Powered 

by Tigers-net.com
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,中国遼寧省大連市で,公衆衛生のために街角に設置したゴミ箱8300個が次々盗まれているというものを見つけました。
 記事によると,一昔前の町全体がゴミ箱という事態を打開するため,約1億240万円ををかけてステンレス製の分別のできるものやプラスチック製の大きめのバケツ型のものなどを設置したそうです。
 しかし,5月から今までのところで約350個が盗まれたということでした。このほか,空港の道路沿いからはステンレス製60個以上,プラスチック製20個以上が盗まれているということです。
 盗まれたゴミ箱ですが,ステンレス製のものは金属スクラップ工場に転売されたり,プラスチック製のものは個人宅で漬け物の保存容器として使われたり,ゴミ箱として病院やホテルで使われたりしていたということでした。
 このような事態を受けて,市側は,ゴミ箱泥棒を発見,通報した人に報奨金を支払うこととしたということでした。
 この記事によれば,中国では地面に固定されていないものは,バスのパーツ,公園の鉢植え,ホテルの蛇口,公衆トイレのペーパー等何でも盗まれるということでした。また,ガス工場からガス漏れがあった際には,ガスをビニール袋に入れて持ち帰り,あちこちで爆発したということもあったそうです。
 この記事では,その原因として,中国の共産主義は個人の所有を否定し,全てを国民全員の共有物とする思想が根本にあることを挙げています。

 私としては,この記事のいうことを全て鵜呑みにするつもりはありません。
 しかし,もしこの記事にあるように何でも盗まれるという事態が生じているとすれば,その最大の原因は盗難品をお金に換えられる転売先が存在しているということなのではないかと思います。

 日本では,買取を行う業者は古物商の免許を要するという規制がかけられています。
 また,盗品が市場に流れているか,盗難事件があった際には古物商に対して捜査がなされることが一般的になされております。
 このような日本の状況では,盗品は売りづらい状況であり,独自の転売ルートを持っていないと盗品をお金に換えるということが困難な状況にあります。

 もちろん,これで窃盗事件が根絶されるということにはならないのですが,それでも転売ルートが少ないのであればその分窃盗事件の発生を抑制するきっかけにはなると思います。
 ですから,私としては,今後の対策を考えるのであれば,転売ルートを徹底的に追跡して規制するということが必要だと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:21

Comments

Post a Comment








Track back URL

http://bsr37.tblog.jp/trackback/298696

PAGE TOP