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 こんばんは。

 今シーズン,不振を極める阪神ですが,遂にフロントが和田監督の事情聴取を行うと決めたという記事を見ました。

 南社長によれば,まだ慌てる時期ではないが,一度和田監督とチーム状態について話をしたいということのようです。
 内容としては,選手だけでなく,首脳陣も勝つためにどのようなことを考えているのかを聞くということです。
 目的はチームの現状把握であり,監督の去就問題などではないそうです。

 この事情聴取ですが,正直言ってほとんど意味がないように思います。
 なぜならば,事情聴取を行ったところで状況が変わるわけでもないでしょうし,そこで首脳陣等の努力や思考を知ったとしてもそれ以上どうしようもないからです。

 むしろ,この意味としては,来るべき株主総会に備えて,フロントとして何をやったのかという批判を回避するためのものと思いました。
 ただ,事情聴取の形をとったところで,そこで一体何をしたのかというのは間違いなく出てくるであろう追及で,それを回避するための問答を準備しておかねばあまり意味のある機会ではなくなってしまうと思います。

 現状の阪神は,首脳陣が小手先でいじったくらいで状況が変わるとは思えません。
 なぜならば,今の阪神ナインはほぼベストメンバーなので,あとは多少の戦略変更程度しかいじりようが内容に見受けられるからです。
 特に,阪神は,現在怪我で欠いているのは今成さんくらいで,他球団がけが人を多く抱えて苦しんでいる状況から見れば非常に恵まれている部類とすら言えると思います。

 もちろん,今日二軍落ちしたメッセンジャーさんのように,主力となるべき人物に一度自分を見直す機会を与えることは重要だと思います。
 メッセンジャーさんは,不調の原因,治すべきところを知りたい,いい球を投げて打たれたり,悪い球を投げてアウトを取ったり,全てがうまくいっていないと述べているそうで,多分私が昨日述べたように「勝ち方」が分からなくなっているのではないかと思います。
 そんなストレスがよろしくない言動に繋がったりするのだろうと思いますし,大変苦しんでいるように見受けられます。

 同じような傾向はマートンさんにも見られ,とにかく阪神の主力メンバーは皆一様に何がよくて何が悪いのかをほとんど理解できない状況にあるのでしょう。

 そうであるならば,シーズン序盤で立て直しを図るべく,一度チームから外して見失ったものを取り戻す機会を与えることは首脳陣の役割であろうとは思います。
 ただ,それが正しい選択と言えるかは必ずしも分かりませんし,全部が全部不調のチームでみんな二軍に落としてはベストメンバーで挑むことも難しくなってしまいます。
 とりあえず,不規則な言動をしているメンバーを一度外すという考えは間違っていないとは思いますし,その分調子の上がっている二軍メンバーを採用するというのは間違っていないとは思うものの,それで勝てる試合ができるのかといえば何とも言えません。

 そうなると,おそらく首脳陣としても手の付け方が分からない状況で,事情聴取がなされても,フロントも首脳陣も顔を合わせて唸りあうくらいしかできないのではと思います。
 それでも儀式としては行うべきでしょうし,こうして監督が呼び出されるという事態を選手が見て何かが変わってくれるとありがたいのですが。

 ただ,こんなに一軍メンバーがふがいない状況なのですから,二軍メンバーが上がってきて活躍できれば,一気に救世主扱いを受けることとなるでしょう。
 特に,阪神は,他球団に比べてファンもひっくるめてその傾向が強く,また一軍メンバーが固定されている傾向にありますから,二軍メンバーにしてみれば千載一遇のチャンスとも言えると思います。
 そのチャンスを掴める選手が誰か出てきてくれると,私は阪神の順位が低くてもとても楽しめるので,是非ともお願いします。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:24

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