こんばんは。
今年のセリーグは阪神が優勝しましたが、これからCSに臨むに当たって、今季のように圧倒的なゲーム差が付いたのに今のままの制度でいいのかということが各地で物議を醸しています。
現在のアドバンテージは優勝したチームが勝利を1手にした状態でCSに臨めることと、ホーム球場で臨むことができることが挙げられますが、ゲーム差がどれだけ付いてもそれ以上のものはなく、最終的にCSで逆転してしまった例がこれまでもありました。
それ故に、逆転してしまうとシーズンとは何だったのかというように思われますし、一方で逆転を許さないとするならばCSとは何なのかということにもなってしまいますから、なかなか出口の見えない議論が続いているように思われます。
一つの案としては、ゲーム差に応じて勝利数のアドバンテージを増やすというものがあります。
これは一見するといい案のように思えますが、一方でこの案は優勝球団側のアドバンテージを減らすことになると思います。
というのは、優勝チームは自身の球場で開催できるアドバンテージがありますが、これはホームだから優勢というだけでなく、興行収入をホーム球場側が取得できるということで営業的にも良好だということが挙げられるからです。
つまり、CSは盛り上がることが必定な試合が展開されるわけで、普段よりも売上が見込まれるのですが、それが1試合少なくなることは開催側の球団としては大きなマイナスだと思われるからです。
そのため、この案の場合、日本シリーズ進出の可能性が上がる一方で売上が下がるという非常に大きな問題を抱えることになります。
この点について先日からいろいろな方からの意見を聞いていたところ、今私が現実的によいと思う案は、ゲーム差に応じてCSの毎試合の開始時点で得点のアドバンテージをあげるという案です。
例えば、5ゲーム差付くごとに1点ずつとするならば、15ゲーム差ついてシーズンを終える場合にはCSの各試合は3−0からスタートすることになるため、試合数は維持したままシーズンで強いチームが圧倒的に有利な展開で試合を進めることができることになるわけです。
そして、この案の場合、優勝したチームも消化試合という概念がなくなるため、シーズンの最後の最後まで試合を楽しめるというメリットもあると思います。なぜならば、優勝したとしても、その後どれだけ差を付けられるかによってCSを有利に進めることができるので、優勝チームも勝ちに行くと思われるからです。
現状の制度のままではCS廃止とかそういった極端な議論が出てきてしまいますが、それは圧倒的優位で勝ってもアドバンテージが少なすぎるからだと思います。
私としては、いかに間をとったアドバンテージを形成できるかどうかが今後の制度維持にとって重要だと思うので、是非ともこのシーズンオフにでも検討してもらいたいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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