こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,福島第一原発付近の地域で,異常な動植物が多く見られたという記事を見ました。
その内容としては,見たこともないおできのあるウグイス,目玉のない蝶,赤血球と白血球,特に白血球数の大幅に減少したニホンザルが発見されるなどというものでした。
そのうち,ウグイスについては,セシウム134と137をあわせて最高で53万ベクレル/キログラムの汚染が発見されたということです。
また,ニホンザルは,外部被曝が年間数ミリシーベルト程度の積算線量に止まり,内部被曝量も10ミリグレイに止まる地域にもかかわらず,ニホンザルの正常範囲より赤血球や白血球の数が減少し,かつ2011年3月以降に生まれたサルの白血球数は汚染レベルと相関するように減っているということでした。
ニホンザルは人間に近いというようにも思われるので,この状況は人間にも十分起こりうるものなのではないかと思いました。
この記事を見る限りでは,これらの動植物の以上は放射性物質の影響というようにありますが,その全てがそうなのかは明確に分かりませんので,以下は影響があればという仮定の下に書いていきます。
これまで福島第一原発からやってくる放射性物質の危険性が騒がれながら,最近になってはほとんど話題にも上らず,震災のことといえば復興関連の話ばかりが見受けられるようになっていると思われます。
復興は大事なテーマなので,これを論じる必要がないとはいいませんが,放射性物質の問題に対して慣れてしまって,危険性に対する意識が鈍麻してきているのではないかという気もしております。
ただ,このようなニュースを見ると,放射性物質の脅威というものを改めて思い出します。
先日も正しくおびえることは大事なことと書きましたが,この放射性物質についても同様のことが言えると思います。
放射性物質の危険性はかねてからいわれているとおり,正しくおびえるべきですが,問題はこの危険な範囲が果たしてどこまでなのかという線引きをすることだと思います。
この記事では,福島県の動植物というのは分かりますが,果たしてそれがどの地域のものなのかというのが大変大きな問題だと思います。そうでないと,安全策をとるならば,福島県の全てのものを敬遠しようというようにも捉えられかねないと思うからです。
行政としては,一度このような放射性物質の危険性を疑わしめる情報が出てきた以上,その範囲というものをそれなりに明らかにする責任があると思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。