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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、成人女性を騙った少女を起訴したというものがあったので、取り上げてみました。

 警察は、今年2月に飲食店で窃盗をした18歳未満の少女を逮捕したということでした。
 この少女は、逮捕された当時、別の成人女性の名を騙り、その人の名義のマイナンバーカードを所持していたということでした。
 しかし、警察は、このマイナンバーカードに記載されていた人について親族に確認するなどせず、この身分証を正しいものとして起訴したということでした。
 その後、弁護人が少女に確認した結果、名前が違うのではないかと考えてその旨指摘をしたところ、調査の結果、この少女が別人であること、18歳未満であることが確認されたということでした。
 結果として、裁判所は公訴を棄却し、地検は家裁送致したということでした。

 本件は、警察が、所持していた身分証について身元を確認することを怠ったことで生じたのだろうと思います。
 マイナンバーカードですと顔写真が載っていますから、これと本人を確認すれば気づきそうなものですが、この点はどうだったのだろうかと思います。
 また、私がこれまで担当してきた事件では、警察において、窃盗に至るまでの周辺事情を確認するべく、例えば親などから事情聴取を行うことが多く見受けられていたと思うのですが、こういった捜査はしなかったのだろうかというようにも思いました。
 いずれにせよ、大変残念ながら、もっとも基本的な犯人が誰かという点について捜査が怠られていたということなのでしょう。

 この事件でもおそらく捜査段階で少女本人の供述調書が作成されていたと思うのですが、その際には偽名で署名されていたのでしょうか。
 また、初めに作成される供述調書は、一般的に出生から現在までの身上経歴について作成されることが多いですが、この内容については適当なものが作成されたのでしょうか。卒業した学校名等も記載されることが多いのですが、この辺りはどうなっていたのでしょうか。
 少し考えると、本件が他者を偽っていたのではと気づきそうな場面が色々とあるように思ったのですが、捜査機関側はこうした機会でもそういったことに思い至らなかったのだろうと思いました。

 そして、今回は公訴棄却という結論になりました。
 これは、少年事件は全件家裁送致しなければならないという少年法の規定に違反するため、検察官の起訴が違法であるということで、手続を打ち切る判断です。
 公訴棄却は当然滅多にあることではないのですが、司法試験の勉強の時にはよくお目にかかるものの実務に入るとあまり見ないものですから、こういう事例を久々に目にすると勉強になると思いました。


 今日の阪神ですが、結果としては勝てたものの、正直言って不満もある試合でした。

 まず、先発の村上さんは7回まで完全試合の投球をしていたものの、代打が出されて交代させられてしまいました。
 この交代の判断が間違いだったかですが、結果から見れば、中継ぎ登板した石井さんがホームランを打たれてすぐに完全試合が途切れてしまって同点になったことを考えると、間違いだったのだろうと思います。
 ここまで村上さんがいい投球して流れが来ていたにもかかわらず、投手を交代して一発を食らってしまって流れが途切れてしまいましたから、このような采配は結果的に誤りでしょう。
 しかも、7回時点で84球ですからまだ投げられたでしょうし、ここまで完全試合ペースで来ていた以上は投げさせてあげてほしいという人情もありましたので、その点からも交代についてはどうかというようにも思いました。
 ただ、この時点までで阪神は1点しかとれておらず、このような展開で村上さんの登板を継続させないことを選択したことは理解できなくはないかとも思えました。

 その後、同点にされてしまったところで、どうしても勝たねばならない展開になってしまい、阪神は無意味にリリーフを大量につぎ込みました。
 結果的に勝てたからよかったですが、阪神としては今日の試合で失ったものは多かったのではと思っています。

 守備については、佐藤さんのエラーで、湯浅さんが無用に苦しむことになったのは問題でしょう。
 要所要所で佐藤さんの守備は少し不安を感じてしまいます。

 打線の方は、もう少し活躍してくれないものかともどかしく思います。
 このところ打線が低迷気味ですが、これだけ投手陣が頑張ってくれているのですから、もう少し結果を出してもらえないかと思うばかりです。
 打線がよくないからこそ村上さんを途中で交代させたというようにも考えられますので、打線は水物とはいえ、もっと結果を出してもらいたいです。

 いずれにせよ、今日も試合は采配ミスゆえに無用に苦しみ、かつ村上さんの記録を帳消しにしてしまったということで、勝てはしたもののフラストレーションの溜まる試合だったと思います。
 岡田監督の一次政権時は中継ぎ投手陣を酷使した問題がありましたが、今日の展開を見るにそうならざるを得ない傾向を感じ取れたので、この点については猛省していただき、明日以降に取り組んでもらいたいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35
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