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 こんばんは。

 先日渋谷駅で男性がナイフで切りつけられてケガを負う事件があり,その犯人と思われる男性が昨日殺人未遂罪で逮捕されました。
 この男性は,犯行は認めているものの,殺意はなかったと供述しているということです。
 今日は,この方の殺意の否認というものが認められるかということを整理してみたいと思います。

 まず,何故殺意というものが問題になるかという点ですが,日本の法律の殺人罪の構造に原因があります。
 殺人罪は,
〇Π佞鬚發辰
∋Τ温坩戮傍擇屬海
で成立するものです。
 そうすると,本件は殺人未遂罪が問題となっていますが,,魴腓場合,すなわち単に脅す目的で傷つけてしまった場合は傷害罪の適用に止まるため,法定刑が全く異なることになります。
 よって,殺意の有無という点が極めて重要になってきます。

 では,殺意の認定がどのようになされるかという点について考えてみたいと思います。
 「殺意」とは文字通り「殺害しようとする意思」ですから,これを立証する最たる証拠は犯人本人の供述ということになります。つまり,心の中の問題ですから,やはり本人の口から語られることを証拠にするのが最も認定がしやすいということになります。
 では,本件のように,殺意が否認される場合,殺意はどのように考えればいいでしょうか。
 過去の裁判の蓄積からいえば,他の事情から本人の意思を推測してその有無の判断をするという考え方をとります。
 そして,殺意の認定については,一般的に
―の部位(例えば,胸や首などの枢要部に対する加害行為は殺意を推測させやすくなります。)
⊇の程度(例えば,刃物が深く刺さった,複数回攻撃が加えられた場合は,殺意を推測させやすくなります。)
6Т錣亮鑪(例えば,刃渡り10センチ以上の長い刃物は殺意を推測させやすくなります。)
ざТ錣陵冕(例えば,逆手で力を込めて刺した場合は殺意を推測させやすくなります。)
ト塙堊宛紊慮斉亜て圧
などが目安として考えられます。
 本件では,この辺りの事情がよく分からないため,ここまで述べておきながら恐縮ではありますが,現状の材料では私には判断が付きかねます。
 ただ,本件で刺した箇所に右首という枢要部が含まれること,複数回刺していること,凶器が刃渡り30センチのナイフであることなどは殺意を推測させる方向に働くでしょう。
 また,計画性のなさそうな犯行という点は殺意を推測させない方向に働くと思われます。
 これらの目安を元に,今後捜査機関において何罪で起訴するか等が検討されることと思われます。

 阪神は,昨日久方ぶりに勝利を収めましたが,私にしてみると勝つ試合でこんなにたくさん打つのは少々バランスが悪い気がします。
 勝ったのにこんなことばかり言うのはけしからんとも思いますが,これはやはりこれまでの廃線で鬱屈した何かでしょうか,それとも阪神への愛情でしょうか。
 いずれにしても,昨日の勝ちをもって今後の弾みにしてもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 19:08

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