こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,東京電力福島第一原子力発電所で,使う予定がないはずのポンプ4台が動いて,高濃度汚染水約240トンが本来の移送先ではない建物に流れ込んだというものがあったので取り上げてみました。
東京電力によると,今月10日から13日にかけて,水位が上がるはずの建物で反対に水位が下がるなどの異常が見つかったということでした。
そこで,調べたところ,使う予定がないはずの4台のポンプが動いており,汚染水が逆の方向に送られていたり,本来の移送先ではない焼却工作建屋の地下に送られていたということが分かりました。
この水は,1リットル当たり数百万ベクレルという高濃度の放射線セシウムが含まれていると見られているそうです。
東京電力は,この建物の地下には外部と繋がる部分がないので汚染水漏洩はないと説明しているそうです。
このニュースを見た率直な感想は「またか」というものでした。
東京電力は,3年前の事故以来数々の対応をしてきましたが,この手の不祥事は月に1回程度は目にするように思います。
そして,目にするのが月に1回程度ということであれば,現場で発生しているのが日常的と考えるのが妥当でしょう。
今回の弁解である「ポンプが勝手に動いた」というものは,もはや子供の言い訳レベルで,信じることなどできません。
動かす予定のないポンプにそもそも通電していたということも管理として問題なのではと素人的には思いますが,もしも勝手に動くような代物であるとすればそのようなものは直ちに撤去しないと被害が拡大するだけですし,またそのようなものを納品・導入した側の責任は極めて重大であると思われます。
また,どこかの作業による誤作動の問題だとすれば,それは作業が複雑化しすぎていることに原因があるのかもしれないと思います。
ポンプで水を移動させるというのは言葉にすると単純な作業なのですが,これをするには色々な操作が必要かもしれず,その点の行程を見直さねばならないでしょう。
東京電力が,外部には漏洩がないといっていますが,これについてももはや信用しておりません。
結局,これだけの不祥事を日常的に発生させ,その発言にももはや信頼ができないということになると,東京電力には当事者能力がないのでしょう。
私は,事故当初から東京電力ではなく国が責任を持って対応すべきと思っておりますが,今回の件を見てやはりそうすべきなのかと思いました。
東京電力も現場の職員は頑張っているのでしょうし,問題はその態勢を作っている側なのでしょう。
スピードと安全の相反する要請を受けて苦慮していることは重々理解しておりますが,それでもこれだけのミスの連発は気の引き締めという根本的な問題があるのかもと思ってしまいます。
スピードを持ってやろうとして失敗し,その手当の作業をするのではむしろ時間がかかるばかりでなく被害が拡大しますから,その点をもう少し考えてしっかり対応してもらいたいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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