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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、韓国の大学で、いじめ加害歴を入試に当たって考慮したというものがあったので、取り上げてみました。

 この大学では、2025年度の大学入試において、学校内暴力で懲戒処分を受けた受験生22人を不合格にしたということでした。
 この大学では、全ての選考方式において、学校内暴力に関する処分履歴を反映し、点数から減点する制度を導入したということでした。学校内での暴力に対する措置は、その重大度に応じて9段階に分かれるということですが、9段階に対して減点の点数が決まっているということでした。

 このような取り組みはなかなか興味深く思いました。
 日本でもかねてから学校内のいじめが大きな問題となっていますが、被害側が受けた損害に比べて加害側が受けるペナルティの低さについて疑問に思う人達が多くいたように思います。
 そのため、入試という人生の一大イベントにおいて、そこまで積み重ねてきた問題の集大成として問題行動が評価されるというのはなかなか興味深い発想だと思いました。

 一方、いじめ加害歴について、あらゆるものが考慮されるとなると、例えば子どもの頃の問題行動をその後更生したにもかかわらず減点されるのは少年の再チャレンジの機会を奪うのかという批判もあろうかと思います。
 また、いじめを受けたと虚偽の申告をすることで相手を貶めることも可能になるかも知れず、それが集団で面白半分でなされることで取り返しの付かない結果に陥ることも否定できません。
 そう考えると、このような減点方式はなかなか酷な制度であるという考え方もあろうかと思いました。

 この大学の制度では、評価対象となるのはあくまで暴力について懲戒処分を受けたものを対象にしているということですから、学校側が正式に処分まで下したということを要件としている以上、虚偽の事実報告により調査対象になるとしても学校がそれを虚偽だと見抜けない可能性が低いというある種の信頼性に基づくものかと思いました。
 これについては、韓国ではどの程度処分が下されるのかというのがわかりませんから、これが滅多にないことなのか、それとも頻発しているのかによっても考え方が変わるように思いました。すなわち、滅多に懲戒処分を受ける事案がないならば、よほどのことであろうと思いますから、これが大学入試に影響を及ぼしたとしてもやむを得ないと思いますし、件数が多いならばそれを評価するのは酷という考え方もあるかもしれないと思いました。
 この点は国の事情がわからないものですから、懲戒処分を一つの基準とすることが日本でも妥当するかは評価が難しいですが、それでも学校の調査というフィルターを噛ませるという考え方は悪いものでもないと思いました。

 日本で実際にこれを導入できるかは、例えば少年法という法律があるところ、事件であっても少年法で守られるのに入試では守られないのはバランスを欠くとか、そういう方向からの考え方もあるかもしれません。
 ですが、問題意識と考えの方向性は一考の余地ありという気もするので、最終的に採用しないにせよ検討はしてもよいのではと思いました。


 阪神のコーチも務めた高代さんが亡くなったという記事を見ました。

 高代さんのコーチ歴は大変長く、私の記憶では広島さんのコーチを務めるなどしていたものの、阪神のコーチに就任するまでずっとコーチ歴が途切れなかったように思われ、そのコーチとしての実力もさながら人柄も好かれていたと思います。
 阪神時代は、特に有能な3塁ランナーコーチという印象が強く残っていますが、金本さんが監督の時から本当に信頼していたように思いまして、阪神ファンからも慕われていたと思います。

 最近まで現場にいたように思っていたのですが、そのような方がまさか亡くなるというように聞くと、ちょっと信じられませんでした。
 年齢はまだ71歳ということで、これからまだ元気なお姿を見られると持っていただけに、本当に残念でなりません。

 高代さんのおかげで本当に野球を楽しませてもらいました。
 心よりご冥福をお祈りいたします。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:44
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