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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,大東文化大学の昨春の卒業アルバムが未だに購入者の手元に届かないというものを見たので取り上げてみました。

 この原因は,制作担当の学生全員が作業を放置したまま卒業してしまったことということです。
 製作には大学は関与していないそうで,学生自治会の卒業アルバム委員会が企画・制作するということです。
 12年度は5人の委員がいたということですが,その委員全員が4年生で,作業未完成のまま昨年3月に全員卒業してしまったということでした。
 そして,その後誰にも引き継がれず現在に至るそうです。
 2012年度の卒業アルバムは1冊1万2000円で,卒業生2796人のうち約15%に当たる410人が購入を希望していたそうです。
 そして,その代金492万円は既にアルバム制作の委託業者西原われているということです。

 この事件において最も問題なのは,卒業アルバムの制作に携わった卒業アルバム委員会でしょう。
 彼らは委員の責任感もなく,お金を預かった立場にもかかわらず作業を放置し,引き継ぎもしないままいなくなったのですから,その責任は重いと言えます。
 もちろん,4年生という年次を考えれば,就職活動や卒論なども大変だったのでしょうが,大変なのであれば他に助力を求めたりするなど対応はできたと思います。
 また,最終的に制作を断念するのであれば,これを説明の上お金を返すという対応をするべきであり,これを怠ったのですから酌量の余地はほとんどないと思います。
 もしかしたら,卒業アルバム委員会という肩書きを就職活動で利用したのかもしれませんし,そうだとすれば就職活動を有利に進めるためだけに委員会に所属したのではと思われても仕方ないように思います。
 委員会メンバーらは民事上の責任を負っていると思われますが,もしもアルバム制作過程において何らかの利益を得ていたのだとすれば詐欺等の刑事責任の問題も生じる余地があり,今後の対応次第ではことは大きくなってしまう可能性があると思います。

 次に,制作の委託を受けた業者にも問題があるかもしれません。
 業者においては,お金は既に受領しているにもかかわらず,データ等が上がってこないのであれば,それは担当者に対して問い合わせをするべきですし,契約内容が実現できないのであれば契約に従って返金等の措置をとるべきと思われます(契約に違約金条項等があれば,当然全額とは行かないと思いますが。)。
 このような措置をとっているのであれば私の上記の話は的外れということになりますが,そうでなければ仕事をしないのにお金だけ受け取ってしまっている形になっており,よろしくない状況であると思います。
 もしかしたらこの業者は毎年アルバム制作を受けているのかもしれませんが,そうであるとすれば,今回制作しないのにお金を受領してしまっているとすればこの業者に対する依頼が今後なされないことになるでしょう。
 その意味では,社会的信用を維持するためにも,担当者に問い合わせをしてしかるべき対応をすべきと思います。

 第3に,大学にも問題があるかもしれません。
 大学は卒業アルバム制作には関わっていないということですが,かといってその存在は知っていたでしょうし,その同行だけは見守るべきだったと思います。
 2012年度でこのようなことが発生すれば,2013年度の卒業アルバム制作にも多大な影響を及ぼすことが必至であり,大学の名前が入る本が制作される以上,その意味では次の代以降の学生が円滑に卒業アルバムを制作できる環境までは見ていてあげてもよかったのではと思います。
 ですから,本来大学側が口を出すことではないのだとは思いますが,卒業アルバムのあり方については一度考え直さねばならないのかもしれません。少なくとも,数人が放置して逃げてしまったら制作が滞り,それをとがめ立てする者もいないという現行制度は変更を迫られるのではないでしょうか。

 卒業からかれこれ1年も経過してしまったところで,写真などはきちんとあるのか等分かりませんし,これからどのように対応するのかは不明ですが,大学は1日も早く届けたいと述べている以上,何らかの対応をされるのでしょう。
 委員会メンバーは,今は社会人で,それぞれ忙しい日々を送っているとは思いますが,今さらながら在学時の写真等を収集するという大変な作業を強いられることになるのでしょう。
 しかし,それも自業自得と思ってもらうほかないでしょうし,拒否してのびのびにすればもっと大変な作業になるでしょうから,今度はきちんと対応してもらいたいと思います。


 阪神は今日も負けまして,オープン戦未だ勝ち星なしという状況にあります。
 勝ち負けよりも,とにかく打てる気配がないのが心配でなりません。
 打つ方が課題なのは半年以上前から分かっていたことなのにと思わずにはいられませんが,この時期まで来るともはやどうにかなってくれと信じるしかないです。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:04
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