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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,明日窃盗事件に関するものがありました。
 その件によると,被害品はおにぎりだったそうですが,男はレジを通さずに店内でおにぎりを食べ出したそうです。
 そして,これについて男は「店内から出ておらず,泥棒ではない」と容疑を否認した上,「言い訳を続ければ逮捕されないと思った」と話しているということです。

 この内容に触れる大前提として,商品を店内で食べた場合,店内から出ていないから泥棒にはならないということはあり得ません。

 よく万引きGメンなどを取り上げる際,レジを通さずに店外に出たか否かを確認してから動くのは,窃盗が既遂になったかを確認するためです。
 窃盗の既遂時期は,商品を自分の支配下に入れたかどうかということになります。
 そうすると,例えば,店内で商品を自分の持参した鞄などに入れて店内をうろうろしていただけでは自分の支配下に入れたといえるか微妙であり,その人は「誤って商品を自分の鞄に入れてしまった」などと申し開きをして逃げられてしまう可能性があるのです。
 ですから,万引きGメンは,犯人の支配下に入ったと間違いなくいえる状況として,レジに通さず,店外に商品を持ち出したときに向かうとしているのだと思います。

 今回の件は,その断片的な知識だけをもって,レジを通す,店外に出るという条件を揃えなければ窃盗にならないと踏んだのでしょう。
 しかし,商品が食品の場合,それを食べて胃の中に入れてしまえば,それこそ手を出すのが極めて困難な,まさに「自分の支配下に入れた」と評価するのに相応しい出来事というほかありません。
 よって,このような言い訳は通用するはずもなく,当然のように窃盗既遂となります。

 というか,これで窃盗にならなければ,日本中でこのようなことがなされることになりかねませんし,そもそもそのように考えれば上記の考え方に行き着いたのはどういうことだろうと思います。
 男性は60歳会社員ということで,それなりの社会的地位と良識を備えている肩書きと年齢だと思いますから,その考えの筋道が理解に苦しむものがあります。

 言い訳を見ている限りでは,窃盗に当たると分かった上で,言い訳としてうるさいことをいっていれば逃げ切れると思っていたのかもしれません。
 しかし,言い訳をくり返すということで悪質であるため,証拠隠滅や証人威迫,逃亡のおそれがあると判断されて逮捕まで至ったのかもしれないと思いました。
 万引き事案で逮捕まで行き着くことはあまりないという印象ですが,本件が逮捕までいってしまったというのは言い訳にあったと思うので,その点は自分で自分の首を絞める結果になったと思いました。

 昨日新井さんの護摩行について触れましたが,案の定今日のスポーツ新聞はその関連の記事が一面を飾るところが多く,私も記念にデイリーを買いました。
 去年の護摩行の写真と「新井護摩行 失神寸前」という見出しのインパクトには勝てませんでしたが,それでもこれだけの期待以上の写真とコメントが得られるのであれば,取材した記者も行った甲斐があったと思っているのではないかと思います。
 護摩行の成果,心より期待しております。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:48
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