こんばんは。
熊本の震災は,今日も大きな余震があり,予断を許さない状況が続いています。
家に一度戻りたい,救出作業を行いたい,道路等の交通網の復旧作業を行いたい,支援物資を運びたいと思っていても,余震が発生すると,やはり作業員の方々の身の安全を第一に考えなければならない以上,その作業を一度中断せざるを得ません。
そうすると,復旧が遅れてしまい,まだ支援物資などが行き渡っていない人達に大変な思いをさせてしまうことになってしまうだろうとは思うのですが,それでもさらに多くの犠牲者を出さないためにはやむを得ないことなのだろうと思います。
いつ頃余震がなくなるかはまだ不透明ですが,昨日南半球のバヌアツでマグニチュード5.9の地震があったということで,そこからいわゆるバヌアツの法則という話が不安をあおります。
これは,バヌアツで地震があった際に数日遅れて日本でも地震があるという統計からいわれるもので,これによればさらなる地震の可能性があるのではといわれているということです。
これがただの統計からの杞憂で終わることを願ってやまないのですが,それでも一応身構えておくべきことなのでしょう。
地震報道については気になって毎日のように確認をするのですが,最近マスコミがその報道姿勢に関して批判されるというケースをよく目にします。
まずは,被災地でのガソリンスタンド前で並んでいた車に対する割り込みがありました。
次に,アナウンサーが,被災地で弁当を入手してSNSに上げて批判を受けました。
この批判が発生しているところについて,このアナウンサーの所属する局と同系統の局の人が根拠泣く擁護する発言を行い,謝罪するという事態にもなっていました。
これらの姿勢を見ていて,個人的には不適切だろうと思いますし,特に弁当騒動に関する局側の謝罪は的外れだろうと思わずにはいられませんでしたが,それでもマスコミ不要とまでいうのはちょっと違うかと思いました。
まず,割り込みですが,私も東日本大震災の折,ガソリンを求めて2時間くらいスタンド前で並んだ記憶がありますから,それをマスコミの看板を掲げた車が堂々と割り込んだら大いに批判したくなる気持ちは大変よく分かります。
スタンドの状況として,ハイオクとレギュラー,軽油がそれぞれ系統ごとに並んでいたのか,それとも道路の都合上それが叶わなかったのか,それは分かりません。
ですが,被災地はガソリン等が不足しがちで,その限られたパイを巡って並んでいるところに,割り込みで現れたというのは,マスコミでなくても当然批判されてしかるべきでしょう。
次に,弁当騒動ですが,局の謝罪を見る限り,弁当の入手についてはきちんと並んで購入したのだから問題ないという枕詞を付けています。
これは,あたかも上記のガソリン割り込み騒動と自分は違うのだといわんばかりの主張のように思えますが,この枕詞は大いに的外れだと思います。
ガソリン騒動で理由中に書いた「限られたパイ」ということが大きな問題で,被災地にある物資は基本的に被災者達が使うべきものであって,外から来た人達は自分のものは自分でまかなうべきだと思います。
被災者達はただでさえ震災で苦しめられているのですから,そこに迷惑をかけないというのは当たり前の話であって,外から来る人達は被災者の得るべきものを減らさないということは徹底されるべきことでしょう。
東日本大震災のボランティアが迷惑をかけたという話はちらほらと耳にする話ですが,その原因の一つとして,ボランティアが被災者の食料や水,寝床を占拠したということがありました。
被災地の限られたパイを考えれば,外からやってきた人達が持ってくるものでまかなうことが可能なものを現地調達するというのは倫理的に許されないのではと思っています。
その意味では,ガソリン等の燃料は,法律上携行缶を持ち込むのに色々と制限があったりするので,被災地での不足状態と相談の上で現地調達はある程度やむを得ないと思うものの,食料については単なる準備不足の域を出ないと思いますので,批判されるのはやむを得ないと思います。
ですから,局の謝罪理由を読む限り,物事の本質が見えていないと思わずにはいられませんでした。
ただ,このような人達はマスコミのすべてではないと思いますし,ではマスコミがいなくなった方がよいのかと言えばそうではないと思います。
SNSで上がった映像と,マスコミの上げた映像を比較するに,やはりそこにはアマチュアとプロの差は歴然として存在し,この対比によってむしろマスコミというのは必要な存在であろうと思うところも大いにありました。
ですから,多少問題があったとしても,それでマスコミ全体への批判とするのは行き過ぎなのかもしれないとは思いました。
とはいえ,現地に入っているマスコミ関係者の数が多ければ多いほど,その分準備すべき物資も多く必要となりますし,質が低下することも否めないとは思います。
また,映像を見ていると,無用にヘリがよく飛んでいるところを見かけますが,ある程度の空撮は必要とはいえ,例えば自衛隊が作業しているところの映像で「ブルーシートがかかっています」などという実況は必要なのかと思ったりもするわけです。
もちろん適切な人員配置というものがあるでしょうし,安易に人員を減らせと言うのも難しいのでしょうが,今回問題提起されたものは氷山の一角であって,問題のあるマスコミ関係者をもっと注視して探せばもっとたくさんいそうな気もするのです(探したところで有益な活動ではないのですが。)。
そうなると,マスコミ各社においては,せめて適切な人員配置を見直す必要はあるのではないかと思ったりもします。
このような震災報道はマスコミの使命の一つでしょうし,多くの方々は非常に頑張って,使命感を持って対応されていることもよく分かります。
ですから,安易にその報道姿勢や体制を減少させることは考えづらいでしょう。
しかし,かつてと違って,マスコミは批判する側だけでなく,批判される側にもなっているのですから,その点を踏まえて今一度体制を見直すべき時期が来ているのではとは思いました。
今日の阪神ですが,ようやく連敗から抜け出せました。
非常に藤浪さんがぴりっとせず,5回7安打4失点5四死球と乱調でした。
制球もよくないようで,球数も5回終了時で100球を超えていました。
前から何度も言っているように,藤浪さんは自滅さえしなければ勝てる投手ですが,藤浪さんの弱点は制球にやや難ありというところですから,そこが顔を出してしまったというところでしょう。
特に,点をとってもらった直後にすぐ取られるという展開が多く(ヤクルトさんも同じでしたが。),そのような投球は野手の信頼を失いかねないものだろうと思いました。
将来のエースですから,このような投球をあまり見せてもらっては困ると思いました。
一方,打つ方ですが,今日も打線を大きく入れ替えて臨んだ試合でしたが,正直言って試合を決めた5番鳥谷さんが当たるとは思いませんでした。
出塁率は高いものの打てておらず,打点の要求される5番にこれほど向かない選手がいるのかと思いましたが,それでも決勝打を打ったところはさすがだと思いました。
鳥谷さんが打ってくれたからこそ,そこからできた流れで一気に4得点ですから,今日のシーソーゲームを取れた立役者は鳥谷さんをおいて他にいないでしょう。
また,大和さんが2番センターでスタメン登場しました。
大和さんの守備力がチーム1であることはいうまでもなく,今日のように2安打も打てるのであれば彼を使わない理由は全くないと思います。
特に,福留さんがスタメン落ちして守備力を落としている阪神にとって,大和さんを起用することで守備力を補えるならば,それはチーム構成から見て非常によい起用だと思います。
一方,高山さんについては,一度本格的な治療も検討してもらいたいと思います。
先日の右肘の問題が出てからほとんど打てておらず,明らかに右肘関連の影響が出ているように思います。
彼の素材を考えれば,今無理をさせてよい選手ではないですから,もう少し大事に使ってもらえないだろうかと思いました。
投手については,ドリスさんが初の一軍登板でしたが,今のところなかなか良さそうです。
決め球に外角低めのフォークを多用するところはもう少し配球の工夫をしてもらいたいとは思いますが,それでも自慢の速球がいいですし,何せよ投球テンポもよかったです。
あのようにぽんぽんとリズムよく投げてくれると,守っている野手もやりやすいのではと思ったりしました。
あとは,問題といわれた制球難がどこまで顔を出さないでいてくれるのかというところでしょうか。
とりあえず,連敗は脱出したものの,まだまだ3連敗の借りは返せていないので,これから大いに挽回してもらいたいものです。
また思いついたら書きます。ではでは。
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