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 こんばんは。


 今日は,先日のアメフト事件を受けて,昨日発表されていた日大の選手の会見が行われました。
 私は,生で見ていたわけではないのですが,その後動画である程度見まして,その簡単な感想を書いてみたいと思います。

 まず,事実関係については,この選手の記憶を述べたものなので,その真偽については日大の発表と食い違う点があり,そこについては敢えて述べるつもりはありません。

 その上で,部と選手の意見が食い違うとはいえ,選手本人が単独で会見を開くというのは残酷なものだと思いました。
 選手の行った行為は犯罪に該当する可能性もありますから,相応の罰を受けるべきだとは思いますが,その罰が公に出て謝罪会見を開くというものであるかといえば重すぎるというように思います。
 ただ,この会見前と後とでこの選手に対する世間の評価が大きく異なっているところを見る限り,この会見には大いに意味があったと思いますし,それだけにこの残酷な会見が意味があったかと思うと,そのこと自体が非常におかしいように思えます。
 やはり,本来大学側がある程度守ってあげてほしかったとは思いますが,意見や方針が異なり,大学側の方針に従っていけば自身の意図が誤解されたままで,評価が著しく低下することを懸念すれば,この事態はやむを得なかったのかもしれません。

 会見そのものですが,世間でも非常に評価が高かったと思いますし,私も好印象を覚えました。
 それは,自身の罪を認め,それをなすりつけるということもせず,かつ自身の記憶に従って,誤解を与えないように自身の言葉で話すということに徹していたからのように思えます。
 後で述べるマスコミの質問は,非常に誘導的で,監督等の批判する回答を引き出そうという意図が非常にありありとわかったのですが,そのような誘導にはのらずに自分の記憶に従って話をした態度もよかったと思います。

 また,会見の進め方も非常によかったと思います。
 代理人弁護士が結論を記者に対して告げることによって,この会見で話される共通認識を持たせることが出来ました。
 そのため,基本的に会見で話されることは答え合わせということになり,枝葉末節の部分に至るまできちんと聞くことが出来たように思います。
 例えば,みながもっとも関心を抱いている部分について「捜査中なので回答できない」という答えは,回答方法こそ理解できるものですが,一方でだったらこの会見の意味は何なのかという批判を免れないものでもあります。
 その点,今回の会見では,最大関心事について先に結論を明示したことによって,会見冒頭から安心して話を聞けたのではないかと思います。
 このような方式をとることは,退路を断つことにもなりますから,かなりの覚悟のいることだと思います。
 しかし,顔を出して会見するという点から含めて,覚悟の上でのものだったということですから,そういう点も世間の評価を高めた要因だったのだろうと思います。

 会見において日大選手については概ね好感を持ちましたが,一方で撮影するカメラや質問する記者に対しては批判的に思いました。

 例えば,弁護士が,日大選手は将来のある人なので,アップでの撮影は極力控えてもらいたいとお願いしたにもかかわらず,その後もアップでの撮影が多用されました。

 また,司会から,各記者の質問は1人1問までとされていたにもかかわらず,多くの記者が守っていませんでした。

 さらに,その記者の質問も,前の記者の質問と重複するようなものも多く見られたばかりか,監督を批判するコメントをいわせようという誘導的なものが多く見られました。
 選手本人は,そのような誘導的な質問には乗りませんでしたが,それを選手にいわせることで選手の将来がどうなるのだとか,記者は考えて質問したりしたのだろうかと疑問に思います。
 無意味と思われるような質問をした記者もいたりして,選手側もこういう質問に付き合わされるのは気の毒だと率直に思いました。

 こうしたマスコミ側の動きを見ると,カメラマンや記者がそれぞれの組織から,どんな形でもいいネタをとってこいと強要されてやむを得ず行っていたかのようにも見え,あたかも日大選手が語る,内田元監督と選手の関係のようにも見えてしまいました。
 それは,選手がしっかりした応答をしていただけに,よりマスコミ側のよくなさが目立って見え,結局組織にいるというのは大なり小なりそういうことなのかなと思ったりもしました。

 今日の会見を受け,当初日大はコメントをしないと述べていたものの,その後は改めて言葉の意味の取り違いだという趣旨の,従前と同様のコメントを発表しました。
 コメントを改めて出したところを見ると,やはり日大側も相当動揺しているように見受けられます。
 24日には関西学院大側に文書で回答を出す予定ということですが,今のままの意見を貫く可能性が高いのでしょう。
 何が真実なのかは私にはわかりませんし,そのことはここでは述べるつもりもないのですが,今日の日大のコメントを見る限りではまだまだこの騒動は継続するのだろうと思います。
 しかも,選手に対する批判は今日で概ね収束するでしょうから,今後は内田元監督と日大に批判が集中するのではと思われ,これをどのようにして対処するのかが問題になると思いました。


 今日の阪神は,久々に勝利しました。

 やはりエースメッセンジャーさんが仕事をしてくれたことがありがたいとは思いますが,6回7安打3失点とそこまでよいとまでは言えませんでした。
 むしろ,今日は,2桁安打8得点というのが大きかったのでしょう。
 特に,ロサリオさんと糸井さんの連続ホームランがインパクト絶大だったと思います。

 ただ,敢えていいたいのは,接戦で勝てるのが強いチームだと思いますし,勝つ時は大差,負ける時は接戦というのは強いチームではないと思います。
 今日の阪神は,8得点と,これまでにない得点をとって大勝したものの,これは本来的な強さを示すものではないと思っています。
 このくらいの打撃をあと数試合継続できるならば阪神は強いと思うのですが,つい最近までほとんどヒットも打てず点も入れられなかったのですから,今日だけ8得点とっても私は認めることが出来ません。

 なお,最近鳥谷さんの連続試合出場記録をストップさせる議論が出ております。
 個人的には,プロである以上,不調であれば好調な選手を起用すべきと思うので,大記録であるとは思いますが,その記録のストップもそろそろ致し方ないと思っています。
 ただ,それは今ではないと思っています。
 なぜならば,今の阪神打線は,打率1割台の野手が多すぎて,その中で鳥谷さんが突出して悪いとは評価できないからです。
 鳥谷さんが突出して悪く,打線を切る原因として明らかであれば記録ストップは致し方ないと思うのですが,他の選手もさほど変わらないならば,記録継続の手伝いをしても別に勝敗にも影響しないしいいだろうと思っています。
 ですから,もう少しチーム状態が上向いたところで,今の鳥谷さんの成績ならばストップさせるべきと思いますが,みんな駄目ならば記録継続をさせるべきだと思いました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:03

Comments

 はじめまして。

 こちらの記事、とても分かりやすく読ませていただきました。

 私は日大選手の会見は、少しだけ音声で聴きましたが、ありのままに話そうとする意志は感じられました。
 そして、選手自身もおこなった行為自体は悪いこと、というような旨の発言をしていたと思いますが、その点は立派だと思いました。
 当然、そのような行為に至ったこととは別問題ですが・・・。

 一方、監督・大学側は、何とか自分側に不利にならないようにしたいという意図が、これまでの報道をきく中では感じられます、個人的にですが。



 阪神鳥谷の記録についてもいろいろな考えがありますね。
 私も時期は別問題として、この不調状態が続くなら記録ストップも当然かなと思います。

 あと、おっしゃるとおり、『接戦に強く、大敗する』ようにならなければいけませんね。

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