから,クローン技術の成功は臓器移植等に関して大いに進展をもたらすのだろうと思いますが,臓器目的で作られたヒトは目的の臓器を奪われた後どうなるのか等の大きな問題が残るでしょう。
臓器移植を希望する切羽詰まった人達にとっては,このような倫理的な問題は二の次というように考えるのだろうと思われ,そのせめぎ合いについては簡単に解決できる問題ではないでしょう。
この問題は倫理的,法律的,宗教的な側面から多角的に問題になるでしょうし,今後も大いに議論を巻き起こすのではと思われます。
しかし,おそらくそのような議論をよそに,中国ではこの研究は継続されると思われ,この分野で中国は世界的に躍進し,牽引していく存在になると思います。
そうすると,日本の立場としては,この問題をどうするかということと加えて,他国でヒトのクローン技術が成功してしまったらどのように対応すべきなのかということもあわせて検討しなければならないと思います。
阪神のドリスさんが今日来日しました。
ドリスさんは,今季は万全でキャンプを迎え,本人も100%できる状態で来たと述べたということです。
去年のドリスさんといえば,今頃まで入団が決まらなかったわけですが,去年の活躍ぶりを思い出すと,ドリスさんがこの時に入団していなければ去年の阪神の順位はなかったとしみじみ思います。
去年はそれなりに数字を残しつつも,時々不安定な投球を見せており,特に起用に当たって疲労を考慮しなければならない選手だと思います。
能力自体はある選手ですから,今季はあまり酷使しないようにして通年活躍してもらいたいものです。
金本監督は,ドラフト2位の高橋さんを見て,青柳さんみたいに育てたいとコメントしました。
高橋さんは,腕をしならせて150キロ超のストレートとツーシーム,スライダー,チェンジアップを投げる左腕投手で,特にストレートの球質は高いといわれていました。
一方で,課題は投球フォームと球質の安定,制球力といわれていました。
金本監督が高橋さんを評価した点は,やはり前評判でもっとも評価が高いストレートの球質でした。
このストレートは球速以上に早く感じるノビがあるといわれているので,まずはこのストレートを脅威に思われるように球質を安定させる必要があると思います。
そのためにはフォームを固めることが第一だと思いますので,課題も多いと思いますが,素材としては質が高い以上はここでじっくりと育成されれば戦力として大いに期待できると思います。
キャンプは2軍スタートで,金本監督は1軍への合流も示唆したということですが,個人的には無理に1軍に合流させるのではなく,課題を一つずつクリアさせて行く方がものになる選手への近道だと思います。
高橋さんは現状制球力にやや不安があることと,阪神の中継ぎ投手陣は充実していることを考えれば,先発投手として育成すると思うのですが,阪神の先発投手陣はやや不安がありますので,今季中盤くらいに出てきてくれるように期待しています。
また思いついたら書きます。ではでは。
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