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 こんばんは。

 先日より,STAP細胞関係の報道が大変熱が入っており,世間が佐村河内さんの次のターゲットを見つけて騒いでいる中,鳥取大学医学部の三浦准教授の研究グループが,マイクロRNAの一種を悪性度の高いがん細胞を入れるとがん細胞が正常な細胞に変化することを発見したという記事があったので取り上げてみました。

 これは,未分化型肝癌に1種類のマイクロRNAを導入することで,幹性誘導を通して癌形質を失わせるというということです。
 人間の肝臓癌の細胞をマウスの体内に入れると,通常なら癌になるところですが,事前にマイクロRNA「520d」を細胞内に導入した肝癌細胞だと悪性腫瘍にはならずiPS細胞や正常な細胞になるということが確認されたということでした。
 悪性度が高い未分化型のがん細胞でその作用が現れるのが特徴だそうです。
 実用化のためには,体内に入れるとすぐになくなってしまう性質のあるマイクロRNAをがん細胞が届くまでなくならないように保護する方法を確立する必要があるということです。

 と,ここまで記事を見ながら書いてきたものの,正直私には内容は何となくしか分かりません。
 ただ,どうもがん細胞を何らかの操作で正常な細胞に変化させられる可能性がある発見だということのようで,これが上記のようにマイクロRNAが癌細胞に届くような技術が確立されればがん治療に非常に有用なのでしょう。
 また,がん治療だけでなく,再生医療にも大きく貢献する可能性があるということで,大変大きな発見だと思います。

 これだけ重大なことなのに,これが報道されていませんが,もしかしたらSTAP細胞の件の二の舞になる可能性もあり,報道が慎重になっているのかもしれません。
 ただ,もしかしたら,このようにすばらしい成果であっても内容の分かりにくいものよりも,論文のコピペ部分が明らかであったり,色々と弁解がなされていたりという絵になる動きのあるものの方が取り上げていて目をひくからなのかもしれません。
 また,マスコミが一時しきりに発していたリケジョなる言葉を使ったり,割烹着などの特徴的な形と相俟って,センセーショナルに取り上げやすいから報道の規模に差を設けたのかもしれません。

 私としては,今回のがん細胞の研究は着実に進んでもらいたいと思いますし,そのためには過度に取り上げられ,研究活動に支障が出ない方がよいだろうと思っています。
 私を初め,世間の多くもおそらくこの研究内容を理解することは難しいと思われ,そうであるならば下手に騒いで知った気になるよりは,じっくり研究に励んで頂いてよりすばらしい成果を上げてもらえた方がありがたいように思います。
 ですから,ある意味STAP細胞と扱いが違うのはむしろ好ましい傾向なのではないかと思います。
 しかし,つい一月半前にあれだけ世間でもてはやしていた一件と比較すると,その落差に違和感を感じてしまいます。
 その差が小保方博士とのプレゼンテーションの差なのかは分かりませんが,それでもこういうのはどうなのだろうなと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:34

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いろいろな結果が言われてますが、
真実はどうなんでしょうね?(苦笑)

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