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2013.02.18 Monday
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,木材パルプを原料とした紙の太陽電池を大阪大学の研究室で開発したというものを見ました。
 今回のもので特筆すべき点は,材質上環境に優しいこと,厚さ1ミリ以下で折りたためること,そして製造コストが従来の10万分の1に抑えられることということです。
 今回の開発では,木材パルプの繊維を厚さ15ナノメートルと超極細にして透明にすることに成功したということでした。また,素子には薄い膜状になる有機物を,配線には細い銀のワイヤを使ったということです。
 その結果,電気の変換効率は3%と,過程の屋根に取り付ける一般的な太陽光発電パネルの10〜20%よりも低いものの,実用化コストはガラス基板の約10万分の1,プラスチックの500分の1〜5000分の1になったということでした。
 また,製造方法も圧力を加える方法になったことで,消費エネルギーが少なくなって環境に優しくなったということでした。

 このニュースを見て,率直にすごいと思ったことは,製造コストが極めて低いことでしょうか。
 無知ゆえに,元々のコストはよく分かりませんが,太陽光発電の一つのネックは費用だと聞いていたので,今回のこの開発はすごいことだと思います。

 また,極薄ということなので,扱いにも非常に優れていると思われます。
 以前,カーテンに太陽光発電装置を取り付けて家庭内発電をするというアイディアがありましたが,今回の開発が実現化すればカーテンだけでなく様々なものに発電媒体を取り付け,電力不足を劇的に解消できるのではというような気がします。

 確かに家庭用の太陽光発電装置よりは電気の変換効率がかなり低いようですが,低コストということでより広い面積に設置することが可能と思われますし,そこは質より量でカバーできそうな期待があります。
 ただ,当然発電所の生み出す電力を補うことは到底できないでしょうし,まだまだ色々な方向からの開発は必要なのでしょうが,このアプローチは非常にすばらしいと思いました。
 それでも,記事の中でも指摘されておりますが,災害時などには大変重宝することは間違いないでしょう。
 特に,今回の震災では携帯電話の重要性とその機能停止に関して色々と課題がありましたが,それを解決する一つの手がかりにはなるのではないかと思います。
 また,キャンプなどの野外活動でも気軽に電気を調達できるかもしれません。

 私には理系の開発能力がありませんが,それだけになのか,こういった開発を一つ一つ見ていくと大変わくわくします。
 なぜか年を経るごとに,昔は毛嫌いしていた理科系科目について勉強し直したりして,昔,特に大学時代にもっと色々な本を読んでおけばよかったと後悔したりします。
 ただ,幸いに,まだまだ勉強を諦める年齢でもないと思っているので,興味を持った時には頑張ってそういった本を読んでみようと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:30

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