こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,アメリカのある夫婦の死に関するものを見ました。
66年間連れ添った妻が亡くなってしまったのですが,夫は寝言で「寂しい」と漏らすほど深く悲しんでいたということでした。
そして,妻の葬式の日,車で葬祭場に到着した夫は突然力を失い,妻に別れの言葉をかける前に急死してしまったということでした。
相次いで両親を失ってしまった子供達はショックを受けながらも,急遽2人の葬式に変更し,ユーモアのある父を偲んで「驚きのダブルヘッダー」と書いたポスターを掲示したそうでした。
この夫婦は,お互い相手を残して逝かないということを昔から冗談で約束をしていたということですが,この約束が果たされたのか,このような結果になったということでした。
私が子どもの立場とすれば,約束云々は置いておいても生きていてほしいと願うかもしれません。
しかし,親の幸福を考えた場合,一方を失った悲しみを背負って生きていくつらさを考えた場合,このような形で最期をとげたことはある意味幸せのようにも思えました。
一方,残された親の立場を考えた場合,66年間連れ添った相方を失う悲しみを考えれば幸せかもしれません。特に悲しみを背負った期間が短期間で済み,かつ亡くなる時も苦しんだ時間が少ないと思われますので,その点ではよかったのかなと思います。
私も仕事上,配偶者を失ってしまった方に会うことはままありますが,その際はやはり気力を失ってしまって老け込むのが早いと言われますから,このような期間が短期間で済んだというのはもしかしたら幸せだったのかもしれないかと思いました。
ただ,子どもとの別れを突然味わうことになったその悲しみもあると思います。
これが幸せなのかどうなのか,私ごときには何とも言いがたいものがありますが,それでも記事を見ている限り残された家族はこの出来事を自分なりによい方向に解釈して進んでいこうという姿勢が見えていて,辛さもあるもののきっと幸せに生きていってくれるのではないだろうかと思っています。
冗談めいて話していた約束が果たされたのかどうかは分かりませんが,それでもこれが果たされたと思う方が何とも故人を偲ぶ際にはいいのかもしれないかと思いました。
「驚きのダブルヘッダー」というのは,何ともアメリカンジョークを好む人たちらしいなと知ったようなことを思ってしまいました。
また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 |
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