こんばんは。
今年もいよいよ残すところ今日と明日になりましたが,いかがお過ごしでしょうか。
今日は,久々にaicezukiさんのニュースを見たので,そのことに触れてみたいと思います。
aicezukiさんはご記憶にあるでしょうか?そう,京大カンニング事件の方です。
かの地震の直前に逮捕され,震災地から京都の警察に移送された後に地震があったという,奇妙な運命をたどられた方ですが,かの地震のために「これは今年の事件だったっけ?」と思われる方も多いことでしょう。
今日の記事によれば,現在は関東のレストランで働き,社会へ一歩を踏み出したとのことでした。
この事件は,好奇心を駆り立てられるという意味では大人達は強い関心を持っていたと思いますが,子ども達にとっては衝撃的だったのではないでしょうか。なぜならば,「カンニングをしたら逮捕される」という印象を植え付けられたはずだからです。
カンニングはいけないことであることは言うまでもないでしょうが,子ども達も先生に怒られることは想定していても逮捕されることまで考えていなかったでしょうし,この一件はいろんなとらえ方があったと思います。
逆に,学校にとってはカンニングに関する指導をしやすくなったのかなという気もしました。
また,別の見方としては,この記事を見る限りでは少年は来年の受験をするという話は載っていなかったので,受験自体はもう考えていないのかなと思いました。
当時,この少年が合格した別の大学が入学取り消し措置を行ったという話がありましたが,このことから大学側が少年の情報を入手した可能性を見て取れますので,もしこの少年が再度受験を試みても学業成績以外の要素が反映される可能性もありますし,その意味でも再受験はなかなか踏み出せなかったのかもしれません。
ただ,現在は勤務を始めているということで,少々安堵しました。
今回の事件がもし少年事件でなければ指名と顔が公開されていたわけですし,再就職もできなかったでしょうから,その意味では少年事件であるという特性もある意味今後の更正に生かされたのかなと思いました。
近年,少年による残虐事件が発生した際に少年の情報の開示について議論されることがありますが,このようなケースを見るとこの手の議論を十把一絡げに論じるのはよくないのかなと思います。
もう一つの視点としては,この事件が大ごとになったのはマスコミによる効果が大きかったと思います。
確かに目新しさはありましたし,社会人の大半は何某かの試験を通ってきただけに関心も高かったのでしょうが,だからといって当時あそこまで騒ぎ立てる必要はあったのでしょうか。
逮捕後にすぐに鎮火したという状態を思い浮かべると,少年はマスコミが大規模な井戸端会議をやったために生じた犠牲者という気がしてなりません。
マスコミには襟を正してもらいたいという思いはありますが,それと同時におせちの件などで流行っていた当時は幸せだったのかなという思いも抱きました。
いずれにしても,彼は調理師という夢に向かって頑張りたいと言っているようですし,これからも頑張ってほしいと思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。