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 こんばんは。

 昨日まで島根県に行ってきましたが,想像していたよりも面白いところだと思いました。
 山陰地方というと,今時は曇の天気が多いことから勝手に灰色のイメージがありましたが,単に灰色というだけでなく海の青も印象的で,またのびのびとした雰囲気のあるところでした。
 観光地も悪くはなかったのですが,その土地の風土を感じる上では運転して回ってみるのが一番でした。
 多少電車の旅も楽しんだものの,いかんせん本数が少なく,やはり地方に行った場合は車の方がいいなと思いました。
 とりあえず,出雲大社にて色々と祈願してきましたので,今年もいい年になるといいなと思いました。

 さて,今日のニュースを見ていたら,ある窃盗事件が目に付きました。
 それは,ルパン3世さながら,地下30メートルまでトンネルを掘り,厚さ90センチメートルのコンクリート壁の地下金庫に穴を開けて12億円を盗んだという大変豪快なものです。

 犯人らは,偽名を使って,銀行近くの駐車場を車3台分止められるくらいのスペースで借り,数週間にわたって穴を掘っていたそうです。穴掘りで生じる土砂は,夜の闇に紛れて捨てた可能性が高いようです。
 作られたトンネルは高さ140センチメートル,幅90センチメートルで,木材で土が支えられていたそうです。
 トンネル内からは,指紋やDNA等の痕跡はまったく残されていなかったそうです。
 さらに,金庫に空いた穴は,丸い穴4つが重なった大きな穴を特殊工具で開けた丸くくりぬいたようになっていたそうです。
 そして,金曜の閉店後,銀行が月曜まで営業しないことを見越して作戦が決行されたようです。
 その結果,案の定銀行破りは月曜午前6時に発覚したようです。

 この事件を見た時,率直にアニメを見ているような気分で,そういうことが実際あるものかと思いました。
 以前,日本でも,時計店などの壁が破壊されて盗難されるという事件がありましたが,今回のそれはトンネル内の木材の組み方やコンクリート壁への穴の開け方などを見る限り,その周到さは上回るものと思われます。

 しかし,このような大がかりな事件となると通常は多くの痕跡が残されていると思います。
 例えば,搬出する土砂,トンネル内に組んだ木材の仕入れ,そしてコンクリート壁に穴を開けた特殊工具の入手先など,今回の事件の特徴的なところを見る限りでそれなりに痕跡が出てきそうな気がします。
 ただ,トンネル内には指紋どころかDNAも残されていなかったということです。DNAも残っていないということは,多分髪の毛も落ちていなかったということでしょうから,そのような犯人が上記のような痕跡を残すようなへまをするのか,少々疑問もあります。

 ただ,これは私の偏見なのですが,果たして12億円でこの窃盗団は利益を上げられたのだろうかと気になります。
 本件は,周到な計画を練り,数週間にわたってトンネルを掘り,トンネル内に木組みをし,コンクリート壁に穴を開け,そして12億円を盗んだというものなのですが,そもそも器具などの準備や怪しまれない土砂の捨て先,木材の入手先を確保する際にどのくらいのコストをかけたのだろうかと思います。
 また,複数人の犯行でしょうから,人数分コストもかかったでしょうし,利益も分配しなければなりません。
 さらに,今回盗まれたのはお金ということですが,もし札のナンバーなどを控えられていたら使い方も特殊な方法を考える必要があると思います。もしそうなると,犯罪収益を自在に使うことも困難だと思います。
 そうすると,本件犯行の労力や危険に比べて得られる利益は12億円の被害金で見合うものなのだろうかと疑問に思います。
 ただ,これだけ周到に犯行を行った犯人達が,その辺りを見落として犯行を犯すというようにも思えず,きっと犯人達の中では帳尻が合っているのでしょう。

 とりあえず,この捜査の進展を見ていきたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:24
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