こんばんは。
先日久保投手がFA権を行使して阪神から横浜さんに行ってしまいましたが,本日その人的補償として鶴岡捕手を阪神が獲得することが正式に判明しました。
今回の人的補償については,小林投手や中村ノリさんなど何人か獲得する候補者として名前が挙がっておりましたが,私としてはその中でも鶴岡捕手の獲得という選択はよかったように思います。
まず,鶴岡捕手の能力が阪神にとって有益であると思われることが挙げられます。
鶴岡捕手は,捕手としての配球や強肩ぶりはもちろんのこと,打者としてもなかなか期待をすることができるように思います。
特に,昨年7月は打ちに打ったりというように思うくらいの成績で,貧打の阪神打線に喝を入れてくれる存在になってくれるのではと期待できたりもします。
捕手としても,現在藤井さん,日高さん,清水さんが争っているところに加わってくれるだけの実力を秘めております。
今のところ,藤井さんが正捕手であるものの,藤井さんの怪我の状態などでフル出場をすることが困難であるところ,それを日高さんや清水さんだけでなく鶴岡さんも埋めてくれるのではと大いに期待できます。
ベテラン捕手ばかり出していては,清水さんのような若手が育たないのではという心配もありますが,それでも当面のやりくりの算段が立ったのは大きいのではと思います。
次に,横浜さんの戦力大幅減が挙げられます。
鶴岡さんは横浜さんの正捕手であり,昨年も100試合以上マスクを被っていた中心選手でした。
鶴岡さんが抜けると,横浜さんの捕手は26歳まで若返ってしまうこととなり,一気に層が薄くなってしまうように思います。
もちろん年齢だけが問題であるとはいいませんが,それでもいざという時に経験のあるベテランに頼りたいと思ってもそれができないというのは不安は大きいでしょう。
横浜さんにとっては,今回の一件が若手捕手育成のきっかけになるというようにも解釈できますが,これは裏を返せば育成を待たねばならないということでもあるので,この点は大きな不安要素であると思います。
第3に,投手の情報が挙げられます。
捕手といえば投手の情報を多く把握しているところ,それが正捕手となればその情報量はなおさら多いといわざるを得ません。
鶴岡さんは,横浜さんで正捕手を勤めていただけでなく,読売でも阿部さんの控え捕手を担当していただけあって,横浜さんと読売の投手の情報を多くもっていることでしょう。
同リーグの投手の情報を数多く持つ捕手の存在は,他球団にとっては脅威であるというほかなく,この点無形の圧力を発揮することが期待されます。
このように,今回の人的補償は非常に有意義であると思っているので,久保さんが出て行ってしまったことは痛いものの,それと同等の戦力を得たというように思っております。
一方,横浜さんは,久保さんという先発ローテーション投手を獲得したものの,毎試合のように出場する正捕手を失ってしまったのですから,むしろ失ったものは多いのではというような気もします。
私は,なぜ横浜さんが鶴岡さんをプロテクト対象から外してしまったのか,疑問でなりません。
もしかしたら,ベテラン捕手を多く所持する阪神が,さらに30代後半のベテラン捕手を獲得しないのではないかと高をくくったのかもしれません。
また,紳士協定のようなもので,正捕手に触れるようなことはしてくれるなというようにも思ったのかもしれません。
しかし,正捕手を獲るという戦力減の影響を知っていれば,ルール上可能である以上獲得されることは考えておくべきリスクだと思います。
特に,阪神は,去年横浜さんに負け越していますから,そんなチームの弱体化を図るという戦略は当然あり得るべきもので,この点横浜さんのリスク管理が甘かったのではというように思わざるを得ません。
とかく,鶴岡さんには,阪神において活躍してくれることを大いに期待したいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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