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 こんばんは。


 先日の読売とのカードはまさかの3タテで終わってしまった阪神でした。
 実は土曜日の試合は現地で観戦したのですが、私が今季見た試合で初めての敗戦を喫することとなりました。
 現地観戦を含めて3試合を見ていて思ったこととしては、今季はCS出場はほぼ無理だろうということでした。
 正直いって、読売は随分チャンスを逸していましたし、各プレーもそこまですごいという程でもないように見えたので、読売が強いという印象はあまりありませんでした。
 それでも阪神が弱すぎたから3タテされたというように思われ、この弱さではCS出場は無理だろうと思ったのです。

 私がCS進出が極めて厳しいと考えた理由は極めてシンプルで、野手がプロのレベルにあっていないと率直に思ったからです。
 そのように思ったのは、打撃というよりもむしろ守備を見ていてでした。
 私が観戦した試合では、エラーの評価にはならなかったものの、プロのレベルから見てお粗末なプレーが随所に見受けられました。

 特に私が物申したいのは、大山さんの守備です。
 大山さんは、エラー数が非常に多いですが、それよりも気になったのは捕球から送球までのモーションがおそすぎることでした。
 私が見ていた限りで、そういった遅さで併殺が取れなかったところはこれまでも何度もあり、エラーするときだけが悪いのかといえばそうではなく、むしろ全体的な守備のレベルが低いと思いました。

 あえて大山さんを例に挙げましたが、残念ながらセカンドショートもプロの水準に達したとは思えない守備力だったと思います。
 とかく一つ一つの細かいプレーの精度が低く、それが積み重なって、他球団であればアウトのところをセーフになったり、あるいはビデオ判定にもつれ込んだりという感じでした。

 また、バントシフトについても極めてお粗末で、ゲレーロさんが見え見えのバントをしようとしている際、ファーストマルテさんがプレッシャーをかけようと前進するのですが、結局前進しただけでゲレーロさんがバントをした後の処理がてんやわんやで、ファーストでアウトを取るところも危なかったです。
 ここからも分かる通り、バントシフトという守備体形をなんとなくとりはするものの、実際に練習が足りないからか、実際にされてしまえば見かけがすぐに剥がれたという印象でした。

 このように、阪神の守備は、見かけはなんとなくそれっぽいようになっていますが、結局精度が低いため、プロのレベルに達していないと改めて感じました。
 こういう積み重ねが、結局高橋さんや西さんのような優秀な投手を敗戦投手に追い込む事となったのだろうと思います。

 現地で見ていて、西さんは本当に優秀な投手で、球のキレ、変化球、制球力含めて本当にお手本のような投手だったと思います。
 それが3巡目したところで対応されるようになってきたのが厳しいところではありましたが、それでもその評価は決して変わるものではありません。
 阪神を見ていて、先発投手は他球団も羨むくらいの極めて優秀な人材が揃っていると自負しております。

 ですが、野手が、打てない守れないというところで台無しにしていしまっているように思われ、残念ながら一部の野手を除いてプロ失格だろうと思わずにはいられませんでした。

 そして、このような状況について、今季中に打開できるかといえば、選手の調子の善し悪しが変動するくらいのレベルの期待であれば、現在のゲーム差をひっくり返せるだけの地力は今の阪神にはないだろうと思いました。
 その結果、残念ながら、今季のCS進出は厳しいだろうと思うに至ったという次第です。

 藤浪さんが再び1軍に戻ってくるという話もありますが、先日の2軍戦での出来を見る限りまだ厳しそうな気がしています。
 きっかけは与えるべきでしょうが、戦力としての期待というよりは藤浪さんが復活するかという期待のほうが強いところでの1軍登板であれば、もう少し試行錯誤を繰り返してから1軍に上げるほうがみんなのためになるように思えてなりません。
 むしろ、今の阪神には先発投手よりはしっかりした水準以上の野手が必要なことは言うまでもないので、藤浪さんのことはよく考えるとしても、チームを変えたいならばどの野手を起用すべきかと考えるべきではと思ったりもします。
 とはいえ、残念ながら今の阪神にそのような野手がいるのかといえば、なんとも言い難いところもあります。

 昨季を思い出すと、私はシーズンオフにおいて、かつて星野監督が行ったような大きな血の入れ替えが必要だろうと述べたことがあります。
 しかし、昨季の阪神は、人事を若干入れ替えただけで特に昨季と変わらない陣容だったように思います。
 そして、昨季と今季の阪神は、8月19日段階ではほぼ似たりよったりの状況です。
 これを思えば、阪神は結局昨季の大惨事から学んでいないのだろうと思わずにはいられません。
 特に内野手が極めて貧弱であり、守備が並レベルにできるのであればもはやその人を使わない理由はないというくらい目も当てられません。
 さすがに今季オフは甘いままで終わりにしないでしょうから、残念ながらそういった厳しい面をある程度は見せてもらうべきかと思いました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:59
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