こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,司法試験の考査委員の教授が試験問題を教え子だった受験生に漏洩させた疑いがあるというものを見たので取り上げてみました。
疑いがかかっているのは明治大学法科大学院の60代の教授ということです。
この教授は今年5月に行われた試験の考査委員を担当していたということで,教授が問題作成に携わった憲法の論文試験などの内容が漏洩したのではないかと見られているそうです。
法務省は,教授や受験生から事情を聞くなどして調査を行っているとのことですが,教授は関係者に対して漏洩を認める趣旨の説明をしているとのことです。
教授の家族は,本人の体調が悪いとのことで取材には応じられないということでした。
考査委員は法科大学院の教授,裁判官,弁護士などあわせて131人が担当したということですが,いずれも試験問題の内容などについて守秘義務が課せられています。
私も昔司法試験に挑んだ者の一人ですが,この試験は私の受験した時代と今とでは試験制度が大きく変わっているものの,難関であることに変わりはありません。
受験生だった時代,当然事前に問題が分かればなどと思ったものですが,そのようなことは当然不可能ですし,その範囲を万遍なくこなしたものです。
この試験は法曹資格の試験であり,合格者が国民の信頼に足る質を持っていると思ってもらわねばなりませんから,そのためには難易度は高くあるべきですし,不正手段で合格するということがあってはならないものだろうと思っています。
ですから,今回のように事前に問題が漏洩するということは,この試験の社会的な信用を貶める行為としてあってはならないことだと思います。
また,このような考査委員の所属する明治大学法科大学院ですが,この教授が漏らしたのは今回が初めてなのかという点についても当然疑義があるものであろうと思います。
そうなると,この法科大学院に所属するほとんどの学生は努力して受験したのでしょうが,他者からは漏洩情報を持って受験したのではという偏見で見られてしまう可能性も否定できません。
もっといえば,他の考査委員も同様の行為を行っていないかという疑いも生じてしまうかも知れません。
そういう意味では,今回の問題は,司法試験の信頼や明治大学法科大学院への信頼を貶める行為であり,許されない行為であろうと思います。
かつて,慶応大学法か大学院において,考査委員をしていた教授が試験前に学生を集めた勉強会で実際の出題と関連するテーマを教えていたことが明らかになった際には,考査委員から法科大学院の教授の数を大幅に減らしたり,問題の作成に携わる考査委員については受験資格ある学生らに一切指導しないことを義務づけたりするなどの措置がとられました。
その件があったにもかかわらず,今回の件が発生した以上,おそらく今回は改めて何らかの措置がとられることでしょう。
そうなれば,普通に職務に邁進している考査委員の法科大学院の教授達は単純に迷惑を被ることになるでしょうし,法科大学院の統廃合が進むこの時勢においてますますやりづらい時代が到来してしまうのではないかと思います。
今回の事件の与えるであろう影響は非常に大きく,今後このような事態が発生しないように徹底した管理や制度作りが必要になることでしょう。
ただ,そのような制度等で縛るべき対象が教授ら考査委員になるであろうことは非常に嘆くべきことでしょう。
本日,セリーグで,優勝規定を改定しました。
内容は,3球団で勝率,勝利数,当該球団間の対戦勝率で並んでしまった場合,前年度順位で優勝を決めることとしたというものです。
これを決めたのは,これまで2球団で競り合った場合に関しての規則はあったものの,今年は3球団が優勝争いで競い合っているため,このような規定を設けたということでした。
確かに2球団の際にも,勝利数,当該球団間の対戦勝率が同じ時は前年度順位で優勝球団を決めるとなっており,それを3球団版にしただけということであれば,ある意味平等のように見えます。
ただ,前年度優勝といえば読売なわけで,どうもこのルールは読売が主導で作ったのではと疑ってしまいます。
個人的には,3球団のリーグ戦で優勝球団を決める方がよいという気もするのですが,その場合その3球団がクライマックスシリーズもやるため,この3球団ばかりが野球をたくさんやることになってしまいますし,スケジュールもおしてしまうことになるのかもしれません。
ただ,漠然と読売有利のルールを押しつけられたようで,何となく釈然としないというのが正直な感想でした。
とりあえず,こんなルールなど気にせず,まずは勝ってもらいたいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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