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 こんばんは。


 今日最高裁で、ストーカー規制法の見張りに関する判断がありましたので、取り上げてみました。

 問題となった事件は2件で、いずれも被告人が対象者の車にGPS装置を取り付けたというものです。
 これがストーカー規制法における「見張り」に当たる場合、刑事責任を問われることとなり、問題となっておりました。
 1審では、いずれの事件においても有罪とされました。片方の事件では、その理由として「ストーカー手段は社会変化に伴い変容する」ことが挙げられました。
 一方、いずれの事件でも2審では、GPS装置取り付けは「見張り」に当たらず、無罪としました。
 そして、その最高裁判決が本日あったわけですが、最高裁は、GPS装置取り付けはストーカー規制法の「見張り」に当たらないと判断しました。

 この問題は非常に難しいものだと思います。

 まず、いわゆるストーカーは、相手の情報を少しでも得ようとする傾向があるように思われ、その過程で現代では比較的入手が容易なGPS装置を使用しようとすることは想像できるところです。
 近年ストーカーが大きな犯罪を犯すことを何度も見ている側とすれば、GPS装置取り付け行為は大きな犯罪につながる可能性のあるもので、取り締まれるのであれば取り締まってほしいと思うところではあります。

 しかし、一方で、刑事罰を科すとなれば、あらかじめ法律によって定められていて、一般人において自分の行為が刑事罰の科せられる対象と予測できるようにすべきという罪刑法定主義の問題もあります。
 つまり、法をいたずらに拡大解釈できることで刑事罰を科せるようになれば、国家権力の横暴が生じた際に不当に刑事罰を科せられてしまう可能性が生じてしまうため、これを防ぐ必要があるという観点です。

 ここで、ストーカー規制法を見てみると、「見張り」に関する条文である2条1項1号では「住居、勤務先、学校その他その通常所在する場所の付近において見張り」をする行為を処罰対象としています。
 つまり、この法律の条文からは、「見張り」は「住所、勤務先、学校その他通常所在する場所の付近」で行うものを処罰するとなっております。
 GPS装置によって監視する場合は、一般的に対象者から近い場所ではなく、ある程度遠隔地から行うことが多いものと考えられるため、この条文に該当しないように見えてしまうのです。

 いずれの事件の1審判決は、GPS装置を取り付けて対象者の行為を把握することに重きを置いて、相手の動静を直接観察することは必須ではないとして、「見張り」に該当するとしました。
 一方、2審判決は、GPS装置取り付けは見張りの準備、予備行為ではあっても見張りの実行行為そのものではないという、条文から素直に読める解釈をしました。
 そして、最高裁は、「見張り」について、条文解釈を重視して、一定の場所に置いて動静を観察する行為を要すると考えたわけです。

 ストーカー行為の実態から見れば、この最高裁の判断は遅れているということになるのでしょう。
 しかし、刑事法の大原則である罪刑法定主義は、国家権力の横暴を防ぐために守るべきものですから、最高裁は刑事法において柔軟な判断をすることが別の問題を招くことを嫌ったのだろうと思います。
 もしもここで拡大解釈を認めてしまえば、別事件でも同じような拡大解釈を末広がりで認めることになり、最終的には法律が要らなくなってしまう事態にもなりかねないと考えたのでしょう。

 今回の判決について、見方によっては、ストーカー行為の選択肢が一つ増えることに最高裁がお墨付きを与えたというように捉える人もいるように思います。
 そして、警察も、最高裁の判断がこのように出た以上、目の前でGPS装置取り付けがあったとしても対応に困る場面が出てくることでしょう。
 私としては、そのような事態を許容することは問題だといわざるを得ないと思っており、結局この問題を解決する術は早々に国会で法改正を行う以外にないのだと思います。
 今国会は閉会しており、この件のためだけに国会を開くというのも現実的ではないのかもしれないものの、この判決をお墨付きとしてGPS装置取り付けに動く人が生じる懸念があることを思えば、可及的速やかに法改正をすることが国会議員の義務だと思っています。


 今日の阪神ですが、藤浪さんがせっかくいい投球をしてくれたものの、敗戦しました。

 まず、藤浪さんの投球は、久々にかなりよかったと思います。
 7回自責点1で奪三振が10というのは戦力として十分に計算できる出来だと思います。
 特に、前回登板時は三振がとれませんでしたが、今日は奪三振10ということで、よくできたと思っています。

 そんな藤浪さんの投球に水を差すこととなったのは、残念ながら北條さんの守備でしょう。
 結局無得点ですから、守備のまずさがあったとしても負けてはいましたが、それでもこの守備はプロのレベルには到底及ばず、残念というほかありません。
 糸原さんが怪我でいませんが、糸原さんがいるうちに一度北條さんを2軍で調整させられればよかったのにと悔やまれる、そんな現在の状態だと思います。

 今日は昨日からの連敗ですし、今日の負け方を見ていると、どうもまだ続いてしまうのではと不安になります。
 一昨日大勝した際には、これが後に響くかと心配になりましたが、結局その後あまり点が取れておらず、変な影響が出てしまっているのではないかという気にもなります。
 阪神は8カードぶりの負け越しということですから、このところずっと勝ってきただけに、今回の負け越しは個人的にはややショックです。
 ただ、勝ちの感覚を勝手に付けてきてしまったもので、6月の最悪の状態のことを思い出せば、今の不安など小さなレベルだというようにも思えます。
 この負けを引きずらずに、明日以降はきちんと勝っていってもらいたいものです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:23
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 新型コロナウイルス感染症の問題が未だ拡大を続けているところですが、今日のニュースを見ていたら、政府が飲食店などでクラスターが発生したときには、一定の場合に店舗の同意なく店名を公表できるとする通知文書を出したというものがあったので、取り上げてみました。

 政府の文書によれば、飲食店などでクラスターが発生し、感染経路の追跡が困難な場合に、都道府県が関係者の同意なく店舗名を公表できるということです。
 その際、感染防止の指針が適切に講じられていなかったことが発生の要因と考えられる場合、そのこともあわせて公表するそうです。
 なお、この文書では、経済団体などとの取り組み強化策の一つとして、業務後の大人数での会食を避けることも挙げたということでした。

 これを見ていて、飲食店を利用する側から見れば、店舗名公表は安心できるものだというように思います。
 特に、このような方針によって、店舗側がこれまでよりもコロナ対策を徹底してくれるかもしれず、そのことは利用者側にとっては大変ありがたいことのように思います。

 一方、店側からすれば、店舗名公表は死刑宣告に近い処分のように思いました。
 例えば、一度店舗名が公表された場合、その後時間が経過しても、悪いイメージが定着してしまったら、再びその店に飲食に行くのだろうかという問題があるのかもしれません。
 そのため、店舗にとっては、一度公表されてしまったら、再開するにしてものれんを変える等の工夫をしないと難しいでしょうし、特に地元密着型の店舗においては致命的だろうというように思いました。

 大規模な店舗では、資金力やマンパワーもあるので、ある程度きちんとした対策をとることが可能なように思うのですが、小規模の飲食店などで席ごとに仕切りを設けたりすることがかなり大変だろうというように思うと、このような処理はなかなか酷ではないかというように思いました。
 特に、東京を初めとする首都圏では対策を講じている店舗も多いと思いますが、未だ感染者の少ない地方の小規模個人経営店において万全な対策を講じよというのは極めて酷ではないかというように思うのです。

 そう考えると、私が小規模店舗側であれば、来客を選択することになると思います。
 例えば、近所の顔見知りのお客さんは受け入れるものの、顔を知らない人や旅行客などは一切受け入れないという店舗が出てきたとしても致し方ないということになってしまうように思います。
 そのため、このような旅行者受け入れ禁止という店舗が増加すれば、旅行者はチェーン店等しか行き先がなくなってしまうように思われ、旅行の一つの楽しみである地元の名物を堪能する機会などが少なくなるのだろうと思いました。
 公表の問題がなくてもこのような動きは出ると予想しますが、公表の問題がより拍車をかける気がしてなりません。

 Go To キャンペーンを進めて旅行者を拡大しようとしている一方で、店舗名を公表する方向性を打ち出すことで、旅行者は増えても地元で食事ができないという状況に陥るのではないかと思われます。
 これについてはやはり違和感を感じるものであり、観光関係の人たち等を救おうという発想自体に異論はないものの、やはりバランスの悪い進め方ではないかという気がしてなりません。
 飲食店がコロナ対策を講じる際、助成金などを利用することも可能な場合もあったりするので、せめて店舗名公表の方針を出すのであれば、あらかじめそういう方針にする予定だと公にした上で、コロナ対策を講じるだけの時間的猶予を与えるべきではないかというように思います。
 それなりにコロナ対策をしている店舗もありますが、それでも店舗名公表の方針になるならばもっと頑張ってコロナ対策をしたのにというように思う店舗もあると思いますから、せめて影響力の強い方針を導入するならば相応の準備期間を設けてあげるべきではというように思えてなりません。


 今日の阪神は、去年の貧打が嘘のような大勝をしました。

 今日は、まさか満塁ホームランが2本も出るなど思わず、ヤクルトさんが打力で大勝する試合はこんな気分だったのかと思いました。
 これまでの阪神は、打力が足りないのに外国人助っ人を打線に1人しか組み込んでいませんでしたが、今日満塁弾を打ってくれたボーアさんとサンズさんの存在を考えると、本当に当たり外国人助っ人が2人入るとまるで違う打線になるものだとしみじみ思います。
 特に、サンズさんの得点圏打率が5割になっており、こんなに決定力のある3番打者などいつ以来なのか、古い記憶を探らないと思い出せないレベルです。
 ただ、ここまで大勝してしまうと、よく言われる次の試合では打者が大振りの傾向に陥ってしまうということが不安になります。
 また、大量得点の大きな理由の一つがヤクルトさんの与四球12ですから、あまり過信しすぎないように考えるべきかもしれません。
 今日のよい流れをそのまま生かしてもらいたいと思うものの、大味な打撃になることは控えてもらいたいものです。

 投げる方は秋山さんが完投してくれました。
 5失点という、先発投手としては不安になってしまう失点ではあるものの、球数がそこまでいかずに完投というのは大きな仕事だったと思います。
 大量得点の援護がある試合では、投手も大味な感じになってしまう傾向を感じるものですから、そういうものがもしかしたら5失点の理由かもしれません。
 そうだったとしても、週頭の火曜日に中継ぎ投手を使わずに済んだというのは非常に素晴らしい功績だったと思います。
 これで阪神は明日以降も中継ぎ投手を使うことができますし、一方のヤクルトさんは早い回で先発投手を下ろすことになってしまいましたから、この点において有利であるというように思いました。
 そういった意味では、個人的には今日は秋山さんが最もよい仕事をしてくれたというように思っています。

 これだけの大量得点がとれる試合はなかなかないですから、今日と同じような感覚で明日の試合を見るつもりはなく、明日は適度に点を取って適度に守って勝つ試合を期待することにします。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:44
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 先日、楽天さんのホームスタジアムで行われた西武さんとの試合で、楽天さんの観客が西武さんの捕手が構えたコースを伝える声を発していた問題に関する記事があったので、取り上げてみました。

 これは、18日に西武さんの辻監督から楽天さん宛に抗議がなされたもので、捕手である森さんが構えたコースを、観客が大きな声で叫び、これが打者に伝わってしまう状況がありました。
 これについて、辻監督からはサイン盗みと同じだと述べられ、楽天さんからスタジアム内の警備や場内アナウンスの強化のほか、そのようやことをした観客は退場してもらうという説明がなされたということでした。

 今回の問題は、試合に直接的に影響するものなので言語道断なのですが、それだけでなくそもそもこのご時世において観客が叫んだりすること自体が許されないということが問題ではないかと思っています。
 このところの阪神戦でよく話題になっていますが、一部の観客が大声でヤジを飛ばしたりしている様子が映像でも見受けられます。
 個人的には今回の捕手のコース問題はこのようなヤジの発展形の問題ではないかと思うので、大前提としてヤジの取り締まり、具体的には大声で叫んだ観客に対して退場を含めた厳しい処分をきちんと履行することが重要ではないかと思います。
 そのような対応は極めて厳しいことは理解はしているものの、万一球場で観戦が広がれば再び観客を入れることができなくなるわけですから、この点は厳格に対処してもいいように思います。

 そして、大声を出した観客に対する退場処分ということをきちんと履行していれば、今回のような問題は起こりえなかったと思うのですが、今まで聞いている限りではどうも大声を出していても退場処分に至ったという事例は聞いたことがありません。
 これからさらに観客数を増やすようですが、少人数のうちにきちんとした対処をしておかないと数が増えれば収集がつかなくなります。
 そして、群集心理の中で、ある程度の大声が許容されるという雰囲気ができあがれば、もはや大声規制というもの自体が意味のないものになる可能性が高くなりますから、今のうちから早々に対応をしておかねばならないと思います


 今日の阪神ですが、中日さんに圧勝しました。
 途中で追いつかれる展開はあったものの、その後引き離して勝利をつかむことができました。

 今日は福留さんの守備や原口さんや近本さん、サンズさんらの打撃など見所の多い試合だったとは思いますが、それよりも中日さんが心配になりました。
 これまで試合を見ていた限りでは、勝ち越し点をとったりする決定力というものが打撃において重要だと常々考えているところ、今日の勝ち越し点となった阪神4点目は中日さんの押し出しですし、そこから同じ回の2点も阪神が打撃でもぎ取ったというよりは中日さんのプレーの問題ですから、打ち勝ったというのはやや違うと思います。
 また、守備も中日さんには問題のプレーがあり、阪神も人のことはいえないものの、全体的に中日さんの側の問題で阪神が流れをつかんで勝ちを得たというべき試合なのかもしれません。

 今日の勝利で、阪神は中日さんを3タテしましたが、甲子園での3タテは2008年8月26日以来ということでした。
 その時の打線を見てみると、赤星さんが現役で、4番に金本さんがおり、最後はウィリアムスさんが締めるという非常に懐かしいメンツでした。
 当時の先発は岩田さんだったので、この時のメンバーで唯一岩田さんだけがいるのだなと感慨深げに見てしまったわけですが、逆に言えばこれだけの長い期間で阪神は中日さんにやられ続けてきたんだなとしみじみ思います。

 今日阪神が勝ったことで、阪神の借金がついになくなりました。
 一時期は2勝10敗で借金が8あったのですが、今日は12勝12敗ということで、あの2勝10敗から10勝2敗という恐ろしいばかりの勝ちペースでここまで来ました。
 むしろなぜ2勝10敗だったのか、振り返るとまるでわからないわけですが、それにしてもここまで来たのは、誰がキーマンかというよりは、ボーアさん、サンズさんという新戦力だけでなく、福留さんや大山さんといった既存戦力も日替わりで結果を出してきた成果だと思います。
 今日はボーアさんと糸井さんがスタメン落ちしていますが、それでもうまく勝ちを拾えたわけですから、今後はバテないように、選手を適宜休ませながら戦っていくことも、今の雰囲気でいえば可能な気がします。
 ただ、今の阪神の勝ち方は打力によるところが大きいと思いますが、打線は水物ですから、いつまでも続くと思っていてはいけないのかもしれず、またシーズン当初の散々な状態がくるかもしれないと常に警戒はしないといけないかもしれません。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:47
2020.07.16 Thursday
 こんばんは。


 阪神は、今日まで甲子園でヤクルトさんとのカードでしたが、今日は接戦の末に逆転勝利でヤクルトさんを下しました。

 今日の勝利は、やはりサンズさんと福留さん、特に福留さんの貢献度が極めて高いと思います。

 福留さんは、今季初打点となる同点2点タイムリーツーベースを打っただけでなく、8回は同点から逆転のツーランホームランと、まさにおんぶに抱っこという活躍となりました。
 後述するサンズさんがホームランで流れを作ってくれたとはいえ、そこでこの一発が出てしまうのかと、思わず声が出てしまう仕事ぶりだったと思います。
 福留さんは、このところあまり成績がよくない日もあったのですが、こういった接戦ではやはりベテランの力が重要だと再認識させられる試合でした。
 そして、そのような福留さんの重要性を認識したような矢野監督の采配が当たったのだと思います。
 福留さんが代打で出た後、そのままセンターの守備に入るとは思っていなかったのですが、その結果が次の打席で出たわけで、もしかしたら代打で出した段階でもう1打席回すべきと考えるくらいの調子の良さを見いだしたのでしょうか。
 これこそ名将というべき采配だと感心しました。

 サンズさんは、8回の1点ビハインドの場面でホームランを打ってくれまして、まさかここで出るかという一発でした。
 去年までの阪神は、とかく点がほしいときに取れないという決定力の不足が課題になっていましたが、追いついては引き離されるという厳しい展開のところでの同点ホームランは阪神に不足していた決定力を埋めてくれる一発だったと思います。
 振り返れば、サンズさんが一発を打ってくれた試合は、そういった決定力がほしいと思う場面であったことが多く、今のところボーアさんに比べて安定感には欠くものの、重要な戦力だといわざるを得ないと思います。

 今季の阪神は、シーズン当初こそどうしようもない状態でしたが、一度調子をつかんでからはとにかく打撃が強い、誰かがよくなくてもほかの誰かが埋め合わせられる、負けていても諦めないという、これまでの阪神からは信じられないような勝負強さを見せてくれました。
 昨季までの阪神は、序盤から中盤にかけて数点とって、それを中継ぎ陣が守り切るという展開が多く、一度リードされたら逆転できるだけの力があまりなかったように思いました。それがここまで変わったというのは、個人的には本当に信じられません。

 その変わった打線の中核にいるのは、紛れもなく新加入の外国人選手2人、ボーアさんとサンズさんでしょう。
 正直言って、どちらかがそこそこ打てればよいと思っていたくらいで、2人とも活躍すると思っておらず、むしろマルテさんがどの程度活躍できるかが今季の課題だと思ってすらいましたが、私の予想など完全に超えている展開に、うれしい誤算が生じていると思っています。
 両外国人選手とももう少しこうしてほしいという点はあるものの、それでも最も大きな課題であった弱すぎる打線に爆発力を生む契機となっていることは間違いなく、私としては今季の打線はこの数年の中ではもっとも期待できるのはと思っています。

 投げる方ですが、できればもう少し中田さんには頑張ってほしいと思いはしたものの、今日くらいで乗り切ってくれれば御の字というべきでしょうか。
 スアレスさんについては、抑え投手になってからは、それ以前よりも安定感を欠くという印象があり、個人的にはやや不安を感じています。
 岩崎さんについても、今日は1点取られてしまいましたし、先日は馬場さんが失点しましたから、阪神の今年の課題はやはり中継ぎということなのでしょうか。
 打線が強くなったら中継ぎに困るという、なかなかマネジメントが難しいところではあります。

 いずれにせよ、今日は負けても仕方ないかと覚悟していたところで勝ちを拾え、結果ヤクルトさんに勝ち越せたわけですから、阪神にしてみれば上出来すぎる状況であると思います。
 これで4カード連続勝ち越しと、それまでの悪かったところを徐々に挽回しているところではあります。
 まだまだ借金も残っていますが、せめて借金が0になったらようやく順位争いを楽しんでみれられル用になると思うので、そこまであと一息勝ち星をあげていってもらいたいと思います。

 ちなみに、今日は2軍戦で藤浪さんが登板し、7回4安打無失点、97球3四球とよい仕上がりを見せました。
 直球は最速157キロで7奪三振と、制球だけでなく球のキレもよいようです。
 藤浪さんは、これまで原因がよくわからないところで突然崩れてしまいましたから、まだ安心はできないものの、この調子を続けられれば1軍でも十分通用できると思っています。
 ただ、藤浪さんが現在2軍にいるのは遅刻が原因ですから、その点を考えれば2軍で結果を残したから1軍に上がれるというのは話が違う気がします。
 阪神としては、優秀な先発投手がやってくることは非常に強く希望しているわけですが、本当に藤浪さんが戦力として迎え入れられるのはかつての失敗をよく自覚して、プロ意識を持って再度問題を繰り返さないようになった時だと思いますから、阪神球団側にはその点もきちんと見てもらいたいと思っています。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:29
2020.07.14 Tuesday
 こんばんは。


 このところ好調が続く阪神ですが、今日はついに首位ヤクルトさんに勝利して最下位を脱出しました。

 今日の試合を振り返ると、先発の秋山さんが最低限の仕事をしてくれました。
 正直言って、彼の調子がもっとよければより安定的な試合運びができただろうとは思うのですが、それでもあまり調子がよくなくてもこのくらいでまとめられるのは制球力がよいからなのでしょう。
 エースというには物足りないという印象ではあるものの、悪くてもこのくらいでまとめられるのであれば、先発の柱としては十分今後も期待できると思います。

 そして、今日の試合で最もうれしい要素は、中継ぎ投手として馬場さん、岩崎さん、スアレスさんと3枚そろったと思えるところでしょう。
 その中でも、今季の馬場さんは、投げる場面が訪れるたびによくなっている印象で、ようやくドラフト1位の頭角を現し始めてきたというように思いました。
 勝ちパターンの中継ぎ3枚が決まってくるとずいぶん安定した試合運びができるようになるので、あとは守屋さんなり藤川さんなりが上がってきたらと期待したいところではあります。
 やはり中継ぎ3枚でシーズンを回すには厳しいこともあるでしょうから、できればあと2枚はいてくれると大変ありがたいところですが、それはこれからでしょうか。
 いずれにせよ、馬場さんは大変いい投手だと思いました。

 打つ方では、木浪さんや梅野さんといった下位打線がいい活躍をしてくれました。
 木浪さんが犠牲フライやホームランを逆方向に打ってくれたことはもちろんうれしいことではありますが、やはりチャンスに決定力を示してくれた梅野さんが素晴らしいと思います。
 また、サンズさんもずいぶん打撃を上げてきたと思います。正直言って走塁には色々と不満はあるものの、ひとまずは打撃を期待された選手ですから、まず打撃で見せてほしいと思います。
 ボーアさんについては、今日は色々と面白いシーンがありましたが、それも本気で頑張っているから見られる姿だと思いますし、今のところいい状態が続いていると思います。

 心配なのは、大山さんの打撃が、昨季のあまりよくないような状態に見えたことでしょうか。
 このところ、実績だけでなく、4番としての風格も出てきたのですが、今日の大山さんは明らかなボール球を空振りしたり、甘い球を見逃したりと、昨季によく見た悪い部分が多く見られたと思います。
 この前までのよい状態から逆戻りしてしまったように思われ、その点はうまく調整してもらいたいところではあります。

 守備の面を振り返っても、木浪さんがショートのポジションを無難にこなしまして、この守備であの打撃ならばいうことはないという感じです。

 このところの阪神は、勝ちを積み重ねられていますが、振り返れば負けたのは藤川さんの抑え失敗の試合くらいですし、基本的に非常に調子がいい状態だと思います。
 これだけ勝ち進んで、ようやく最下位を脱出できましたが、逆に言えばこれだけ勝ってまだ最下位脱出というのは、これまでどれだけ負けてきたのだろうかということでしょう。
 一時はセリーグの借金を一身に背負っていたこともありましたし、今の勝ち方を思えば、なぜあんなに勝ちと負けが両極端なのか、それが疑問でなりません。
 ただ、それは不安定であることの裏返しでしょうから、勝てるときにもっと勝っておかないと、また負けが込む時期が来たときにどうなるのかということもあるので、この好調の時にもっとひたすら勝ちを積み重ねていってほしいと思います。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:14
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 このところ東京のコロナ感染者数が200人を超え、千葉でも今日は30人を超えてくるなど、徐々に感染が拡大しているところですが、今日西村大臣が4都県について今後の状況次第では特措法に基づく休業要請を求める考えを示したということなので、取り上げてみました。

 西村さんは、東京で遊べないなら3県に行くということにならないよう、首都圏一体で取り組むことが大事だ、感染状況を見ながら休業要請も考えなければならないと述べたということでした。

 これを見ていて、今更こうなったかというように思いました。

 これまで一度止まってしまった経済活動の再開を考慮して、このような発言はしてこなかったように思いますが、どうもこのところの状況は緊急事態宣言以前の状況に近くなってきてしまっているということが原因ではないかと思われます。
 初めは20代から30代の夜の街関連が主で、無症状感染者を掘り起こしただけだということがしきりにいわれていましたが、最近では夜の街関連は全体の半数もいかず、年代も40代から50代にも徐々に広がってきているように思われます。
 最近政府が緊急事態宣言を出さない理由としてしきりに述べているのは医療提供体制のことですが、結局数や年代を理由にすることが難しくなってきたために医療提供体制といういわば最後の理由を使っているというように見えてしまうところでもあります。
 そして、この理由が使えなくなったときには緊急事態宣言について言及しないわけにはいかなくなるでしょうが、東京の状況を見る限りその日も遠くないように思われます。

 そんなところで、ついに西村さんが再度の休業要請の可能性に言及したというのは、かなり政府としても切迫しているという考えを持っているのだろうと想像します。
 かつて休業要請とともに補償の議論がワンセットで出てきたということもあって、これ以上財政を切り崩すことは避けたいという考えもあったかもしれませんが、それでも休業要請まで言及しないわけにはいかなくなったというのですから、よほどの覚悟があってこれに触れたのでしょう。

 ですが、もしもかつていわれていた夜の街が本当にコロナ感染の原因であったならば、こちらの方を早々に対処しておけば、4都県を対象にする必要もなかったのでしょうから、そういった意味では対応が後手に回ったという誹りを受けても仕方ないでしょう。
 今回の問題をボヤに例える方がいましたが、まさに夜の街でボヤが見つかったものの、消火しようとしなかったため、これが東京を中心に広がり、周辺の県まで燃え始めてしまったから鎮火しなければというように見えてしまうわけで、ボヤのうちに消火していればこんなことにはなっていなかったろうと思わざるを得ません。
 かつての緊急事態宣言の折には、裁判所の裁判期日がほぼすべて延期になってしまいましたが、ボヤの消火を誤ったがためにまた司法機能が止まってしまうのではないかと思うと、政府の責任は重いと思います。
 もちろん司法だけでなく、これでいろいろな業界の機能も止まってしまうと思われます。

 そして、夜の街側も、当初から疑惑だけを囁かれて、本来ガイドラインを守っているところも巻き添えになってしまったわけで、早期のボヤを消火さえしてくれれば守られた店もあったろうにと思わざるを得ません。

 そういった意味では、この休業要請言及は、覚悟あって行ったものと思いますが、残念ながら遅すぎるというように思います。

 休業要請がなされれば、また経済活動は停滞するものの、ウイルスの拡散速度も緩むことでしょう。
 ですが、一方でGO TOキャンペーンで東京の人が日本各地に散らばってコロナウイルスを拡散する可能性が否定できず、これを同時に見直すことが必須だと思います。
 西村さんが東京周辺の3県を休業要請に巻き込む理由として、遊びに行く人が周辺3県に行くのだからと挙げていましたが、そうであれば東京の人が遊びに行くことを封殺する必要があることを認識していることにほかなりません。
 そして、最近埼玉、神奈川、そして千葉にも感染が拡大している傾向が見られますから、これらの住人やこれらの観光地はGO TOキャンペーンの対象から外すということも原理原則からすれば行われるべきということになるのでしょう。
 ただ、そのような話は今まで出てきたことがないので、どうなるかわかりません。
 とはいえ、ここまで来て中途半端な対策を見せて感染が拡大することは避けなければならないでしょうから、やるならば短期間で隙のないものを実行してほしいと敢えて言いたいところです。


 阪神は、横浜さんとの甲子園でのカードを2勝1敗と勝ち越して終えられました。

 本来は3連勝できているはずでしたが、昨日は藤川さんが抑えに失敗して敗戦してしまい、大変惜しい結果に終わりました。
 今季の藤川さんは、球に球威がないですし、そのために出てきた試合すべてで失点をするという状況でしたから、残念ながら今の状況で抑え投手というのは無理だろうといわざるを得ません。
 去年も、一度2軍に落ちてから復帰後に素晴らしい活躍をしてくれましたし、250セーブまであと5つですから、個人的には復活を期待したいのですが、今のままでは期待するとしかいえません。
 ただ、そういった記録がかかっているところで2軍落ちの判断をした矢野監督には敬意を表したいです。

 今日は岩貞さんの8回無失点の好投が勝利を呼び込んだと思いました。
 もちろん大山さんの2本のタイムリーは素晴らしかったわけですが、それでも打線の援護が2点ですから、これを守り切った岩貞さんには頭が上がりません。
 スアレスさんが最後までピンチを背負ったまま逃げ切りましたが、それでもなんとか勝ちが付いてくれてよかったです。
 とはいえ、抑え投手についてはなんとかしないと不安で仕方ありません。候補はスアレスさんのほか岩崎さんと馬場さんかと思いますが、そうなるとスアレスさんが適任と思われ、もう少し安定感はないものかと思ってしまいます。

 打つ方は、上記の通り大山さんに助けられた試合だったと思います。
 マルテさんが怪我で出てこられないから出られたとはいえ、ここまで活躍できる選手を、シーズン当初はスタメン起用しなかった理由がまるでわからないというレベルのことだと思います。
 オープン戦でも非常によく活躍していましたし、これも獲得する外国人選手のポジションをきちんと考えず、大山さんをいろいろな守備位置にコンバートさせればよいというくらいの考えでいたからこんななってしまったのではとすら思っています。
 いずれにせよ、これだけよく活躍してくれる選手であり、チームの柱になり得る存在ですから、もっと大事にしてもらいたいです。

 このところの阪神はようやく勝ち始めてきました。
 シーズン当初はまるでだめな球団でしたから、先がまったく見えなかったのですが、それでもようやくこうしてぼちぼち勝っているところを見ると地力はあったんだなと思えるようになりました。
 まだ最下位ですから大きな顔はできませんが、それでも首位まで4ゲーム差なので、一つ一つ勝利を積み重ねてほしいです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:39
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 今日はコロナ感染者数が非常に多く、そのニュースがどこでも取り上げられていましたが、最高裁では交通事故の賠償実務に影響を与える判決が下されたので、それについて取り上げてみたいと思います。

 この判決は、交通事故によって後遺障害を受けた被害者について認められる賠償項目である逸失利益についてのものです。
 逸失利益とは、後遺障害によって、将来得られるはずであったお金を請求できるというものであり、現在一般的には一時金での支払いがなされています。
 これについて、問題となった事件では、小さいお子さんが事故にあって重度後遺障害を負ってしまったという場合、逸失利益を一時金ではなく毎月支払ってもらう定期金として請求したという事案であり、最高裁はこれを認めました。
 最高裁は、判決の中で、定期金賠償は金額変更の申し立てが可能で、障害の程度や賃金水準に著しい変更があれば是正が認められると述べております。
 また、定期金賠償は就労可能年数の期間において支払うという内容ですが、その期間終了前に被害者が死亡したとしても、特段の事情がなければ遺族への支払義務が継続するとしております。
 判決では、就労可能年数である18歳から67歳までの間、毎月約35万円を支払うという内容が確定したということでした。

 この判決は、交通事故の賠償実務に大きな影響を与えると思います。
 というのは、逸失利益について一時金と定期金という2つの選択肢ができたので、そのメリットとデメリットを考慮して選択して請求することが可能になるからです。

 従前一般的に行われていた一時金賠償のメリットは、一時的に大きなお金を手に入れられるので、事故後の生活の計画が立てやすくなります。
 また、例えば定期金賠償を選択した後、相手方保険会社が倒産してしまった場合、途中で支払いが滞るものの支払われる見込みがなくなることとなり、通してみれば金額的に損をする可能性もあります。

 一方、定期金賠償の場合、最大のメリットは中間利息控除がないことです。
 一時金賠償の際には、就労可能年数をそのままかけ算して逸失利益が計算されるのではなく、将来の利益に対する賠償を先払いで受けるということから利息を控除すべきという考え方の元で、よく就労可能年数に対応するライプニッツ係数をかけて計算します。
 このライプニッツ係数は、就労可能年数が大きくなるごとにその年数に対する係数の差が大きくなるため、長い目で見ると賠償金額がかなり減額されることが予想されます。
 定期金賠償では、その都度発生するという考え方であることから、この中間利息控除がないため、場合によっては一時金賠償の場合に比べてかなりの金額差が出る可能性があります。
 そのほか、逸失利益を平均賃金で計算するときは、一時金賠償の場合は事故時の平均賃金をもって計算することとなりますが、判決後に平均賃金が増加した場合には逸失利益も増額することができることとなります。
 一方で、平均賃金が減少した場合には、加害者側の請求によって逸失利益が減額される可能性もあります。

 こういった違いを意識しながら、一時金賠償と定期金賠償のいずれが有利かを選択して請求することが可能になるというのは、交通事故の賠償実務に大きな影響を及ぼすと考えられます。
 例えば、現在、むち打ち症について、逸失利益の計算基礎の期間に関し、14級は5年、12級は10年を目安として計算しております。
 これらの期間のライプニッツ係数は、今は5年の場合は4.580、10年の場合は8.530となっており、一時金賠償を選択する場合には5年の場合には約半年分が、10年の場合は約1年半分が定期金賠償に比べてトータルで受けられる額が変わることになります。
 そうすると、就労可能年数が比較的短期の後遺障害の場合には、一時金賠償ではなく定期金賠償を選択して受け取る額を増加させようという考え方をする可能性も否定できないように思います。
 おそらく、今後いろいろな事件に当たる中で、もっと定期金賠償の使い方について幅広く考えることもできると思いますが、いずれにせよ選択肢が増えたということは記憶にとどめるべきことであろうと思いました。


 阪神は、今季初の甲子園の試合で、これまで勝ち星のなかった読売と対戦し、見事勝利を収めました。

 勝利の立役者はボーアさんでしょう。
 それまでエラー2つと、甲子園は合わないのか、調子が悪いのかと心配していたところでしたが、そんな不安を感じさせないツーランホームランで、結果このおかげで今日は勝つことができました。
 エラーは頂けませんが、それでもこうして決勝打を打ってくれたことで、彼が阪神に来た意味というのが非常に大きいものではないかと思えるようになりました。
 開幕当初はまるで打てていなかったのですが、一度打ち出してからは非常に相手方チームにとって嫌な打者になってくれまして、今のところこれぞ助っ人外国人というような活躍です。

 また、ガルシアさんも、エラーなどに足を引っ張られつつも、よく踏ん張ってくれまして、彼の活躍は非常に大きかったと思います。
 結局ボーアさんのホームラン以外に点が取れなかったわけで、それでも勝てたのはガルシアさんの活躍あってこそだと思います。

 中継ぎでは、スアレスさんが160キロを出しただけでなく、非常によい活躍をしてくれたと思いますし、いい選手が獲得できたと思っています。

 一方、問題は抑えの藤川さんです。
 今シーズンに抑えで登板した試合ではいずれも失点しており、今日も極めて危ない展開でした。
 見ていてもストレートに球威がないように思われ、かつストレートでストライクを取れないように見えましたから、あの状態では今後も打たれてしまうのではないかと不安を感じています。
 日本での250セーブまであと5つということで、その記録を意識して起用しているのかもしれませんが、それでも今季のなかなか勝てていない阪神において、きわどい試合で藤川さんを抑え起用するのはチームにとってよくないことだと思っています。
 今は内容よりも一つでも勝ち星がほしいという時期ですから、記録がかかっていても、3点差付いている試合以外では今の状態の藤川さんを起用してほしいとは思えません。
 他の選手の頑張りを生かすためにも、ここは判断をしてもらいたいと思います。

 このところ雨での中止が続いていましたが、中止前の広島戦ではそれなりによかっただけに、このよい状態が途切れてしまうのではないかと心配していたものの、そこまで悪くはなかったので安堵しました。
 明日からは横浜さんですが、横浜スタジアムでは負け越しと苦汁をなめさせられました。今は、あの時よりは多少状態がよくなっていると思うので、なんとかやり返してもらいたいと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:26
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、JP東日本が時間帯別運賃の導入について検討するというものがあったので、取り上げてみました。

 この検討のきっかけは、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大をうけて運賃収入が減少していることだということでした。具体的には、今年の6月は、去年の同時期と比較して43.5%減少だったということでした。
 また、一部の企業が、リモートワークなどで定期代の支給を止めるなど、通勤のあり方が変わってきているということで、ダイヤや運賃を見直すためのチェックを進めているということでした。
 時間帯別運賃が導入されると、ラッシュ時間帯は現在よりも運賃が高くなる可能性があるということで、運賃の上限を変更するために国土交通省に対して鉄道事業法に基づく認可を受ける必要があり、国交省との調整も必要になるということです。

 確かにコロナウイルス感染症の問題から、外出が大幅に減少し、公共交通機関はいずれも厳しい状況に陥っているのだろうと思います。
 その維持のためにはある程度運賃見直しをする必要があろうかと思いますが、その見直しとは値上げでしょうから、反発は必至でしょう。
 そこで、値上げの合理的な理屈として考えたのが時間帯別運賃の導入だと思われ、一つの考え方としては理解できるところです。

 これが導入された場合、問題になることとしてパッと思いつくこととしては、切符購入の人が非常に困ると思いました。
 スイカ等の電子マネーで支払う場合には自動計算で差し引かれますから、計算の手間は省けますが、切符の場合には券売機で値段を探すにしても、ただでさえ運賃を確認するためにかかる手間がより大きくなるのだろうと思われます。
 また、誤った切符を購入するケースも多く生じると思われますから、窓口対応がこれまでより多くなると思われ、駅員の負担も増加するように思われます。
 そういった現場での混乱が想定されるところですが、この対策をきちんと講じないと批判が多く出てきそうな気がします。

 また、定期券の方の場合、ラッシュ時に乗車するとは限らないため、どのように値段設定をするのかがよくわかりません。
 各時間帯の運賃の平均的な額を前提に計算するのかもしれませんが、そうするとラッシュ時に乗車しない人にとっては端的に負担増ということになりアンバランスなように思われます。
 それだけでなく、定期券所持者の多くが満員電車を利用していると思いますので、単純に定期券の価格が上がるだけであれば満員電車が減少する効果は生まれないと思われます。

 おそらくいろいろと考えているともっと問題点が出てくるように思うのですが、未知の論点なだけに色々と考えて対策を講じないと、現場が混乱することが大きく見込まれるところです。
 また、多分各鉄道会社がJR東日本の対応を参考に時間帯別運賃を導入すると思いますから、そういった意味でもJR東日本が転んでしまうと鉄道各社に与える影響も大きいと思いますので、そういった意味でもJR東日本は頑張る必要があるのだろうと思います。


 このところの阪神は、雨で野球が中止になってしまっているため、野球ができていません。

 直近2試合はいい感じで勝っていたことから、その流れが断ち切られるのはやや残念ではありますが、それよりも調子が悪い今年のチーム状況を振り返れば休めるときに休んで調子を整えるように励んだ方が正しいというべきなのだろうと思います。

 しかし、今は野球どころではなく、九州の豪雨が大きな問題となっており、私のいる法律の業界でも、過去の洪水被害での活動等を振り返りながら、どんな活動ができるのか、どのような点に注意しなければならないか等が話題になっています。
 これ以上被害が拡大しないことを願うばかりですが、それと同時にここで生じた被害について今後どのような道筋を付けていくのかということを考えていかなければならないと思います。
 去年千葉県でも大きく問題になりましたが、こういった時は弁護士をはじめとする専門家を是非とも頼ってもらいたいと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:49
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、神奈川県の高校入試で、一部範囲を除外する方針であるというものがあったので、取り上げてみました。

 神奈川県の教育委員会は、新型コロナウイルス肺炎によって中学校の臨時休校が続いたことを受けて、来年行われる公立高校の入試について出題範囲から一部の内容を除外すると発表しました。
 学力検査の出題範囲のうち、社会の公民分野と数学、理科の中学教科書で最後に学ぶ予定の内容について、中学3年の1月末までに学ぶのが難しいと考えたということでした。
 国語については、3年で学ぶ感じを、英語は3年で学ぶ単語をそれぞれ問題から除くということです。
 また、学力検査は、2月15日に予定されているということですが、新型コロナに感染していたり濃厚接触者と認定された受験生のために、3月10日に追試を予定しているということでした。

 このような入試の範囲限定という問題は、神奈川県だけでなく、東京や大阪、新潟でも話題に出ており、東京、大阪では三平方の定理が、新潟では「主語+動詞+what等で始まる間接疑問文」などが出題範囲から外されるということです。
 長野では、5教科すべてで範囲縮小が検討されており、京都でも検討中ということでした。

 このような措置はやむを得ないと思いますし、短い期間で詰め込もうとしても限界があるということで、来年受験を迎えない学年については来年度以降に繰り越すことで賄うことができなくはないとしても、来年受験が迫っている学年にことさらの配慮は必要であろうと思います。
 一方、ゆとり教育が導入された世代がある意味そのような世代という目で見られてしまうということがかつて話題に挙がったことがありましたが、出題範囲が限定される今回の世代もそのような目で見られてしまう可能性がないか、その点は不安ではあります。
 今は大半の子供が高校に進学しますから、ここで漏れた分は高校で補うという考え方になるのかもしれませんが、それでも高校側のカリキュラムを圧迫してしまうことになるのでしょうし、この点も問題だろうと思います。

 また、入試対策の最たるものは過去問だと思いますが、過去問から出題範囲より除かれる部分を重点的に行うというように、やや対策も変わってくるのだろうと思われます。
 そういった意味では、若干傾向が変わる可能性がありますから、単に独学で入試対策を行うよりも、学習塾などの専門家にに頼らねばならない傾向が加速するのではというようにも思われます。

 さらに、例えば「社会に出てから三平方の定理など使ったことがない」というような話をする人がちらほらいますが、私は建築事件などで三平方の定理を使って長さを求めたことは何度もありましたし、地味にこんなの使わないだろうと思うような知識がひょっこり顔を出すものです。
 そういった意味では、要らないと思っていたものが、あの時やっておけばよかったということが出てくるのが人生だと思いますし、ここで十分に学べなかったものが一部の子供たちにとって影響を与えることは十分にあり得るのだろうなと思ったりもします。

 こういった中学校での学習の進行度は、最終的に大学入試にまで影響を及ぼす問題ではないかと思われるので、個人的には地域格差が出ないように国が統一的な見解を示して対応した方がよいと思うのですが、その点はどうなのでしょうか。
 いずれにせよ、当事者である子供たちに悪影響が出ないように配慮をしてもらいたいものです。


 このところ負けが込んでいた阪神ですが、昨日今日は今季初めて連勝し、ようやくシーズンがスタートしたという感じになりました。
 特に、昨日今日と、これまでの貧打が嘘のように点を取ってくれたことが大きかったと思われ、これだけの得点ができればそれは勝てるだろうにと思うところです。
 打線は水物ですから、まだ私は信用していないのですが、それでもやはりボーアさんの満塁ホームランを見た限りでは、ようやく日本の投手のタイミングに合ってきたような気がして、これから安定的に打ってくれるのではと期待しているところではあります。

 打線を活性化させるためには大山さんとマルテさんを同時に出したいところですが、そうすると先日のように大山さんをセンター起用などということになりかねません。
 とはいえ、大山さんとマルテさんの2人が打線に並ぶことで、ようやく他球団に引けを取らない打線になるように思われ、ここはなんとかならないものか、難しいところです。
 サンズさんについては、要所では打つものの、打率が1割9分と期待を下回ってはおります。しかし、出塁率2割9分2厘と選球眼が確かで、先日のあの守備ですから、やはりサンズさんはできれば起用したいところです。

 2軍では、藤浪さんが5回ノーヒットと好調であり、期待のルーキー井上さんも4試合連続ヒットということで、こちらも朗報が入ってきています。
 これまで負けることしかしてこなかった阪神ですが、昨日今日でようやく多少野球が楽しく見られるようになってきました。
 まだ借金だらけではありますが、勝てるときにきちんと勝つことを念頭に、面白い試合をきちんと見せてもらいたいものです。
 明日の先発は中田さんですが、この流れに乗って明日はピリッとした投球を見せてくれるものと期待しています。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:59
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