Powered 

by Tigers-net.com
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,政府が消費税10%への引き上げに際し,飲食料品の2%分を消費者に還付する案を検討しているというものが会ったので取り上げてみました。

 この制度での還付対象は酒を除く飲食料品の2%分ということです。
 この飲食料品を購入後,一度10%の税率で支払い,同時に2%相当分の軽減ポイントをマイナンバーカードにため,一定のポイントがたまったら携帯電話やパソコンのサイトで申請して,銀行口座にキャッシュバックを受けるという仕組みを考えているそうです。
 還付される額の上限は4000円とする方向で検討しているそうです。

 この検討内容を見ていて,率直に,こんな制度だったら軽減税率はいらないと思ってしまいました。
 もちろん,4000円でも戻してもらった方がよいのは間違いないのですが,これを戻してもらうために発生する手間とリスク,漏洩の恐れのある情報,コストなどを考えると,前向きに考えづらいです。

 思いつく限りですが,まずそもそもの問題として買い物の度にマイナンバーカードを持ち歩かねばならないことがあげられます。
 これは何を意味するかというと,紛失・盗難のリスクです。
 マイナンバー情報は税金や年金だけでなく銀行口座などのあらゆる重要情報を統括する番号だそうですが,これを企業には金庫に入れて漏洩しないように保管せよだとかいろいろと要望されているくらい厳重保管が求められるということだと思います。
 そして,買い物に使うのであれば,一般的には財布に入れて保管するでしょうから,財布を盗られたらアウトということなのでしょう。

 次に,買い物の際に出すカード類が単純に多くなることが挙げられます。
 重要度でみれば低いですが,最近いろいろな店でポイントカードを発行しているものの,このマイナンバーカードまで増えれば,店によってはクレジットカード,ポイントカード,マイナンバーカードと3つ使わなければならず,ただでさえ面倒なカード管理の手間が増大しそうです。

 第3に,買い物の購入情報の集積や漏洩リスクが挙げられます。
 マイナンバーに集積される情報は,小売店にとっては何が売れ筋なのかを見極めるために非常に有用なものであり,端的にいえばお金を出してでも買いたい情報の一つだろうと思います。
 そうすると,店舗に設置してある機械に何らかの細工をしておけばその情報が集積されるようになったり,サーバーに不正アクセスすることでその情報を入手しようとしたり,取り扱う機関の人間との関係を築いて情報を入手しようとしたり等々,いろいろなことが考えられます。
 また,単純に,自分が日常的にどのような買い物をしているのかを他人に知られることは不快であろうと思います。

 第4に,マイナンバーカードを持ち歩くというリスクを冒して得られるのが4000円が上限だということが挙げられます。
 上記の通り,4000円でももらえたら嬉しいですが,それは上記の問題点に目を瞑ってまで得るべき額ではないように思います。

 第5に,還付手続に問題があります。
 ネットを使うとすれば,そのセキュリティの問題があるでしょう。
 また,高齢者などのネットに慣れていない人は,それを分かる他人に依頼することが多いと思われますが,その他人が悪意を持っていればいろいろと問題が生じることが懸念されます。

 第6に,コストの問題が挙げられます。
 そのコストとは,飲食料品の小売店にマイナンバーカードを通す機械の購入コスト,還付金振り込みのコスト,還付金を計算したり統合したりする機関の運営コスト等です。
 このうち,小規模個人経営でやっているような小売店にもこのような機械を導入することを強要することになるのはいかがかと思いますし,これを税金で無償配布するとすれば税金の無駄のようにも思います,
 また,4000円のために振り込み手数料を500円前後かけて振り込むとした場合,費用対効果として見合わないようにも思えます。
 さらに,このために要らない天下り法人が出てきそうな懸念もあります。

 現段階で思いつく限りでもいろいろと問題があるように思え,そのような種々のリスクやコスト,その反面に得られる額を思い返せば,この制度自体要らないのではと思ったりします。

 この点,品目ごとの軽減税率でやるとした場合,コストが大きくかかることが懸念され,その点こちらの還付制度の方が優れているという考え方もあるかも知れません。
 ただ,還付制度の場合,還付請求を行わなかったり,4000円以上の2%分の買い物をしても還付が受けられなかったりと,国庫への収益の面では国が得をするように思われ,そういうことを色々と考えていると軽減税率制度と還付制度を比較することも何だかなという思いがします。

 この制度の話題は今日出てきたばかりなので,これからの動向を見守るばかりですが,どんな制度になるにしてもとりあえずやたらとコストがかかりリスクも高いという制度にすることは止めてほしいかなと思いました。


 今日から読売と阪神の直接対決3連戦が始まるところでしたが,残念ながら雨で中止となりました。
 天気予報を見る限り,おそらく明日も中止が見込まれます。

 ゲーム差と試合数から見て,おそらくこのカードで阪神は1勝2敗で乗り切れれば,何とか読売に逆転されないであろうというようになるのではと注目していました。
 ただ,今年は絶不調で弱いとはいえ,ここで3連勝しないと読売も後がないですし,がむしゃらに向かって来るであろうと思っていましたから,この対決は決して軽くはならないだろうと覚悟していました。

 雨で流れた試合が今度いつになるのかは分かりませんが,阪神の試合は結構延期になっているので,終盤相当タイトなスケジュールになるのではと危惧しています。
 最後は調子の善し悪しだけで勝負が決まるようにも思うのですが,それだけに終盤に連戦が続きそうだというのはあまり好ましくはありません。
 ただ,今の阪神は,あまり調子が良いとも言えないので,この中止での休みを利用して何とか流れを変えてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

↓もしよろしければ押して頂けるとありがたいです。
阪神タイガース ブログランキングへ
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:13
PAGE TOP