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2023.12.03 Sunday
 こんばんは。


 先日、今年の新語流行語大賞にAREが選ばれました。

 AREといえば、阪神岡田監督が敢えて優勝という言葉を使わずにアレという言葉を多用していたところから始まり、今季の阪神のスローガンとして使われていました。
 そして、見事にアレを達成し、日本一までとりましたから、阪神ファンの間ではアレという言葉は非常に大きな意味を持つものと思います。

 一方で、阪神ファン以外でこの言葉と言われると、どうも世の中で流行っていたのかどうか、何ともいえません。
 私は阪神ファンですから極めて馴染みのある言葉ですし、野球ファンの中で阪神ファンの占める割合も多いことを考えれば、野球ファンの中で流行ったと評価する余地はあるのかもしれません。
 しかし、野球ファン以外の人にしてみると、阪神がリーグ優勝をしたときに何度かニュースで目にしたり、日本一になった後で見たことがあったかもしれません。
 ですが、そういった方々にとって流行というには、さすがの阪神ファンの私としてもちょっとおこがましいというように思ってしまいます。

 このところの流行語大賞ですが、二刀流、村神様、AREなど野球関連が多く続いています。
 その原因としては、世の中が誹謗中傷に敏感になっていることがあるのかもしれません。
 というのも、風刺的に他者を弄るような言葉を流行語大賞として許容してしまうとすれば、その言葉と同等ないし劣る程度の誹謗中傷であれば世間が許容していると解釈されてしまいかねず、それを助長したという誹りを受けないように無難な言葉を選ぶべきとする傾向があると思ったからです。
 また、昔はメディアといえばテレビが主だったため、テレビ発信で流行ったと思える言葉は世間の流行語となりましたが、今や娯楽が多様化してテレビという媒体で爆発的な流行を見込むことが昔よりも難しくなったと思われます。
 そういった世の中の流れで、ファンが比較的多く、かつその言葉を採用しても誹謗中傷に当たると評価されがたい言葉を探すのであれば野球関連を取り上げる傾向というのは理解できます。

 とはいえ、こういう無難な言葉を取り上げることがこの大賞の目的なのだろうかというようにも思います。
 この言葉は、それを数年後、数十件後に振り返って,今年はこんな時代だったと思い返すきっかけになるようなものを取り上げることが趣旨の一つのように思っていました。
 そうだとすると、こうして野球のことばかり取り上げているのを見るに、野球ファンであれば野球史を振り返るきっかけになっていいですが、そうでない人にとっては何も振り返れない言葉ではというようにも思いました。

 野球ネタというのであれば、WBCの活躍を取り上げた方がよほど振り返る言葉として適切なように思います。
 振り返れば、早朝の試合でも多くの人達が見ていたWBCの試合はまさに国民行事だったと思いますし、同じ野球ネタだったとしてもこれを振り返れた方がよほど後生のためではというように思いました。
 WBCよりも阪神日本一の方が直近の出来事なことから、審査員にとって阪神の方が印象的だったのかも知れませんが、もしも印象度でいうのであれば上半期と下半期に一度ずつ賞を出すべきではとすら思います。

 候補のラインナップの中ではAREがとることは妥当だとは思いつつも、何となく違和感を感じたので、長々語ってみました。
 来年はどういう年になるのか、ネガティブな言葉が受賞しないような年になることを願うばかりです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:19
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