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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,走行中の車から女性を蹴り落とした男が逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 この事件は,交際相手の女性の運転する車の走行中,助手席にいた男がその女性を蹴り落としたというものです。
 男は,走行中の車の助手席から運転席の扉を開け,運転中の女性を蹴り落としたということです。
 また,その約30分後,高速道路の非常駐車帯に停めていた車の運転席の扉を開けて,女性を再び走行車線に蹴り落としたということです。
 警察は,殺人未遂と傷害で逮捕しました。
 男は,当時酒に酔っていたそうで,女性によれば,男は普段から酔うと暴力を振るっていたとのことでした。
 男は,怒りにまかせて何発も殴ったと認めているものの,殺害しようとは考えていないと述べているそうです。

 まず,逮捕罪名が2つある理由ですが,おそらく走行中の車から蹴り落とした方が殺人未遂,停車中の車から蹴り落とした方が傷害だと思います。
 男は当時酒に酔っていて,しっかりとした殺意はなかったということですが,一般的に走行中の車両から蹴り落とされれば亡くなってもおかしくはないという認識があったという構成で殺人未遂を検討しているのではないかと思いました。
 一方,停車中の車から蹴り落とす行為には,蹴りそのものの危険性はあるものの,これが殺害できるほどの威力がないというのであれば,傷害に止まるという評価の下,未必の故意すら認めることは困難として傷害としたのではないかと思われます。

 記事だけでは,どの程度男が酒に酔っていたかなどの詳細事情が分からず,実際にどのような罪名が成立するのが妥当なのかまではよく分かりません。
 ですが,殺意の認定において重要な要素は,おそらく男に車が走行中であるという認識があったか,そして走行中だとすればどの程度の速度で走行していたと認識していたかであろうかと思います。
 例えば,酒に酔っていて,助手席に乗車していたことは理解していても,まさか車が走っているとは気づかなかったということが真に認定されれば,殺害しうる行為の前提となる走行中の車両から蹴り落とす認識を欠くことになろうかと思います。
 また,走行中であったとしても低速度であれば,高速度走行中の車両から落とされる場合に比べて危険性は高くないので,その辺りも問題になろうかと思います。

 この事件において特筆すべきは犯行態様で,男は助手席から運転席側の扉を開けて蹴り落としたという極めて特殊なものです。
 行為としてできなくはないですが,ずいぶん器用なものだというようにも思います。
 おそらく男も被害女性もシートベルトをしていなかったのでしょうが,それにしても車内でこんな動きをするのはなかなか大変であると思います。
 また,走行中の車両で,助手席から運転手を蹴り落とすとすれば,この車はどうなるのかという問題もあります。
 運転手がいないまま走行するのですから,事故の危険が極めて高いと思われ,その辺りのところが記事になったものですから結構気になっています。
 通常は,助手席から運転手にちょっかいを出してしまうと,事故が発生すれば自分自身の身の危険の問題がありますから回避しようと思うものだと思います。
 ですが,それらの判断も下せないくらい酒の影響が強かったのでしょうか。

 今後本件がどのような顛末を迎えるかは分かりませんが,いずれにせよ男には治療が必要と思われ,そのような方向に進むようにしていかねば再発することが懸念されると思いました。


 阪神ですが,藤浪さんが今日二軍戦で登板し,6回1安打無失点となかなかの投球を見せてくれました。
 1本のヒットも内野安打で,数字上は非常に優秀です。

 しかし,バントとフィールディングについては頂けません。
 WBCでもフィールディングに課題がありましたが,ここでもやはりどうかという感じです。
 藤浪さんの弱点の一つなのですが,どうしても矯正されないものでしょうか。
 藤浪さんは,調子のよい時には手のつけられない投球をしますが,フィールディングなどで自滅してしまうこともままあり,そういった細かい隙の多い投手であるという点は修正されない懸案事項です。
 バントにしても,1年目はなかなかできたはずなのに,2年目以降があまりよろしくありません。

 藤浪さんについては色々と課題を感じてはおりますが,それでもWBCを経験して一回り大きくなったところを見せてもらいたいものです。


 鳥谷さんが開幕サードスタメン濃厚のようです。

 潜在的な実力からいえば申し分はないのですが,問題は守備がどのくらいできるのか,そしてその守備を見た上での打撃が許されるレベルのものなのかということです。
 オープン戦を見ている限り,去年の悪かった時の守備を再現しているようで,守備については復活できないものかと悲しくなったものでしたが,それを補えるだけの打力があるならば起用もやむなしというようになろうかと思います。
 そうするとどれだけ打てるのかですが,オープン戦では今の守備を許容できるくらいの打撃であるというまでではないと思います。

 そうなると,個人的には打撃をとれば新井良太さん,守備をとれば今成さん,将来性をとれば中谷さんのいずれかの方がスタメンが向いていると思います。
 まして,開幕の広島さんの先発は左のジョンソンさんであり,そこに左打者の鳥谷さんをぶつけるよりは右打者の方がよいようにも思います。

 もともとキャンベルさんが出るべきところで出られないことがこの争いの発端ではあるのですが,そこを置いておくとしても現状の鳥谷さんを起用するのはいささか疑問です。
 休ませながら使っていくのであればある程度の数字を残せそうな気もするのですが,その見極めをどのように考えているのか,今後を見守りたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:34
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