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 こんばんは。

 今日阪神は広島さんと試合をしましたが,12回延長戦まで戦って辛くも勝利を収めました。

 勝利の要因は,直接的には福留さんのホームランが大きいですが,それよりも久保さんの頑張りが非常に大きかったと思います。

 今日の試合は序盤からアップダウンの激しい展開でした。
 早い回で,阪神は5点もとられ,先発メッセンジャーさんは早々に降板しました。
 ところが,7回表に4点とって同点に追いつき,7回裏のピンチを凌ぎ,9回表に鳥谷さんの今季チーム初ホームランで勝ち越しをしました。
 しかし,9回裏に,抑えの久保さんが2連続四球からのタイムリーで失点して延長戦になだれ込みました。
 ただ,最後は12回に福留さんのホームランで決まるという展開でした。

 久保さんは,抑えに失敗した9回から最終12回まで計58球を投げきったということで,さすが元先発投手というところでした。
 確かに9回に抑えを失敗してしまったのは,四球での自滅ということで責任はあったと思いますが,回を追うごとに調子を上げていきまして,むしろ先発投手の方が向いているのではないかと思うほどでした。
 ただ,本来抑えである久保さんはここまで投げる必要はなかったはずで,ここまで投げることになったのは紛れもなく監督采配の失敗であると思います。

 今日の投手の経緯を見てみると,まず5失点の先発メッセンジャーさんは大いに不調で,2回終了で降板させたのは妥当な判断だったと思います。
 その後,藤原さんや鶴さんとロングリリーフで繋いでいったことも,先発が早々に降りた以上やむをえないことでしょう。

 ただ,問題は7回裏のピンチに投入した安藤さんです。
 安藤さんは,7回裏のピンチを抑え込むと,ワンポイントリリーフのように,8回は続投せずに福原さんにスイッチしてしまいました。
 そして,福原さんは,元々の仕事の通り8回をこなし,9回の久保さんに繋ぎました。

 ですが,7回裏当時,両チームは同点で,しかも最近の阪神の貧打を考えれば,延長戦を迎える可能性は容易に想像できました(結果は9回に鳥谷さんのホームランで点をとりましたが,それはあくまで結果論だと思います。)。
 また,7回当時,ベンチの残り投手は福原さん,久保さんのほか,この試合で投げさせることがほとんど想定されない能見さんですから,そうなればなるべく投手陣を節約しようという方向に考えを向けるべきであったと思います。
 結果として,久保さんは4回58球というロングリリーフをすることとなりました。
 多分久保さんは1週間前後は投げられないでしょうから,そうすると最近いわれているセットアッパー・クローザー陣のAFKのうち,安藤さんと福原さん,そして急造でもう一人というところで数試合を凌がなければならなくなるということでしょうか。

 広島さんにしてみても,投手を使い切った上で敗戦ということで,非常にダメージの大きな試合であったと思います。
 5時間にもわたる試合で,かつ死力を尽くしてしまいましたから,その上敗戦となれば精神的にもかなりの疲労があると思いますし,明日に引きずるのではと心配するところもあります。

 その意味では,抑え投手を当分使用不能にしてしまった今日の試合も,今後のことを考えれば意味はあったと思います。
 なにしろ,負ければ最下位,3連敗という悪い流れを断ち切る意味でも,どんな形でも結果が出たというのはいいことだったと思います。
 また,これまで投手陣におんぶにだっこされていた打撃陣が,プライドを見せて5点差をひっくり返したというのは,チームに活力を与えるというようにも思います。
 ですから,明日以降の展開に期待を寄せたいところですが,できれば明日以降はもう少し選手起用について考えて頂きたいものだと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:53

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