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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,実際の年齢より若い偽造免許証で口座を開設しようとした男が逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 男は,実際は59歳ですが,25歳下の34歳の偽造免許証で口座を開設しようとしました。
 しかし,銀行窓口で口座開設を申し込んだところ,窓口対応した行員が見た目と免許証の年齢の違いを不審に思い,警察に通報して発覚したということでした。
 男は,インターネットを通じて,自身の写真と偽名が入った偽造免許証を海外から購入したということでした。
 男は,普段若く見られるので大丈夫だと思った,講座を売却して生活費に当てるつもりだったと供述しているということです。

 偽造免許証の作り方についてはここで触れるつもりはありませんが,そこでなぜ実年齢より明らかに若い年齢に設定したのか,見栄でもあったのでしょうか。
 普段若く見られるということですが,おそらく周囲の人はおべっか的に話をするパターンが多いのでしょうし,この人の場合はどうだったのでしょうか。もしもそれを真に受けて見栄を張ったのだとすれば,少々切ない気持ちになります。

 ただ,見栄の意識があるとしても,せめて犯罪に使うときにはもう少し慎重になるのが一般的なものだと思うのですが,そういう意識がなかったように思われます。
 男は,口座開設の目的を売却目的だと語っていますから,おそらくこれまでも何度もそういった行為をしてきたように思われ,だからこそ今回の行為時も問題意識などが鈍麻していたのではないかというように思われます。

 売却目的の口座開設は詐欺罪として処罰の対象となりますが,捜査機関の真の目的は売却先と思われる反社会的勢力でしょうから,その反社会的勢力をどこまで追えるかが今後の問題になるのだろうと思います。
 こういった場合,大半が黒幕まで追うことが難しいことが多いわけですが,それでもできるだけ追っていって,なるべく真相に近づけるように努力してもらいたいところです。


 阪神を戦力外になった歳内さんですが,四国アイランドリーグの香川さんに入団が決まったという記事を見ました。

 歳内さんといえば,2015年には中継ぎとしてよく活躍してくれましたが,その後ずっと右肩痛に悩まされ,育成契約になったこともあったりして,最終的に戦力外となってしまいました。

 本人は,独立リーグからNPB復帰を目指すということですが,個人的にはもう一度活躍する姿を見たいとは思っています。
 ですが,長い間悩まされていた右肩痛の状況は現在どうなのでしょうか。
 右投げ投手なだけに,右肩の問題が続けば致命的な問題となりますし,だからこそ阪神で長くリハビリなどを頑張ってきたもののうまくいかなかったわけですが,その状況次第ではNPBで活躍する日がまた見られるでしょうか。

 とりあえず,今度も投げる姿が見られるということかと思いますので,それは楽しみにしたいと思っています。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:32
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 先日よりニュースになっていた新養育費算定表について,12月23日に裁判所から公表されました。
 私としては,やはり仕事道具になりうるだけに一通り見てみまして,まだ分析などは足りないものの,一点気になった点について書いてみたいと思います。

 私が気になった点というのが,成年年齢引き下げの影響という点についてです。
 成年年齢について18歳に引き下げる改正民法が2022年4月1日から施行されますが,現在の養育費は20歳を前提に考えられていたことから,その成年年齢引き下げの影響によって養育費の支払いを改正法施行後は18歳までにとどめてよいかというのがこの問題意識となります。
 この報告によれば,養育費の支払義務の終期は未成熟子を脱する時期であって,個別の事案に応じて認定判断されるということで,未成熟子を脱する時期が特定して認定されない事案では20歳とされるというようになっております。
 そうすると,成年年齢引き下げの改正法の施行直前の時期からは,養育費について問題となる事案では,養育費の額だけでなく,子供がどの程度成熟したのかということも論点になるのだろうと思われます。

 正直言って,このことは割と面倒なことになったという印象です。
 つまり,成熟している子供については20歳まで養育費を認める必要がないという可能性を示唆したということですから,養育費の支払いを少しでも減らしたいという人にとっては,「自分の子供は一般の子供に比べて成熟しているのだから,養育費の支払いは18歳までにするべき」という主張立証が今後展開されることになると思われるからです。

 これまでは,成人が20歳ですから,養育費は20歳まで,大学卒業まで養育費相当のものを支払うかどうかは,養育費として認めるか,扶養料として認めるべきか,親の学歴が大卒相当であれば22歳まで認めるべきかなどという議論がありました。
 しかし,そこに成人が18歳で,我が子は他の子よりも進んでいるのだから,18歳までの養育費で十分足りるなどという主張が今後なされることになると思います。
 それがどの程度認められるのかは疑問の余地はありますが,それでもそういった論点が一つ増えることは解決まで一つハードルができることになるのだろうというようにも思います。
 また,例えば,他の子よりも成熟しているのだから,18歳以降は少なくともそれまでよりも養育費を減額してよいという理屈には使われそうな気もしますし,成人年齢が引き下げられたとなると詭弁と捨て置けない主張になってしまうのではないかとも思われます。

 今回の養育費算定表の改訂は,これまでの算定表に基づく養育費では実際の生活等を送るに当たって実体に合わず,子供の健全な育成等に支障になるというのが根幹にあったように思います。
 しかし,成人年齢の引き下げという論点がここに影響するのだとすれば,それは子供の健全な育成等に逆行する結果になってしまうのではないかと懸念されます。
 実際どの程度の影響が生じるのかは,成人年齢引き下げの改正法が施行され,事例が蓄積されないとまだわかりませんが,それでも上記のような反論が展開される余地ができたのだろうと思いますし,個人的には養育費関連の事件に若干厄介な要素が加わったという印象を持ちました。


 阪神にいたジョンソンさんですが,パドレスに入団が決定しました。
 日本に帰ってきた牧田さんが抜けたところに入ったわけで,選手としての特徴は違いますがその穴を埋める形になったと考えてよいのでしょうか。

 年俸は2年で5億4500万円という報道であり,正直言ってなかなか高額だという印象です。
 それでも,阪神であれば,高額年俸選手が複数人退団した今季であれば,本気を出せば支払えない額ではなかったようには思います。
 ですが,ジョンソンさんには子供が生まれたばかりですし,日本とメジャーが同等条件であればメジャーを選ぶのは当然だと思いますから,この結果は致し方ないだろうと思っています。

 日本であれだけ活躍したジョンソンさんですから,きっとメジャーでも活躍してくれるものと信じていますが,一点気になるのは,ジョンソンさんが連投を嫌っていた点でしょうか。
 ジョンソンさんは中継ぎ投手ですから,連投も覚悟しなければならない立場であるところ,阪神時代は連投を嫌っていました。これはパドレスでも同じようにするのでしょうか。
 もしも連投しない条件で契約したのであれば,よほどジョンソンさんが高く評価されていたのだと思われ,個人的には大変嬉しい限りではありますが,日本での実績だけでそこまでメジャーが譲歩してくれるというのはありうるのか,なんともわかりません。

 しかし,以前からアッチソンさんやボーグルソンさん,マイコラスさんなど,日本球界で活躍してメジャーに行った選手は何人もいましたが,ジョンソンさんも同じ道をたどるということになったわけで,これが一つのルートと考えられるようになっているのだろうかと思う次第です。
 もしもマイナーリーグなどでこのような道筋が一つの一考すべきルートと思われるようになれば,より上質な外国人選手の補強ができるようになるのだろうと思います。
 そうなれば,外国人スカウトの優秀な日本の球団は非常に強くなると思いますので,それは一ついいことなのかもしれないと思います。
 その点,阪神は,投手の獲得については非常に優秀なのですが,野手についてはなかなかうまくいきません。
 今年はボーアさんとサンズさんが新加入となりますが,両者ともそれなりに実績のある方であることはわかっているものの,本当に活躍できるのか,我々としてもスカウトの目を判断してみたいところです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:59
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 今日のニュースを見ていたら,日本相撲協会が,インフルエンザ感染の力士に取り組みを指示していたというものがあったので,取り上げてみました

 ある力士は,体調不良を訴えて,病院に行った結果,インフルエンザA型で,少なくとも5日間または解熱後2日間は自宅安静を要するという診断を受けました。
 その力士は,日本相撲協会に病名を報告したものの,相撲の取り組みを指示されたということでした。
 そして,始まった冬巡業ですが,約30人の力士ら協会員が体調不良などを理由に休場しました。
 力士内にはインフルエンザが蔓延しているということで,少なくとも関取衆の8人以上が途中離脱しているということでした。

 このニュースを見ていて,今どきそういった指示もあるのだなと思った方も多いと思います。
 記事によれば,取り組みの指示は日本相撲協会の巡業部によるものと思われるということですが,これがいわば体調不良の力士に対するパワハラ問題になることはこのご時世であれば何となく感づくべきなのだろうと思います。

 また,この力士が強行して出場した結果なのか,インフルエンザになっている力士が少なくとも8人ということですが,この感染力を考えずに強行出場させてこのようになったのであれば,まったくインフルエンザに関する理解もないということなのだと思います。
 客がいる以上は,巡業の成功は大きな問題になることはよく理解できますが,この力士を強行出場させたことで,結果として多くの力士に感染して,巡業が成り立たない状況になってしまえばどうしようもないのではないかと思います。

 そして,最も私が問題だと思うのは,インフルエンザの感染の可能性は取り組みをする力士だけでなく,巡業にやってきた客に対してもありうるということです。
 つまり,巡業の成功を優先して,力士だけでなく,客の健康についても危機に陥れたことになるわけで,このニュースが明るみに出なければよいという考えすらあったのではないかと思うのです。
 私は,この判断をした人は,優先順位が理解できていないように思われ,なぜこのような判断に至ったのかと思ってしまいます。

 ただ,このような案件は,もしかしたら氷山の一角なのかもしれません。
 最近は,インフルエンザの感染力やパワハラに関する理解が社会に浸透し,以前に比べてその対処は現実的になってきたと思うのですが,それでもやはり社会の中にはそういうものが残っているのだろうと思います。
 これについては,他人を非難するよりも,まずは理解を浸透させ,強行出場させるとどういったことになるのか,誰に迷惑がかかるのか,結果巡業等に対する信頼を貶めることにならないのかということをもっと理解を広めるべきだと思いました。


 このところ,阪神を退団した鳥谷さんの動向が気になっております。

 鳥谷さんは,引退をせずに他球団に活躍の場を求めたわけですが,現時点では所属球団が決まっておらず,かつ他球団も続々と来季の陣容を固めており,所属枠がどんどんなくなっている状況です。
 鳥谷さんがもう一度活躍してくれるのであればぜひ見たいとは思っているものの,この数年の成績と阪神所属時の高額年俸を考えると,手を出しづらいというところが大いにあるのだろうと思います。

 せめて代打で活躍する場面が多ければ話も変わったと思いますが,今季の終盤は悪くはなかったものの,序盤から中盤にかけては若手選手を起用する方がチームの将来的にはよいのではないかと思うような場面も多かったですし,さすがに代打のために獲得するということも難しいかもしれません。

 また,鳥谷さんは,背中で引っ張るタイプなだけに,後進の指導を目的として獲得するということもそこまで目的に合致しない可能性もあります。
 あのプレースタイルや実績によって,多くの選手に慕われてはいるものの,それでも戦力として獲得しようと考えるとなると手を出しづらいのだろうなとおもいます。

 鳥谷さんは,現役続行の意向だったため,あれだけの功労者にも関わらず引退試合ができませんでした。
 それだけに,功労者に報いることが大事だというのが私の中では引っかかっており,もしも所属球団が決まらず引退ということになるのであれば,阪神が責任を持ってオープン戦等ででも引退試合を開催すべきだと思っています。
 ただ,本人の意向がもっとも大事であるため,現時点では見守るしかありません。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:19
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 このところ,保釈中の逃亡事件をよく耳にしますが,今日取り上げるのはまた同類のものとなります。

 被告人の男は,加重逃走未遂罪などで起訴され,その後保釈を受けていました。
 その男の公判は今年7月に始まり,その間男は海外渡航の申請をしたということですが,裁判所はそれを退けていました。
 そして,11月に論告公判が開かれたということですが,12月5日に予定されていた判決公判にはやって来ず,再度設けられた12月19日の判決公判にも出頭することなく逃亡したということでした。
 裁判所は,保釈を取り消し,検察庁が行方を追っているということですが,男は海外に逃亡した可能性が高いということです。

 男が起訴された加重逃走未遂罪ですが,逮捕直後の取調べ中に警察から逃走を図り,隠していた催涙スプレーを噴射して,警察署員2人に怪我を負わせたというものでした。
 また,記事によれば,男は保釈中の海外渡航を希望していたということで,実際に裁判に来なかったとなると,この海外渡航の申請時から男は逃亡するつもりがあったのかもしれません。

 私は,弁護士の立場から見て,保釈は広く認められるべきだと思いますし,勾留が例外的な措置であるという認識が近年裁判所の中に徐々に浸透してきたからこそ保釈が認められやすくなってきているのだろうと思っています。
 先日は,元農水次官の殺人事件でも,実刑判決後に保釈が認められたという極めて異例な取り扱いもありましたし,私の肌感覚としても過去数年に比べて本当に保釈が認められやすくなったというように感じております。

 しかし,これだけ認められやすくなったとなると,実際認められない事例というのはどのようなものなのか,疑問に感じているところもあります。
 保釈において最も警戒すべきは保釈期間中の証拠隠滅と逃走ですが,本件では逃走未遂罪で起訴されている案件なのですから,他の案件に比べて性質上逃走の恐れの高かった案件であろうと思われます。
 もちろん過去に行った行為と,その後保釈中に逃亡するかどうかは別問題ではありますが,それでも逃走未遂事案において保釈を認めるというのは他の事案と比べても大変リスクのある判断であろうと思います。
 弁護人が努力したということもあるかもしれませんが,それにしてもこのような案件でも保釈が認められるとなると,実際認められない事例というのがなかなか想定し難い状況であるとすら思えてくるところです。

 そのような中で,今回のような逃走事件が発生したわけですが,この1年で保釈中の逃走をどれだけ耳にしたのかと思うくらいよく聞く話となりました。
 昔は保釈の件数自体が多くなかったですから,逃走事件があっても件数自体が少なく,目立つこともなかったのだろうと思いますが,最近は件数が増えたこともあって目立つようになったのでしょうか。
 過去と比べて重視すべきは,逃走の件数よりは,保釈件数中の逃走事件の割合だと思うので,その数字を見てみないと昔より悪化したといい切ってしまうことにはためらいがありますが,それにしても逃走が目立つことも事実です。
 そして,逃走が発生することは,善良な一般市民の目線からは非常に困ったことですし,保釈を判断した裁判官の責任はどうなのかということを改めて思うところでもあります。

 保釈の拡大の運用は間違いなくあるのだと思いますが,だとすれば治安にも影響することですから,もっとそのことについて知らされるべきだと思いますし,あわせてその拡大に伴う弊害について対処もしてもらわないといけないと思います。
 警察が苦労して逮捕までこぎ着けた犯人が,保釈の判断の甘さから闘争することになれば,捜査機関の士気も削がれると思いますし,これだけ問題が出ている以上は裁判所の適正な対処が望まれるところです。


 阪神は,外国人8人体制といわれているように,続々と外国人選手の補強を進めております。
 打者の方は韓国で活躍したサンズさんを,投手の方はエドワーズさんを獲得しました。

 サンズさんは,韓国リーグで活躍して阪神入りですが,韓国リーグでの活躍といえばロサリオさんを思い出します。
 ロサリオさんは,パワーこそ素晴らしかったものの,外角低めの変化球に対応できず,数字を残せずに1年で阪神を去ることになりました。
 韓国野球は打高投低の傾向があり,ロサリオさんがいかに韓国で活躍したとしても日本では対応できなかったというのは理解できるところではありますが,サンズさんがそれに続くかというのが問題なわけです。
 聞いたところでは,今季の韓国野球では,以前よりも飛ばないボールが採用されたということで,ホームラン数がだいぶ減ったようですが,サンズさんはそれにも関わらず打点王をとったということでした。
 ホームランはほどほどという感じですが,打点王をとったとなると,チャンスに強いタイプなのかもしれないと思いますし,そういう意味では期待はしています。
 あとは,阪神にやってくると皆がチャンスに弱くなるという,この停滞した雰囲気に飲まれるかどうかが問題かもしれません。

 エドワーズさんは,中継ぎで大活躍したジョンソンさんの後釜が期待されますが,聞いたところではストレートの質はジョンソンさんと同等かそれ以上,ジョンソンさんの武器であったパワーカーブに相当する球としてスライダーを使うというようです。
 ただし,数字上では,四球の割合はジョンソンさんよりも多く,もしかしたら制球力に問題があるのかもしれません。
 矢野監督は,エドワーズさんをジョンソンさんに似ていると評価していましたが,ジョンソンさんについてはアッチソンさんに似ていると評価して実際に活躍してくれましたし,その評価については大いに信頼できるのではないかと思っています。

 こうなると,阪神の助っ人体制は,ひとまず実績のあるマルテさんとガルシアさんを起用し,あと2人をおそらく主砲候補のボーアさんとジョンソンさんの後釜たるエドワーズさんを据える体制で始めるのではないかと思います。
 その上で,どれだけ日本野球と合うか,他の選手がどれだけ調子が良いかなどを見極めて入れ替えを行うように思います。
 マルテさんとボーアさんは両方とも1塁が守備位置であり,ボーアさんを起用する場合はマルテさんを3塁で起用すると思われますが,そうすると大山さんの扱いはどうするのかなどの課題が生じることになります。
 サンズさんの守備位置が外野ですから,個人的にはハマるのであればボーアさんとサンズさんの2枚体制が望ましいとは思いますが,かといって韓国野球での活躍実績はロサリオさんのトラウマがあるため,2軍戦での見極め期間を経なければいきなり実戦投入というのはやはり恐怖があります。
 悩みどころはありますが,今回は数が多いので,その分選択肢が広がったと好意的に解釈することにしたいと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:51
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 本日,横浜地裁小田原支部で,東海道新幹線殺傷事件の判決が下されました。
 判決は無期懲役ということで,被告人の要望通りの判決となりました。
 被告人は,かねてから,いわゆる永山基準を意識して,3人殺せば死刑になるので2人までにしておこうと思ったと,無期懲役判決を狙って犯行を犯したという話をしていました。
 被告人は,控訴しないと明言しておりますが,検察側は無期懲役を求刑していますので,求刑と同じ量刑であった以上は検察側も控訴することはないだろうと思います。

 この判決については,宣告前から,このような無期懲役を狙った被告人に対して望み通りの判決を下すことがよいことなのかという議論がありました。
 それは,被告人の希望を叶えることへの問題もありますが,最高刑である死刑判決にならないことへの問題意識もあるかと思います。

 先日も話題に上がりましたが,別件でも一審の裁判員裁判で死刑判決を受けていても,永山基準を意識したのか,二審で無期懲役となり,最高裁でもそれが維持されて刑が確定するという事案が複数あります。
 そうなると,本件について一審で死刑判決が下されても,同じく永山基準が適用されることで結論が覆り,同じように裁判員裁判の意義とはというのが問題になっていたことでしょう。
 そう考えると,検察が裁判員の悩みをなくすため,予め無期懲役の求刑をしたことは理解できなくはありません。

 結局根底にあるのは,永山基準という統一した基準を常に用いるべきなのか,例外を設けるべきなのかということなのだと思います。
 個人的には,例外はほとんどないことが望ましいとは思っています。

 まず,一度例外を設けると,別件でも皆が例外の適用を受けようとしまして,結局原則的な基準が蔑ろにされてしまう危険があると思います。
 次に,裁判は皆に公平であるべきですが,ある一つの事件だけ厳しかったり,逆に甘かったりすることはその公平性を揺るがし,ひいては司法への信頼を損なうことにもつながると思います。
 第3に,原則的な基準があればこそ,その基準に当てはまらないように行動しようという指針が生まれますが,基準が容易に動くことは自身の行動の指針も失われてしまうことになるからです。とはいえ,今回のケースでは,まさにその行動指針が逆手に取られてしまったわけですが。

 そう考えると,私としては,よほどのことがない限り原則的な基準は堅持されるべきであり,例外は極力設けるべきではないと考えています。
 しかし,それは理屈の考えであり,裁判員という理屈とは違う感情という基準を交えて考えるべき制度では理屈を当てはめてどうこう議論することとはまた次元が違う問題になると思います。

 これについて,最高裁は,裁判員が感情の基準を用いて理屈の基準を修正しようとしても,これを理屈の基準に戻すべきという考えをとっていると思います。
 この是非については,ここで論じるつもりはありませんが,最高裁がこの考えをとっている以上は,今回のように裁判所の基準を逆手に取って行動するという事件は今後も生まれることになるかもしれません。
 ですが,原則的な基準を堅持することの重要性は先に述べたとおりなので,結局どちらを望ましいと取るかは価値観や評価の問題であって,正悪の問題とは別の次元にあるのだろうと思います。

 ただし,裁判所は,国会とは違って,民意が反映する場ではないため,よほどのことがなければ裁判所はその基準を変えることはないでしょう。
 三権分立を採用する以上,司法権の独立が保障されるべきですから,その基準を民意などを前提に容易に変えてほしくはないと思いますので,これは当然のことなのだと思います。
 その基準変更をなしうるとすれば,三権分立の建前からすれば,国会で永山基準を修正する趣旨の法律が制定されるか,裁判所の人事権を持つ行政側において永山基準を是とする裁判官の人事について検討するかということになるのでしょうか。
 ただ,行政権の介入は,三権分立の中でも異色なものとなるでしょうし,国会の方が穏当なのでしょうが,現実的にはそちらもありえないのでしょう。
 また,仮にそのような法律が制定されたとしても,死刑が生命を奪う究極の刑である以上,慎重になされるべきことは当然なので,その法律自体が違憲なのではないかと争われることは必定でしょうから,別の問題にすり替わることになるのだろうと思います。


 阪神が,ジョンソンさんとドリスさんとの交渉を打ち切る方針という記事を見ました。
 両者が阪神を離れることは大変残念ですし,特にドリスさんは例年この時期に契約交渉をしていることからそれが本当に退団になるとそういうものかというようにも思うのですが,両方ともメジャー球団との契約を前提としているということですから,致し方無いと思います。
 これが他球団,特にセ・リーグの他球団であればさすがにちょっとと思いますが,メジャーであれば理解できますし,対決することもないでしょうから,今後の活躍を期待するしかないと思っています。

 そんな阪神は,来季外国人8人体制で臨む可能性があるという記事を見ました。
 ジョンソンさんとドリスさんが抜けるということで,その穴埋めが必要ですし,打線の活性化も急務ですから,日本に適応できるか不明の外国人選手をギリギリの人数で回すよりは予備がたくさんあった方が良いというのは理解できます。
 ただ,それにしても8人体制と聞くと,数打てば当たるという発想にも思われ,さすがにどうかなとは思います。
 とはいえ,このところの打線の酷さは目も当てられませんし,また退団選手の年俸が浮いたことを考えると資金の余力はありますから,それなのに補強しないとなればファンも黙っていませんので,このくらいの補強は球団の宿命かもしれません。
 特に,このオフのFA市場は,阪神の補強ポイントとは違う選手が多かったですから,助っ人に多くの目が行くのも理解できますので,私は数打てば当たる戦法を現時点では支持することにします。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:59
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 今日のニュースを見ていたら,不意に,阪神がガンケル投手と契約したというものが出てきたので,取り上げてみました。

 阪神が助っ人外国人の獲得を検討するかどうかという場合,実際に検討していなくてもやたらと飛ばし記事がたくさん出てくる印象でした。
 特に,阪神が実際に獲得に動いているかどうかわからないところで,その選手が他球団に獲得されてしまうと,あたかも阪神が撤退したかのような記事を見ることすらあります。
 それだけ,阪神の人事に関する秘密はあるのかと不安になるほどでしたが,今回のガンケルさんについては事前に全くなんの情報も出ていなかったと思われ,完全な不意打ちでした。

 私はガンケルさんのことを全く知らないので,少し調べてみると,3Aで8勝2敗,防御率3.80というまずまずな数字が出てきました。
 速球はそこまで速くなく,変化球もいくつか球種はあるもののそこまで多彩というわけではなさそうですが,制球力が高い投手ということのようです。
 これまでの成績を見る限り,速球の速度の問題から三振はあまり多くなく,基本的に打たせて取る投手という感じのようです。
 阪神の内野守備は弱いので,正直言って打たせて取るタイプの投手は相当苦労すると思いますし,果たして大丈夫なのかと心配しています。
 ただ,阪神が獲得する外国人投手は,それなりに当たり率が高いと思いますし,ジョンソンさんもシーズン前にここまでやるとは思っていませんでしたから,私はある程度活躍してくれるだろうと期待はしています。

 しかし,これまで阪神の助っ人外国人は野手ばかりに焦点が当たっていましたが,投手が来たとなると,おそらく現状の外国人投手の誰かが抜ける可能性が高いということなのでしょうか。
 現在のところ,先発ガルシアさんは確定としても,中継ぎジョンソンさんとドリスさんについては退団の可能性も言われています。
 特に,ジョンソンさんについては見通しが立っていないように思われ,このジョンソンさんの穴を埋めるために,ソフトバンクさんを自由契約になったスアレスさんの獲得を企図しているという話題を見ました。
 また,ドリスさんについては,例年契約が遅いですから,今年も例年通りかというようにも思ってはいますが,もしかして本当に退団してしまうかもしれませんし,それらの辺りを視野に入れながら,スアレスさんのほかにガンケルさんを獲得しようということなのかもしれません。
 ただ,一部報道では,ガンケルさんは先発という話もあるようで,そうするとドリスさんらの代わりというわけでもないのかもしれません。

 いずれにせよ,これで来季の外国人体制は,マルテさん,ボーアさん,ガルシアさん,ガンケルさんというのが主軸に置かれる構成になるように思われます。
 ただ,外国人助っ人は,実際にやってみないとどこまで日本野球に対応できるかはわかりませんし,この4人が年間通して1軍にいるとは正直思っていません。
 また,今年それなりに頑張ったマルテさんですら,来季は対策を講じられるかもしれませんし,ガルシアさんは今季はいまいちな場面も多かっただけに来季も大丈夫なのか不安があります。
 そう考えると,上記4人のほか,投打に1人ずつ予備の外国人選手がいるのが理想的ですが,あとは登録可能人数と資金の問題でしょう。
 個人的には,特に打線の問題が大きいですから,これまで何度も言及したとおり,元オリックスさんのロメロさんを是非とも獲得してほしいのですが,これまでそのような話は入ってきていないので,実際難しいのでしょうか。
 ただ,今回のガンケルさんの話は完全な不意打ちでしたから,ロメロさんの件も知らないところでしっかりと進行しているとありがたいのですが。


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2019.12.12 Thursday
 こんばんは。


 今日,毎年恒例の今年の漢字が発表されましたが,今年の漢字は「令」ということでした。

 正直言って,これが流行ったり印象に残ったのかといえば,令和という新時代になったという意味ではそうだとは思うものの,それ以外でこの漢字が印象に残った記憶がありません。
 2位が「新」,3位が「和」ということですが,1位と3位は事実上元号から撮ったのだと思いますし,2位は新元号になったことを前提とするものというように思いますから,いずれも元号から今年の漢字を連想したということなのでしょうか。

 もしも元号から今年の漢字をとってきたのだとすれば,この企画は別に要らないのではという気もします。
 結局元号が変わったことなど,別に今年の漢字で振り返らずとも誰もが認識するものですが,この企画はそういうものではなく漢字一文字を見てこの年はどういうものがあったのかを振り返るためのものだと思いますから,改元は殊更この企画を通じて意識するほどのものでもないと思います。

 とはいえ,これまでの今年の漢字も,まさに今年を象徴すると思ったものもあれば,この企画があるから苦し紛れに捻出したというものもありましたし,何も今年に限ったことではないといえばそのとおりなのですが。
 先日発表された流行語大賞と今年の漢字は,企画の趣旨としては似たようなものだと思うのですが,いずれもほんとうの意味で象徴するようなものが出てきていないように思いますから,このままでは企画の存在意義に疑問を持つ人も出てきてしまうかもしれません。
 ですが,個人的には,適切な選択がなされるならば,この企画は過去を振り返るにはなかなか有用なものだと思いますから,なくしてほしいとは思いません。
 来年以降はもう少し適切な選択がされると良いと思いますが,来年はオリンピックですからその関連の言葉なり漢字が選ばれるのだろうと思いました。


 阪神の福留さんが,契約更改で,2000万円減の1億3000万円で契約したという記事を見ました。
 福留さんは,大山さんに迷惑をかけた,僕がもうちょっと頑張っていれば彼も楽にプレーさせてあげられたんじゃないかと述べたということでした。

 今季を振り返ると,個人的には福留さんにもう少し頑張ってほしかったという気持ちはあります。
 阪神は貧打ですが,その中で打撃で頼れるのが福留さんと糸井さんでしたから,その2人が活躍することを前提に組み立てていただけに,かなり誤算だったと思います。
 もちろん2人とも休みながらということも織り込み済みでしたが,その休養以上に2人が打てない場面が多かった印象であり,それが最終的に貧打で終わってしまった一因になったと思います。
 大山さんは,終盤こそ4番を降ろされてしまったものの,途中までは重責を担って頑張っていましたし,その大山さんをうまく支援できずに重圧をかけ続けてしまったことも貧打の原因であったようにも思います。
 ですから,福留さんがすべての原因であるとは思いませんが,多少の影響があったことは間違いありません。

 ただ,福留さんの体調や年齢も考えると,本来はスタメンよりは代打の切り札としていていただくべきなのだろうと思います。
 そのポジションを今季は鳥谷さんがつとめていましたが,鳥谷さんは今季限りで退団しますから,誰にするかは問題になると思います。
 もしも頼りになりそうな新外国人野手,特に外野手を獲得できれば,福留さんをもう少し負担の少ない役割にすることもできると思いますから,個人的には前から言っているようにロメロさんを獲得してほしいと強く思います。
 ロメロさんが来てくれれば,福留さんは代打を前提として考えられ,チーム編成に幅をもたせられると思いますから,なんとかロメロさんを獲得してもらえないものだろうかと思っています。


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 今日のニュースを見ていたら,前の乗客にくっついて自動改札をくぐり抜けていた男が書類送検されたというものがあったので,取り上げてみました。

 男が書類送検された容疑はキセル乗車ですが,記事によれば男は約4年前から自宅と職場をキセルで往復していたということでした。
 男は,120円の入場券で乗車した上で,下車する際に前を歩く乗客にぴったりくっついて自動改札から出ていたということでした。
 男のキセル乗車は,定期代に換算した不正総額で約80万円ということで,遊ぶ金欲しさにやったと供述しているということです。

 この記事を見ていて,これまでそうやって自動改札を抜けた人は見たことがあったものの,私の見た人はいずれも高校生くらいまでの年齢で,かつ悪ふざけ的な感じでした。
 自動改札をくぐり抜ける見た目も目立ちますし,また滑稽でもありますから,一般的にこれを一度やったとしても複数回やろうとは考えないような性質の行為だと思います。
 まして,それを50代の男がやるのですから,なかなか厳しいものがあるなと思います。
 しかも,それを約4年間もやっていたというのですから,男の考えは麻痺してしまっていたのだと思いますし,駅員や乗客の中でも有名だったのだろうと思いました。
 もしも一部の界隈で有名だと想像すると,それだけで男のメンツが潰れてしまうような気がしていたたまれない気持ちになりますが,男はそういった考えも生まれなかったのかもしれません。

 男には,今後鉄道営業法違反で罰金等が科せられるのだろうと思うのですが,あわせて鉄道会社側には弁償をしなければならないことは当然です。
 その弁償額は当然定期代換算ではなく一回ごとの運賃によるのでしょうし,まして確か運賃3倍の規定があったはずですから,かなりの額に及ぶことになるのでしょう。
 さらに,会社側からは,不正に騙し取った定期代相当額の返還を迫られると思われ,金銭的にかなり厳しい状況に置かれると思われます。
 加えて,会社側からは懲戒処分も受けると思いますから,男の行った行為の責任は極めて重く問われるだろうと思います。

 そう考えると,毎日滑稽な行為で積み重ねてきたことが大きな問題になってしまったわけで,なかなか思うところもありますが,一方でこうしてみるとやはり日々の積み重ねというものはいろいろな分野でも大きなものになるのだと実感しました。


 阪神の藤川さんが,年俸について,6000万円増の2億円で契約したという記事を見ました。

 今季を振り返ると,4月時点では藤川さんがここまで活躍するとは思っていませんでしたが,それ以降はとんでもない活躍をしてくれました。
 JFKと言われた時代が10年前でしたが,まさかまだ藤川さんが今でも活躍しているとは当時は全く思わなかったと思います。
 特に,シーズン終盤は,藤川さんの存在なくしてCS進出を決めることはできなかったでしょうし,今季はまさに頼りになる戦力だったと思います。

 思い返せば,メジャーから帰って初めは先発に挑戦していたものの,なかなか結果が出なかったものですから,年齢的にも藤川さんはここまでなのかと思っていたこともありました。
 しかし,全盛期から衰えたとはいえ,今でもあのストレートで空振りを取れるのですから,とんでもない存在なのだと改めて思います。

 そんな藤川さんだけに,年俸交渉の中で増額をつける選手の中では増額幅が高すぎるという批判を受ける選手もいる中で,藤川さんの6000万円増は完全に納得してみていられました。
 特に,あと何年やれるのかわからない中で,これだけの活躍をしてくれたのですから,活躍できるうちにもっと稼いでほしいとすら思ってしまうところもあります。

 来季は中継ぎ投手陣にジョンソンさんがいるかは不明であり,その点今年よりも事情がよろしくないかもしれませんが,だからこそ藤川さんにはまた活躍してもらいたいと心から思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:15
 こんばんは。


 先週,神奈川県庁の行政文書を含むHDDが,処分を委託した先の業者の社員において盗み出されて転売されていた事件が発覚しました。
 この業者は,神奈川県庁だけでなく多くの官公庁と取引があるようで,転売されてしまったHDDがどれだけの数に及ぶのか,どれだけ情報が流出してしまう危険にさらされているのかが問題だと思います。

 記事を見ている限り,盗み出していた社員は入社直後である2016年3月からやっていたそうで,人目につかないように他の社員がいない早朝を狙って犯行に及んでいたということです。
 社員は,簡単にできるから毎日のように盗み出していたということで,転売はインターネットオークションを利用していたということです。
 2015年までのインターネットオークションの利用数は年100件ほどだったそうですが,2016年には約650件と増加し,2019年は12月6日までに約2000件に及んでいたということです。
 2016年以降の出品数は約4700件で,落札総額は1200万円超ということです。
 出品していたものは,スマホ用のイヤホンや充電器,デジタルカメラもあったということですが,HDDやUSBメモリも出品しており,特にHDDの出品は2018年以降約570件もあったということでした。

 私も仕事上インターネットオークションを頻繁に利用する者をそれなりに見てきたことがありますが,これを利用すること自体は何ら問題がないことは当然のことです。
 ただ,インターネットオークションで出品するということは,その出品する商品を仕入れてくる必要があるわけで,それをどこから持ってきたのかということが常に問題になると思います。
 犯人の男の2016年以降の出品数は約4700件という尋常ではない規模に及んでおり,今回はHDDが問題になっていますが,別の物品に関する入手ルートはどうなっていたのかということもあわせて問題になると思います。

 しかし,驚くべきことは,相当数のHDDが長期間に渡って持ち出されていたにもかかわらず,会社側が全く気づかなかったことでしょう。
 1つか2つ持ち出されたのであれば棚卸しなどをしない限り気づかないということは理解できるのですが,相当な数がなくなっているのであれば,HDDを収める場所に予想以上の収納が可能になってしまうわけですから,その段階で収納場所に搬入する担当者は気づいて然るべきなのではと思います。
 また,上記の通り,棚卸等の作業を定期的に行えば気づくものだと思いますが,結局それも行っていなかったのでしょう。

 加えて,この業者の行っていたデータの消去作業が求められるレベルに達していなかったことも今回の件で発覚してしまいました。

 そうなると,これまで多くの官公庁と取引があったということですが,少なくともこの業者が下請け業者として使われるのであれば契約を打ち切るという官公庁は当然続出するのだろうと思います。
 また,官公庁等は,元請業者に対して損害賠償等を行う可能性があり,それを受けて元請業者は下請け業者に対して同じく損害賠償等を行うのでしょうが,そうなるとこの下請け業者は仕事がなくなるばかりか膨大な賠償責任を抱える可能性があり,今後の業務を継続することができるのかということすら危うくなるのではないかと思います。
 近年情報管理について世間の目が厳しくなる中で,情報管理を生業とする業者が,その管理の甘さで問題を起こしてしまったわけですから,かなり厳しい状況になるのは致し方ないのだろうとは思います。

 ちなみに,この犯人の男には,当然賠償責任が生じるわけですが,その他に過去にあげた売却益である1200万円超に対して雑所得としての所得税も生じると思います。
 しかも,一般的には仕入れの経費が考慮されて税金が計算されますが,本件での経費は盗み出されたHDD等に関する会社からの損害賠償請求権であるところ,これは税法上経費参入できないという規定があったと思いますから,これも難しく,最終的に生の収益そのものについて税金を支払わねばならないという状況にもなることでしょう。
 加えて,未申告分の収益に関する延滞税も生じると思います。
 男は,官公庁の情報処理に関する不安という極めて大きな影響力のある犯行をかなりの数に渡って犯したのですから,相当重い刑事罰が科せられるだけでなく,民事上の損害賠償責任,そして税金まで負担することになるのですから,最終的にまったく割にあわないことをしたことになると思います。
 そして,このようなことが社会に広がることで,同様のことを行っている者がこの先も続ければどうなるのかということを示すことになるのだろうと思います。


 阪神が,ジョンソンさんとの交渉について,今月13日までを目処とするという見解を持っているという記事を見ました。
 これは,今月9日から始まるアメリカのウインターミーティングが13日までであることを踏まえ,そこでおおよそのジョンソンさんの動向がわかると思われるとともに,ジョンソンさんの動向を待ってばかりで何も動かなければ来季の布陣もまとめられないからだと思います。

 ジョンソンさんについては,シーズン後半くらいから流出の可能性の話がありましたが,特にシーズン終盤にジョンソンさんが西さんに自身のグラブを渡していたところを見て,来季いないことも念頭に置いているのだと思っていました。
 特に,ジョンソンさんは,先日子供が生まれたばかりですから,できればアメリカにいたいという希望が強いのだろうと思います。
 日本であれだけの実績を上げた以上,メジャーのどこかの球団が欲することもやむを得ないでしょうし,私は流出はほぼ覚悟しているところです。

 阪神の助っ人外国人の布陣ですが,今季は野手はマルテさん1人で,投手に力点をおいていました。
 しかし,阪神は中盤の投手陣が盤石である一方,打撃陣の貧弱さが12球団の中でも突出して目立ちますから,そこをカバーするために来季の助っ人外国人編成は投手2,打者2の体制で臨む可能性が高いだろうと思っています。
 ドリスさんの契約はまだ難航しているものの,ドリスさんは毎年すんなり契約できていませんから,いつものことだろうというようには思っています。
 そして,もしもドリスさんが残留するとなると,投手は残り1枚を先発に当てると思われ,そうなれば野手2枚体制で行くというように考えられます。
 個人的には,ロメロさんも獲得し,野手3人体制が良いとも思いますが,中盤の投手陣の盤石さはジョンソンさんによるところも大きかったですから,ジョンソンさんが抜けるという場合に野手3人体制はさすがに冒険がすぎるのかもしれません。
 とはいえ,実際の編成を考えて見るに,ジョンソンさんがいればありがたいとは思うものの,枠の関係で存分に力を発揮してもらえないかもしれないとも危惧しています。

 そういった意味で,来季の布陣がまだ完全に見えてはいませんが,最近話題に出ない野手陣の対策をもう少し考えてもらいたいと思っています。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:35
 こんばんは。


 昨日,大阪地裁の裁判員裁判で死刑判決が下された事件について,高裁で覆され,その最高裁判決がありました。
 最高裁は,二審判決について,著しく正義に反すると認められないと判断しました。
 一審の裁判員裁判で死刑判決が下されたものが上訴審で覆されて確定した事件としてはこれが5件目ということです。

 以前の事件において,最高裁は,裁判員裁判において死刑判決が選択されたとしても,いわゆる永山基準や先例等を考慮し,計画性の低さなどを被告人に有利な事情と見て,死刑判決を回避する考え方をとっているように思われます。
 この事件の二審判決は,死刑が究極の刑罰で,真にやむを得ない場合に限って許されるという基本原則を適用すると,死刑の選択は躊躇せざるを得ないということで無期懲役としました。
 一審の裁判員裁判では,死刑を回避する事情は見いだせないとしていたものと評価が真っ向から異なることになります。

 このような事例が1件だけであれば,それが事案の特殊性の問題なのかどうかわかりませんが,5件も事例が積み重なると,裁判所の考え方の傾向というものがよくわかります。
 裁判所としては,死刑を選択するのであれば,それは感情ではなくあくまで先例等から導かれる基準をもって判断すべきと考えているということでしょう。

 先例重視については批判もあると思いますが,私はそれそのものが悪いとは思いません。
 というのは,裁判所の判断は公平であるべきところ,その判断がすべて裁判官個人個人の主観によって異なるのであれば,不公平になりますし,結果も予測できなくなります。
 特に,結果の予測可能性は非常に重要であり,自身の行為が違法と評価されるべきか否かについて大きな要因となりますから,先例を重視することは一般的には良いことだというように思います。

 また,刑事裁判を行うに当たっては,これを感情で裁こうとすれば,行った行為やそれに伴う結果以上の刑を科すことになりかねません。
 それでは人民裁判を行うことにほかなりませんし,他の事件との結論の均衡も失することになりますから,感情の要素をある程度考慮しつつも,最終的には理性をもって判断することは重要であると考えております。

 ただ,裁判員裁判というのは,その理性による判断から感情による判断の要素への移行を若干進める制度であったと思います。
 すなわち,理性の判断は職業裁判官において行われるべきところ,敢えて一般市民の感覚を取り入れようというのですから,そこで一般市民に要求されることはまさに市民感覚であり,感情であると思います。
 ですから,裁判員裁判は,理性による手続において感情の要素を多く取り入れるために導入された制度であるというべきでしょう。
 私は,一般的に刑事裁判は人民裁判でない方が良い思っていますが,裁判員裁判はそれが制度的に人民裁判的要素を内在させているというほかなく,これを国民が選択して法が制定されたということが重要であると思います。

 それを前提に考えると,裁判員裁判の判決というのは,理性による基準をある程度超えることも致し方ないというのは制度に内在された前提であると思われ,これを否定するような基準で判断することは制度に対する否定であるように思います。
 理屈を硬直的に考えればそのような結論になるわけですが,それとは違う結論を導く理屈を出すこともいくらでもできると思います。
 ですが,そのような理屈の出し入れという言葉遊びに意味はなく,結局のところどちらの基準を採用するのが望ましいかという価値判断の問題なのだろうと思います。
 そして,最高裁は,感情を判断基準とする裁判である裁判員裁判の判断があったとしても,従来の基準を重視する価値判断を行うことが好ましいと考えたのだと思います。

 私は,その価値判断の是非を述べるつもりはありませんし,死刑制度の賛否についてもここで言及するつもりもありません。
 ですが,裁判員裁判に内在する要素を否定する判断であった以上,その点について最高裁がきちんと説明しない限り,裁判員に選ばれる可能性のある一般市民は納得しないでしょうし,制度への協力を得ることも難しいでしょう。
 結局旧来の基準に従うのであれば,わざわざ一般市民を裁判所に呼びつけて儀式のような制度を行う必要もなく,職業裁判官たちだけで理性に従って判断すれば良いということになってしまうのではないかと思います。
 現に,今回の判決に関する色々なコメントを見ていると,裁判員裁判の無意味さについて言及するものが多く,そのような意識を持っている人たちが多数派を占めれば制度の維持も難しくなると思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:02
 こんばんは。


 今日は今年の新語流行語大賞が発表されましたが,年間大賞を受賞したのはONE TEAMでした。

 正直言って,この言葉を今年耳にしたことがなく,大賞受賞のワードを聞いた時はそれは何かと思いました。
 その後,ラグビー関係と聞いて,それでも聞いたことはないものの語義から何となくどういうところでどんなふうな意味で使われたのかということが予想できました。
 とはいえ,結局,その言葉がどこかで使われていたかといえば,今年を振り返っても記憶にありません。

 他の受賞した言葉を見ていると,消極的なワードがそれなりに見受けられているので,今年の世相を反映する大賞が消極的なワードは不適切としてONE TEAMが選ばれたのであればその受賞理由は何となく理解できるように思いました。

 しかし,この大賞は流行語を選ぶものだったと思いますし,縁起がいいとかそういうことを度外視して流行っていなければ選ばれるべきなのかという疑問があります。
 そういう視点で受賞したワードを見てみると,今年はあおり運転や高齢者ドライバーなどの自動車運転に注目の集まることが多かった年だと思うので,それに関連する言葉,この中で言えば免許返納が選ばれるのが本来の趣旨から行くべきではないかというように思います。
 ですが,免許返納が今年一番流行したのかといえば疑問ですし,やはりあおり運転などの言葉の方がしっくり来るようにも思います。

 また,受賞ワード中では,町中でやたらと流行っているタピオカミルクティーの店がありましたから,この賞の原理原則からいってまさしく流行語というのであればタピるというのが選ばれるべきもののように思いました。

 いずれにせよ,今回の流行語大賞を見ていても,なんだかしっくりこないという気持ちは変わりません。
 このような考え,実際この数年それなりに感じているもので,去年のそだねーはまさに流行語だと思ったものの,それ以前も流行っていたっけという言葉がよく見られるように思いました。
 こうしてみていると,審査員の独断と偏見が大いに影響しているように思いますが,何かを選択するのに独断と偏見を一切排除することはできませんから,ある程度は致し方ないのではとも思います。
 ですが,今回のONE TEAMは,いい言葉だとは思いますが,そもそも世間でどのくらいの人が使っていたのかもわからないようなもので,流行語かと言われれば私はなんとも言えないと思います。

 かといって,インターネット投票でやると,かつてのプロ野球のオールスターファン投票などのように一部の人達が面白がっていたずらに使うこともありますから,良い方法だとも思い難いです。

 どのような方法が本当に流行語を反映してくれるのかはなんともいい難いところではありますが,そもそも誰かが選ぶ大賞に私が流行語とは何かと考えることも筋違いかもしれないとも思い,別にそのようなことを言っている人もいるというくらいに考えれば良い話なのかもしれないとも思いました。


 今年阪神で活躍してくれたジョンソンさんとドリスさんが自由契約となりました。
 ドリスさんについては,例年契約締結までずれ込むことが多いですから,今年も例年通りであればそこまで焦る必要はないというように思います。
 ですが,ジョンソンさんについては,日本での成績が突出しているだけに,メジャーに流出してしまう可能性が高いのだろうと危惧しています。

 ジョンソンさんについては,シーズン中から今季限りでメジャー流出という話題がよく出ていましたから,私も覚悟していました。
 それだけにこの事態に大きなショックはないものの,それでも残留してくれるとありがたいだけに一応期待は持っていたいとは思っています。
 最終的には,アメリカでのウインターミーティングで動向が決まるのでしょうから,その様子がわかるまでジョンソンさんの契約に関して何も言いようもありません。
 ただ,ジョンソンさんは,子供も生まれたばかりですし,アメリカでやりたい気持ちがそれなりにあるように思いますから,やはり期待しすぎるわけにはいかないのでしょう。

 球団としては,ジョンソンさんの穴を埋めるべく選手起用を検討しなければなりませんが,阪神の目下の課題は投手より打線ですから,個人的には投手の穴埋めよりはロメロさん獲得のためにもっと動いてほしいと思っています。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:51
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