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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,ドイツにあるエリート米軍基地パンツァー・カゼルネかで武器庫が丸ごと盗まれるということがあったということで,取り上げてみました。

 アメリカ軍の犯罪捜査部門の代表は,シュトゥットガルトの基地で機関銃を含む銃器の武器庫が失われたと発表しました。
 発表によれば「逸失した武器の中には半自動拳銃数丁,小口径の機関銃一丁,機関銃があった」とのことでした。
 武器は現在までで見つかっていないそうで,ヤミ市場に流れた可能性もあるそうです。
 アメリカ軍調査部門からは,捜査中のためこれ以上詳細は明かせないそうです。

 このニュースを見ていて,率直に内部犯の犯行を疑いました。
 武器の管理はどこの軍でも厳重でしょうし,ましてドイツという規律等のしっかりした国でいい加減な管理をしていれば,大きな批判を受けかねないと思うと,ある程度厳重な管理がなされていながら武器庫丸ごとという規模で盗まれたとなるとやはり内部犯の犯行だろうと思いました。
 そして,内部犯だとしたとき,ニュースに出たように横流ししてヤミ市場に流れるというおそれもあれば,内部の中で隠しておいて新たな武器の補充を受けようと考えることもあり得るでしょうし,他にはヤミ市場とまではいわなくてもドイツ国内の勢力に売却することも考えられます。
 最近ドイツ国内では銃を使ったテロが頻発しておりますが,軍が取り扱うような殺傷能力が高い武器がそういった勢力に流れることはテロを助長しかねないと思いますし,その意味でもこのニュースは大変大きな問題だろうと思っています。

 アメリカ軍の発表した武器庫の中身ですが,武器庫丸ごとが盗まれた割にはそのくらいの内容物なのかという疑念があります。
 ですから,もっと殺傷能力が高いものも含まれていそうですが,そういうことを公表すれば軍の規律や軍事上の問題,ドイツ国内世論の問題などもあっていえなかったのではないかと思いました。
 捜査中ということで断片的な情報しか出せないというのは一定の理解はしたいですが,それでもその情報の信用性については疑義があり,アメリカ軍自体にも疑惑の目を向けてしまいたくなります。

 とりあえず,このようなずさんな管理を在日米軍もしないよう,願うばかりです。


 今日の阪神ですが,後半に点をとって逆転勝ちするという強いチームの勝ち方ができました。

 今日はまず,勝ち投手になった岩崎さんがよかったと思います。
 岩崎さんは,序盤に失点をしましたが,その1失点で7回までしのぎ続けました。
 その7回に援護を受けて勝ち投手になりましたが,本人も今日の勝利についてはかなり不安だったのではないでしょうか。
 それでも,自分の仕事は点をとられないこととして7回1失点というのは,今日の逆転勝利を呼び込むものだったと思います。

 投手側でいえば,藤川さんは後半戦になってから圧倒的にいいです。
 ほぼ全球ストレートで,昔はストライクゾーンになかなか入らずに見切られてしまっていたストレートでしたが,今もストライクゾーンに半分くらい入っていなくても警戒されているがためにアウトを取っていけていると思います。
 それは,やはり藤川さんが空振り三振を積み上げているからだと思います。
 追い込まれてしまえば空振り三振で終わってしまうかもしれないという警戒心が,ゾーンに入っていそうであればとりあえず手を出すというように変わって行っているように思われ,それは結局追い込んで三振をとれるストレートの威力に他なりません。
 往年のストレートという名の魔球,非常に輝いております。

 今日が一軍デビューのサターホワイトさんは,2安打と若干危うかったものの,結果的には失点しませんでした。
 150キロ超えのストレートに制球されたスプリットと,なかなか打ちづらい投手だとは思うのですが,まだ一軍での投球になれていないからか,今日はヒットが出てしまいました。
 もう少し慣らさないと接戦での登板はやや危険という気がしますが,それでも基本的には高い能力がある投手だと思いますし,コーチの指導方法によっては今後戦力になることは十分考えられます。
 ドリスさんという抑えが抜けた今,一番の抑え候補は藤川さんですが,藤川さんはコントロールの問題があるので,マテオさんが適任でしょうか。
 そういうところにサターホワイトさんが入ってきてくれると,ずいぶん幅が出てくると思っています。

 打つ方ですが,狩野さんの代打策成功がもっとも大きい要因だったと思います。
 以前から何度も申し上げているとおり,阪神打線の最大の問題は,走者を得点圏まで進めてもこれを返せる決定力ある打者が不在だったことでした。
 今日も,7回というこの場面で走者を返せなければそのままの流れで負けていたと思いますし,まして得点圏に走者はいたもののその前は併殺という流れとしては微妙なところでした。
 2アウトでしたし,狩野さんにかかる期待は非常に大きかったと思いますが,それにきちんと応えてくれて,私としては大変満足しております。
 狩野さんも怪我などで大変苦労した選手でしたが,今はもっとも右の代打で頼りになる選手として活躍してくれております。

 そして,左の代打としては,最近スタメンから外れた鳥谷さんが非常に頼りになります。
 鳥谷さんは,スタメンを外れてから打率が急上昇しており,今日も代打で登場してヒットを打ちました。
 これまでスタメンで強引に出続けていたことから落としていた調子が徐々に戻ってきているのかもしれません。
 鳥谷さんがいつまでスタメンから外れるのかは分かりませんが,今の代打陣は,右の狩野さんに左の鳥谷さんと非常に充実しており,打力の上ではこの上なく安定したといいたいところです。

 代打といえば,今日はスタメンから外れた福留さんも犠牲フライを打ちました。
 今日スタメンから外れた理由は分かりませんが,それでもこのように休養がとれることはベテラン選手にとっては大事なことで,しかも休養日にしっかり勝てたのは阪神として非常に大きいと思います。

 一方,初めて4番打者に座った原口さんですが,さすがにやや荷が重かったのか,ノーヒットでした。
 ただ,彼の素材を考えれば4番に座ってもおかしくない選手ですし,福留さんの年齢を考えれば阪神生え抜きの若手強打者が4番に座るのはチームとしての長年の夢だったので,それ自体は非常に良いことと考えています。
 この夢は,2000年代前半の濱中さんの頃からずっと抱いてきたものでしたが,怪我などが原因でなかなか叶わず,それが今になって,しかも捕手の4番というのも大きいと思います。
 ですが,原口さんの腰の状態を考えれば,時々外れるのに4番というのはよいのかということもあるでしょうし,その起用は状態を見ながら考えるということになっていくのでしょうか。

 いずれにせよ,今日は終盤に点をとって逆転するという,強いチームができる理想的な勝ち方をしました。
 鳥谷さんがスタメンから外れて以降,本当によい試合が多く,それ以前の雰囲気や弱さは何だったのかといいたくなります。
 もちろん,打線は水物ですから,これがいつまでも続くと考えるのはよくないですし,ましてつい先日までのあの弱さを考えればそれを忘れるわけにもいきません。
 ですが,暗黒時代で訓練された私にとっては,少しの喜びでもきちんと味わっておく習慣がありますので,このいいムードを存分に楽しませてもらうこととします。

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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 22:25
 こんばんは。

 このところ,鳥谷さんがスタメン落ちして以降いい勝ち方をする試合が多くなっておりますが,今日の阪神も勝ちました。
 今日の勝ち方も非常に気持ちのいいもので,見ていて安心できる試合でした。
 その要因は,メッセンジャーさんのエース感漂う安定的投球も当然のことながら,福留さんを中心とする打撃陣の活躍によるところが大きいです。

 特に,福留さんは,自身2度目となるサイクルヒットを達成しました。
 この記録は最年長だそうで,前回記録達成から13年後というのもブランクが開いた期間としては最長だそうです。
 福留さんが阪神にやってきた初年度はこんな活躍をするとはとても思えず,メジャー帰りをコレクションするのは止めた方がいいのではとすら思っていました。
 しかし,福留さんを獲得していなければ,去年と今年の阪神は全く語れないでしょう。

 しかも,今日のサイクルヒット達成は6回の4打席目と,非常に理想的な形で遂げました。
 サイクルヒット中特に難しいといわれているのはスリーベースですが,これには長打だけでなく理想的な場所にボールが飛んでいくこと,そしてそれなりの総力がなければならず,39歳にしてこれを達成できた福留さんにはもはや驚嘆という一言しかあり得ません。
 これだけの打力を持つ福留さんが打線の中心にいるからこそ阪神打線に軸ができて安定すると思うと,本当になくてはならない存在だと改めて思いました。

 そして,そんな福留さんの重要性を首脳陣も認識してきたのか,最近試合を中盤まででそれなりに安定的に進められた時には福留さんを途中交代させて休ませるようになってきました。
 このように福留さんを適度に休ませて長く活躍してもらおうとする試みは,できればもっと早くやってきてもらいたかったですが,それでも気づいた時に導入すること自体はよいことだと思います。

 今日は,他には高山さん,原口さん,荒木さん,北條さんもよかったです。

 高山さんは,甲子園発ホームランを達成しました。
 どうやら,ルーキーで左打者で甲子園ホームランは鳥谷さん以来ということで,やはり高山さんは逸材だと思います。
 高山さんは今日はホームラン含む2安打で,打率は2割8分までのせてきました。
 もともと打力のある人でしたが,内角の球にどうやって対応するのかというプロの洗礼に苦しんでいたところ,それに多少は順応できはじめたように思えます。
 調子の善し悪しもあるのでしょうが,それでも高山さんの素材を考えればとりあえず出し続けるべき存在だろうと思います。

 原口さんですが,彼の打撃は本当に強打者のそれだと思いました。
 彼がスタメンで出ていると,最終的には彼が何とかしてくれるという期待感もあるのか,他の選手も活躍する傾向にあるように思います。
 一時は原口さんも落ち込んでいたこともあり,捕手としての能力にも問題提起がされていましたが,それでもこのところの試合を見ていると福留さんと並んで打線の軸たる存在になったと思っています。
 問題は,怪我との関係で毎試合出せるのか,適度に休ませられるのかということでしょうが,その辺りは具合を見ながら考えてもらいたいものです。

 荒木さんは,今日は固め打ちでしたが,打つ時とそうでない時のギャップが大きいのでまだまだセカンド確定ということはできないでしょう。
 なにせライバルはあの堅守大和さんですから,彼からセカンドを奪取するのは難しく,まだ投手の左右でどちらを出すのかという話になってしまうかもしれません。
 ですが,今日見ている限り,今日の活躍の仕方は理想的な2番打者でした。
 これまで,2番打者には西岡さんや大和さんらが抜擢されていましたが,2番打者としての役割の適性を見ればやや違うようにも見えました。
 ですが,もしも荒木さんが今日から多少打撃成績を落としても似たような活躍ができるならば,理想的な2番打者として活躍してくれるのではと思ったりしました。

 北條さんは,いいところで追加点を取ってくれまして,打率をみれば安定しているとは言い難いものの,守備面も含めてよく頑張ってくれていると思います。
 私は,藤浪さんと同期入団の時からいつか出てきてくれると思っていましたが,数字以上にその活躍ぶりは今年出てきた人とは思えないものです。
 彼はまだ若いですから,彼が鳥谷さんの跡を継ぐものとなってくれれば大変ありがたいと思います。
 守備力だけでいえば大和さんか植田さんがよいのですが,総合力のある北條さんがこうして頭角を現してくれるのはうれしい限りです。

 投げる方では,メッセンジャーさんがエースとして7回2失点という理想的な活躍をしてくれました。
 メッセンジャーさんは,今年は投手としての働きをしても,打線が機能せずに負けがつくという大変不幸な展開が多かったですが,それに腐らずに自分の仕事に邁進してくれたことが非常に大きかったと思います。
 これで防御率が2点台になりまして,シーズン当初悪い時期もありましたが,エースというのはどこかで必ず安定感を出してくれるのだと改めて思いました。

 こういういい流れができていて,これを作るのに青柳さんや能見さんなど色々な選手が貢献してきましたが,藤浪さんも次世代エースとしてそろそろのっかってもらいたいものです(前回登板は一発以外は悪くない出来でしたが。)。
 また,明日先発の岩崎さんも,今年は負けが込んでいますから,こうして打線が活性化したところでうまく勝ちを付けてあげられたらいいと思っています。

 阪神は今日の勝利で4位まで上がりました。
 ただ,これまでの借金が多すぎて,これで到底喜べるものではありません。
 今は順位ではなく,とりあえずまずは借金を清算すること,それを心がけてもらいたいものです。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 00:03
2016.07.27 Wednesday
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,クウェートで54度を記録したというものがあったので取り上げてみました。

 54度は,アジアと東半球では観測史上最高気温ということです。
 中東や北アフリカの広い範囲では,先週から熱波が停滞していて,22日にはイラク南部でも53度9分を記録していたということでしたが,ついに54度台が出てきたということでした。
 WMOによると,世界の観測史上最も高い気温は,1913年にアメリカ西部カリフォルニア州のデスバレーで記録した56度7分だということですが,正確な観測だったか疑問視されていることから,今回の記録が観測史上最高を更新する可能性も指摘されているということです。
 WMOは,先週,世界の気温が14ヶ月連続して記録的な暑さを更新したことや,北極の氷が球速に溶けていることが確認されているとして,今年が観測史上もっとも暑い年になるという見通しを発表しているそうです。

 54度と聞くと,そこにそもそも人が生存していられるのかということから疑問しか生まれませんが,一部意見では湿度が低いからからっとしていてまだ過ごせるという人もいるようです。
 ですが,湿度が低いとはいえ限度があると思いますし,やはり私はそんな環境で生きていく自信がありません。
 おそらく夜になったとしても,我々が考えているような気温になることはないでしょうし,クーラーがないところでは一体どのようにして暮らしているのか想像できません。

 関東地方は,未だ梅雨明けしておらず,温度だけ見れば過ごしやすく夜も寝やすいところです。
 ただ,霧雨がさっと降ったりするせいで湿度は比較的高く,それゆえに何となくじめっと暑いという気分が拭えません。
 とはいえ,これまでの酷暑と呼ばれた夏は,湿度だけでなく温度も36度超えだったことを思い出せば,この程度の湿度ではまだまだ耐えられないということは全くありません。

 しかし,54度ともなると,クーラーを付けたとしても,外の気温が高すぎると,屋内との温度差が相当大きくなる以上,おそらくかなりの電気量を消費することになるのではないかと思います。
 かの国の電力事情はよく分かりませんが,その辺りは問題ないのでしょうか。
 しかも,熱波が及ぶのは極めて広範囲だということで,連日このクラスの暑さが来ているとなると,人ばかりか建物や機械も音を上げてしまいそうで,そういうところは大丈夫なのだろうかと気になります。
 日本も酷暑といわれていたものがありましたが,ここまでではなかったですし,やはり世界は広いと感じさせられました。
 確かワールドカップはこの辺りの地域で開催が予定されていたと思われ,これが開催される時にはこんなことにはならないよう願うしかありません。


 今日の阪神は,久々に大変安心して試合を見ていられました。
 その安心の理由は,序盤の大量得点,そしてそれだけの点をもらったのに完封できた能見さんのおかげです。

 まず,大量得点については,原口さんのホームランが導火線になったということで,やはり原口さんは阪神打線にいなくてはならない選手だったと改めて思います。
 阪神には,得点圏のランナーを返すという決定力を欠く打者が多いですから,そんな中で得点圏どころか走者をすべて返せてしまうホームランを打てる原口さんは貴重です。
 原口さんは往年の城島さんを彷彿させる人材で,しかもまだ若いですから,ロマンの塊だと思います。
 原口さんが作った流れに,各選手が乗っかり(自らも乗っかって1イニング5打点をたたき出しました。),最終的に一挙9得点という,近年の阪神にあるまじきビッグイニングを演出できたのですから,もはや今日の勝利においては原口様々というべきでしょう。

 打線といえば,高山さん含めて徐々に上向き始めたように思われ,あの鳥谷さんのスタメン落ちの影響がチームに明るいムードを呼び込んだというように思いました。
 スタメン落ち当日の金本監督のコメントでは,鳥谷さんの処遇についてフロントにまで話にいったということですから,これまで金本監督が試合後のコメントで鳥谷さんについて消極的な意見を述べていたのは,鳥谷さんへというよりもフロントへのメッセージだったようにも思えます。
 ただ,そのメッセージは,確実にチームの雰囲気を悪くしていっていたように思え,それが鳥谷さんのスタメン落ち以降変わった原因の一つだったのではないかと思ったりしています。

 鳥谷さんについて,昨日ショートの守備につくのはいかがかと述べましたが,今日は守備につかなくて驚きました。
 チームとしてあり得べき姿勢ではあるのですが,それでも今日のような勝ち試合でこのような姿勢をとるのは正直意外でした。
 ですが,そのように聖域をなくして完封させようという姿勢を見せたというのは,個人的には大変好感が持てます。
 また,これでショートの連続試合出場記録が途切れたので,これから鳥谷さんのサード起用も現実味を帯びてくるように思えました。
 鳥谷さんであれば,休み休み出場し,しかも守備負担がショートよりは少ないサードであればこれからも活躍が期待できるように思えます。
 そして,ショート北條さんが1試合守りきったという経験をできたことも非常に貴重だったと思いました。

 また,能見さんの完封は非常に大きかったと思います。
 前回の試合では,能見さんは打ち込まれてしまいましたが,それを挽回する活躍だったと思います。
 特に,ありがちな展開として,大量得点をもらったら気がゆるんで大量失点してしまい,点の取り合いの泥仕合になるというものがありますが,今日の能見さんはずっと気持ちがゆるまずにいい投球を続けてくれました。
 能見さんは,かつてはエースでしたが,このところは一発から崩れるという展開が多く,エースの座はかつてのものともいわれてしまうようになりました。
 ですが,こうして完封できる姿を見せてくれたので,まだまだ能見さんはやってくれるのではないかと期待しております。

 阪神3連勝は,5月4から6日以来ということでした。
 阪神ファンの皆様は,近年でもっとも訓練を積まされることとなりましたが,そろそろ訓練も終わりということなのだろうと思います。
 これまで酷く負けすぎましたから,これからもっともっと連勝していってもいいと思います。

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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:39
2016.07.27 Wednesday
 こんばんは。

 後半戦に入ってから負けの混んでいた阪神ですが,前回の試合で鳥谷さんのスタメン落ちをさせた時に後半戦初勝利となりました。
 そこから1日を挟んで今日はどうなるかと思っていましたが,今日は久しぶりに見ていて大変楽しい野球をしてくれました。

 阪神の野球を見ていて楽しいと感じたのはいつのことだったのか,振り返れば5月頃以降はそんな感覚もあまり持たないようになっていました。
 打てない,打ち込まれる,守れない,そんな状況が非常に多く,誰が何をやってもうまくいかず,起用する選手もあまり活躍できずに1軍と2軍を行ったり来たりする,スタメンが固定できない等々,悪循環の中でこの数ヶ月ずっと苦しんでいました。
 そんな今日の試合でしたが,前回に引き続き鳥谷さんがスタメンから外れてさあどんな試合になるかと期待していたところで,初回に3点を取られました。
 岩貞さんは今年覚醒したエースですが,やはりシーズン通して活躍した経験がないからか,5月頃の活躍はまさに次世代エース,能見さんを継ぐ者と期待したもののまだ早かったかと思わされました。

 しかし,今日の阪神は,その3点以外に一切点をとられず,最終的に3点をひっくり返して勝利をしました。
 阪神が3点差をひっくり返して勝ったのは,なんと5月1日の横浜戦以来ということで,どれだけ阪神ファンは耐えてきたのだろうかと思わず過去を振り返りたくなりました。
 私も阪神暗黒時代からよく訓練されてきたという自負はありますが,それでも最近の展開を見ている限り,今年は勝ちを喜ぶ年ではないと自分に言い聞かせ続けていました。
 ですが,やはりこうしていい勝ち方をすると,そんな自分を騙していた気持ちが嘘だったということがよく分かり,非常に恥ずかしくなります。

 今日の阪神でよかったのは,まず打線です。

 もっともよかったのは,勝ち越しホームランを打ったゴメスさんでしょう。
 やはり野球は長打が気持ちのよいものだと改めて思わせてくれる一発でしたし,これが8回という終盤に打ってくれたからこそやはりそれまで鬱屈していた気持ちを吹き飛ばしてカタルシスを感じさせてくれたのだろうと思いました。
 ゴメスさんは,今年大変苦しんでいて,主砲として期待されながらスタメン落ちも経験しました。
 今年は,去年と違って,盟友マートンさんもいないですし,孤軍奮闘の戦いであったと思いますし,あまりチャンスで打てない時期があったことから今年で契約終了かという声もよく聞こえておりました。
 ですが,やはり今日見ている限りでは,ゴメスさんは勝負強い打者だと認識しました。
 ゴメスさんが阪神で主砲としての地位を獲得したのは,思えば得点圏にランナーを進めながらもなかなか返せない中でタイムリーを打てる決定力があったからだったと思い出しました。
 今年は若干影を潜めましたが,今日勝利して連勝するというのはチームのムードを決める上で決定的に重要でしたから,こういう試合でタイムリーを打てたというのはやはりゴメスさんの決定力は大したものだと思いました。

 次に,原口さんはやはり阪神打線にはなくてはならない存在だと思います。
 腰の問題がありますし,捕手としての能力に関して問われた時に正捕手として固定することに対して色々と問題提起もされております。
 ですが,これだけ打てる才能のある打者を,今の貧打にあえぐ阪神がベンチにおいておけるほど余裕があるとはとても思えません。
 確かに捕手として色々と希望するところはありますし,腰の件についてはケアしながら使わねばならないとも思いますが,それでも彼をスタメンから簡単に外すという結論はあり得ません。

 鳥谷さんですが,スタメンから外れて以降,打撃が割とよくなってきたように思います。
 本人も疲れや怪我のある中で連続試合出場のプレッシャーの下,色々とバッシングを受けながら出続けていたのは相当きつかったと思いますし,これで緊張の糸が切れずにのびのびとプレーをして頂けるならばそれ以上にありがたいことはありません。
 絶不調の時から,その選球眼故の出塁率は目を見張るものがあると述べてきましたが,それがあればこそやはり彼はチームに必要な存在だと思っています。
 ただ,一点引っかかるのは,鳥谷さんの連続試合出場の問題から途中で代打で出ることは理解するのですが,途中からショートの守備を大和さんから交代することにはやや疑問です。
 おそらく,ショートとしての連続試合出場記録を問題にしてこのような対応をとっていると思うのですが,現時点では明らかに鳥谷さんよりも大和さんの守備力の方が上でしょう。
 それを,勝負のかかった終盤の回に鳥谷さんをショートに入れるという選択をするのは,いささか疑問に感じます。

 投手ですが,岩貞さんは,初回に打たれた以外は非常に良い投球を見せてくれました。
 立ち上がりの問題はあったのかもしれませんが,それでもあれだけの投球をしてくれるならば,やはり次世代エースの候補の一角は彼であろうと思います。
 そんな岩貞さんに勝ちを付けてあげたかったですが,3失点あったとなれば負けがつかなかっただけでもよかったというべきでしょう。

 私がこのところの阪神を見ていて大変うれしく思うのは,後半の中継ぎ3人,マテオさん,藤川さん,ドリスさんが非常に安定的によい働きをしてくれていることです。
 もともとマテオさんがよい投手だというのは分かっていましたが,いわばマテオさんの保険として採用されたドリスさんがここまでの投手だとは思いませんでした。
 ドリスさんは,もともと相当えぐいというレベルの直球を持っていましたが,制球が安定しないのが難点でした。
 しかし,このところその制球難もあまり見られず,単純に打てない投手になってきていると思います。
 ドリスさんはまだ若いですし,問題はこの活躍をステップにメジャーに行きたいと言い出すことでしょう。
 阪神の勝利の方程式ができたのはあのJFK以来だと思いますが,まだ実績の意味ではJFKまでは及ばないとは思います。
 とはいえ,この活躍が続けばそれに匹敵する存在になり得ると思うと,ドリスさんというピースの流出はなんとしても防がないといけないでしょう。
 中継ぎに長く苦しんだ阪神としては,ここで流出を許す展開になれば本当に来年以降もまた迷走するように思います。

 藤川さんですが,中継ぎに転向してから非常にすばらしい活躍をするようになりました。
 直球は往年の球速はないものの,そのキレは健在でした。
 先発時代は,長いイニングを複数の投手と勝負するという以上,様々な球種を選択してやっていましたが,今は完全に直球主体でスタイル自体がほぼ変わったと思います。
 今日は日米通算1000奪三振をマークし,それに続いて1001個目の三振も取りましたから,まだまだこの記録は通過点として活躍してくれそうな気配です。
 特に,金本監督も絶賛していたとおり,バレンティンさんの空振りをとった球は,バレンティンさんが直球を待っていても空振りをとったという展開で,キレがなければ到底できない芸当です。
 かつて藤川さんについて言及した「ストレートという名の魔球」というものがありましたが,まさに今の藤川さんの直球を見ていてこのタイトルを思い出しました。

 そんなわけで,今日は初回こそ点をとられたものの,タイムリーあり,頼れる中継ぎの活躍あり,勝ち越しホームランあり,抑えの活躍ありと,阪神ファンにとってはこのところの試合を忘れられるくらいのうれしい試合でした。
 こんな試合は何度もできるものではないですが,それでも私は,鳥谷さんスタメン落ちというカードをついに切ったからこそ,ここから阪神の本気をもっと見せてもらいたいと思います。

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 こんばんは。

 先日日本にもポケモンGOが実装され話題になっております。
 町中が歩きスマホの人であふれかえっており,いかに流行ものの影響力が強いか窺わせます。
 アメリカの方で流行ったというのが日本でのスタートダッシュに大いに影響したのは明らかですが,日本という国は「海外で流行った」という言葉に本当に弱い国だと改めて思わされました。

 私は,最近非常に忙しい日が続いており,実装当日にダウンロードすることはできませんでしたが,基本的に世間で流行っているものは一応どんなものかを確認するのは好きなので,とりあえず昨日から入れてみました。
 ゲームの攻略法等は色々なところに載っているので,以下はあくまで私の感想だけを書いていきたいと思います。

 まず,初歩的な説明があまりなかったので,導入時はよく分からないことが多かったです。
 ただ,私の家の周りにもポケストップがたくさんあって,とりあえず何かのついでにぶらっとそういうところを回ったりするなど,何となく歩くということがちょっと多くなったと思います。

 歩きスマホが増えるものかと思ったのですが,バッテリーセーバーモードにしておくと,ポケットにスマホを逆さに入れた状態で歩いていれば所定の場合にバイブが機能してスマホを見ればよいという状態になるので,そこまで四六時中スマホを見ていなくてもよいものですから,歩きスマホというのはほぼこれによって発生したということはありませんでした。
 ただ,歩いている途中で止まるということが多くなったため,止まる時には当然周りを気にしないといけないですし,逆に他の人が突然止まるということも気をつけないといけないと思うようになりました。

 ドラクエのように街を歩いているとモンスターにエンカウントするというのはなかなかおもしろいアイディアだと思うのですが,そこら中で止まらないといけないというのは逆になかなか面倒だと思います。
 また,エンカウントしたり卵を育てるために距離を稼ぐ場合もゲームを起動していないといけませんから,非常に電池を食うようになりました。
 それゆえに,外出時にこのゲームをやろうと思うと,バッテリー管理には相当気を遣わないといけないというのは問題だと思います。

 また,モンスターのとらえ方も慣れないと難しいですし,とらえたように見えて逃げてしまうモンスターも多いですから,モンスターボールが不足するという事態が多いです。
 ポケストップでこまめに補充しないとこのゲームは進めようがないというのが難しいでしょう。

 こうしてやってみると,今のところなかなかおもしろく思えますが,一方でできることもそう多くないため,流行がいつまで続くのだろうかと率直に思いました。
 ネットゲームゆえに新しい展開も導入可能でしょうが,軸は一緒でしょうから,ここからどう伸ばしていけるのか,それが問題のように思います。
 アメリカでは,既にピークを過ぎたという報道もあり,熱しやすく冷めやすい国民性があったとしても日本での賞味期限もやや問題になるかもしれません。

 私は,仕事上スマホゲームに関する問題も取り扱ったことがあり,ミイラ取りがミイラにならない程度に流行のゲームはさわり程度はやったりします。
 その中には,いわゆる位置ゲームというのも何度か経験があり,今回のポケモンGOも位置ゲームの一つであると思いますが,これまでの位置ゲームでここまで流行ったことはなかったと思います。
 位置ゲームの多くでは,スポットをとるための判定は割と大きかったりするのですが,ポケモンGOの場合は町中にいくつものスポットが配置されているという特性からか,各スポットをとるための判定範囲が小さく,これがある意味問題を引きおこしそうな一因になりそうです。
 そのスポットをとるために,他人の敷地内に入ろうとしたり,道路を渡ろうとしたりするということは既に現に起こっているようですが,この辺りは改善の余地はないものでしょうか。
 判定範囲を大きくすれば,町中のスポットが重複してしまってゲームの難易度が一気に下がってしまうこともジレンマですし,何しろマクドナルド等の商売が絡んでいるスポットに直に行かずともスポットがとれるようになってしまいますから商売にも影響が出てしまいそうです。
 2日程度実際に触ってみた感想なので,まだまだ分からないところも多くありますが,現時点ではそこが目を引く問題に思いました。

 色々と議論はあるでしょうが,大規模に流行した位置ゲームというのは一つのおもしろい試みであり,今後このシステムを使って別の展開などを考えたりもできるのではないかと思いました。
 私が思いもつかないようなアイディアが出てきたらおもしろいと思ったりしました。


 最近負け続きでいいところが全くなかった阪神でしたが,今日はついに鳥谷さんをスタメンから外すという展開となりました。
 鳥谷さんは,長い間に渡ってのチームの柱として存在していましたが,最近は年齢の問題もあってか攻守に衰えが目立つようになりました。
 攻撃面については,とにかくヒットが少なくなりましたが,それでも四球を選んで出塁することが多いため,攻撃面で不要という評価にはならないと思います。
 ですが,守備については明らかに悪く,かつてあのすばらしい守備で阪神に君臨していた鳥谷さんとは思えないような姿を何度も見せられました。
 ですから,私は,ショートフルイニングはよくない,サードであればフルイニングはまだよいと思っていたのですが,金本監督の決断はサードコンバートでもないスタメン落ちでした。

 今日はその後,試合にでは出たため,連続出場はまだ継続中ですが,私はフルイニング出場の呪縛を解いたことについては率直に英断だと思います。
 鳥谷さんは,最近攻守にわたってよくないですが,それでもきちんと休養をとれば要になってくれる,そんな選手であることには変わりないはずです。
 サード出場になって守備負担が減ったとしても,休養を十分にとることは難しかったでしょうし,やはりフルイニングというのはネックだったでしょう。
 そして,その記録を中断できるのは,同じ苦しみを味わった金本監督だけでしたし,よくぞやってくれたという思いです。
 これで,適度に休養をとった鳥谷さんがそれなりに働くことができると思いますし,私はこれが後半戦に向けてチームにいい影響を与える出来事になればと思っています。

 そんな阪神ですが,今日はついに勝ちました。
 今日の試合はシーソーゲームでしたし,とても綺麗な安心して見られる試合とはいえるものではなかったですが,鳥谷さんを外すという強硬手段を使って迎えたものである以上,選手が意地を見せてくれたのは本当にうれしい限りです。

 メッセンジャーさんが打ち込まれたこと,新井良太さんのタイムリーエラー等は残念というほかありませんが,それでも最近の中継ぎ陣は本当に安定してくれていて大変ありがたいです。
 以前は先発が作った試合を中継ぎが壊すという展開が多かったですが,このところは中継ぎ陣が安定してくれていているので,何とか先発がうまく試合を作ってさえくれればというように思います。

 高山さんや原口さんはこのところよく打ってくれていて,彼らも不調を徐々に脱しつつあるように思います。
 今日は8点取ったものの,15安打ですから,もう少し得点効率はよくならないものか,その点に関しては相変わらずなのかといわざるを得ません。
 ですが,それでも逆転された後に再度逆転をできたというのは最近では非常に珍しいですし,そのくらいの意地を見せてくれないと私は納得もできません。

 鳥谷さんの連続出場記録については意識しているでしょうし,おそらく一日一打席は立つのは間違いないだろうと思いますから,今後も鳥谷さんの完全休養というわけにはいかないでしょう。
 しかし,それでもこれまで休養をとれなかった鳥谷さんを,今後は休み休み使えるというのは,往年の鳥谷さんを復活させられるきっかけになるかもしれないですし,そうなれば何よりの補強であるといえましょう。
 もちろん大和さんのショートは守備鉄壁で安定感があるのですが,それでも攻守揃った往年の鳥谷さんが出てきてくれるならばやはり私はそれが見たいです。
 今後は十分休養をとった鳥谷さんが活躍してくれることを強く期待しています。


 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:45
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,熊本地震発生直後の嘘ツイートで逮捕者が出たというものがあったので,取り上げてみました。

 この事件は,熊本地震が発生した後「地震のせいで,打ちの近くの動物園からライオンが放たれた」などと嘘のツイートをしたというもので,これが偽計業務妨害の疑いがあるとされております。
 逮捕された男は,「悪ふざけでやってしまった」と容疑を認めているそうです。
 この投稿があった後,熊本市動植物園には問い合わせの電話が100件殺到し,獣舎などの点検がスムーズに行えなかったほか,警察にも「ライオンが逃げているので非難できない」といった相談が相次いだということでした。
 警察によれば,このような災害時のデマで業務妨害で逮捕された事例は初めてだということです。

 ネット上には日常的に悪ふざけ的な書き込みがあり,中には名誉毀損やプライバシー侵害に当たるものなども散見されます。
 一方,表現の自由というものもあり,このような書き込みを網羅的に規制することは問題であり,原則は自由であるべきであろうと考えます。

 今回のケースで逮捕まで及んだというのは,おそらくこれが単なる悪ふざけの域を超える影響力があったからだろうと思います。
 それは,熊本地震という災害,そしてその災害避難に対して多くの人達に悪影響を与えたことが理由なのではないかと思いました。

 このツイートの問題としては,災害時という緊急事態において,ライオンが逃げたという一見して嘘かどうかが直ちに判別できない情報を流したことにあるでしょう。
 例えば,これによって,ライオンが外にいるのであれば逃げるのは危険だと判断すれば,震災で倒壊の危険のある建物内から出ないで余震で被害が生じることはあったと思います。
 また,震災という緊急事態のまっただ中で,動物園側には,ライオンの檻の再確認(おそらく震災直後に一度はすべての檻を確認しているはずなので,この情報によって再度の確認をする必要が生じたと思います。)という余計な行為をさせ,別の重要な業務をさせなかったということもあったでしょう。
 緊急事態の忙しい最中に動物園側に無駄な電話対応の必要が生じたことも問題でしょうし,結局緊急事態に行うべき行動の優先順位を大きく乱すこととなってしまったと思います。
 そういう意味では,今回のツイートは悪ふざけの域を出たものだと思いますし,このような悪ふざけを今後根絶するためには厳正な対処はやむを得なかっただろうと思います。

 一方,今回の逮捕は,許される悪ふざけとそうでない悪ふざけの境界線が曖昧であり,捜査機関の動く基準がやや不明であるということは否めません。
 その意味では,言論が萎縮してしまうことは否定できませんが,それでも緊急事態において悪ふざけで人命を損なったりする可能性を生じさせる行為は罰せられてもやむを得ないと考えるべきでしょう。
 緊急事態の人命と表現の自由を比較すれば,前者が優先すると考えるのはそこまで不合理な考えではないと思いました。


 今日の阪神については,もはや詳細を述べるに値しません。
 ただ単純に弱い,その一言に尽きます。
 この弱さは,近年で一番弱かった2012年を超えていると思います。
 もはやどうしたら勝てるのか,勝ち方が分かりません。

 とりあえず,負けるにしても納得する負け方をしてもらいたいと思います。
 今の負け方は,選手起用も行き当たりばったり,鳥谷さんなどの固定を希望しない選手を固定し,もう少し腰を据えて育てるべき選手をころころ変えるというように見えます。

 和田監督の野球は,セオリー通り過ぎて選手起用や投手起用,バントなどの戦略も丸わかりでした。
 ですが,セオリーというのは歴史的に勝率の高いやり方だからこそ誕生した方法なわけで,それは決して軽視されるものではないですし,セオリーを知っているからこそ応用に意味があると思います。
 今の阪神は,セオリーも何もなく,ただ単に負けているというようにしか見えません。

 ゴメスさんを起用しないならば,いっそペレスさんなどの別の選手を試すなど色々とやり方もあるでしょうが,思い切った起用はするものの思い切りも半端に見えます。
 結局今の阪神はもっとも基本に立ち返って,ある一つの方法に邁進するというしかないのではないかという気がします。

 西岡さんはアキレス腱断裂という非常に重篤な症状で,当面復帰は困難ですし,悪い要素ばかりがつもっていくばかりですが,それでもまだ今シーズンはかなり残っている以上,もう少しきちんとした野球を見せてもらいたいと思います。
 暗黒時代では,悪い中からいいところだけを抽出して自己満足をして寝るということを繰り返していましたが,今の阪神ではそうするしかないくらい酷いです。
 これでは,よほど訓練されたファン以外は阪神に関心を持たなくなってしまいますし,ひいては低迷する野球人気に拍車をかけることともなるでしょう。

 選手は頑張っているとは思いますが,はっきり言って見ている方はそれで満足できません。
 もう少し球場に見に行きたいと思わせる野球をしてもらえないものでしょうか。


 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:24
 こんばんは。

 今日の記事を見ていたら,男性が思う仕事の役に立たない教科ランキングというものがあったので,取り上げてみました。

 1位は数学と英語が同率,3位は理科,4位は歴史,5位は家庭かという結果でした。

 個人的には,このランキングには非常に異議ありです。

 私の中の教科別重要度ランキングでは,1位は国語,2位は数学なので,役に立たない教科で数学のランキングが1位というのは納得いきません。

 数学は,数字や図形という抽象的なものを論理的にまとめて所定の公式に当てはめて解決に導くという構造を持つものです。
 特に,世間で敬遠される証明という分野は,まさに論理学の基礎ともいうべきものだと思います。
 私が取り扱う法律というものは論理学の塊のようなものですが,まさに法律を理解し使う上で論理学がわからないと理解も困難であろうと思います。
 以前,理系の友人が公務員試験を受験する上で民法等の法律科目を勉強していた際,構造は数学等に似ていると話していましたが,論理学という観点からは根本が同じようなものですから,それは似ていて当然だろうと思います。

 学問の多くは論理学を根底に置くものが多いですが,そういう科目を効率よく理解していくためには数学的思考が身についているかどうかは非常に重要だと思います。
 また,物事を建設的に思考するためには論理学は必要だと思いますし,日常生活を送る上で突き当たった問題を判断をする際には数学的思考は重要だと思います。
 ですから,仕事によっては三角関数等を生涯使わないということはあったとしても,根底にある論理学的思考を持っているかどうかは社会人として合理的判断を行っていく上で重要であり,その意味で数学は大変重要な教科だと思います。

 ただ,文章や物事を理解するに当たって人間は言葉を使って物事を考えますから,日本人である以上国語ができないとそもそも思考や問題点の意味を理解できないと思いますので,国語がもっとも需要であろうと思います。
 ですから,個人的には,国語が1位,数学が2位だと思います。

 ちなみに,他の教科についても,私の仕事上,実はよく使います。
 例えば,英語ですが,最近外国がらみの仕事をよく担当するため,私は英語を日常的に触れる機会が多いです。
 また,交通事故や医療過誤,建築紛争などを担当していると物理学や生物学に触れる機会は否応なしに登場するものですから,理科も頻繁に登場します。
 歴史は仕事で使うということはほぼないですが,それでもかつて境界問題を考える上で分国法を確認したこともありました。また,一般教養として最低限の歴史の知識は人と会う上で使ったこともありました。
 そう考えてみると,昔は詰め込み的で意味があるのかと思って盲目的に覚えていたことを割と今使ったりする機会が多いです。
 むしろ,初対面の人と会った時,誰もが知っている程度のことも知らないとなれば,他人からどう思われるのかということもありますので,やはり学校で得たものは今でも使うものだと改めて思いました。

 私のような仕事をしていなければどの程度私と共通な感覚を持つかは分かりませんが,少なくとも高校生が「大人になったら役に立たない」と屁理屈を言って勉強しないとやはり将来痛い目を見るということはいわせてもらいたいものです。


 今日の阪神の試合は,序盤の大量失点で終わってしまいました。
 終わってみれば,序盤以外に点をとられませんでしたし,あれがなければなと思うところですが,それは結果論というものでしょう。

 金本監督は,捕手にルーキー坂本さんを起用した理由について,能見さんが坂本さんと組みたいといってきたからと述べていましたが,これが本当かどうかは別としてこんなことをいってはいけないと思います。
 能見さんと坂本さんのバッテリーは序盤に大量失点を許し,バッテリーごと交代させられてしまいましたが,この発言は失点の原因は坂本さんをペアに選んだ能見さんにあるといわんばかりのようにも解釈できます。
 選手起用はあくまで監督の責任であり,選んだ選手によって敗戦したならば監督が責任をとらねばならないところですが,それを能見さんに責任を押しつけるような物言いは感心しません。

 昨日金本監督は,敗戦の原因として原口さんのリードを挙げましたが,その代わりに起用した坂本さんが途中交代で結局原口さんが登場し,しかも原口さんがホームランという,結果だけ見れば何をしたかったのか分からない起用でした。
 能見さんの大量失点はこれまでも何度か見たことがあり,そろそろ限界なのだろうかと考えると悲しくなりますが,それでもこれまでチームを支えてきてくれた左のエースでしたから,まだ今日の敗戦はやむを得ないと納得しようと思います。
 ですが,途中交代は仕方ないとしても,結果的に芯がぶれたように見える起用になってしまったことは非常に残念であるというほかありません。

 打つ方も,原口さん以外が打点を上げられないていたらくで,この状態は昨日から同じです。
 そこそこヒットは打てるのに点が入らないのは前半戦から同じですが,いつになったらこれが解消するのでしょうか。
 ワースト借金12ですが,こんな状態であればもっと借金は増えていく一方だったと思います。

 序盤の大量失点で流れは負けの方向になってしまいましたが,仮に序盤の大量失点がなかったとしても1点しか入れられなかったのですから,結局昨日と同じような感じで負けていたのではないかと思います。
 ですから,能見さんの大量失点は残念といわざるを得ないものの,それでも打線がこれではどうしようもないと思いました。

 この雰囲気,暗黒時代を彷彿とさせます。
 懐かしい気持ちになるところもありますが,こうなってしまった時にどう打開するのかが問題でしょう。
 とりあえず,昨日今日の試合を見ていて,少なくとも原口さんを出場させる必要はあると思います。
 また,高山さんも今の状態であれば出すべきでしょう。
 あまり新戦力に頼るのはよくないですが,高山さん,福留さん,原口さんのクリンアップがもっとも打線がつながるように思えます。
 明日は選手も首脳陣ももっと工夫を見せてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:21
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,競走馬二頭を撃ったとして牧場経営者が逮捕されたというものがあったので取り上げてみました。

 事件は,今年2月,北海道の牧場で競走馬二頭が十で撃たれて死んでいるのが見つかったというものです。
 この馬二頭はデビュー前だったということで,警察は何者かが故意に撃ち殺したとみて捜査していました。
 そして,60歳の牧場経営者が馬を撃ったとして逮捕され,経営者は「弁解することは何もない」と供述しているそうです。
 牧場経営者については,現在,破産手続が進められているそうで,警察は事件の動機や事件の詳しいいきさつを調べているそうです。

 この事件を見ていて,まず私が思ったことは,馬の保険金目当てかということです。
 競走馬に対しては保険をかけている馬主が多いと思いますし,何者かに撃ち殺されたとあれば保険金が支払われる可能性があったと思います。
 破産申し立てがいつされたのかは分かりませんが,経営難に対処するために保険金を利用しようと考えたということを想像しました。
 あくまで想像の域を出るものではないものですから,今後の捜査を待たねばなりませんが,もしもこの想像が当たってしまったら,保険金が支払われていれば詐欺,支払われていなければ詐欺未遂にも問われることになろうかと思いました。

 しかし,どのような動機があったかはわかりませんが,自身の愛馬を手にかけたというのは,どのような気持ちだったのか,この経営者も相当追い詰められていたのだろうと思います。
 ただ,破産という手続の立場からいえば,もしもこの二頭の馬が生きていれば,破産手続において売却され,債権者に配当も行われていた可能性もあるでしょうし,その意味では少なくとも馬の売却益相当額については債権者に迷惑をかける行為だったというほかありません。

 私はこれまで仕事上自らの事業を閉鎖してきた経営者をそれなりに見てきましたが,債権者や従業員に対して誠実であったかどうかは人によるものの,自身の行いを悔い,判断の過ちを反省している方が多かったと思います。
 この方もそのような思いもあったでしょうし,そういった点は察するにあまりありますが,それでも生き物を扱う仕事をしている人が自身のもっとも大事な商品を手にかけるというのはやはり残念だと思います。
 できれば,事業を閉じざるを得ないという状況になってしまったのであれば,できる限り色々なものに迷惑をかけないように終わってもらいたかったものです。


 阪神は,敗戦で後半戦をスタートさせました。

 今日はスタンリッジさんが非常に頑張ってくれましたが,にもかかわらず勝ちを付けられなかったのは打線と采配の責任が大きいように思いました。

 打線についてですが,6安打といつもより少なかったとはいえ,それでも1点しかとれずに終わってしまったというのは情けなかったと思います。
 しかも,6安打のうち3安打は高山さんなのですから,これでは勝ちようもなかったと思います。
 前半戦も貧打で苦しみましたが,後半戦もあまり状況は変わっていないように思えます。

 采配についてですが,特に9回について取り上げたいと思います。

 まず,鳥谷さんのフィルダースチョイスですが,今の鳥谷さんであれば出るべくして出たとはいえ,大変残念です。
 往年の鳥谷さんであれば,セカンドでアウトになっていたところでしょうが,今の鳥谷さんであればそもそも打球への反応が遅く,とるのも遅いと思いました。
 さらに,走者の状況を確認して投げるべきでしょうが,それができていたか怪しく,投げるのも遅かったと思います。
 結局,ああいうきわどい球に対して前に出てとって上から投げるという基本動作ができていなかったためにセーフになったのだろうと思いました。
 これが身体能力の衰えの問題ならばまだ良いのですが,ファーストに投げなかった点を見ても確認や判断にも問題があったと思われ,往年の鳥谷さんからみていずれも劣るものと見るしかないと思います。
 打者としては,四球によって適度に出塁することからまだ起用はわからなくはないものの,ショートの守備として採用し続けるにはもう限界がきたと見るべきではないでしょうか。
 このような守備でどれだけの試合を落としてきたかと思うと,もはや首脳陣は判断しないといけない時期に来たと思っております。

 次に,あの場面で強打者の阿部さんと勝負したというのも疑問が残ります。
 あくまで結果論にはなるのでしょうが,それでも結果責任こそが首脳陣の責任問題となるものですから,私は敢えてこの点については言及させてもらいたいと思っています。

 さらに,前進守備を敷かなかったことも問題でしょう。
 確かに,走者は俊足の鈴木さんではありますが,それでも前進守備を敷くことでプレッシャーをかけることは十分できたでしょうし,セオリーを実行することはそれなりに意味があるということをもっと考えてもらいたいものです。

 こうしてみると,今日の敗戦は采配ミスによると解釈することも十分できると思いますから,後半戦になっても相変わらずなのだなと改めて思いました。
 江越さんはそれなりに工夫を凝らしたりして活躍していましたし,高山さんは調子を上げつつあるところですから,悪いことばかりではないと思っています。
 ですが,それらの要素をいかせず,点があまり取れなかったのは,打順の問題もあるでしょう。
 また,鳥谷さんや西岡さんという上位打線があまり機能しなかったのによくこの打順が使われることや,上記の件など,首脳陣の未熟さは大いに問題があると考えられます。
 首脳陣においては,もっと研究して頂いて,このようなミスを少なくして,頑張っている選手に報いられる成果を出せるように頑張ってもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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 こんばんは。

 色々と記事を見ていたら,奈良地裁の判決が話題に上がっていたので,取り上げてみました。

 この判決は,奈良県で発生した事件についてのものです。
 犯人は,銀行員に対して酢を混ぜた水の入ったスプレーをかけて150万円を奪ったということでした。
 この事件では,犯人が強盗罪に当たるかどうかが問題になっておりました。
 奈良地裁では,銀行員がスプレーをかけられた後もバッグを取り返そうとするなどしており,強盗罪の構成要件である「被害者の犯行を抑圧するに足りる暴行」ではないと認定し,暴行罪と窃盗罪に該当するという判断をしました。
 その上で,懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

 この裁判では問題になった点は以下の通りです。
 強盗罪の成立のためには,犯人が被害者を「抗拒不能状態」に至るまでの暴行を行うことが要求されます。
 この抗拒不能状態というのは,心神喪失以外の理由で心理的または物理的に抵抗が不可能または著しく困難な状態のことです。
 つまり,強盗というためには,犯人が被害者に対して,その犯行を抑圧するという程度の暴行等を行ったときだけに成立するとしているのです。
 そして,本件では,犯人は,被害者が抗拒不能状態に陥るまでの暴行等を行ったかどうかが問題となったのです。

 この点,スプレーで吹きかけた液体が一体何なのか,一見して判然としないことは抗拒不能状態と認めるのに積極的な事情となると思います。
 例えば,おもちゃのピストルを突きつけて金を奪うという場合,被害者側にとってはおもちゃか本物かを一見して判別できないことから,それによって抗拒不能状態に陥るとして強盗が成立する可能性は大いにあります。
 そうすると,スプレー内の液体が毒薬かもしれないと疑われる状態は,抗拒不能状態と認めるのに積極的な事情であると考えられます。

 一方,記事によれば,銀行員はスプレーを吹きかけられ,その後いったん犯人にとられてしまったバッグを取り返そうとしたなどという事情があったようです。
 銀行員がバッグを取り返そうとしたということは,スプレー内の液体が毒薬等ではないと理解しており,その上で取り返しを行おうとしたというのであれば,被害者の抵抗を抑圧できたと言い難いという考え方もできたと思います。
 ですから,おそらくこの事情は抗拒不能状態に関して消極的な事情と考えられたと思われます。
 ただ,被害者の行為が無我夢中などという抵抗とも呼べる代物でないならば,抗拒不能状態にあったとも考えられるように思いました。

 他の事情はよく分かりませんが,例えば犯人が他に凶器を準備していたり被害者に見せたりしていたのか,犯人が凶器を用いずともパンチするなどの暴行行為を行ったのか,バッグの奪い方はどうだったのかなど,詳細な事情が検討された上で,最終的に抗拒不能状態の認定に至るのだろうと思います。

 記事に出ていた事情だけでは,個人的には抗拒不能状態にあったかどうかは判別しがたいと思い,この判決の当不当を述べるにはいささか躊躇いがあります。
 ただ,執行猶予判決としたのは,よほどよい情状があったのでなければ納得しづらいです。
 本件に関して強盗よりも暴行・窃盗が妥当だったとしても,強盗との境界事例であり,被害額も150万円と重大ですから,この事件を軽く見ることはできません。
 そうすると,執行猶予判決を下すならば,示談が成立している等の相当程度有利な情状がなければ軽いと思われる判決だと思います。
 ですから,もしかしたら記事にないだけでそのようなよほどよい情状があったのだろうと推測しました。

 記事を見ているだけなので,個人的には妥当かどうかはよくわからないのですが,裁判官が世間から非難を浴びるであろう判決に関し,自身の信念に従って法適用と行おうとした姿勢については敢えて賞賛したいと思います。
 私が今まで受けた判決でも,これは妥当なのか等と思うことは何度もありましたが,一方でそれが判断枠組みとしてあり得べき範囲内であれば,裁判官は非難を覚悟で職責と信念の下で下した判決だろうと考えることにしております。
 ですから,裁判官に対しては,結論の妥当性は分からないものの,その姿勢は評価したいと思います。


 阪神の一軍の合同練習にドラフト4位の望月さんとサターホワイトさんが合流するという記事を見ました。

 望月さんは,速球が武器で,二軍戦では151キロをマークしたそうです。
 ただ,制球力に問題があると聞いており,その点がどうなったのか興味があるところです。
 2軍の成績は,7試合に登板し,2勝1敗防御率2.62となかなかのものだと思います。

 サターホワイトさんは,シーズン途中で緊急採用されたものの,その後特にドリスさんの調子が良く,マテオさんも一時期から比べてずいぶん良くなったことから,まだ一軍登板の機会がやってきておりません。
 二軍では,5試合で2セーブ,4回無失点と安定した成績を残しているそうです。

 個人的には,サターホワイトさんもヘイグさんやペレスさんも,二軍でそれなりの成績を残していることは非常に重要だと思います。

 阪神は,シーズン当初,マテオさんを抑えとし,マテオさんが落ち込んできたらドリスさんとすることと考えていたと思います。
 また,ヘイグさんを起用しており,投手は2人起用体制を原則と考えていたと思いました。
 しかし,中継ぎ投手陣が崩れ,ヘイグさんも調子を上げられないところで,ヘイグさんが落ちてドリスさんが上がってきました。
 その後,マテオさんとドリスさんのいずれも,登板過多の影響もあってか,調子を崩し,そんな中でのサターホワイトさんの獲得でした。

 今はサターホワイトさんやヘイグさん,ペレスさんは控えに回っていますが,調子を崩したり,中継ぎよりも打力強化が優先すべきというチーム事情などによっては入れ替えはいつでもあり得るという危機感をあおるというのは大変大事なことだと思います。
 去年は,ゴメスさんとマートンさんが調子を崩した時にペレスさんを獲得しましたが,それと同時期に両者の調子が若干上がったというてこ入れ効果もありましたし,試合に出ずとも効果は十分にあると思います。

 個人的には,ドリスさんは現在絶好調なので,マテオさんの調子次第では一度サターホワイトさんの様子を一軍で見られる機会を作っても良いのではとも思っています。
 また,今の阪神は打力が非常に弱いため,一度ヘイグさんを上げてもあまり効果はなかったものの,二軍でのヘイグさんは悪くはないため,もう一度試してみても,今の阪神であればそこまで成績が上下するとも思えません。
 ペレスさんなどは,去年から二軍でそれなりによい成績を残していますが,ヘイグさんよりも若干打率が劣ることと,守備位置が外野ということもあって,なかなか一軍起用がしづらいところです。
 ただ,代打などで試してみてもおもしろいと思える打力を持っていると思いますし,もう少し実験できる余裕が出てきたら考えてもらいたいとも思っています。

 今年の阪神は,こんな成績なのですから,開き直ってもっと色々と試してもいいと思いますし,せっかく採用した人材の活用方法を色々と考えてみてもいいのではと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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抗拒不能状態
 色々と記事を見ていたら,奈良地裁の判決が話題に上がっていたので,取り上げてみました。

 この判決は,奈良県で発生した事件についてのものです。
 犯人は,銀行員に対して酢を混ぜた水の入ったスプレーをかけて150万円を奪ったということでした。
 この事件では,犯人が強盗罪に当たるかどうかが問題になっておりました。
 奈良地裁では,銀行員がスプレーをかけられた後もバッグを取り返そうとするなどしており,強盗罪の構成要件である「被害者の犯行を抑圧するに足りる暴行」ではないと認定し,暴行罪と窃盗罪に該当するという判断をしました。
 その上で,懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

 この裁判では問題になった点は以下の通りです。
 強盗罪の成立のためには,犯人が被害者を「」に至るまでの暴行を行うことが要求されます。
 この抗拒不能状態というのは,心神喪失以外の理由で心理的または物理的に抵抗が不可能または著しく困難な状態のことです。
 つまり,強盗というためには,犯人が被害者に対して,その犯行を抑圧するという程度の暴行等を行ったときだけに成立するとしているのです。
 そして,本件では,犯人は,被害者が抗拒不能状態に陥るまでの暴行等を行ったかどうかが問題となったのです。

 この点,スプレーで吹きかけた液体が一体何なのか,一見して判然としないことは抗拒不能状態と認めるのに積極的な事情となると思います。
 例えば,おもちゃのピストルを突きつけて金を奪うという場合,被害者側にとってはおもちゃか本物かを一見して判別できないことから,それによって抗拒不能状態に陥るとして強盗が成立する可能性は大いにあります。
 そうすると,スプレー内の液体が毒薬かもしれないと疑われる状態は,抗拒不能状態と認めるのに積極的な事情であると考えられます。

 一方,記事によれば,銀行員はスプレーを吹きかけられ,その後いったん犯人にとられてしまったバッグを取り返そうとしたなどという事情があったようです。
 銀行員がバッグを取り返そうとしたということは,スプレー内の液体が毒薬等ではないと理解しており,その上で取り返しを行おうとしたというのであれば,被害者の抵抗を抑圧できたと言い難いという考え方もできたと思います。
 ですから,おそらくこの事情は抗拒不能状態に関して消極的な事情と考えられたと思われます。
 ただ,被害者の行為が無我夢中などという抵抗とも呼べる代物でないならば,抗拒不能状態にあったとも考えられるように思いました。

 他の事情はよく分かりませんが,例えば犯人が他に凶器を準備していたり被害者に見せたりしていたのか,犯人が凶器を用いずともパンチするなどの暴行行為を行ったのか,バッグの奪い方はどうだったのかなど,詳細な事情が検討された上で,最終的に抗拒不能状態の認定に至るのだろうと思います。

 記事に出ていた事情だけでは,個人的には抗拒不能状態にあったかどうかは判別しがたいと思い,この判決の当不当を述べるにはいささか躊躇いがあります。
 ただ,執行猶予判決としたのは,よほどよい情状があったのでなければ納得しづらいです。
 本件に関して強盗よりも暴行・窃盗が妥当だったとしても,強盗との境界事例であり,被害額も150万円と重大ですから,この事件を軽く見ることはできません。
 そうすると,執行猶予判決を下すならば,示談が成立している等の相当程度有利な情状がなければ軽いと思われる判決だと思います。
 ですから,もしかしたら記事にないだけでそのようなよほどよい情状があったのだろうと推測しました。

 記事を見ているだけなので,個人的には妥当かどうかはよくわからないのですが,裁判官が世間から非難を浴びるであろう判決に関し,自身の信念に従って法適用と行おうとした姿勢については敢えて賞賛したいと思います。
 私が今まで受けた判決でも,これは妥当なのか等と思うことは何度もありましたが,一方でそれが判断枠組みとしてあり得べき範囲内であれば,裁判官は非難を覚悟で職責と信念の下で下した判決だろうと考えることにしております。
 ですから,裁判官に対しては,結論の妥当性は分からないものの,その姿勢は評価したいと思います。


 阪神の一軍の合同練習にドラフト4位の望月さんとサターホワイトさんが合流するという記事を見ました。

 望月さんは,速球が武器で,二軍戦では151キロをマークしたそうです。
 ただ,制球力に問題があると聞いており,その点がどうなったのか興味があるところです。
 2軍の成績は,7試合に登板し,2勝1敗防御率2.62となかなかのものだと思います。

 サターホワイトさんは,シーズン途中で緊急採用されたものの,その後特にドリスさんの調子が良く,マテオさんも一時期から比べてずいぶん良くなったことから,まだ一軍登板の機会がやってきておりません。
 二軍では,5試合で2セーブ,4回無失点と安定した成績を残しているそうです。

 個人的には,サターホワイトさんもヘイグさんやペレスさんも,二軍でそれなりの成績を残していることは非常に重要だと思います。

 阪神は,シーズン当初,マテオさんを抑えとし,マテオさんが落ち込んできたらドリスさんとすることと考えていたと思います。
 また,ヘイグさんを起用しており,投手は2人起用体制を原則と考えていたと思いました。
 しかし,中継ぎ投手陣が崩れ,ヘイグさんも調子を上げられないところで,ヘイグさんが落ちてドリスさんが上がってきました。
 その後,マテオさんとドリスさんのいずれも,登板過多の影響もあってか,調子を崩し,そんな中でのサターホワイトさんの獲得でした。

 今はサターホワイトさんやヘイグさん,ペレスさんは控えに回っていますが,調子を崩したり,中継ぎよりも打力強化が優先すべきというチーム事情などによっては入れ替えはいつでもあり得るという危機感をあおるというのは大変大事なことだと思います。
 去年は,ゴメスさんとマートンさんが調子を崩した時にペレスさんを獲得しましたが,それと同時期に両者の調子が若干上がったというてこ入れ効果もありましたし,試合に出ずとも効果は十分にあると思います。

 個人的には,ドリスさんは現在絶好調なので,マテオさんの調子次第では一度サターホワイトさんの様子を一軍で見られる機会を作っても良いのでは智思っています。
 また,今の阪神は打力が非常に弱いため,一度ヘイグさんを上げてもあまり効果はなかったものの,二軍でのヘイグさんは悪くはないため,もう一度試してみても,今の阪神であればそこまで成績が上下するとも思えません。
 ペレスさんなどは,去年から二軍でそれなりによい成績を残していますが,ヘイグさんよりも若干打率が劣ることと,守備位置が外野ということもあって,なかなか一軍起用がしづらいところです。
 ただ,代打などで試してみてもおもしろいと思える打力を持っていると思いますし,もう少し実験できる余裕が出てきたら考えてもらいたいとも思っています。

 今年の阪神は,こんな成績なのですから,開き直ってもっと色々と試してもいいと思いますし,せっかく採用した人材の活用方法を色々と考えてみてもいいのではと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,集合住宅の玄関などに設置されている宅配ボックスに子供が閉じ込められる事故があったというものがあったので,取り上げてみました。

 東京消防庁によれば,都内のマンションで,先月,友達とかくれんぼをしていた7歳の子供が,隠れていた宅配ボックスから出られなくなったということでした。
 何らかの原因で鍵がかかってしまったとのことで,友達が住民に助けを求め,駆けつけた消防隊が扉をこじ開けて救出したということでした。
 事故があったボックスは,縦42センチ,横45センチ,奥行き49センチの,4桁の暗証番号を設定して鍵をかければ誰でも利用できるタイプのものだったということです。
 東京消防庁管内では,2012年以降同様の事故がこれを含めて4件発生しているということです。
 閉じ込められたのは,3歳から8歳の男児で,いずれも周囲の人が気づいて助け出し,大事には至らなかったそうです。
 都の生活安全課は,宅配ボックスで遊ばないよう日頃から注意してほしいと呼びかけているそうです。

 私もかつて何度も利用したことのある宅配ボックスですが,やはり平日の日中留守にしていると非常に役立つことはよく分かります。
 また,宅配業者の方々にとっても,再配達の手間の問題がありますから,非常に助かるものだろうとも思います。

 この中に入る子供がいるのかと思いきや,確かにかくれんぼといえば隠れるかもしれないと思いました。
 宅配ボックスといっても,小さいタイプからゴルフバックくらいの大きさのものと入れる比較的大型のものもありますし,そういうものであれば小学校低学年くらいの子供も入りたくなるかもしれません。
 特に,ああいった狭いスペースは秘密基地のような感覚も持つかもしれないですし,扉を閉めるかは別として興味を持つことは非常に頷けると思いました。

 ただ,ここから出られないとなれば,窒息や熱中症などの問題が懸念され,非常に危険だろうとは思います。
 かつて,産廃の山の中にあった冷蔵庫や洗濯機の中に入って亡くなったという子供の話がよく取り上げられた時期がありましたが,ああいうことが起こりかねないと思うと,やはり安穏とできないと思います。

 もっともよい対策は,やはり親が注意することなのだろうとは思います。
 かといって,だめといわれればよりやりたくなるという子供の性質もありますし,それだけで100%防げるものでもないでしょう。

 例えば,外側からは所定のロックを解かないと開けられないものの,内側からはボタン一つで開くようにするという仕組みにすることは考えられると思います。
 中から任意に押すとすれば,中に入っている生き物くらいですから,泥棒がそれを押そうとするのは難しいでしょうし,悪用されづらさでいえばこのアイディアはありうるように思います。
 ただ,中にものを入れた後に何かの弾みで中のものがボタンを押してしまうとロックが解けてしまうというリスクがあります。
 また,ボタンが故障してしまうと,ずっとロックがかからないボックスになってしまうという可能性もあるでしょう。
 そういったいくつかの問題は技術的なレベルでクリアできるとは思うものの,もしかしたら他にも色々と有効な手段があるかもしれないと思いますし,知恵を出し合うことが求められるところでしょうか。


 オールスター中ですが,読売の高橋監督が呼びかけた広島包囲網について,金本監督が快諾したという記事を見ました。

 金本監督は,高橋監督からの申し出に対して「分かった。このままで終わるわけにはいかん。」ときっぱりと語ったそうです。
 そして,胸元をえぐられるポーズをしながら,「ピッチャーにはきつい攻めをこういう感じでばんばんいってもらって止めていくしかない」と言い切ったということでした。

 阪神関係者も「巨人との共闘はいいこと。いい投手を広島に当てていけば,ペナントレースがおもしろくなる。」と語ったそうです。

 正直言って,5位の阪神と2位の読売が1位の広島さんに対して包囲網を作りたいと考える気持ちは全く別物であり,にもかかわらず阪神が共闘に合意というのは違和感を感じます。
 阪神はつい最近まで最下位も経験しており,上位球団だけでなくヤクルトさんも油断ならない相手なのですから,にもかかわらず広島さんに対してだけ包囲網を敷くなど,そもそもそんな贅沢を言えるような状況なのだろうかと思います。
 広島さんだけを特別扱いできる立場ではないのですから,包囲網への参加の意思表明をするよりも,まんべんなくどこに対しても徹底的に戦うという方がふさわしいように思いました。

 また,これまでの阪神と広島さんの戦績は4勝11敗ですが,そのうち阪神はいわゆるエース級の先発投手を当ててどれだけ負けたのでしょうか。
 実は既に阪神は包囲網を敷いていたのに功を奏しなかったということではないのでしょうか。

 もっといえば,相手方投手にも内角攻めをするということについてだけ取り上げれば,それはエース級投手を当てずとも実行できるものですから,その辺は実はあまり包囲網は関係ないという気もします。

 今年の広島さんは文句なく強いチームで,万年5位といわれていたかつての広島さんとは訳が違います。
 阪神としては,大きく負け越している広島さんからもっと勝ちを拾いたいところですが,一方で広島さんに限らずどこからでも多く勝ちを拾わないとこのままBクラスで終わってしまいかねません。
 ですから,私は,勝ちを拾えるところから拾うというのが今の阪神には分相応であり,首位に対して包囲網を敷く等という贅沢なことはもっと上位になってから考えるべきことだと思いました。

 まあ,金本監督が,高橋監督からの申し出に気持ちとして答えたいと思ったのは分からなくもないのですが。


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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:48
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,イタリアで,役所職員の半数がずる休みで逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 この町はイタリアナポリ近郊の小都市ポスコトレカーゼで,役所職員の約半数である23名が逮捕されたということでした。
 数週間にわたる捜査がなされ,その結果200件ものずる休みが発覚したそうです。
 ずる休みに関与したのは30人にも上ったとのことでした。
 警察が仕込んだカメラには,職員がタイムレコーダーで出勤記録を付けてから私用で職場を離れる様子や複数のカードを機械に通して出勤していない同僚の出勤記録を付ける様子などが撮影されたそうです。
 この逮捕によって,人手不足となり,大半の業務が停止されるという事態に陥ってしまったそうです。
 市長は,地元のテレビに対して役所を閉鎖せざるをえないと語ったそうです。
 イタリア政府は,最近ずる休みに対する取り締まりを強化しているそうで,摘発された労働者は6〜12ヶ月の停職処分を受けたほか,最終的に解雇の可能性もあるそうです。

 日本の法律では,怠業によって刑事処分が下ることはなく,日本ではあり得ない事態であろうと思います。
 とはいえ,日本の場合でも怠業が許されているわけではなく,法律に基づいて懲戒処分が下されるということになっております。

 この職員の態様を見ていると,どうも日本の大学生が出席をとっている授業で行うこととほとんど変わらないように見えます。
 大学生で許されるというつもりは毛頭ありませんが,イタリアの場合はこれが仕事で税金から給料が発生しているのですから,その悪性はより強いといえるでしょう。

 イタリアは,EUの中でもあまり景気がよくない部類の国で,失業率はスペインほど酷くはないものの現在10%を超えているという状況です。
 そんな最中,こういう怠業の上で税金から給料を受け取っていたという者に対して風当たりが強くなるのはある意味当然であり,刑事罰まで相当かどうかはお国柄の問題なのでしょうが,厳重処分は致し方ないのだろうと思います。
 イタリアではこのような取り締まりを政府主導で進めているようですが,日本の場合管轄などの問題もあるでしょうから,政府主導というわけにもいかないのでしょう。
 ただ,どの国でも一定割合は問題のある人はいるもので,時々そういうニュースは散見されますから,やはり日本でもある程度の厳重な取り締まりは実施すべきでしょうか。既に実施していたら余計なお世話というほかないと思いますが。


 今日の阪神は,貧打で追加点がとれないところで追いつかれたものですから,この展開ではてっきりいつもの通り負けるのだろうと思っていました。
 しかし,中継ぎ投手陣がよく踏ん張ってくれ,最終的には11回で皆がよく攻撃を粘ってくれて福留さんが決めてくれました。

 勝利の直接的な要因は福留さんで,今日はホームランといい,彼の活躍を抜きにして勝利はあり得なかったと思います。
 特に,得点圏でランナーを返せない阪神にとって,このようにここで打たねばという場面で打ってくれる選手は大変貴重だと思います。
 かつては,スタメンで出続けることに多くの批判があり,私も問題意識を持っていましたが,あの時の自分が誤りであったということがよく分かります。
 できればもっと休み休み使ってもらいたいところですが,チーム事情を考えればもっとフル稼働して頂かねば勝利を拾えない,そんな人だと思います。

 また,最終回の攻撃に参加した選手達はいずれも大変よく頑張ったと思います。

 まず,中谷さんですが,結果三振にはなったものの,よく粘っていました。
 ああいう姿勢があったからこそ,最終的に点を入れられる流れを作れたかと思うと,本当に大した姿勢でした。

 また,その後江越さんはヒットを打ちましたが,西岡さんが盗塁して空いた二塁に盗塁を仕掛けたことが結果として非常に大きかったと思います。
 あれがあったからこそ,一気に点を取れるというプレッシャーをかけられましたし,福留さんの決勝打を支援した見事な走塁だったと思います。
 江越さんは,空振りが非常に多いのが問題ではありますが,それでもこういう積極姿勢は評価できますし,何しろ守備でもファインプレーを見せるなど安定して外野を任せられますから,やはり阪神にはいていただきたい人材の一人といえましょう。
 ただ,あの空振りを見ていると,やはり3番打者というにはやや物足りないといわざるを得ないかとは思っています。

 今日の勝利には直接絡まなかったものの,高山さんの打撃も復調の兆しがあります。
 彼の場合,内角攻めに対して対応できるようになるかどうかの問題ですから,それが対応できるようになれば,あのバッティングセンスであれば十分打ち続けることができるだろうとは思っているのですが。

 北條さんは,長打を打ったほか,サードの守備でもいいところを見せてくれました。
 今年色々と若手が起用されていますが,北條さんはその中でも成長株の一人といってよいと思います。
 特に,守備については今年は大変成長していると実感してます。

 とはいえ,最終的にはいい形で勝てたからいいものの,13安打で4点というのは,やはり打線の決定力が不足しているといわざるを得ません。
 その点を解消できたわけではないので,徐々に回復しつつあるとは思うものの,根本的な問題が解決したとは思っていません。

 また,今日は投手に勝たせてもらった試合でもありました。

 岩崎さんが先発としての仕事をしてくれたことは本当にありがたかったです。
 先日岩貞さんが先発としての責任を果たせなかったですが,そうなると試合はどうやっても負けるしかないと身にしみて分かりましたし,今日のような活躍のありがたみをいっそう実感できます。

 また,回跨ぎで投げてくれた藤川さんとドリスさんに対しては最敬礼です。
 選手寿命等を考えれば,できればあまり回跨ぎはしないでもらいたいところですが,11回のドリスさんが降りたところでは残りが松田さんと榎田さんのみでしたから,やはり戦略的には仕方なかったのでしょうか。

 結果からいえば,岩崎さんがあそこで降板した後,繋いだマテオさんはしっかり0封しましたから,高橋さんについてはやや誤算だったものの,今日の投手起用はそこまで誤りと断じるには躊躇いがあります。
 とはいえ,やはりこのような接戦で1イニングに中継ぎ投手を2人使うのは,できれば避けてもらいたいものです。

 欲をいえば,こういう頑張った岩崎さんに勝ちを付けて上げたいところですが,そこは貧打の阪神打線に多くを求めるのは酷でしょう。

 とりあえず,マテオさん,藤川さん,ドリスさんは,現時点では非常に安心して見られる中継ぎ投手陣であるといえると思います。
 特に,ドリスさんは,すばらしいです。
 あの出来で連投,回跨ぎ可能となれば,メジャー逆流出の危機は十分あるでしょう。
  
 江越さん,北條さん,高山さんらが活躍し,福留さんが打ち,岩崎さんが抑えるという試合,5月くらい以来のような気がしてなりません。
 このような華麗な勝利,私自身このところ経験がなく,大変感動しております。
 どうやらこれが今季延長戦初勝利らしく,それを知ればそれは感動の一つもするだろうという気もします。
 また,連勝は1月ぶりということで,改めて阪神はなんて弱い球団なのだろうと思わされます。
 まあ,少なくともこれで気持ちよくオールスターに臨めると思うので,個人的には気持ちを一新して後半戦は勝ちまくってもらいたいと思っています。
 そういえば,去年優勝したヤクルトさんも,後半戦の爆発力で優勝をさらっていったと思いますし,そんなことを阪神にも期待しております。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:33
 こんばんは。

 去年12月,さいたま地裁で,忘れられる権利を認める仮処分命令を下しましたが,東京高裁ではこの権利を認めず判断を覆しましたので,取り上げてみました。

 この事件は,約5年前に児童買春の罪で略式命令を受けた男性が,その後もグーグルに自分の名前などを入力すると当時の記事が表示されることから,検索結果の削除を認める仮処分を申し立てていたというものです。
 去年12月,さいたま地裁は,「犯罪の性質にもよるが,ある程度期間が経過した後は社会から忘れられる権利を有する」として削除を肯定し,グーグルが抗告していたということでした。
 そして,本日の東京高裁の決定では,「社会的な関心が高い児童買春は,5年程度が経過していても公共の利益に関わるもので,検索結果の削除は多くの人達の表現の自由や知る権利を侵害することになる」と述べ,地裁の決定を取り消しました。
 高裁は,忘れられる権利については,「法律で認められたものではなく,要件や効果が明確でない上,実体はプライバシー権などに基づく申し立てと変わらず,独立して判断する必要はない」と指摘しました。
 東京高裁の決定について,グーグルは「人々の知る権利と情報へのアクセスを尊重した判断だと考えている」とコメントしました。

 この裁判の動向についてはずっと注目していたのですが,結局忘れられる権利というものを高裁は認めなかったということになりました。
 これについては色々と難しい問題があると思いますが,そもそも忘れられる権利の内容やその要件が不明だということが一番の問題だったのだろうと思います。

 裁判所は法適用の専門家として判断を行うわけですが,そうなるとその根拠となる法をどこから捻出するのか,それが問題となるでしょう。
 忘れられる権利を具体的に定めた条文はなく,それを解釈などで捻出し,当該権利を保護せよというのがこの裁判の一つの内容だったと思います。
 ところが,忘れられる権利というのは,その権利の中身は名前を聞けば分かるものの,ではどのような場合にその権利が発動されるべきなのか,何も具体化されたものはなく,裁判所が法を解釈して基準を示していってそのような事例を集積させる以外に権利内容を具体化させる方法がなかったといえます。

 また,忘れられる権利の発動を許すということは,反面忘れてほしい情報を記載した人の表現の自由や,その情報を知りたい人の知る権利を負けさせるという意味もあるわけで,どちらの権利を尊重させるべきなのかという問題もあろうかと思います。

 その点,高裁は,そもそも忘れられる権利というのはプライバシー権などと実体は変わらないので,特段個別の権利として考える必要はないということのようです。
 この点,厳密に分析すればプライバシー権と忘れられる権利は別物だろうとは思いますが,それでも類似しているということで,特別な権利を保護するのではなくプライバシー権保護等の枠組みで検討すれば十分というように考えたのでしょうか。

 また,高裁は,「社会的な関心が高い」事件については,「5年程度が経過しても公共の利害に関わる」ので,「多くの人達の表現の自由や知る権利を侵害することになる」と理由を述べております。
 この文言からすると,本件については結論として権利侵害を認めなかったものの,例えば「社会的な関心がそこまで高くない」場合で「長期間が経過している」という場合,「表現の自由や知る権利の侵害をしたとしても守るべき」と解釈できる余地があれば,忘れられる権利という言葉を使うかは別として制球を認めたというようにも考えられます。
 そうすると,権利内容や要件は不明なままではありますが,裁判所は全くこの手の請求を認めないといっているわけではどうもなさそうに思います。
 結局,裁判所としては,守るべき権利と,その権利を守るために蔑ろにされてしまう権利を比べて,どちらを尊重すべきなのかという価値判断が前提となっているということなのだろうと思いました。

 この裁判例を見ていて,基準は非常に曖昧で,まだ裁判例の集積を待たねば正確な見通しなどを伝えることなどできるものではありませんが,それでもこのような事案に関して対応することが全くできないというわけではないということがわかったことがもっとも大きな収穫でしょうか。
 認めすぎれば蔑ろにされる権利があるだけに対応が難しいところも大いにあるのですが,それでも一つの筋道を立てる余地があるというのは大事な知識となると思いました。


 今日の阪神は,正直言っていつものように負けると思っていました。
 なにせ,先日の広島戦のふがいない試合を思い出せば,今日のような展開で勝てると期待する方が無理だと思います。
 特に,阪神打線は期待をするには薄すぎて,今日もこのまま負けてしまうのだろうと思っていました。

 ですが,高山さんや原口さんの働きによって,8回に3点をとって勝つことができました。
 このような終盤の逆転勝利,相当久しぶりです。
 シーズン序盤の阪神ではよく見られた勝利の形だったと思います。
 あの時も,確か序盤はなぜか点が取れず,終盤になって点をとって勝てたということがあったと思いますが,本当にこのような勝利はどれだけ久しぶりだったことか…。

 暗黒時代にたまに勝った時,期待していなかった分特別ボーナスをもらったかのような錯覚に陥りましたが,まさに今日の勝利はそんな感覚にとらわれました。
 そう,勝利というのはこういう感覚だったと思います。
 やはり打てないと勝てないのです。
 特に,高山さんと原口さんは得点圏で活躍してくれて,今の残塁の多い阪神には大変重要な人材だと思います。
 原口さんは,6月の得点圏打率が悪く,また捕手としての資質について色々と問題提起がされており,今日も代打としての登場でしたが,それでも彼が正捕手の座についてくれればどれだけ打線が安定するかと改めて思いました。

 しかし,今日の勝利は,よく踏ん張ったメッセンジャーさんと覚醒したといってもよいドリスさんのおかげといえると思います。

 メッセンジャーさんは満塁の危機をよく踏ん張ってくれたもので,本当に彼の活躍は今の弱い阪神にとっては非常に大事だと思います。
 チームが苦しい時にきちんと試合を作る投球してくれてこそエースだと思いました。
 そんなメッセンジャーさんがあれだけ頑張ってくれていたのですから,敗戦投手にせずに本当によかったです。

 ドリスさんは,制球難の投手だったという印象でしたが,いつの間にかその辺りはなりを潜め,単純に好投手になりました。
 今日のような投球を見せてくれるならば,抑え投手はドリスさんでよいでしょう。
 こんな好投手を,かつては使いつぶすかのような起用をしていたわけで,本当に阪神首脳陣の投手起用については振り返るとおそろしくなります。
 個人的には,弱すぎる阪神に見切りを付けてメジャーに逆流出してしまうのではという危機を感じているのですが,そうならないようにフロントは気を遣ってもらいたいものです。

 今日の1試合だけで過剰な期待を寄せるのは酷ですが,それでも高山さんの今日の打撃を見ていると5番に置いてランナーを返す役割を担ってくれるようになったら本当にチームは安定するのにと思いました。
 阪神は,残塁数が多いですが,ということは翻れば得点圏にランナーを進めることまではできるのですから,あとはそれをどう返すかという問題なのです。
 阪神の要は,5番に打点の高い打者をおけるかということだと思います。
 その辺りは首脳陣の采配に期待するしかありません。

 とにかく,今日は強いチームの勝ち方ができて,非常に気分が良かったです。
 このところ阪神ファンは虐げられて久しいので,もう少し気分の良い試合を多く見させてくれてもいいのではと期待しております。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:32
 こんばんは,

 今日のニュースを見ていたら,医師が飲酒運転で逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 医師は,夜に病院から,自身の受け持つ患者が危篤状態に陥ったということで緊急呼び出しを受けました。
 医師は飲酒していましたが,自分で車を運転して病院に向かいしました。
 ところが,病院に行く道すがら,警察が飲酒検問をしていたのですが,医師はそれを振り切って逃げました。
 そこで,警察はパトカーで追いかけてこれを止めました。
 そして,医師に呼気検査を行った結果,基準値を上回るアルコールを検出したため,逮捕したということでした。
 患者はまもなく亡くなってしまったということですが,病院によれば当直医が代わりに対応したので影響はなかったということでした。

 病院の規則では,緊急呼び出しを受けた際に車を運転できない場合,原則としてタクシー利用を義務づけているそうです。
 ですから,この医師が自分で運転する前の段階で,そもそもタクシー等の自身で運転しないで済む方法を模索すべきであり,そのようなことがなされたのかどうか,その点が気になります。
 ただ,もしかしたらタクシーを呼び出しても時間帯によってはやってきてくれなかったなど,そういった事情があるかもしれず,この点について事情も分からないのに一概に問題だったとのみ指摘するのはよくないかもしれません。

 また,医師が酒気帯び状態での運転を決意したものの,飲酒検問を振り切ったことも問題でした。
 ここで警察の活動に対して後ろ向きな態度をとったから最終的に飲酒運転で逮捕という結果に至ったようにも思われました。
 この場では,逃げるという選択ではなく,検問に当たって事情を打ち明けるという選択もあったかもしれません。
 もちろん,事情を打ち明けたからといって飲酒運転が正当化されるわけではありませんが,それでももしかしたら呼気検査後に病院への移動を警察が協力してくれたのかもしれなかったかなと思ったりもしました。
 それだけに,飲酒故に冷静な判断ができなかったのかもしれないと思ったりもしました。

 ただ,酒気帯び状態の医師が病院に駆けつけられたとして,適切な処置が可能だったのか,その点についてはよく分かりません。
 少なくとも,もしも何らかの手技を行ってもらうのであれば,それは御免被りたいと思ったりもします。

 一方,警察の対応については問題を感じます。
 確かに,医師が検問から逃げたのは問題でしょう。
 しかし,逮捕の要件としては,証拠隠滅のおそれ,逃亡のおそれがあることです。
 呼気検査を行った以上,隠滅すべき証拠もないでしょうし,医師という職業柄飲酒が発覚したというくらいで職務等を放棄して逃亡することも可能性としては少ないとも思えます。
 もちろん,一度逃亡したというところから,証拠隠滅や逃亡のおそれは,そういうことをしなかった人に比べれば高いでしょうが,それでも逮捕するまでだったのだろうかという気はします。
 また,病院に向かわねば患者の生命に関わるという重要局面なのですから,それを知れば逮捕の要件を満たすか疑問なのであればそこまでする必要があったのだろうかと率直に思いました。
 もちろん,私は事情のすべてを知らないので,この逮捕が不適切といってしまって良いのかわかりませんし,おそらく逮捕自体は違法ではないのでしょう。
 ただ,警察はそういった配慮を行うくらいしてもよかったのではなかったかと思いました。


 今日も阪神は勝てませんでした。

 今日の敗因は色々とありますが,やはりあまりにも点が取れないのが問題だと思います。

 2回のチャンスで1点しかとれなかった段階で結構勝負の流れは決まってしまったというくらいだったと思います。
 あれだけヒットが出ていて,なぜ点が1点しか入らないのか,広島さんよりもヒット数は2本少ないだけのに,なぜ広島さんよりも6点も少ないのか,それがすべてでしょう。

 原口さんなどの若手はそれなりに頑張っていると思いますし,今日は鳥谷さんなどそれなりに頑張ってはいたと思うのですが,結局去年から何度も言っている決定力,すなわち点をとるべき時にとれていないというのがすべてだと思います。
 しかも,去年より悪いのは,去年は大差で勝つ試合はバカバカ点をとって,こんな日にこんなにとらなくてもいいのにというように感じる試合もそれなりにありましたが,今年はそんな試合もなく,単純に点が取れないという状態が続いているからです。
 得点圏まで塁に進められても,何らかの理由なのか,誰も本塁に返すことができないのでは,もはや野球という試合で勝つことはできません。
 それが今年はずっと続いているように思われ,去年より悪くなっているように感じております。

 ゴメスさんなどは,今は明らかに調子を落としていると思いますが,それを休ませて使ってあげられないというのは気の毒に思います。
 今のようなままでは,ゴメスさんは来年契約しないようにも思うのですが,それはあくまで使い方だけの問題だと思うので,その当たりももう少し考えてもらいたいものです。

 ファームでは,上本さんや陽川さん,ペレスさん,ヘイグさん,横田さんなどが3割以上打っており,この大半は今年1軍で一時的に活躍していた人達ですが,そういった人達が1軍に上がってくるとなぜか打てなくなります。
 それは,2軍と相手の実力が違うのは間違いないのでしょうが,1軍と2軍とではパフォーマンスをしづらい環境があるのではないかという不安もあります。
 昨日,金本監督のコメントは精神的なものが多く,もしかしたらそういったことがベンチの中でも強く主張されているのではないかと危惧しましたが,もしもその危惧が当たっているならばその辺りはパフォーマンスにも影響してしまっているのではと心配しています。

 6月は8勝14敗,7月は今のところ2勝6敗と,どうしようもなく負けています。
 この勝敗数,90年代によく見た数字です。
 この1月くらい,弱いことが当たり前になっており,その意味では雰囲気なども含めて非常に心配です。

 これを何とかして打開するのか,それとも若手育成のために今年は捨てるのか,どうするのかは分かりませんが,もしも打開するならば前もいったようにマートンさんに頭を下げて来てもらうのがよいのではないかと思っています。
 また,ゴメスさんや福留さん,特に鳥谷さんなどの選手を適度に休ませるということをもう少し意識する必要もあるでしょう。

 そして,金本監督が選手起用についてコーチの意見を聞き,特に投手起用はコーチに一任するというのであれば,ある程度きちんと判断のできるコーチを入れるべきでしょう。
 首脳陣のせいで負けた試合の数は他の球団と比較しても数多いと思っているので,選手にハッパをかけるよりも首脳陣を見直す方が先なように思っております。

 明日は負けが込んでいる日曜日であり,しかも今のところ今年の甲子園では15勝20敗1分155失点27被本塁打という本拠地にあるまじき成績ですから,いくら岩貞さんでもというように,正直言ってもうあまり期待をできていない自分がおります。
 今年の阪神ファンは結構絶望感を感じている人も多いと思うので,もう少しきちんとした野球をしてもらえるよう心がけてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 00:13
2016.07.09 Saturday
 こんばんは。

 今日の阪神は,広島さんにどうしようもない感じで負けました。
 金本監督は,今日の敗戦について藤浪さんに対して怒りを爆発させていましたが,私も今日の試合については結構怒っています。

 私が怒っていることは2点についてです。

 1つめは,酷い守備についてです。
 今日の試合の流れを決めたのは初回の失点だったと思います。
 この失点ですが,江越さんと岡崎さんのエラーによって傷口が広がって発生しました。

 選手達はしたくしたエラーではないと理解しているのですが,それでも今日は全般的にミスが多かったように思います。
 藤浪さんは,三盗を全く警戒していなかったり,暴投,牽制ミス等もあったりしましたが,そのようなミスの中に名手大和さんのエラーもあったりして,結構そういったチームの雰囲気というのは非常に残念であるといわざるを得ません。

 ミスの原因が,緊張感不足なのか,それとも逆に緊張しすぎなのか,それは分かりませんが,それにしてもこれだけミスが出てしまうともはやまともな試合になりません。
 まして,相手は投打ともにセリーグでもっとも安定している広島さんですから,そのような相手にこんな草野球のようなミスを繰り返していては,勝てる試合も勝てなくなるでしょう。

 2つめは,今日もっとも問題提起がされていた藤浪さん続投です。
 7回の時点で130球投げていた藤浪さんに,まさか代打が出ていなかったところから非常に強い疑問を感じていましたが,そこからさらし者のように8回を投げさせ続け,結局3失点ということでした。
 金本監督は,8回8失点に対して非常に怒っており,161球も投げていたにもかかわらず懲罰のように最後まで投げさせるつもりであったと述べていました。

 確かに藤浪さんは阪神を背負って立つ存在にならねばならない選手であり,その大きな期待の分他の選手よりも大変な思いをしてでも経験を積むべきであろうとは思います。
 ですが,それと将来性を守ることは別問題でしょう。
 今日の試合は,7回までで5対2,逆転のチャンスはあったものの,残り2イニングで3点取るのは現在の阪神打線にはなかなか大変なことだったと思います。
 そういう敗戦の雰囲気が漂う試合で,藤浪さんのような将来性のある選手を続投させて疲労を残してしまうことは果たして意義のあったことなのでしょうか。
 例えば,これが投手戦の接戦であればまだ話は分かるのですが,今日の藤浪さんの球数と敗戦の可能性がそれなりに高い点差の試合において無理に続投させる必要性がどれだけあったのでしょうか。

 思えば,過去には抑えのマテオさんを3イニング投げさせたり,ドリスさんを登板過多にして二軍での休養を要するようにしてしまったこともありました。

 これまで私は,金本監督はコーチ経験がないので,周りのコーチ達がうまく選手起用等を調整する必要があると述べていました。
 ですが,一方,金本監督のこれまでのコメントにおいて,いささか疑問を感じていたのは,特に最近の敗戦した試合後の記者会見において,選手に対する発言がほとんど精神論に終始していたように思えたことです。
 やる気や気持ち,意識などへの注文を多く付けていたのですが,選手達へのベンチでの指示は同じようなものではないのではないかと危惧しています。
 私も弁護士という戦う職業をしている経験からいえば,技術等の他にそういった精神的な面が重要であることは全く否定しないどころか大事なものだと思ってはいます。
 ですが,私としてもプロとして仕事をしている以上,そういった精神面の問題はある意味当然の前提であり,勝利に必要な要素は技術的なことや戦略的なことの方がウエートが大きいように思うのです。

 金本監督は,フルイニング出場等の記録を達成した英雄であり,卓越した肉体や技術はもちろんのこと,それらは強靱な精神力に裏付けられたものであったことはいうまでもありません。
 また,金本監督は天才タイプというよりも大変な努力家で,年齢を経ても人並み以上の努力を継続してきた方でした。
 そういった姿勢はもちろん尊敬しますし,私にとってはあこがれの存在でもあります。
 ですが,私がこれまで見てきた限り,努力をして成功した方というのは,他人に対しても,努力をすればある程度成功できるという努力の持つ力というのを適用しがちな傾向をしばしば感じます。
 私は,これまでの経験で,努力というのは才能の一つであると思っていますし,これによって成功できるかはやはりすべての人間にとって適用されるとはいいがたいように思います。
 もちろん,努力をせずに成功することは難しいですが,それでも自分がこれだけできたから他人もできるはずというのは必ずしも当てはまらないと思うのです。
 そういった努力の成功者が他人に要求する注文はハードルが高くなりがちな気がして,もしかしたらそういったことがこれまでの精神論の多さや今日の藤浪さんの投球過多につながったのかもしれないと思いました。

 金本監督はもともと野球に対する造詣をお持ちの方だと思いますし,冷静に状況を判断すれば相応の結果を出せるのだろうと思います。
 ただ,失礼ながら,このようになかなか結果が出ない状況の下で精神論に行きがちになってしまっているのではと想像しました。
 私の想像が間違っているのであれば申し訳ないのですが,もしもそうであればもう一度冷静に分析をし直してもらいたいものです。

 金本監督の判断の理由がどのようなものかは分かりませんが,いずれにせよもう少し選手を大事にする起用をしてもらいたいものです。

 とにかく,阪神は7月前半での自力優勝消滅という非常に情けない状況におります。
 もはや阪神には失うものはないと思うので,今年のチームとしてのあり方をもう一度見直していってもらいたいものです。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(1)  | trackbacks(0) | 00:53
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,イタリアで,落馬した騎手が酷い目に遭ったというものがあったので,取り上げてみました。

 この騎手は,障害物レースに出走していたということですが,落馬してしまいました。
 この際に鼻骨を折ってしまったり,目の回りに黒いあざができてしまったそうです。
 そして,この騎手のために救急車がやってきたのですが,その救急車が横になっていた騎手の近くに到着して車をバックした際,騎手の足に乗っかる形で停車したということでした。
 騎手は叫び声を上げ,周囲にいた関係者らが車を押すなどして足の上から車を離したということでした。
 騎手は,これによって足の骨も折ってしまうこととなったそうです。

 このニュースを見ていて思ったことは,まさに踏んだり蹴ったりという言葉でした。
 運が悪い方なのだろうと思いますが,それにしても救急車の運転が悪すぎます。
 救急車が患者の近くに停車したならば,患者の横たわる位置を気をつけるものですが,その点に不注意があったのでしょう。

 また,足の上に停車してしまったならば,直ちにどかせばいいものの,記事によれば人力でどかしたということですから,その辺りも何か特別な事情があったのでしょうか。
 その意味でも騎手の方には気の毒のように思いました。

 ちなみに,このニュースを見ていて,当然のようにジョジョの吉良吉影を思い出しました。
 そういえば,ジョジョ4部は最近アニメをやっているそうですが,どの辺りまで進んだのでしょうか。
 個人的には康一くんのスタンドが育ちまくって若干不平等だったという感が拭えませんが,5部の冒頭にも出てきたということは人気キャラだったのだろうなと思ったりしました。


 今日の阪神は,久々に投打がかみ合って安心できる勝ち方をしました。
 こんな風に安心して勝てた試合を見たのは,ものすごく久しぶり,まさに一月ぶりくらいなのではという程だと思います。
 思えば,打てても投手陣が点をとられてギリギリ,投手陣が踏ん張っても全く打てずに接戦,投手陣も崩れて打てもしないぼろぼろ,そんな試合をこのところ数多く見てきたので,本当に安心して見られる試合はどのくらいぶりだったのだろうとしみじみ思いました。

 ただ,そもそも今日の勝利は,初物投手,まして変則投手に弱いという読売の特性が存分に生かされた試合のように思え,青柳さんが読売に対して抜群に通用したのはその辺りが理由なのではと思ったりしました。
 とはいえ,青柳さんはいい投球をしましたし,今日はいい意味で力のある球がよく散ってくれたと思いました。
 また,藤川さんも今日の出来ならば安心してセットアッパーを任せられると思えるものでした。

 打つ方は,福留さんやゴメスさんなどの中軸として期待される選手達が活躍するとこれだけ点が入るのだと改めて思いました。
 特に,初回に点をとった福留さんの貢献度は大きく,あれで流れができたからこそ他の選手達も点を入れられたのではないかと思います。
 最近の阪神は,得点圏まで塁を進められてもあと1本が出ないというきわどい状況が多かったですが,その点福留さんのような打者が決定力を見せてくれると流れもできようものです。
 ただ,今日はそれが序盤にできたから良かったものの,普段はそんなことはまったくないので,そういう試合をどうするべきなのか,それが大きな課題だと思います。

 とりあえず連敗は3で止まりましたが,これだけ負けが込んでいる以上は1つ1つ勝ちを積み重ねていかないとどうしようもないので,明日以降も今日のような試合ができていくといいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:40
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 今日のニュースを見ていたら,欧州原子核研究機構(CERN)の物理学・高エネルギー研究所の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)が色々な人を驚かせたというものがあったので,取り上げてみました。

 その驚かせた事件というのは,LHCでの実験中に,研究所上空の空の色が紫に変わり,雲から強い渦が立ち上ったというのです。
 超常現象の愛好家の間では,スイス上空に異次元につながる出入り口が開かれたと話題になっていたそうです。
 学者達は,これは微粒子を集める試みが行われた実験によるものだと説明し,記事によればそれで市民を落ち着かせたということでした。

 この記事の写真を見たら,空がとんでもないことになっていて,まさに漫画などで見る異次元空間への出入り口のように見えました。
 ある書き込みでは,これがラピュタの竜の渦のようだというのがありましたが,私もそのようにも見えました。
 それを,こんな説明で落ち着かせたというのは,私だったら無理です。

 そもそも,そんな目に見えて大きな影響があり得る実験であれば,あらかじめ周辺の人に対してはアナウンスすべきでしょうし,それが事後報告になったという段階で何ともうさんくさい,そんな雰囲気を感じずにはいられませんでした。

 そして,これを見てしまうと,以前から私が何度も取り上げているシュタインズゲートという作品について言及したくなります。
 ここでいわれているCERNとはスペルが違う架空の団体でありながら,カタカナでは同じ読みであるセルンが取り上げられている作品だけに,何となく今回のうさんくさい説明と相まって不思議な陰謀論に片足を突っ込みたくなる気分になります。
 しかも,シュタインズゲートでいわれていたのと同じく,LHCが使われている実験だということなので,このことも非常に興味をそそります。
 ただ,あのゲームで何となく分かった気になったなんちゃって物理学程度の知識しかない私にとって,今回の件に関して理解することはできないでしょうし,そんな妄想に浸って楽しむのが関の山というところでしょう。
 まあ,かの作品のようにタイムマシンでもできるというのであれば,非常に興味深いのですが。

 ちなみに,この現象が発生した当時,実は私はスイスにいましたが,私はまったくこのことについて知りませんでした。
 スイスといっても九州くらいの大きさだそうなので,スイスのどこかでなされたからといってそれを把握するわけがないかとは思いました。
 ただ,せっかくスイスにいたのだからという気もしなくもなくて,その点はちょっと残念かもしれません。


 阪神は,今日も情けなく負けました。

 今日は,江越さんと中谷さんが非常に良く頑張ってくれました。
 そして,そんな若手のがんばりを中堅ベテランが生かせませんでした。
 チャンスで凡退した阪神と,点を取れる時にとった読売,その差が出た試合だったと思います。
 9安打3四球で1得点というのは,勝負弱いとかそういう次元ではなく,やる気があるのかと疑いたくなるレベルでしょう。
 とりあえず,上本さんの起用については,考え直してもらいたいと思ってしまいます。今の状態ならば,大和さんを起用すべきだろうと思います。

 岩崎さんは,途中まですばらしい投球でしたが,6回は鬼門なのでしょうか。
 ただ,投手陣が合計3失点ならば,今日の試合で投手を責めることは酷というほかありません。

 とにかく,打てない打線が勝てない原因です。
 これはどうしたらよいのか,金本監督のコメントを見ていても非常に困っているように思われ,明日以降もどうしようもないのではと思わずにはいられません。
 今日でいつの間にか借金は10までふくれあがり,最下位にふさわしい野球,成績になりました。
 そして,改善の見込みも見られず,今年はこのまま育成の方向に走るならばそれでもいいかと何となく思い始めてきてしまいました。
 ただ,育成で行くならば,やはりショートは変えてもらいたいものです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:42
 こんばんは。

 先日発生した痛ましいバングラデシュのテロ事件ですが,今日帰国をされたと聞きました。
 また,家族に対する報道もずいぶんなされているそうですが,こういう痛ましい事件から間もないところで矢継ぎ早に遺族の取材風景をアップで写したりするのは正直言ってかなり抵抗があります。
 外務省もマスコミに対して配慮するように連絡をしたようで,その辺りはもう少し気を遣ってもらいたいものです。

 今日のニュースを見ていたら,亡くなられた方々に対して,6月に成立した国外犯罪被害者弔慰金支給法を適用して1人当たり200万円の弔慰金を遺族に支給する方針であるというものを見ました。

 この法律は,今年の6月に成立したばかりのものですが,公布後6ヶ月以内に施行され,本来は施行後に発生した犯罪から適用されることとなります。
 ということは,今年の6月成立ということなので,まだ施行されていないことになるため,本来は本件テロ事件はこの法律の対象外となります。
 ですが,事態が深刻であるということを重く見て,おそらく政府が柔軟な対応をしようと考えたのだろうと思います。

 ここで,色々と書き込みを見ている限り,200万円という額が少なすぎるという意見が見受けられました。
 個人的には,これが命と比較した時に少額だということは大いに賛同します。
 ただ,命に釣り合う金額というのはいくらかといわれても,おそらくそれはいえないと思います。
 また,この法律は,与野党の全会一致で成立した法律のようなので,国民の民意を代表している議員達がみな賛同したというものなのですから,基本的に民意に合致しないものではないということなのでしょう。
 むしろ,行政庁としては,法律に従った運用をしなければならないところ,施行時期を柔軟に,言葉を換えれば法律を無視して対応したということなのであれば,金額については法律に従ったとしてもずいぶん無理をして超法規的な対応をしたというべきかと思います。
 ですから,この一件についていえば,政府の対応を認めるべきものではないかと思います。

 そして,このニュースは,この法律の存在を世に知らしめることとなると思います。
 この法律が適用される場面が今後ないことを願うばかりですが,一方で万が一のためには知識としては知っておくべき法律であろうと思いました。


 今日の阪神巨人戦ですが,弱者同士の試合展開というにふさわしいものだったと思います。
 最終的に3点取られて負けましたが,それまではお互いのチームがとにかく弱い,今シーズンだめな球団同士の猫パンチでの殴り合いを見ている感じでした。

 そして,より弱かった阪神が負けたのだろうと思います。
 エースメッセンジャーさんをしてこのような敗戦を喫してしまったのですから,今日の状態の内海さんを打てないのですから,こうなると阪神はどうやったら勝てるのかよく分かりません。

 今日に限っては,鳥谷さんがホームランを打って惜しいところまで行きましたが,それでも昨日の金本監督と鳥谷さんの話し合いがあったにもかかわらず鳥谷さんがショートとしてスタメンに名を連ねているのは少々残念でした。
 やはり大記録だけに色々と思うところもあるのでしょうが,この決断をできるのは同じ記録が問題になっていた金本監督だけだと思いますから,何とか決断をしてもらいたいものです。

 とりあえず,今日の野球は,伝統の一戦というにはふさわしくない弱いもの同士の試合だったと思います。
 この調子では,明日の試合もあまり期待できない気がしました。
 個人的には,マートンさんに頭を下げて来てもらう方がまだましなのではないかと思っているくらいですが,どうなのでしょうか。
 今ならば,かつてほどの年俸を払わずとも大丈夫な気もしますし,そんなことは考えられないものかなと思ったりしました。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:25
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,職質がきっかけで逮捕に至ったという件があったので,取り上げてみました。

 逮捕された男は,軽乗用車から現金などが入った鞄を盗んだという窃盗容疑です。
 軽乗用車の持ち主の女性は,鞄が入った状態で施錠せずに路上に停めて車から離れたということですが,施錠を忘れたことに気づいて車に戻ったところ,車のドアが閉まる音と男が鞄を持って逃げるのを見つけたそうです。
 そこで,女性は,この男を追いかけて鞄を取り返したところ,男は自分の鞄を落として逃げたということでした。
 その後,女性の110番で駆けつけた警察官が,女性の目撃証言と似た男を見つけて職務質問をしたということでしたが,男はいきなり「車のドアは開けていない。鞄は盗んでいない。」と話し出したため,緊急逮捕されたということでした。
 男は酒を飲んでいたということでした。

 このように職務質問が非常に直接的に功を奏するケースは少ないと思いますが,こういうケースであれ職務質問というのは意味があるものだと思いました。
 私はこれまで何度か職務質問を受けたことがあり,そのたびに非常に不愉快な思いをするわけですが,こういうケースを見るとやはり多少は協力しないといけないものかと思ったりしました。

 しかし,このようなバレバレの回答をする人を見ると,コントのように思えます。
 ただ,実は,私は仕事上で,職務質問から全然発覚していなかった罪が発覚してしまったというケースを二度ほど見たことがあります。
 ここでは詳細は述べませんが,今回の件などを見ていると事実は小説よりも奇なりという言葉を思い出します。
 コントを考える作業は非常に大変だと思いますが,こういう偶然生まれる笑いは練ったものよりも時におもしろいものが仕上がってしまうのは何とも皮肉だと思うものです。


 15年ぶりの最下位になってしまった阪神ですが,最下位阪神というのは昨日も述べたとおり何とも懐かしい響きがあります。
 阪神最下位は野村監督以来のことということで,そういえば当時はF1セブンとか,遠山・葛西・遠山などと色々なことがあったなと思い出します。
 あの時は最下位が当たり前で,新しいことにチャレンジした野村監督を,新しいことにチャレンジしたというだけで楽しみにしたというものでした。
 そんな気持ちを,今一度思い出す時期が来たのではないか,最近は贅沢すぎてはいないかなどと思ってしまったりしました。
 ただ,そんな考えを持ってしまったら,定位置に収まってしまったら困ります。

 そんな中,今日の記事を見ていたら,金本監督が鳥谷さんと話し合いの場を持つことを決定したというものを見ました。
 このことから想像するのは,ショート鳥谷という地位を終了させることになるのではということです。
 正直言って,鳥谷さんのプレーは,そのいずれも水準より劣るというほかなく,ついにオールスターにも選出されなくなってしまいました。
 鳥谷さんの実力を考えれば,今の状態は不十分であることは間違いないですが,それでももう少し休養できていればまた違っていたのではと思うと,今のような起用を続けることは私自身非常に辛くあります。
 鳥谷さんを最大限に活用するためには,一度休養をさせるか,このショートという要職に大和さんを据えて守備力を強化すべきなのではないかと大変思うのです。

 金本監督は,現役時代,出続けることを誇りにしていた選手であり,金本監督が活躍していた年齢を考えれば,今の鳥谷さんであればもう少し活躍できるはずと期待していても当然であろうとは思います。
 ですが,状況に応じて柔軟に対応を考えてもよいと思われ,その意味では古イニング出場まで終わらせるかどうかは別として,少なくともショートは大和さんに譲るべきであろうと思いました。
 金本監督の英断に強く期待しております。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:53
 こんばんは。

 しばらく海外にいて更新できなかったのですが,ようやく戻ってこられたので今日からまた時間のある時にでも更新することにします。

 海外に行っている間,トルコの空港の件やバングラディシュテロ事件など色々と大変な事件が起きていて,自分の身にもいつそのようなことが起こったとしても不思議ではない,他人事ではないのだと改めて思いました。
 これらの事件でお亡くなりになられた方々には哀悼の意を申し上げます。

 今回のバングラディシュテロ事件は非常に痛ましい事件で,日本人の方々はみな海外での事業に従事,貢献されておられた方と聞いております。
 そのような方が対象となってしまったところをみると,今後同じように海外で活躍しようという人が少なくなってしまうように懸念されます。
 私自身,海外にいた初日にトルコ空港テロ事件の話を聞き,改めて海外に出ることの危険性というものを感じましたし,それはどんなに自分が気をつけていても完全に防げるものではないため,どうしようもないことと思ってしまいました。
 そのように考える人が増えれば,今後海外に行くよりも平和な日本で暮らす方がよいと考える人が多くなると思われ,今回のテロの影響というのは大きなものになるのではと思いました。

 テロで亡くなった方々の詳細については,菅官房長官が,家族の了承を得ていないのでコメントを差し控えると述べておりましたが,本日夕方氏名と年齢が報道されていました。
 実名報道がなされた経緯を見ていると,政府関係者への取材で判明したとのことでした。

 菅官房長官のコメントから推測するならば,家族の了承を得られたから政府関係者が公表したということなのだろうと思われますが,私が家族だったらこの公表に了承するだろうかと思いました。
 今回亡くなった方々はいずれも海外の事情に従事,貢献されておられた方で,そのような生前の業績を皆に知ってもらって亡くなった方を悼んでもらったり,より多くの人達に身近な事件であると知ってもらって事件の迫真性を喚起させたりすることはあるのだろうと思います。
 ただ,一方で,このようなショッキングな事件が突然自分の元に飛び込んできた時,自分が遺族だったとして果たしてそんな社会的効果まで考えてあげられることはできるだろうかと考えると,自分ならばその自信はほとんどありません。
 おそらくこれから亡くなった方々の写真も報じられ,遺族や周辺の人達への取材が殺到するのだろうと想像しますが,それも実名報道を了承したからこそ発生する効果だとすれば,私だったら社会的効果よりも自分の方を優先してしまう気がします。

 そのように思うからこそ,菅官房長官が亡くなった方々の詳細情報を公表しないと述べた際には非常に評価しました。
 ですが,一方でそれがこのように公表されたところを見た時,果たして政府関係者が公表したという氏名等は本当に遺族の了承の下になされたものだったのか,私にはその経緯が非常に気になりました。

 報道をする上で実名報道というものの意義は理解しているつもりですが,一方でこの及ぼす弊害というものも感じざるを得ません。
 そうであればこそ,今回のような事件では,遺族の方々に消極的な影響を及ぼすような報道は極力控えて頂くべきであろうと思いました。


 私が海外に行っている間,阪神は落ちる一方だったようで,気づいたら今日の敗戦によって最下位に転落していました。
 このところの試合の詳細はよく分かっていなかったのですが,どうやらこの一週間も打てない,守れないということが非常に続いていたようです。
 また,今日は,阪神の時期左腕エースと目されていた岩貞さんが打ち込まれて負けてしまい,頼みの先発投手も崩れてしまったのではどうしようもなかったでしょう。

 ここまで今年の阪神が弱いというのは,もちろん若手育成のために最高戦力の選手を起用していないことは挙げられると思います。
 それゆえに,今年は,特に守りでのミスで到底プロとは思えないようなものが多く見られたということはあったと思います。

 また,世代交代の時期にさしかかっていて,いくつかの聖域には手が入れられたにもかかわらず,いまいちな守備を続けつつも変えられない鳥谷さんの件も大きく影響していると思います。
 貧打の阪神の中では,鳥谷さんの打撃は,求められた水準には達していないものの,まだスタメンで出るべき選手であろうとは思います。
 ですが,あのショートの守備では,鳥谷さんにショートを任せ続けることはむしろ惨いとすら感じてしまいます。

 中継ぎ陣もよろしくないなど,色々と問題点はありますが,個人的には首脳陣の采配ミスで落とした試合はもはや10近くあるということについて,非常に残念に思っております。
 思えば,金本監督は,一切コーチ経験等がないものですから,その手腕については疑問視されていましたが,なればこそヘッドコーチなどがしっかりしているかどうかが非常に大きな問題だったと思います。
 ですが,金本監督の周りを固めるコーチ陣の判断がよろしくないと思われ,それが上記の10近い負けにつながっていると思います。
 このことは,ひいてはコーチ陣を連れてきた金本監督の責任であることはいうまでもないのですが,それでもこれだけ采配ミスで負けているところを見ると,以下に采配というのが大事なものだったのかということを思わされます。

 阪神は,一月くらい前までは,貯金と借金のプラスマイナスが0で,そのせめぎ合いをしていたという印象でしたが,借金が当たり前になってからの転落は非常に早かったと思っています。
 お客さんが入る試合で,育成ばかりを優先して負けてもかまわないとされてしまうことは,興行としての野球を否定することにもつながりかねず,それはまだ7月入りたてのところでは勘弁してもらいたいと思っています。
 ですが,ここまで育成とバランスをとろうとしてきたのですから,今更育成しようとしていた若手を放り投げるというのも反対で,結局どのようにバランスをとっていくかという問題でしょう。
 個人的には,打撃陣と中継ぎ陣へのてこ入れが非常に大事だとは思いますが,一方で首脳陣に一人は非常に経験を持った有能な人を参入させないともっと酷いことになるのではと非常に心配しております。

 阪神最下位という,なんだか非常に懐かしい言葉を口にして,心のどこかがほわっとする感覚があったりするのですが,まだそれを受け入れるわけにはいきません。
 もっとしっかりした展開を強く希望します。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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