Powered 

by Tigers-net.com
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,アパートの床が抜けて住人が転落するというものを見ました。

 これは北海道の築27年の木造2階建アパートなのですが,通路は鉄柱とコンクリートということで,この鉄柱が腐食していたということでした。
 そして,幅50センチメートル,長さ70センチメートルにわたって崩れてしまったそうで,住人が約3メートル下の1階廊下に転落し,右手首を骨折する重傷を負ったということでした。

 私は,大学時代,木造築40年超の寮に1年程度居住したことがあったのですが,その築年数の示すとおりさすがにかなり味のある感じの建物で,時折ある地震の際には大丈夫だろうかと心配しておりました。
 現在は取り壊されて,跡地は更地になったと聞いておりますが,これがかの3.11の震災の前に解体されたということですから,ある意味これによる犠牲が出なかったことに安堵しているところです。
 私は,そのような恐ろしく古く耐久性に疑問のある建物に居住していただけに,何となく今回のこの事件は人ごとのように思えません。

 しかし,その寮も床が抜けそうに見えることはあっても実際に廊下の床が抜けていたのを見たことはなく(残念ながら,廊下以外は見たことがあります。),特にコンクリートと鉄柱造りの廊下が抜けてしまったというのは少々衝撃がないわけではありません。
 とはいえ,鉄柱は当然腐食が考えられ,コンクリートも劣化しますから,27年も経てばそれなりに問題が生じることは予想が付くところです。

 このようなことがあった場合,結局不動産の所有者,またはアパートの管理会社が賠償責任を負うものと思われます。
 また,予見可能性があれば,業務上過失傷害罪に該当する可能性も否定できないように思います。
 そう考えると,所有者やアパートの管理会社としては,その重大な責任を回避するべく,定期的なメンテナンスを欠かさないわけにはいきませんから,なかなか大変だと思います。
 ですが,本物件は,築27年という,一般的に見れば注意を払うべき物件ということですから,これより築年数の若い物件に比べれば非難の程度が強くなるのはやむを得ないのかもしれません。

 とかく,被害者の方の早期の回復を願うとともに,適切な賠償がなされ,かつ同様の事故が生じないことを強く希望します。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:41

Comments

Post a Comment








Track back URL

http://bsr37.tblog.jp/trackback/312210

PAGE TOP