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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、旅行代理店勤務の女がバス手配ミスを隠蔽するために脅迫文を送ったということで逮捕されたというものがあったので、取り上げてみました。

 女の勤務する旅行代理店は小学校から県外の校外学習企画を請け負っており、女はバスの手配などを担当していたということでした。
 しかし、女はバスの手配ができなかったため、これを隠すため、小学校の敷地内のポストに小学校の児童か職員の家族に何かが起きる等記載された文書を投函したということでした。
 女は、警察の調べみたいして容疑を認め、業務妨害罪で逮捕されたということでした。

 このニュースを見て、随分前に同じような事件があったなと思いました。
 調べてみたら2014年に、旅行代理店の者が、高校から遠足で使う予定の大型バスの手配ミスを隠すため、生徒を装って自殺を示唆して遠足を中止させる手紙を送ったというものでした。
 このニュースを見た当時、よくこういうことをするものだと思ったものでしたが、こうして同様の事件が起きたことを見ると、歴史は繰り返すものだと思いました。

 結局のところ,ミスが発覚した段階でしかるべき方に相談することがもっとも傷口が小さくて済むことと思います。
 ミスがあったことで自身が某かの責任を負わされることになりますし、それを回避できればそれが最良だと考えるその思考は理解できます。
 しかし、隠蔽するにも限度がありますし、また隠蔽のために描くストーリーも無理のないものを用意するしかありませんから、規模が大きければその難易度も高くなると思います。
 そして、嘘のストーリーがばれてしまえば、より大きな責任を負うことになりますから、その賭けは極めて分が悪いものだと思わずにはいられません。
 交通事故のひき逃げ案件も同様のように思いますが、やらかしてしまったことを申告することは非常にきついことではあろうと思うものの、それを回避しようとしたがために後日より厳しい状況に陥ることは世の中に多くありますので、やはり発覚した時点で素直にしかるべき方に報告するべきなのだろうと思いました。

 しかし、原文を見ると、脅迫文がちょっと凝っていて、作っているときの心境はどのようなものだったのかと思いました。
 該当の小学校の特定の日だけを狙い撃ちするというある意味奇特な犯人を演じるのであれば、少しおかしな人を演出する必要があると考えたのかも知れませんが、それにしても余計な文章ではと思いました。
 当時は必死に文章を捻出したでしょうに、なぜ敢えてこういう文章にしたのか、その理由を知りたいところです。


 阪神日本一から一晩が明けましたが、阪神がなぜ日本一になれたのかという分析が多くなされています。
 その中でも特筆すべき分析は、ドラフトの成功だと思います。

 阪神の優勝メンバーを見るに、大半が自前の選手であり、特にこの5年のうちに加入した選手が多く主力として活躍してくれました。
 打者では近本さん、佐藤さん、中野さん、木浪さん、森下さん、投手では伊藤さん、村上さん、桐敷さん、石井さん、西さんでしょうか。
 また、近年の阪神のドラフトの傾向としては、高校生の選手をあまり採用せず、ある程度育った大学生や社会人の選手を獲得していること、ドラフト上位では野手を獲得し、投手はドラフト下位で獲得した選手を育成した上で起用していることでしょう。
 数年前の阪神を振り返ると、中継ぎ投手陣は非常に素晴らしかったものの、打線に決定力がないことが問題でした。
 そこで、阪神は、投手の育成力に活路を見いだし、野手はドラフト上位のよい選手を獲得し、投手は育成するという路線を採用したように思われます。
 また、これまで特に野手の育成にはあまり成功してこなかった阪神ですから、敢えて高卒選手より大卒や社会人のようにある程度育成された選手を獲得して、その点の欠点にも対応したようにも思います。

 このように、阪神の日本一の裏にあるのはドラフトが比較的成功し続けてきたことにあると思われました。
 阪神も、かつては外から選手を獲得して強化することに専念していた時期があったかと思います。
 特に、星野さんが監督になった頃は、もともとの阪神のぬるま湯体質を打開するために、敢えて厳しく血の入れ替えを大々的に行ったことはよく覚えています。実際、そのおかげで阪神は暗黒の90年代から脱出できたように思いますので、その戦略は正しかったと思いました。
 ですが、結局外からの戦力に依存し続けると、延々とそれを繰り返さざるを得なくなりますが、そうなると戦力を維持することに大きなコストがかかるようになります。なにせ、他球団で活躍した選手は相応の年齢であることが多いため、この体質を維持するには常に他球団から獲得することを継続せねばならなくなるからです。
 阪神は2010年代前半はまさにそういうチームだったと思いますが、そこから転換させ、金本政権、矢野政権ではまさに今の礎となるような選手を多く獲得してくれました。
 今日の優勝をできるメンバーが揃ったのは、まさに金本、矢野両監督時代の首脳陣の考え方が実を結んだ成果だと思います。

 阪神のメンバーはかなり盤石であり、来季も早々にメンバーが大きく替わることはないと思われるため、ある程度強さを維持することができそうです。
 ですが、昨季エースだった青柳さんが今季はなかなか活躍できなかったように、今いるメンバーが来季も確実に活躍してくれるかはわかりませんし、やはりチーム内の競争ありきで来季を戦っていくしかないと思います。
 そして、そのような体質を持ち続けられるのであれば、来季以降も阪神は相応にいい野球をしてくれるのではないかと期待しています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35
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